Twice Told Records
にようこそ


レコードを楽しんでいただくための部屋を用意いたしました。音楽好きの皆様の休憩室になれることが願いです。何度も語ってもらえるような人の心に残るレコードやお話を用意していきたいと思っています。

では、どうぞごゆっくり
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Twice told Records の由来

There's nothing in this world can make me joy;
Life is as tedious as a twice-told tale
Vexing the dull ear of a drowsy man;
-- "King John" by William Shakespeare --

この世のなかになに一つ、私を楽しませてくれるものはない、
人生は味気ないものになってしまった、
居眠りするものの鈍い耳を悩ませる
語り古された物語のように。
(訳:小田島雄志)


19世紀初頭、ボストンから北に20kmほど離れた港町セーレムに生まれた米国の作家ホーソーン(Nathaniel Hawthorne)は、シェイクスピアの戯曲の一節にちなんで、自作の短編集を「Twice-told Tales」と名づけました。いつかは語り古される物語であることを自覚するとともに、一方で、いつまでも語り継がれることを期待してのことでしょう。

我が家にも、ひっそり所有者を待ち受けているレコードがひしめいていて、聴き継がれ語り継がれることを望んでいます。そんな彼らにふさわしい名前を付けてやりたくなりました。

そんなことを考えていたとき、ある小説を思い出しました。古本収集の趣味が嵩じて古本屋を開いた男の物語です。その主人公が開店した店の名前は、「Twice told Books」。私もそれに倣って「Twice told Records」と名づけました。古びたレコードではあっても、いつまでも私の鈍い耳を刺激し続けて欲しいと願っています。

「Twice told Books」を開いた男ついて知りたい人は「ハヤカワ・ミステリ文庫:死の蔵書」をお読み下さい。Nathaniel Hawthorneの「Twice-told Tales」は、抜粋が角川文庫で出ていましたが、残念ながら絶版のよう。英語が読める方であれば、洋書で手に入ります。




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