2009/04月
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あーあ、よく寝た。

寒い→冷える→熱が出る→眠い‥と、2月からほとんど寝ていたようだった。
もう4月ではないか!

寒い時季に体調を崩すことは例年のことで、自分の気持ちに付いてこない自分の体にこれまでは口惜しい思いをしてきたのだが、今年は口惜しい気持ちにもならなかった。「ああそうですか」というような、まな板の鯉のような、あきらめた感覚。なんだか向上心というものが減ってきているようで、よいのだか悪いのだか。

 
 
    


ふきになりかけている
ふきのとう

 

そういえば、いろんな試みで自分を鼓舞するようなことがなくなってきた‥これは、年齢のせいだろうか。
言うことをきかない体を布団の中で横たえ、こんなふうに老いやその先にある死に吸い込まれてゆくのか‥ などと思ったりもした。決してネガティブなことではなく、ごくごく当たり前のこととして。

●根みつばとしらすの和えもの

 
 
    

根みつばの茎ともやしの太さはほぼ同じである。根みつば1束168円、もやし1袋40円。茹でたもやしを一緒に和えるとぐんと増量、経済的である。

 
 

 

 

 

 

風は強く冷たいが、
桜ももう一息で咲きそうだ

 

 
 
4月4日   

東京にて、恩師の還暦大祝賀会。

底冷えのする高崎駅から電車に乗り、東京へ向かう車窓を眺めていると、埼玉県に入るあたりから桜の花の咲く光景が目に入ってくる。都内に入ると満開である。
電車を降りると、道行く人々は皆さんご機嫌が良さそうである。缶ビール、缶チューハイ片手の人もちらほら、お花見の浮かれ気分が漂っている。私も気分がよくなる。

神社での還暦の厄払いに加わる。
冬の私よ、さようなら、となるか。
なるんじゃないかな。

 

60本のロウソク消し

 
 
4月7日   

群馬へ帰ってくると、暖かくなっている。桜も咲き始めた。
S家の庭の、母の手入れする水仙やヒヤシンスやチューリップも満開である。


●うどの皮のきんぴら

 
 
    

寒くないということは、なんていいのだろう。
活気が湧き、物事がはかどる。
寒い時季の私と今の私とではまるで別人のようである。

 
 
4月9日   

夕方、ビールとグラスとツマミを持って、近所の神社で花見をする。
今回持って出かけたビールはシルクヱビスという期間限定発売のビール。まるで、散りながら空中に漂う桜の花びらのような、ふわふわと軽い口当たりで、春の浮かれ気分にもってこいの味わいであった。
夫は、買ったばかりの一眼レフデジタルカメラでの試し撮りに熱中。私はといえば、陣取った石の下に蟻の巣の入り口があることに気がつき、蟻の動きの観察に夢中になった。
まぁぁ、よく働くこと! 引っ越し屋が「アリさんマーク」をつけるのに納得。荷物の運搬は、蟻に頼めばうんとはかどりそうだ。
花見というより蟻見であった。

●うどの皮のきんぴら

 
 
4月11日   

寒くないということは、なんていいのだろう。
過ごしやすい。快適である。生きている心地がする。
とはいえ、ここ数日の気温の上昇は極端である。昨日は26℃を超え(同じ県内の館林では29℃)、今日は28℃を超した。
日射しもかなり強い。午前中でも洗濯物を干すのに少し恐ろしくなる。昼過ぎなどは出かけるのを躊躇してしまうほどだ。ここ数年、日射しの強さは年ごとに増しているように感じる。目や肌にしみる。キケンな気がする。

春先になると、畑では菜の花の収穫が楽しみである。あぶら菜、小松菜、白菜‥の新芽とつぼみである。畑へ行くと、スーパーのレジ袋にいっぱいになるくらい収穫してくるのだが、連日、行くたびにぐいぐい伸びている。茹でて食すと、ほのかな苦み口の中に広がり、旨くてたまらない。食べたくて食べたくて、毎日のように畑へ出かける。
どの季節のどの野菜が好きか? と訊ねられたとしたら、「春先の菜の花」と答えたいほど、私は好きだ。
しかしながら、こうも暑くなってくると、そろそろお終いの時季かもしれない。と思い、せっせと収穫して食す日々である。

●菜の花の梅とろろかけ
とろろも梅干しも入れずに、だし汁に浸けておくだけでも旨い。

 
 
4月12日   

ふと気づくと山椒の新芽が生えている。
‥ということは‥筍も生えてきているはずだ。と、S家の竹やぶを探してみると、やっぱり生えていた。
毎年、同じ時に姿を現すのである。

筍を掘る時は、いつも、ほどよい気温ほどよい日射しで、爽快な風が漂っている。可愛がっている猫も近くに寄ってきて、草むらにゴロンゴロンと気ままに寝そべる。あぁ、猫も気分がよいのだなぁと感じる。
生えたばかりの山椒の新芽はツヤがあってピカピカと美しい。

●たけのことわかめの煮物

 

 
 
4月15日   

部屋に物が増え、片付かずに困っていたのだが、新たに簡単なひきだしを導入し、部屋の整理をする。生まれ変わったような気分になり、気持ちがよい。
来週のグループ展に出品する作品はもう描き終えているので、新たな作品を描き進める。

●根みつばとしらすの和えもの
 もやしを一緒に和え、ぐんと増量

 
    

暖かくなってくると、ようやく新年が始まったように感じる。
展覧会に小品を数点出品します。今年のはじまりの展示です。

 4月20日(月)〜25日(土)
 11:30am〜7:00pm (最終日は5:30まで)

 ギャラリー檜
 東京都中央区銀座 3-11-2 高木ビル1F
 tel.03-3545-3240
 http://www.g-hinoki.com/