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1986.1.16 サウンド・ストリート

(「哀愁のフィヨルドの少女」ではじまる)

山下: これは、GO! GO! NIAGARAではありません、山下達郎のサウンド・ストリート。みなさんご機嫌いかがでございましょうか?木曜日でございまして、山下達郎のサウンド・ストリートですが、今日はちょっと雰囲気が、いつものテーマ・ミュージックじゃないと、声がなんとなく上ずってしまうということでございますが、先週に引き続きまして、今週も大滝詠一さんをゲストにお招きいたしまして、新春放談パート2でございます。今週もよろしくお願いします。

大滝: よろしくお願いします。どうもすいませんでした、テーマを。番組ジャックみたい。

山下: これ、3年目でしょ。今まであまり大滝さんの深いところを追求したことが、あんまりないので、最近特に大滝さんはいろんなとこに出なくなってきたので、

大滝: 出なくなってきた、お化けじゃないんだから、俺は。

山下: 柳の下からってね。あまり放送とかに、頻繁に、しばしば登場しなくなってまいりましたので、ひとつ今日はゆっくりと大滝詠一さんの素顔を探るという特集でお送りしたいと思いますが。またあれですね、ファン泣かせのものをだしましたね、ほんとに。だしたというか、プロモーション盤で。

大滝: いやー、「フィヨルド」のね、「フィヨルドの少女」のシングルを切るにあたって、何にもほら、出てって宣伝とかできないから、レコード盤をつくろうということになっただけなんですよ。

山下: それでできたのが、「SNOW TIME」。

大滝: 「SNOW TIME」という。

山下: 「EIICHI OHTAKI、SPECIAL PROMOTIONL ALBUM」と、またこれが。

大滝: 宣伝アルバムをつくったのは、これで2枚目か3枚目位ですね。前にもあるんですよ、一応。

山下: そうですか?シングル盤は枚挙にいとまがないというね。それでもってですね、東京都豊島区池袋本町、私の生まれ故郷ですね、

大滝: あら、そうなの?

山下: ペンネーム、アミーゴさん、吉田光義さんのリクエスト、「フィヨルドの少女」インスト盤が今かかってるんです。

大滝: あぁ、よかった。

山下: よかったですね、喜んでますよ。

大滝: ありがとうございました。

山下: ほんとにね、だいたい売らないものを出すくらい罪なことはないというね。これはあれですか、A面がボーカルもので、B面がインストものと。例のスウェーデンの、

大滝: スウェーデンじゃなくて、フィンランド。

山下: フィンランドのギタリストの人がB面を弾いてるわけでしょ、全部?

大滝: そうです。全部でもない、村松君が弾いたやつとかね。

山下: 村松君とか、これは?

大滝: これは今のマッチ・ルータラが、フィンランドの香りをのせて。

山下: なるほど。というわけでございまして、今日はこれをかけながら、いろいろと大滝さんに質問がたくさん来ておりますので、そうですね、なにからいってみましょうかね。

大滝: すいませんね、なんか。

山下: 延々流れておりますが、次の曲かけたいんですけど、これは1回切らないとかからないという、LPが1枚しかないのでこれは、ひどい話です。切っちゃった。その間に、いろんな人がいるんですけどね、愛知県東海市、笹川栄二郎君、16歳高校生、「大滝さんにお話したいことがたくさんあります。僕は14歳にして大滝さんを知り、『ナイアガラ・ブラック・ボックス』まで買ってしまい、周りの友人に認められることなく中学時代を過ごしてしまった、現在16歳の翳りをもった少年です。しかし、高校ともなると、大滝さんの知名度もぐっとあがり、放送部には僕と同じようなやつがいて、前の『EACH TIME』の時の『マルチスコープのテーマ』や、最近民放FMでやった『冬のリビエラ』を『夏のリビエラ』といって昼の放送でかけたりしていて、楽しい日々を過ごしています」そき(?)がいるよ、でも。

大滝: 俺、10年前に同じようなはがきもらったことがあるよ、俺。

山下: ほんと。ところで、このプロモーションLPには、未発表の曲が入ってるんでしょ?

大滝: 未発表というんじゃなくて、ライブでやったやつとか、それから曲にならなかったんで、インストをのっけたっていう、そういうものなんで、あまり自信をもってみなさんにお披露目できるようなものじゃないんですよ。

山下: しかし、やはりこの聴き物は、なんといっても「夏のリビエラ」ですよね。

大滝: 「夏のリビエラ」。

山下: なんで「SNOW TIME」で、「夏のリビエラ」なんだって?

大滝: 1曲だけ夏の歌がはいってるという、これがお笑いでございます。

山下: これはなんですか、英語で歌われているんですね。

大滝: 英語で、えぇ。

山下: なにはともあれ、この「夏のリビエラ」からいってみましょうか。

 曲:

大滝詠一/夏のリビエラ

山下: というわけで、ファン泣かせのスペシャル・プロモーショナル・アルバム、「SNOW TIME」の中から、「夏のリビエラ」。

大滝: シングル切って、演歌のチャートいれてもらおうかな。

山下: いやね、でもね、これがすごいんですよ。兵庫県姫路市、土井君「はじめまして。この度は大滝巨匠がゲストで出られるということを聞き、このような手紙を書いたのも、大滝氏に尋ねたいことがあったからです」

大滝: みんなこのパターンだな。

山下: 「その質問とは、大滝氏はこのほど、プロモーション用のビデオとアルバムをつくられたそうですが、その曲の構成、ならびにスタッフの方々を教えてください。また、今年は『BEACH TIME LONG』で夏の曲を特集したのですから、来年くらいに、『さらばシベリア鉄道』、『レイクサイド・ストーリー』、『フィヨルドの少女』等の曲を中心にしたアルバムの企画があればと思うのは僕くらいでしょうか?」

大滝: あなたもそうだと思うけど、僕もそうでしたということで。

山下: 似た者同士だね。類は友を呼ぶというあれですよ。

大滝: ねぇ。

山下: 気持ち悪いでしょ、でも。

大滝: 昔、「ナイアガラ・カレンダー」とか、ヒントもらったことあったよね。

山下: だいたい、ほとんどヒントでつくってるといっても過言ではないですね。

大滝: よく知ってますね。ファンの人のヒントでレコードをつくってた時代が5年くらいあったんですよね、実は。「レッツ・オンド・アゲイン」っていうアイディアもファンの人だったんですよね。「レッツ・ツイスト・アゲイン」って曲があって、「ツイストよもう一度」ってのがあるんだから、「音頭よ再び」っていうのを、おまえがつくらなければいけないとかいわれたから、やっぱりそうだなって思ったね。

山下: やっぱりこう、なんていうのかな、第三者的立場の人の方がクレバーにインスピレーションが湧くみたいね。

大滝: そうなんだよね。ていうことは、彼がそう思ったのを、僕は既にプロモーション盤としてつくったということは、

山下: 考えた次元が同じだったという。

大滝: なんだ、クレバーだったんじゃないのか。次元が同じだったのか。

山下: もうそこを、ひとつひねって。なんたって、いろいろ質問が、この人は名古屋市西区、尾崎恭子さん16歳、若いですね、大滝さんのファンは、「『Rock'n Roll 退屈男』の第二部ができるという噂ですが、どうなりますか?」

大滝: よく知ってるね。

山下: 知ってんですよ、ファンは、なんでも知ってるんですよ。

大滝: あのねぇ、とあるところの会報誌に、『Rock'n Roll 退屈男』の第二部っていうのを詞だけつくったんですよ。だから、同じオケに、歌を変えて、つくって楽しもうかと考えてるんですけど、だめでしょうか?

山下: 「非売品のLPができたそうですが、その中の曲を次のLPの中に入れるということはないのですか?」

大滝: うーんと、ないですね。

山下: 2001年までもちませんね。

大滝: そりゃ、そうだ。

山下: 「松本隆さんとのコンビは一時中止ということですが、作詞は自分でおやりになるのですか?」

大滝: どうしたらいいんでしょうかね、助けてください。

山下: 僕、好きですけどね、大滝さんの詞。

大滝: そうですか。どの辺を?

山下: 「今日はブルー・バレンタインデイ」とか、いいですね。

大滝: いいのもあるんですけどね、時々。

山下: 「お二人に質問します、昨年1985年は、『はっぴいえんど』の再結成がありましたが、そのことについてと、今年1986年はどんなことがありそうな気配か教えてください」ってえらい抽象的な質問で。

大滝: 抽象的だね。

山下: こういうの困りますね。

大滝: 困ったね。

山下: これは、えーあれです。

大滝: カット、カット。

山下: これも質問で、北海道の矢田美和子さん、「師匠にいくつかの質問があります・・・・・・」だいたい、師匠とかご隠居とか、そういうのばっかりですね。

大滝: どうも、10年前に、だんだんダメになってきたパターンによく似てるなぁ。

山下: なんで、細野さんとひとつしか違わないのに、細野さんは、そんなにあれとかいわれないのに、大滝さんはそういっていわれるんでしょうね。

大滝: 私は若いんだよ。みんな周りがそうやって、なんかあれですよ、からかうから、みんないっしょになってる…。

山下: 僕はそんな事いいませんよ。

大滝: そう?銀次が悪いんじゃないの?

山下: 住んでるところが悪いんじゃないですかね?

大滝: そんな事はないでしょう、いくらなんでも。

山下: 「…いくつかの質問があります、お答えください。師匠の『Beach Time Long』の『Water Color』は2ヵ所ほど歌詞が変わっていますが、なぜですか、別に意味はないんですか?」

大滝: よく知ってるね。いや、同じものを出したらいけないんじゃないかと思って、リミックスするときに、とにかくいろいろ歌ってんですね、間違えたりしたところもあるんだけど、ボーカルなんかは、最低10何回以上、今度のフィヨルドの少女は、60何テイクというばかなテイクがあるくらいで、それ全部とってあるんで、リミックスする時に気が変わって、こっちの方がいいとかいうふうに思った時には、歌詞も変えたりすることがあるんですね。松本さんすみませんでした。

山下: 「1984年の師匠のスペシャル番組でやった、『イエロー・サブマリン音頭』、最後の謎の答えは?」

大滝: あー、ありましたね。

山下: もう、忘れてんじゃないですか?

大滝: 失礼しました。『イエロー・サブマリン音頭』の答えは、今年、ひょっとすると、つくらなければいけなくなるかもしれません。

山下: 深そうです。

大滝: 深くもなんともないや。

山下: 「師匠のお子様の名前は?」いいなこれは。

大滝: カット、カット。

山下: 「師匠の非売品プロモーションアルバムを手に入れる方法は?」

大滝: ありません。

山下: どっかでプレゼントすればいいじゃないですか。

大滝: プレゼントはね、するっていうと大変でしょ。

山下: そうですね。

大滝: でもね、みんなね、そんなに思ってるほどいいものじゃないんですよ、言っとくけど。

山下: ひでーこといってる。

大滝: 要するに、買えないっていうかさ、なんかそういうものって、非常に大きく見えると思うんだけどね、幽霊の正体見たりなんとかということもあって、そういうほど全然大した事ないんですよ。昔出てたものを、ただ編集しただけで。もし、それを市販したりすると、またおまえは同じネタで商売をしようとしてるとかね、必ず言われるんですよ。わたしゃぁ、そういうふうに言われるのが、もうやなの、これが。それで出さなかったんですよ。

山下: だそうでございます。でも熱狂的ファンは、、たとえ字が1個消えてたり、しみが付いた時のでもいいんですよ。昭和30年の10円玉がレアだとか、そんなのと同じなんですよ。「某音楽雑誌でやったクイズ、『なるほど・ザ・恋のナックルボール』で全問正解ナイアガラ旅行が当たった人はいたのですか?」

大滝: あー、あれはね、私もわからなかったんだよ。当たった人いないんじゃないですか。

山下: ところで、前にレコードを出した時に、ナイアガラクイズってあったでしょ。

大滝: ありましたね。

山下: あれの全問正解した人はいるんですか?

大滝: いるんですかね?僕も聞きたい。

山下: 見てない、聞いてない、ひどい!

大滝: 失礼しました。

山下: 正体見たり。

大滝: あれは僕がつくったものじゃないんですよ、でも。

山下: えっ、あぁ、そうなの?「十番街の殺人」のオルガンとか、

大滝: そうそうそう。

山下: あれ、誰がつくったの?

大滝: あれはね、ナイアガラのスタッフの人がつくったの。

山下: 本当。あんなこと知ってる人がいるわけ?

大滝: 当時いた、もういないけど。

山下: 俺だって知らないよ、あんな「十番街の殺人」の、

大滝: レオン・ラッセル。

山下: レオン・ラッセルだってね、知らなかったね。

大滝: 失礼しました。俺もなんか、後で聞いたの。

山下: でも、ベンチャーズのが全部そうだってわけじゃないでしょ?

大滝: 多分ね、たまたま、あの時代がそうだったんじゃないかな。

山下: で、えぇっと「師匠は、多羅尾伴内、笛吹銅次など多くのペンネームがありますが、全部でどのくらいあるのですか?」これはね、僕はね、笛吹銅次、

大滝: ほら、あと知らない。

山下: 宿霧十軒、

大滝: おっ、ずいぶん知ってる。

山下: イーハトーブ・田五三九

大滝: おっ知ってる!すごいな。

山下: 大滝詠一、待てよイーハトーブ、宿霧はあれだろ、ベース、ドラムだろ。

大滝: 付き合いが古いよ。

山下: 半端じゃないよ。

大滝: ほんとだね。

山下: そうですね。「師匠のかなり古いインタビュー記事を呼んで、毎日こどもとトカゲとりとか、ヘビつかみというのを読みましたが、今でもしていますか?」

大滝: なにそれ?!

山下: 「最後に今年の予定も」

大滝: 今年の予定?

山下: はい。

大滝: 今年の予定は、あれですよ、去年なんか言ったかな?

山下: またなんか、気をつけて言いなさいよ。

大滝: なんか言うときは、ちょっと怖いから。あのー、次いきましょう。

山下: あとは、なんだ?じゃあ、曲かけましょうかね。

大滝: 曲いきましょうかね。

山下: それで、後はなんですって。このインストゥルメンタルの方が、割と未発表の曲があるんでしょ?

大滝: インストゥルメンタルには、未発表があります。

山下: どれですか?

大滝: 未発表かけます?

山下: はい、かけます。

大滝: それじゃあね、

山下: レアだからかけます。

大滝: あのー、じゃあ何がいいかね、じゃあ、「リアスの少年」でもだしといてください。で、これはあの、えーっと、「フィヨルドの少女」のアンサーソングなんですよ。で、「リアスの少年」っていうね。地理の勉強を少ししていただこうと。

山下: さすが、岩手県生まれ。

大滝: 岩手県生まれなんで、「リアスから来た少年」っていうのは、自分のテーマソングにしようという。でも、リアス式海岸って、なんか知ってる人と知らない人がかなり、昔は必ず教わったように思いませんでした?

山下: やっぱ、小中学生、高校生ぐらいまで、リアス式海岸つったら、地理の授業を思い出すんじゃないですかね。

大滝: 思い出すかな?

山下: 僕らの年になればもう、ねぇ。

大滝: えー、「リアスの少年」。

 曲:

フィヨルド7/リアスの少年

山下: というわけで、「リアスの少年」を聴きながら。

大滝: でも、インストの、インストゥルメンタルのタイトルって、昔からいいかげんなのばっかりだよね。だから、ほんとにいいかげんにつけてみたんだ。

山下: なぜ、これが「リアスの少年」なのかって?

大滝: わかんない。

山下: 続いて質問いってみたいと思います。

大滝: はい。

山下: この人だ、この人常連なんですよね。杉並区のマークルこと、匿名希望「大滝師匠この場を借りて質問したいことがあります。師匠の曲はどうもおかずが多いように感じますが、あれはどういうふうに思い付くのですか?1、メロディーが浮かぶ、2、リズムが浮かぶ、3、コード進行が浮かぶ、4、フルスコアで浮かぶ、5、ああいうサウンドが漠然と浮かぶ、6、その他。ちなみに私は、先日クレイジーのオールナイト上映に行って、師匠のラジオ番組を聞き逃したアホな子です」何なんでしょうね?

大滝: すごい人がいるね、あなたのファンはね。

山下: おかずってのは、何なんでしょうね、これはね?

大滝: おかずって、どういう意味でいってるんだろうね?

山下: さて、その大滝さんが持って来てくれた、インストをいろいろ聴く前に、最高に面白いやつを。

大滝: なんか来るな、よけとこ。

山下: これはですね、名前書いてあるとこ、あぁ、東京都田無市これ、イタヅメっていうのかな珍しい、あっサカヅメ、木へんと土へん間違えちゃった。坂詰恵美さん20歳、学生「私は『ロング・バケーション』以来の大滝詠一さんのファンです。こういうファンは、この頃よくいう、「大滝詠一=夏」のイメージを持っていると思われがちですが、私は世間でいうほど大滝さんに夏を感じません。というのは、『ロング・バケーション』以前の曲のイメージも重なっているからです。大滝さんのファンになっても、ここ何年か暇だったので、」どういう関連があるんだろうね?「過去の活動やLPについて調べてきました。最初はなじめないのですが、何度も聴いていると、歌詞の中に隠されたパロディーを探し出すのがだんだん面白くなり、その頃の楽しみでした。ところが年代の違いのせいか、私が無知なのか、意味が分からない部分が多いのです。これは何かのパロディーなの?と思っても、」ちょっと待って「本当のところは意味がよくわからないで聴いているのです。そのひとつの例ですが、『ナイアガラ・カレンダー』の4月、『ベースボール・クレイジー』に出てくる『リグレイファン』って何ですか?老人用扇風機かなんかですか?」

大滝: なに?

山下: 「老人用扇風機かなんかですか?」

大滝: なんで、老人用扇風機なの?

(この辺、2人は大爆笑です)



山下: 「ギャグの説明なんて変ですが、笑うに笑えないので、教えてください」(リグレイ)ファンだからファン(扇風機)なんだっていうの、あーおかしい。それで「この前家にある古いシングル盤を聴いていたら、知っているはずもないのに、聴いたことのある曲がありました」

大滝: あはは、そのいいかたがおかしい。最高だよ、それ。

山下: 「エルビス・プレスリーの『TREAT ME NICE』ですが、考えてみると、あれは『ナイアガラ・ムーン』の『三文ソング』ですね」

大滝: あっ!よく知ってるね。

山下: 「そのものではありませんか」

大滝: この人は鋭いよ、すごく。

山下: 「プレスリーは知らなくても、大滝さんの曲からプレスリー(プレスリーでなくても)を知るという逆のパターンが、私の年代の大滝さんのファンには、起こり得るんですね」

大滝: 初めてこの人は、「TREAT ME NICE」だって、わかった人は。

山下: ほんと?「11月1日、近くのレコード店に『フィヨルドの少女』を買いに行ったら、それまでにあった大滝さんのシングル盤コーナーが、なぜかなくなってしまいました。『フィヨルドの少女』は、1枚ニューミュージック界の欄にはいっていました。最後にもう一つ質問」

大滝: まだあんの?

山下: 「コマーシャルに自分の歌が採用されたり、プロデュースしたりすると、その商品が安く手に入ったり、もらえたりするんですか?例えば、山下さんの場合、車が安く買えたり、大滝さんには、毎月ラーメンが届いたりするんですか?」

大滝: おかげさまで健やかに育っております。育ち盛りなもんですから、私。

山下: 白眉でしょ、これ(達郎さん喋るのに苦労している様子)。老人用扇風機ってのは白眉でしょ?

大滝: すごいね、目いっぱいだったね。最初の方忘れちゃったよ、あんまり多くて。

山下: 久しぶりに笑ったよ、これ見て。

大滝: これはすごいね。この人はすごい人だよ。どういう一生をこれから送っていくんだろうか、心配になってきたな。

山下: あっ、いけね、匿名希望だ。読んじゃった、いいやな。別に罪じゃない。

大滝: なんだ!この人は、でもすごい人だな。

山下: 「TREAT ME NICE」が「三文ソング」ですね?

大滝: そうです。

山下: なるほど。

大滝: いやー、すごかった。

山下: 胃が痛かった。

大滝: なんだか全部忘れたけど、面白かった。こんなに楽しませてもらったことはない。

山下: そういう訳で、少し笑いを。俺、笑いながらはがき読んだの生まれて初めて。何をかけますか?

大滝: どうします?プロモーション盤じゃないのをいきますか、なんかこっちを。こっちいきましょうか?

山下: なんかいってみましょう。今日はインストの日ですんで。

大滝: そうですね、「カルカッタ」かなんかいきましょうか。

山下: 「カルカッタ」ですか?ローレンス・ウェルク。

 曲:

ローレンス・ウェルク/カルカッタ

大滝: 「カルカッタ」でございましたね。さっきの質問にひとつだけ答えとかなきゃいけないのは、ゼネレーションの違いでわからないだけなんですよ、これが。

山下: そうですね。

大滝: それで、知識がどうのこうのっていうことじゃなくて、あってもなくても、ある日、僕らも未だにあるもんね、繰り返し、なんか見たりとか聴いたりとかしてて、ある日わかることがあって、どうしてこんな事がわかんなかったのかとか、または、あーこういう事だったのかっていうのにわかるのに、わかるっていうのも、なんかおかしいんだけどさ、

山下: 大滝さんの、特にパロディーサウンドって、あれだから、いわゆる流行のものを題材にとってるでしょ、意図的に。その時に流行ってる、76年だったら76年に流行ってるのをやってるじゃない。「禁煙音頭」だって、「スモーキン・ブギ」知らなきゃわからないから。

大滝: そうなの、ピンク・レディとかね。

山下: 特にそういうあれだからね。後ろから、10年くらい後からくっついてきた人は全然、僕だって、10年前の、僕が高校の時に、小学校の時になんていうの、そういう流行った世相の、そんな詳しいとこまでわからんないもんね。

大滝: だから、なぜそうなのか、最近、もっと古いアメリカ映画、40年代とか50年代とか観てても、なんでそうなのかっていうのが、まるでわかんないわけだよ。当時の時代背景がわからないとわかんないていうこと、ものすごく多いよね。あれを考えてみると、なんだってことはないんだよね。

山下: まあね。

大滝: だから、つくる方が時代を貫き通せる作品をつくらなかったという意味合いでは、少し反省をしてね、今度は少し時代を突き貫けるような、そういうパロディーのものをつくろうかなと考えてますけどね。

山下: 冗談音楽とか時々特集するでしょ。そうするとやっぱり、時代で全然わかんないものもでてきてるね、もう。これ、やってっも多分通用しないだろうとかね、そういうものもかなりあるでしょう。

大滝: そういうのって、冗談とかパロディーとか必然のものだから、仕方がないな。いらないものは捨てて、パッと時間ないんだから、先行くしかないですね。

山下: ところで、広島市南区、古松幸之助さん、このイラスト。

大滝: 上手だね。

山下: 「このカードを見せて、評価してもらってください。100点満点の60点以上なら合格」

大滝: いやー、もうこれは120点くらいじゃないですか。

山下: 「合格点ならサインなどいただけたらと思います」

大滝: 120点というのは、合格点なのかな?

山下: 「本年1月より構想をあたため、6月初旬製作開始したものの、暑中には出来上がらず、残暑も過ぎ、9月にはほっておいて手もつけず、秋も深まった10月やっと思い直して完成した次第であります。7色4版手刷り」これ版画なんだ、なるほど。

大滝: ずいぶん今の、意味深だね、いい方が。

山下: 「69枚限定製作、非売品、ひとつお持ち帰りください」

大滝: これはいただきますよ、ありがとうございます、ほんとに。

山下: ほんとに大滝さんのファンだよね。

大滝: この人はすごいですね。

山下: 四国讃岐、浪人居眠り狂四郎こと、これ、このはがきがね、一番ねちょっとすごい。「前略、早速ですが、ミスターツンドラに質問があります」いろんな、多羅尾伴内だなさすがに、七つや八つじゃききませんよ。ワープロがいりますよ、漢字住所録。「ミスターツンドラに質問です。いかにもマニアックな質問で恐縮ですが、ニューシングルのアーチスト番号は、なぜにOT−13,14なのでしょうか?」

大滝: こりゃあ(ここ、大滝さんがあまりにも驚いていて、聞き取りできません)

山下: 「順当ならOT−21,22なのではないでしょうか?」

大滝: 当たりなんだよ。間違えちゃったのよ。すごい人がいるな、ほんとに。

山下: 「ところで、ナイアガラは某レコード会社とどのような契約を結んでいるのでしょうか?」

大滝: 大きなお世話だって。

山下: 「私としては、年間アルバム5枚なんて契約を結んでいただきたい。今のサウンドも好きですが、77,8年くらいの大量生産時代の方がもっと好きです」

大滝: 大量生産時代!すごい、なんともいいようがないな。

山下: いろんな人がいますよ。この人は、横尾真君、千葉県「最近はノベルティーソングがないので、訳のわかんない歌ばっかしのLPを出してください」

大滝: すいません。もう、ほとんどこれ、前世の因縁を責められてるっていう感じがするな。

山下: あとね、じゃあ少しまじめなやつ。これ、私に来たやつなんですけどね、徳島県の宮内ひろし君、17歳「僕はこれで多分3度目のお便りです。僕は今音楽に飢えています。なぜなら欲しいレコードがジャズで、少なくみても10枚、ポップス、R&Bでは15枚というふうに、よだれの出るほど欲しいレコードが予算の都合で、どうにも手に入らないのです。僕はなぜ、ジャズなどに深く首を突っ込んでしまったのでしょうか?JATP」なに、それ?「のライブ感覚に燃え、エラフィッツ・ジェラルドの幅広い声域に感動してからというもの、ジャズの世界にのめり込んでしまい、膨大なレコードたるや、計り知れないものであります。ポップスの方でも、レイ・チャールズ、テンプテーションズ、ビーチ・ボーイズ、それに達郎さんの古いLPと山のように買わなければなりません。この悩みを達郎さんはどのように解決してくれるでしょうか?しかし、達郎さんに言ってもどうにもなるものではないのですが、」あとでちゃんといってあるね。「僕は達郎さんがうらやましい。湯水のごとくレコード代に使っている達郎さんを僕は知っています。学生というものはつらいものです。達郎さんの学生時代は、どうだったのでしょう?早く達郎さんのように一人前の大人になって、レコードをうんと買いたい今日このごろです」面白いはがき。

大滝: これは、あなたも一言あるでしょ?

山下: 僕だって、学生時代の時は全然買えなかったよ。

大滝: 学生の時に一番聴きましたよね。

山下: そうだよね、うん。結局、ものがあと追いでね、

大滝: あの時買えなかったから、今買ってるんだよね。

山下: そう、あの時買えなかったから、今買う。それで、いつでもラジオで出てれば、買わないんだよね。

大滝: やっぱり、当時のヒット曲だったからか。

山下: いや、というか、自分の手元にあるものしか聴くものがないから。

大滝: そうそうそうそう。

山下: 放送でも聴けないし、誰かが持ってるわけでもないし。だからそれで、大滝さんもそうだと思うけど、一念発起して、自分の手元に置いとこうということで、買い狂ってるだけだからね。

大滝: コレクションなのか、聴くっていうことが主眼なのか、集めるっていうのが主眼なのかっていうことを考えると、若い頃はとにかく集めるっていう前に、聴くっていうことが先にあったでしょ。

山下: そうだよね。

大滝: だから、どんな形でもいいから、人の家に行ってもとかいうことも含めて、目一杯聴いたでしょ、同じものを何度も聴いたし。

山下: 面白い話だけど、学生時代に2枚とか、3枚ぐらいしか買えなかった時って、なるべくその、なんていうの、聴けないようなやつを選んで買ったような記憶があるな。だから、今から考えると、すごいつまんないレコードだったりするんだよね。

大滝: それはあるね。他んとこ行くと、それ聴けるからっていうことで、あいつがあれを買うだろうから、俺はこれを買うとかね。そういうような事で、よく買ってたね。ただ、でもほんとにものがない時に聴くっていうのが一番だよ。山下:そうだね。今はでもさ、すごく極端なこといったら、ほんとに欲しいと思えば、金使えばいくらでも買えるでしょう。あの頃は金使ったってなかったんだからね。

大滝: そういう時代もあったね。

山下: どうやって、手に入れたらいいかもわからなかったしね。

大滝: だからラジオで1回かかるのを、

山下: 一生懸命テープにとって。

大滝: とってね。そういうような事もあったしね。

山下: 努力なくして、光はない。

大滝: そういう結論か、これは。

山下: なんか、もう1曲。

大滝: それでは、このサウンズというね、

山下: ヨーロピアンインスト、でましたね。

大滝: ヨーロッパインストを1曲聴いてみようかと思いますが、「エマの面影」。

 曲:

サウンズ/エマの面影

山下: というわけで、サウンズの「エマの面影」でした。

大滝: こだわっちゃうようだけどさ、今の人ってっていうのは、系統的に全部を追っかけようと思うと、膨大なあれで、手も足もでないっていうことなんだろうね。

山下: そんだけまじめなんですよ。

大滝: 少し、この辺まで来ちゃったから、気を抜いて、あるもんをとりあえずっていうところからスタートしないと、最初になんか、到達点を決めちゃってやると、その膨大さに目が眩んで、一歩も進めなくなるっていうようなことが、

山下: 理想が高いのかね。

大滝: そういうのって、大切なことなんだと思うけどね。

山下: 俺なんて、何にも知らないよ、まだ。

大滝: ね。

山下: なんか、何にも知らなくていいやと思うよ、それで。

大滝: ていうことなんだと思うけど、でも俺たちゃ、なんか割合系統立ててってのは、知ってることを系統立ててることだからね。知らないこと系統立てて進んでるんじゃなくてさ。たまたま、知ってることがなんかそういうふうになったっていうことだからね。

山下: そうね。

大滝: でしょう?

山下: なんか、最近は特にレコードも高いしね。

大滝: そうだね。

山下: だからなんか、そんなことまでして持ってなくても、音さえあればいいという。

大滝: ていうことが一番なんだけどな。カセットテープもこれだけ、以前よりはもっと一杯あるんだからね、そういうふうにした方がいいんじゃないかね。山下:そうなってくると、やっぱり日本の洋楽の会社の、レコード会社の洋楽のレーベルの充実が望まれますよ。

大滝: ということだね。

山下: この間、フォー・シーズンズの特集をやった時に来たはがきを読みますとですね、フォー・シーズンズが今、日本発売権ないんですってね。だから1枚も出てないそうなんですよ、フォー・シーズンズのレコードがね。だから、特集なんかしても、レコードを買えないんじゃしょうがないとかいってね、恨みがましく書いてくる人がいる。

大滝: その特集のテープをね、何度も聴くんですよ。あんただって、昔ラジオ番組を目いっぱい聴いたでしょう、テープで。

山下: そうですよ。それで覚えたんだよね。

大滝: たいていそうだと思うけどね。

山下: ドゥ・ワップなんつうものはさ、その音をFENで聴いて、10年近くレコードなんか見たこともなかった。

大滝: 買えない。絶対そう。その音が、純粋に音だけが入ったということなんだよね。

山下: そうでしょうね。初めから、そんなLPがたくさん売ってて、よりどりみどりでね、取ってどれにしようかつって、それでやってもね。

大滝: で、確実にいえることは、レコードがある時よりも、テープの時の方が、数は多く聴いた。

山下: うん、そうだね、確かにそれは。

大滝: それがあるんで、やっぱりね、ない時の、あの飢餓感というのがね、なかなか若いうちにはありがちだけど、それが実はいいんだよな。

山下: そうね。

大滝: 年寄りじみてんな、やっぱりな。先いこ。

山下: じゃあ、もう1回この「SNOW TIME」から、

大滝: 「SNOW TIME」から。

山下: 何いきますか?

大滝: それではね、さっきでた、「ツンドラ」なんですよ。いろいろ考えてね。

山下: 何ですか、この「フィヨルド」、「シベリア」、「リアス」、「オーロラ」、「ツンドラ」?

大滝: 昔のね、インストゥメンタルよくみて、さっきの「エマの面影」ってのも、ただの「エマ」なんだよね。だから、その、短いんですよ、タイトルが。

山下: なるほど。

大滝: だから、そうやってね。で、一応日本語のタイトルは、「雪のツンドラ」というタイトルでございます。

山下: なるほど。

 曲:

フィヨルド7/雪のツンドラ

山下: しかし、この曲は一体何の?

大滝: 何だということがない曲ですよね。

山下: 「チャーンチャチャジャチャタダダトツン、チャーン」って、何ですかこれは?

大滝: なんだかよくわかんないですけどね。

山下: これ全部メジャーにして、ルートだけ同じにして、全部メジャーに書き換えればすぐわかる。

大滝: と、何でしょうか?って、これをまた、じゃあ新春の、

山下: クイズですか?

大滝: 新春のクイズにしましょうか。

山下: なんか出るんですか、それで?

大滝: 何にも出ないんですよね。なんか賞品でつるってのは嫌いで。

山下: NHKはプレゼントしちゃいけないから。

大滝: ああ、そうなんですか?

山下: はい。

大滝: よかった。

山下: でも、これはしかし、たくさんありますよ。市販しないんだから全曲かけてくださいとかね。

大滝: なるほどね、ちょうどよかったですね、今日は。未発表のものは、ほとんどかかりましたからね。

山下: かかりましたね。あとは、「さらばシベリア」と「レイクサイド」と、

大滝: それは出てるし。

山下: そうですね。「スピーチ・バルーン」と。

大滝: みんなあとは出てるのばっかりだから。

山下: これは、リミックスが違うんでしょ、でも?当然のことながら。

大滝: 同じ。

山下: 同じなんですか?

大滝: 全部同じ。だから、同じだったということもあって。

山下: ほんとに同じなんでしょうね?疑ったりして。

大滝: 一応同じです。

山下: なんか違うんじゃないですか?デジタルマスタリングとかね。そういう事でもいいんですよ、きっと、熱狂的なファンは。

大滝: いいんですか?いや、もういいです、私は、その辺は。

山下: コピーしたとかね。

大滝: 1回コピーした音だとか。

山下: 1回プリントした音だとかね。

大滝: それはすごいな。

山下: リミッターが入ってるとかね。カッティングマスターが違うとかね。

大滝: 違うとか。

山下: だって、ロング・バケーションの頃は、まだデジタルマスターじゃなかったんだから。

大滝: 違う、アナログだからね。レコード番号のミスを指摘されたのは参ったな。

山下: すごい人がいるんだね、しかし。

大滝: いるんですね。

山下: また質問、武蔵野市島崎貴子さん、20歳「新曲、『フィヨルドの少女』は『バチェラー・ガール』と同じように、既にほとんどできあがっていたものですか?」

大滝: あー、同時期。

山下: そうですか?

大滝: そうです、同時期です。『バチェラー・ガール』の方がもっと古い。3年にならんとしてたから。

山下: なるほど。「かなり以前、渋谷陽一さんの番組、FMホットライン、『EACH TIME』のプロモーションで、それに5分ほど出演した時、バックで流れていたカラオケは何の曲だったんですか?」

大滝: えー、でたね。

山下: これはよく来てるんですよね。

大滝: そうでしょうね。未発表のもんです。

山下: こんなんばっかりだよ、もう、ほんと。

大滝: あの時結局LPに入んなかったんですよ。だから、あのカラオケはだから、発表しないから、あそこしかないな。

山下: あれなんですよね、大滝さんの場合には一度に10数人でね、カラオケいっしょにとるでしょ?

大滝: ええ。

山下: だから、そういう事ができるんですよね。それでだいたい、おおかたのオケはできちゃうわけでしょ?

大滝: そうそうそう。あれにだから、例えばギターのっけたら、すぐに市販できるというか、そういう形になってるからね。

山下: 僕はほとんど、ストックの曲は、ドラムとベースとキーボードとギターだけだから、ひどい場合には、キーボードだけとか、ギターが入ってないとか、ドラムとベースしかないとか、そういうのもあるから、なんにも、それやったって、ただの音の塊でしかないでしょ。

大滝: それがまたいいって人がいるかもしれないから。

山下: 言い合いしてるよ。「『GO! GO! NIAGARA』の復活はありえるのでしょうか?」

大滝: ないでしょうね。

山下: やんないんですか、もう?

大滝: だんだん悲観的になってきましたけどね。

山下: 歳ですかね?

大滝: いや、そういうんじゃなくて、もうだから、僕は音楽をつくるしか残されてないんじゃないかと。

山下: なんか前いったことと違うんじゃないですか?

大滝: 若いさ、なんか若い活きのいい、オールディーズを若い人たちの感覚で、パァーンと料理して、人気が出てくるような、もちろん全部オールディーズというわけじゃないんだけども、前後を考えて、しっかりやる人が出てくれば、それでいいんじゃないですかね。

山下: なんか消極的になってきましたね。

大滝: 今年消極的。

山下: さて、時間がそろそろ、あれですか?まだ、あと1個ですか?

大滝: あと1個。

山下: あと1個ですね。じゃあ、来週はですね、おととし私、ニュー・サウンズ・スペシャルっていうのをやったんですが、その時大滝さんをゲストにやっぱりあれして、エバリー・ブラザーズとフリート・ウッズをやったテープが見つけ出してきましたので、来週はそれを聴いて、ちょっとまたつらつらと、この間小林信彦さんと、

大滝: ライブ。小林信彦さんのライブに、なぜか青島幸男さんといっしょにゲストというのを、なんか出演しました。

山下: この間僕、ちょうど仕事でね、伺えなかったんですけどね。

大滝: クレイジー・キャッツの前のテレビの番組と植木さんのテレビの2本をかけて、面白かったですよ。

山下: 「ラストダンスはヘイジュード」、持って来るの忘れちゃったよ。

大滝: 「ラストダンスはヘイジュード」!

山下: あれ、どこいっちゃったかわかんないんだよね。

大滝: あまり、過去の因縁はひとつ。

山下: まだ、たくさんあります。「ブラック・ボックス」持ってきてますしね、。

大滝: 怖いものがあるなぁ。

山下: 来週はそういうので。楽しいな。また「禁煙音頭」かけようかな。

大滝: 「禁煙音頭」?

山下: あそこの咳込むところは何回聴いても、僕はね自分で好きなんですけどね。

大滝: 今度クレジットしますから。

山下: クレジットしてください、お願いですから。そういうわけで、もう1曲で、もう未発表ありませんね?

大滝: 未発表ね、1曲だけあるんだけども、かけましょうか、じゃあ?

山下: かけましょうよ。

(「レイクサイド・ストーリー」がバックに流れる)

大滝: これじゃないよ。

(「レイクサイド・ストーリー」、フェードアウト)

山下: これじゃないですか?

大滝: そうです。えーっとね、B面の1、2、3、4曲目の「オーロラ」。これ「オーロラ」はね、こう「オーロラ」って発音(小林旭風に)してくれないと困るんですけど。

山下: それは、あのマッチ・ユータラさんが。

大滝: 「オーロラに消えた恋」という、なんかPPMのようなタイトルでございますけど、聴いてください。

 曲:

フィヨルド7/オーロラに消えた恋

山下: というわけで山下達郎のサウンドストリート、来週も大滝詠一さんをゲストにお招きしまして、えー、お話を伺いたいと思います。来週もよろしくお願いします。

大滝: どうもありがとうございました。ほんとに。

山下: それでは来週のこの時間まで、みなさん、ごきげんよう、おやすみなさい。

 久しぶりに聴きましたが、やはりこの回は最高ですね。昨年、「SNOW TIME」が市販されたのでいいようなものの、もし発売されてなかったら、放送を聴いてない人は、これを見ただけではストレスたまるでしょうね。
 「ファンのアイディアでレコードつくってる時代があった」の発言で、「Let's Ondo Again」もファンのアイディアだったと言ってます。このファンとは、みなさんご存知でしょうが、「ナイアガラ・デ・アリガタヤ」の森谷さんです。
 この放送ではがきが読まれた人たち、特に「リグレイ・ファン」の坂詰恵美さんは、今どうしていらっしゃるでしょうか?もし、ご存知の方は
ご連絡ください

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