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1988.1.14 ミュージック・シティ

萩原: こんばんは、萩原健太です。ミュージック・シティ木曜日は、ヒット・ポップス・アンコール、さまざまな時代のヒット・チャートを賑わしてきました懐かしいポップ・チューンを50分間たっぷり詰め込んで、お届けしております。さて、今週は新春特別企画第2弾ということで、大滝詠一、山下達郎両先生を迎えての新春放談、その第2回目をお送りいたします。今週も先週に負けず、だらだらとしたオールディーズ談議などを繰り広げる予定でありますが、その前に1曲、リクエストお送りしましょう。和歌山県の野村純一さんからのリクエストです。1964年に、当時のかわいこちゃんシンガー、アネットがビーチ・ボーイズをバックにレコーディングした、かっこいいナンバーをかけましょう。アネット・ウィズ・ザ・ビーチ・ボーイズ、「モンキーズ・アンクル」。

 曲:

アネット・ウィズ・ザ・ビーチ・ボーイズ/モンキーズ・アンクル

萩原: というわけでですね、今日も再び、先週に引き続き、まだ新春は続く。

大滝: 明けましておめでとうございます。

山下: 再び。

萩原: 大滝詠一師匠と山下達郎先生でらっしゃいます。

大滝: のどを大切に。

山下: はい。ありがとうございます。

萩原: というわけでですね、今日もまただらだらと、

大滝: どうして、なんかスピーディーにいかないのかね、この番組は?

萩原: なんかダメみたいですね。

大滝: 誰がどうなっても、こういうふうな感じになるんですね。

萩原: なってしまう。

山下: 大滝さん、今年ついに、よわいが、

萩原: よわい。

大滝: それいわれると弱いんだけど。

山下: 30代最後のお正月ということで。

萩原: 最後ですね、美しいですね。

大滝: そうですね。

萩原: いいじゃないですか。

山下: でも、とても30代の人間が3人集まった会話じゃないですね。

萩原: なんですか、それ?

山下: どうみても50代っていうか、時事放談という。新春放談って誰がつけたか知りませんがね、私がつけたんですけど。

萩原: 当時は若々しかったんですか?5年前、始めたときは?

山下: おんなじです、全く。

大滝: ちょっと、5年前を当時っていわないでくださいよ。

萩原: あぁ、そうか。

大滝: なんか、すごい昔なような気がする。

萩原: いや、今、でも早いと思いません、ペースが?

大滝: あー。

萩原: その昔と思うもののペースが?

大滝: 昔と思うペースが。そうですね、だいたい、デビューした女の子が、3月ぐらいでカムバックするようになりましたからね。

萩原: 複雑な話ではありますが。

山下: 僕なんかはあべこべに、音楽のタームがすごく長くなったように感じますね。

萩原: 感じます?

山下: 僕なんかは、66,7年ぐらいなんかは、ほんと1年前の音楽と、はるかにスタイルとしては昔の音楽だったけど、今は例えば、ユーロビートなんていったって、10年ぐらい前と全く同じでしょ。

萩原: ただ、全く同じだけど、個別に取り出すと、もう懐かしいと思うのがすごく速いんじゃないですか?

山下: あー、そういう意味ね。

萩原: なんか、バナナラマのビーナスって、すごくもう、懐かしい気がしますけどね、今やね。

大滝: 私は4年ぐらい前に、アルバムをすごい出したことがあるんだけど、初めて聴いて懐かしいサウンドっていうのをテーマにしたことがあるんですけど。テーマにしなくても、それしかできないって噂もありますけど。

山下: そういうのは、日本に確固とした一派があるんですね、もう既にね。大滝さんを頂点にしたね。家の女房も同じようなこといってますよ。

萩原: そういえば、そうそう、奥様も「アフター・イヤーズ」っていうシングルね、

山下: えぇ。

萩原: あれも既に懐かしいものがありましたもんね。

山下: 初めて聴いたときに懐かしいものというね。

萩原: ねぇ。動機ものだって聴いて、ビックリしましたけどね、あれもね、また。本日も、再びだらけた話に入りたいと思いますが、

大滝: はい。

萩原: 前回終わりの方に、ちょっと振ってしまって、ひんしゅくを買いました、ニュー・オリンズ問題をですね、ここでちょっと。

大滝: ニュー・オリンズ問題ね。

萩原: 私は解決したいなと思っているんですけど。

大滝: 我々にとって、じゃあニュー・オリンズというのは、どういうものであるかという話ですか?

萩原: そんなとこです。大滝詠一が今年、ニュー・オリンズに帰るかということです。

大滝: ニュー・オリンズに帰るかどうかっていう、どうしたらいいんでしょうね。

萩原: 大滝さん、

山下: 質問があるんですけどね、ニュー・オリンズってのは巷では流行ってるんですか、今?ニュー・オリンズ問題とかいってますけどね。

大滝: これは、やはりだから、お相撲の問題と同じなんですよね。

萩原: なんだかわかんないでしょうね、確かにね。いや、ただね、去年、その87年という年は、わりとそのニュー・オリンズもののコンピレーションって、結構出てんですよね、日本なんかでも。

山下: ふーん。

大滝: レコードがね。

萩原: 大滝先生のやはり、弟子筋にあたる湯浅さんとかが頑張りましてですね、結構いろいろ組んでね、コンピレーションを。

山下: 直接ニュー・オリンズかどうかわかりませんけど、リトル・フィートなんて、結構日本で売れたらしいですからね、CDが。

萩原: そうそう、そうそう。

大滝: CDがね、私も買いましたけども。

萩原: なんか、あれもだから、ニュー・オリンズっていうのも、だから一応ある説によると、初めて聴いたときから懐かしいといわれるものがあるって。

大滝: あっ、ニュー・オリンズがね。

萩原: いろんなものを源流というか、いろんなものが混じり合った音として、

大滝: 日本の場合、特にだから、例えばあのー、ウエスト・コーストとかね、ニュー・オリンズとかって、まぁ70年代の我々のミュージシャンが勝手につくりあげた、ひとつの幻想があるんですよね。そういう意味合いでのニュー・オリンズだし、そういう意味合いでのウエスト・コーストなんだよね。

山下: 60年代にあまりに釣り合いが低かったんでしょ?ニュー・オリンズの、ファッツ・ドミノのレコードとかほとんど出てないし、売れてないし。他のものすごくメジャーなさ、例えばプレスリーとファッツ・ドミノとを合わせれば、同じぐらいのレコード売上かもしんないんだけど、ファッツ・ドミノが圧倒的に。

萩原: 評価とかね。

山下: 輸入量が少なかったっていうの?そういうのもあってね。

萩原: なるほどね。でもあのー、だから多少事情を説明させていただくと、大滝詠一先生の、あれは1975年の、

大滝: ナイアガラ・ムーンですかね?

萩原: えぇ。

大滝: 75年ですから、まだ13年ぐらい前のことでしょうか。

萩原: 割と最近のことですけどもね。

大滝: そうですね。

(山下:爆笑)

大滝: リーセントリーですな、これがね。

萩原: その頃に、結構ニュー・オリンズっていうのをね、

大滝: 日本だから日本語でいえという議長もいますからね。

萩原: ありましたね、去年。

大滝: 最近という感じにしましょうかね。

萩原: はい。それで、ニュー・オリンズに接した我々みたいな人間もいるわけですからね。

大滝: 残念でした。

萩原: これはひとつ責任を問ってくださいよ。

山下: 私も全く同じですからね、はっきりいって。

大滝: そうですかね?

山下: そうですよ。

大滝: はー。

萩原: この道に引きずり込まれてしまったというね。

大滝: 単純にね、ロックってビートが一番大事でしょ。で、ビートって結局ドラムでしょ。で、山下さんも私も中学生・高校生の頃、ドラマーにあこがれてですね、スティックを持って歩いたりとか、ドラムを叩いた時期があるんですよ。ドラムを叩くっていう観点からいくと、ニュー・オリンズ系の、あのリズム&ブルースのサウンドというのはですね、実に楽しいんですよ、叩いてて。

萩原: ドラマーが面白い。

大滝: そうそうそう。それでね、これは山下君も僕も共通なんだけど、ほんとにドラムのビートに合わせて、歌を歌ってるんですよ。もちろんベースもあるんだけども、ドラムのビートが一番大切なの、歌に。それは、そういう事を思って、我々のレコードをもう1回聴いてもらえると、ドラムが入ってるとことか、いい感じので入ってきたときの歌を聴いてもらうと、そこだけ非常に特徴的によくなってるはずなんですよ。

萩原: なるほどね。

大滝: それはあると思うんですけど、どうでしょうか?

山下: そうかもしれないですね。

萩原: 達郎さん未だにドラム、ガンガン叩いてますもんね、レコーディングでね。

山下: ドラム好きなんですよ。

大滝: そこにいくんですよね。ドラムが好きだから、なんかニュー・オリンズ系のリズム&ブルースをっていうことなんですけどね。

山下: 大滝さんは、なんで最初ニュー・オリンズ、そうやってあの時に?ナイアガラ・ムーンより2年ぐらい前から、ニュー・オリンズ始めましたよね。一番最初のきっかけはなんなの?

大滝: 一番最初、デーブ・クラーク・ファイブのアイ・ライク・イット・ライク・ザット。

山下: クリス・ケナーか、あっクリス・コナー。

大滝: で、アラン・トゥーサンの名前を見て、そっからリ・ドゥーシーとか、その頃のヒット曲とかを聴いていたのが、アラン・トゥーサンって人がニュー・オリンズのプロデューサーだったっていうことを後で知って、それが一挙に10年ぐらいの感じで結びついたんですよね。

山下: なるほど。

大滝: それで、あーこれだったかっていうのと、

山下: で、リトル・フィートとミーターズと。

大滝: そう。全部、もうニュー・オリンズ系の。それで、少しなんか、マーチとかね、ああいうスネアがロールするというかね、割合普通の単調なロック・ビートよりも、いろいろな手数がニュー・オリンズのリズム&ブルースにはあるのが、やはり昔からマーチが、山下さんブラスバンドのアレンジをしてた人なんだけども、私もスーだとか、そういう種類のマーチがものすごく好きで、ほんとにそのドラムの響きがよかったのと、そこに共通性を見出したわけなんだよ。こじつけだといわれましたけどね。

萩原: 私、勝手に今曲選ばしていただきました。1954年の作品でしてね、

大滝: 何でしょう?

萩原: ジェームズ・シュガー・ボーイ・クロフォード。これ選ばしていただきましたんで、

大滝: いこ、いこ。

萩原: かけていきたいと思います。ジャコモ。

大滝: あっ、ジャコモ。

 曲:

ジェームズ・シュガー・ボーイ・クロフォード/ジャコモ

萩原: 新春早々とんでもない、

大滝: すごいですね。

萩原: ニュー・オリンズ・ソウルを聴いていただきましたが。

山下: いいですね。

大滝: これはなんか、山下さんがカバーをなさりたいと。

山下: ほんとは、アカペラでおととし出した、ON THE STREET CORNER2に入れようと思ってたんだけど、その先にシンディー・ローパーで入ってしまったんですよ。

萩原: やられちゃった。

山下: 人がやったものはやりたくないっていう、その代わりモンテゴ・ベイって曲がありましてね、ボビー・ブルームっていう、死んじゃったんですけど、この間、その人のシングル・ヒットをやろうと思ったんですけど、それも誰かがやってしまいましてね。

萩原: アマズル(?)ってのがやってますからね。もう、カバーないですね、もうねぇ。これだけカバー、

山下: まだあります。

萩原: まだまだ?

山下: 私は次にやりたい曲があるんです。

萩原: いわないでしょ。

大滝: それは秘密です。

萩原: まあそういうわけでですね、

大滝: 何がそういうわけだよ?

萩原: なんだかな。

大滝: 突然のギャグに弱いな。

萩原: でもあの、今間奏のところでね、リズムがハネてるという、非常に面白く、聴きながら思ってたけど、

大滝: そうですね、ルンバとかね、ラテン系の感じが入ってくるというのが、

萩原: どうしてもハネてしまうというね、

大滝: あのなんか、ミクスチャーというかね。

萩原: あれですね、ジャズ・ロック時代とかってあったでしょ。

大滝: いい方、古いね。

萩原: 古いんですけどね。リ・モーガンが流行った、サイド・ワインダーとか、あれもドラムがビリー・ヒギンスかなんかなんですけど、左手は、スネアの方は普通にストレートなんですよ。ハネないんですけど、右手がハネてるんです。これは複雑なものがありましたね。あれはやっぱり癖なんでしょうかね、慣れ親しんでしまった、ハネるリズム。

山下: あのやっぱ、ジャズとキューバン、中南米音楽?

萩原: うん。

山下: ってのは、明確に違ってたんですよね、きっと。それがごった混ぜにだんだんなってきて、エイト・ビートとスウィングってのは全然違うもんだったのに、僕は未だにわかんないんだけどね、いつから要するに、ロックン・ロールってのが、チャック・ベリーあたりまでは明確にシンバルはハネてるんですよね。

萩原: うん、ハネてますね。

山下: で、チャック・ベリーは一人で「ジンジン、ジンジン」ってスクエアなエイト・ビートやってんだけど、

萩原: バックはハネてるってね。

山下: 後ろはしっかりスウィングしてるんですよね。それがいつのまにか、ビートルズあたりになって、普通のエイト・ビートっていうか、要するにスクエアなエイト・ビートになってきたのね。それがどうしてそうなったのか、未だによくわからないんだよね。

大滝: ニュー・オリンズは、特にその辺の混合がなんか、

山下: そうね。

大滝: なんか、その混合のまま、それをひとつの、なんかセールスポイントというか、自分達のそういうのにしてしまったという、そこが面白いとこだね。

萩原: 日本人として、学ぶべき点が多いんじゃないかと。

大滝: ちょっと、なにそれ?

萩原: あっ、違いますか?ちょっと、少しこの、

大滝: ただのブームに終わらせたくないっていうのがありますけどね。

山下: なんか理屈つけないと、気が済まないと。

大滝: そうそうそう、そのなんか2フレーズだけいやなんです、私。

山下: 最近サントラとか、こういうものはなんでこう、

萩原: そうなんですよ、オールディーズものがね。

山下: オールディーズばっかりなんですかね。スタンド・バイ・ミーとかね。

萩原: そうそうそうそう、スタンド・バイ・ミー。今度ビッグ・タウンというね、マット・ディロンとダイアン・レインの映画のやつもモロ、

大滝: アウトサイダーのコンビですね。

萩原: そうそうそうそう、モロにまた、あの50年代の黒人を中心に、

大滝: アメリカン・グラフティのあたりからですかね。

萩原: そういうの多いんでね、いろいろ解説の仕事手がけて、儲かったんですけどね。

大滝: 少し仕事くださいよ。

萩原: でも、要するになんかこう、映画音楽をわざわざつくるとか、そういうことをあまりしない線はあるんでしょうね。低予算化とか、そういうのないですかね。

山下: どうなんでしょうね。ただ単に、なんかそういうオールディーズもんやったら、当たっちゃったんで、雨後の竹の子というか、柳の下のドジョウの雰囲気がしますけどね、僕は。

大滝: にしても多いですよね。

萩原: 多いですよね、バック・トゥ・スクールってのもあったでしょ。

山下: だから、単にロックだけじゃなくて、例えばブルー・ベルベットとかモナリザとか、そういうのも40年代から遡ってきちゃってるからね。

大滝: すごいね。

萩原: ラ・バンバってのもそうでしたね。

山下: ラ・バンバね、リッチー・バレンスが映画になるとは思いませんでしたけどね。アメリカだったらわかりますけどね、それで。今の40代ぐらいの人だったらそれで、あー、リッチ・バレンスの映画って。赤城圭一郎の自伝みたいなもんじゃないですかね。

萩原: リッチ・バレンスってのは、そんなに伝説的に語り継がれてた人ではなかったですよね。

大滝: ないんですよね。だからそのへんが、やっぱりね。視点が、

萩原: やっぱり、多少人種的なあれがあるんでしょうかね。

大滝: 移民の数が多くなったとかね、そういうのが、自分たちの国のヒーローというか、そういうような感じので見たという部分も少しはあるのかもしれないですけどね。

萩原: そうですね。

大滝: 驚きましたけどね、これは。

山下: でも、たったLP3枚しかないですからね、この人は。

大滝: ねぇ。

山下: それが全レコーディングでしょ、しかも。

萩原: 生きている間に出たシングル・ヒットっていうのは、3曲。

山下: ドナとラ・バンバとカモン・レッツ・ゴー。

萩原: そのうち2曲はA・B面ですからね。

山下: あー、そうだね。

萩原: シングル2枚ですからね。すごいもんですね。

大滝: ね、すごいものがありますね。

萩原: ほんとにね。で、今日はちょっとリッチ・バレンス、達郎さんがもってきてくれたんで、ライブ、

山下: ライブ。

萩原: これはパコインマ・ジュニア・ハイ・スクールっていうんですかね。

山下: 要するに南カリフォルニアでしょうね。

萩原: これなんか、あれなんじゃないですか?

大滝: 学園祭でやったんでしょう、これは。

萩原: 母校。

山下: 母校!

大滝: あっ、母校なの。

萩原: 母校、確か。

大滝: ほー。

山下: さすが。

萩原: 母校に戻って、やったんじゃないかと思いますが。

大滝: バック・トゥ、スクール。

山下: いやー。

萩原: これは、なにかけるんでしたっけ?あれですか、やっぱり?

山下: やっぱり、それがいいんじゃないですか。わかんないんですよ、これ、久しぶりだから。これつながってんだよね、たぶん、曲が。

萩原: うーん、大丈夫でしょう。

山下: できが、よく覚えてないんです。

大滝: カモン・レッツ・ゴーですか、なんですか?

萩原: じゃあ、いってみましょう。

山下: ラ・バンバかけるみたいですが。

萩原: じゃあ、リッチ・バレンスで、ラ・バンバのライブ。

 曲:

リッチ・バレンス/ラ・バンバ

萩原: すごいですね。

山下: これがほんとの声だというね。

萩原: ねぇ。かっこいいですね結構、やっぱね。

山下: ジュニア・ハイっていうことは、中学校ですもんね。

萩原: まあ、学園祭みたいな時の催し物として、きっと、

大滝: 故郷に錦を飾ったんですか、これ?

萩原: きっと、そういう感じがしますね。でも、そう考えると、感動的な風景という感じもしますけどね。だから、最近よくいわれることは、この映画のヒットというのが、メキシコ系になるんですか、この人は?そうでしょうね。

山下: テックス・メックスですからね。

萩原: メキシコ系アメリカ人の増加、アメリカ内でのってのをいわれてるみたいなんだけど、すごいそういう意味では、いわゆる音楽って、ほら黒人のものか白人のものかっていうふうな分け方で、アメリカ音楽捉えるっていうのが普通なんですけどね、もう、そんなもんじゃないっていう感じですね。

山下: これはだから、昔からそうなんでしょ。これもだから、白人の中のレースミュージックなんでしょうね。それが浮上してきた。音楽的にみると、バディ・ホリーもリッチ・バレンスも、やっぱり50年代後期でしょ。それまであった、要するにサックスのコンボっていうね、フロア・ミュージックとかクラブ・ミュージックとかいうのに、必ず、要するにサックスが入ってたものが、サックスがないってのが結構カルチャーショックだったみたいね。

萩原: ギター・バンドってやつですね。

山下: 今に残ってるコクランもリッチ・バレンスもバディ・ホリーも、それからベンチャーズなんかも、サックスがないコンボっていうね、それがものすごく、やっぱり、その当時まで、前のジョニー&ハリケーンズとか、そういうのに比べたら、特にものすごくショッキングだったみたい。それが要するに、ガレージバンドとして、すごく簡単にできるっていうね。

萩原: サックス難しいですもんね。

山下: うん、そういうファクターあるから、

大滝: だから、ジャズのしっぽだったんじゃないですか。

萩原: あっ、そっかそっかそっか、その頃はね。

大滝: サックスがね。サックスがとれるっていうところから、いわゆるロックン・ロールっていうか、

山下: 完全に一線を画すようになったね。

大滝: そういう感じになったんじゃないですかね。

萩原: またでも、最近はサックスが戻ってきたってのは、おかしいですね。

大滝: そういうように考えてみると、ああいうサックスとか、ハネないと吹きにくいんじゃないの。タテノリされると、あのーあれだとか。

萩原: なるほどね。

大滝: 違うかな?

萩原: まぁ、吹いたことないのでわかんないですけどね。

大滝: デーブ・クラークはよかったけどね。関係ないか。

萩原: でもまあ、そんなふうなあれでね、僕ちょっとね、去年面白かった再発盤で、これ。フォー・シーズンズって再発盤があってですね、この番組でも特集したことあるんですけどね、そのグループが大ヒット飛ばしてた当時の、だから、63,4,5ぐらいの年代に、雨後の竹の子のように出てきたバンドっていうのがですね、ズラっと並んでるフォー・シーズンズっていうですね、

山下: フォー・シーズンズのまねっこ。

萩原: そういうオムニバス盤が去年出ましてね、

大滝: へぇー。

萩原: 私は、いたく、

大滝: 感動した?

萩原: 感激してしまいました。だからこれは、ある意味じゃあ、そのだから、さっきのリッチ・バレンスはメキシコ系アメリカ人の何とかみたいな話になりますけど、

山下: こういうのは、絶対イギリス盤でしょうね。イギリスマスターね。

萩原: そう、イギリス・マスター。で、あのー、イタリア系アメリカ人のポップスのなんかこう、ある時期の集大成みたいな感じで。

大滝: ずいぶん凝ってますね。

萩原: 僕ね、こん中からね、今日なにがいいかな?ボン・エアーズってのがいいかな。

山下: ボン・エアーズ、どこのどなたのですか、これは?

萩原: ボン・エアーズって、やっぱりニュー・ジャージーのグループらしいんですけどね。

山下: ラスト?

萩原: うん、ラストってレーベル。

山下: ということは、ラビン&レインボウズと同じ、

大滝: 同じレーベルだね。

萩原: そうそう。まぁ、ほとんど流行ってませんけど。ほとんどって、全く流行ってませんけどね。だから、やっぱりでも、この当時こんなに、よくほら、ビデオでビッグ・ビートっていうんでしたっけ?

大滝: はい、リバプール・サウンドのマネばっかりしたのですよね。

萩原: そうそう、ビートルズのマネばっかりしてるみたいなのがドォーっと出てですね。

大滝: イギリスにもいっぱいいたのよね。

萩原: そうそう、そうそう。で、よくほら、日本人はモノマネばっかりでとかっていうけど、あれ見たら、イギリス人もそうじゃないかって思うし、これ、このフォー・シーズンズっていうオムニバス聴いたら、アメリカ人もみんなそうじゃないかっていうね。

大滝: 結局、日本の人達も、プレスリーをみんなマネしたみたいな感じのあれもありますからね。

萩原: なんか、それがね、感じられて、私は非常に、

大滝: うれしかったですか?

萩原: 感銘を受けたオムニバスということで、ちょっと聴いてください。ボン・エアーズでバイ・バイ。

 曲:

ボン・エアーズ/バイ・バイ

萩原: てなわけで、ボン・エアーズのバイ・バイという、大笑いでしょ、なんか。

山下: このLPのいいところはあれですよ、いわゆるボブ・グリルのプロダクションによる、まねっこグループってのを一切排除したとこね。

大滝: なるほどね。

山下: 御他人様のやつしか入ってないという、これがなかなかいいですよ。

大滝: 深いな、それは。

山下: フォー・シーズンズのCDってのは、ところで、

萩原: 出てないんですよ。去年結成25周年かなんかで、アメリカで箱入りの4枚組セットっていうのが出て、

大滝: CD?

萩原: じゃなくて、

山下: アナログなの?

萩原: アナログ盤で。それが、結構リマスターちゃんとしてたみたいだから、

山下: シングル・バージョンだった、全部?

萩原: いや、

山下: LPでしょ。

萩原: ドーンとかLPバージョンだった。そのへんちょっとね、何曲かLPバージョンだった。

大滝: 聴きたいですね、フォー・シーズンズは、どうしても。

萩原: CDでね。

大滝: ポップスのもう、あれですからね、教科書のようなもんですから。ビーチ・ボーイズとならんで。

萩原: でも、最近若い子にとって、ビーチ・ボーイズとフォー・シーズンズは、ならんでウエスト・コーストのグループだと思われてるとこあるみたいですね。やっぱりちょっと、思い知らせてやらないといけないって気がしますね。

大滝: まぁ、仕方ないでしょうね。

萩原: でもなんか、いろんな、なんか最近CDも含めて、再発業界って結構活気づいてるっていうか、いろんなものが出てくるんだけど。

大滝: まーね、結局、再発が活気づいてるのと、昔の曲を使って映画がいっぱいできんのと同じようなものなんじゃないんでしょうか。

萩原: 似てんでしょうかね。

大滝: だから、整理の時代なんじゃないですか。

萩原: 過去の遺産を、

大滝: アレンジメントの、

萩原: なるほどね。

大滝: 遺産というか、私がそうしてるから、そういうつもりはないんですけども。

萩原: 旧譜いじりの天才といわれてますからね。

大滝: フランク・ザッパとならぶといわれてますけども。

萩原: あのー、ほら、デトロイトの方にある某有名レコード会社、元デトロイトにあったソウルの会社ありますけど、

大滝: えぇ。

萩原: あそこはもう、新譜には期待しないって、はっきり書いてましたからね。

大滝: ほんとに!?

萩原: 発表してますよ、もう。

大滝: へぇー。

萩原: 旧譜だけで勝負するって。

大滝: そう?

萩原: だからあの勢いで、相当CD出してるでしょ、あそこの会社。だから、そういう意味でもね、なかなか。

大滝: それはおもしろいですけど、でも、ある意味合いで、日本の業界も、もう少しそういうこと考えるといいと思うんですよね。

萩原: 旧譜を大切にするっていうのをね。

大滝: なんか映画に関しても、日本のレコードに関しても、ずいぶん、なんか古いもんがあまりにも出ませんね。

山下: ひどいですね。

大滝: いっぱい出せとはいいませんけどね。

萩原: 確かに、あんまり大事にしてないですよね、そういうものをね。

大滝: ね。ただね、権利関係は大事にしてるんだよ。

萩原: あっ、そうか。

大滝: それが、すごく大儲けをしたいんですよ。だから、なんかこう、ずっと、どういうのかな、こうストックするとかホールドしとくんですよ。ちょこっと貸してくれないの。

萩原: あー、そうなんですか?

大滝: うん。でも、結局そういうふうにしてガードしてるから、誰も借りにいかないわけ。

萩原: そうですよね。

大滝: これはまるでね、誰も見つからないとこに、かくれんぼしてるようなもんですよ。だから、やっぱりある程度、見つかるとこにいてからこそ、かくれんぼは面白いというふうに思うんですけど、いかがなもんでしょうか?

山下: おととしの年末なんですけど、銀座にというか、新橋の歌舞伎座の近くにある某映画会社のシネ・サロンというとこがありましてですね。そこで伊藤大輔の大江戸五人男と、これ僕すごい好きな映画なんですけど、それと紀ノ国屋分左右衛門っていう、高田浩吉の、渡辺邦夫かな、が監督した高田幸吉の主演の映画があって、この大江戸五人男を観にいったんですけど、その高田幸吉のでてる紀伊国屋文左衛門のフィルムってのが、これがすさまじく惨憺たる代物で、できじゃなくて、保存状態が。

大滝: 切れてるわけね。

萩原: ボロボロ。

山下: だから、RGBのGとBがぶっとんでて、ほとんど赤一色のフィルムでね。これが、昭和30年代の映画ですよ。保存状態が悪いのを、あらかじめご了承くださいっていっても、これじゃあひどすぎるっていってね。僕よく思うんだけど、最近レーザーディスクでアメリカの、例えば昔のハワード・ホースの映画とか、戦前のオーソン・ウェルズのやった映画とか、出てくるでしょ。ほとんど今のプリントだもんね。

萩原: うん。

山下: それが、37年とか、38年の映画でも、そのぐらいの保存状態であるわけですよ。よくいう話だけど、忠臣蔵なんつうのは、没収されて、昭和30年ぐらいに戻されてきたら、当時の、要するに、日本にあったフィルムよりよかったっていうね、笑い話があるぐらいでね。

萩原: そういえば、黒澤さんのやつでも、そういうのあるっていってましたもんね。

山下: でしょ。だから、もうね、ひどいですよ、それは。

萩原: 大事にしないんですね。ああいうのは、一過性のものだという、やっぱり、

大滝: まぁ、大きく見て、一過性のものには違いはないですけども、

山下: ですけど。

大滝: まぁ、つくってる方はね、そういう、あんまり気楽な感じでやってないものがあるんで。ただね、いいか悪いかは別にして、できるだけ残るものをと思って、みんなつくってるわけだし。

萩原: そうね。だから、あるもの、例えば音楽なんかで、去年ドォーっと出たビートルズの一連のCDとかね、ああいうのになると、もうみんな割と、ありがたがるっていうか、すごく大事に、出す方もしてね、聴く方もするんだけど、

山下: そうね。

萩原: なんかこう、それに対して、他のそこまで至ってない人たちに対しては、結構冷たいですね、出し方も。

山下: 全てのカタログに関して、本来はそのぐらいの懇切丁寧なトリートメントというかね。

萩原: 欲しいですけどね。

大滝: まぁ、全部出さなくてもいいけども、その準備というか用意は全てあって、しかるべきではないかと、

萩原: そうですね。

大滝: かくのごとく考える次第でありますけども、

萩原: 私はですね、やっぱりこの、ビーチ・ボーイズのCDですけどね、

山下: それはひどい!

大滝: これだ。

萩原: これは怒りましてですね。

大滝: 山下さん、怒ってくださいよ、また。

萩原: ちょっとこれは、怒ってる。

山下: もうあきれちゃってますよ、それは。

萩原: よくCD出すときに、オリジナルにプラス2曲とかね、アウト・テイクスつけたとか、

大滝: 新曲追加とかいう、

萩原: そうそう。

大滝: どっかで聞いたようなものがありましたけども。

萩原: 聞いたことがあるんだけど。

山下: でも、ビーチ・ボーイズほどのグループがですよ、未だにエンドレス・サマーとスピリット・オブ・アメリカのコンピレーションだけでしょ。

萩原: あと、メイド・イン・USAっていうね。まぁ、おおざっぱなベストが出てるだけでね、初めて出たオリジナルアルバムに近いものとして、サマー・デイズというね、

山下: サマー・デイズ&サマー・ナイツですね。

萩原: アルバムだったやつはですね、

山下: カリフォルニア・ガールズっていうタイトルに変わって、

萩原: 変わって、さらに2曲抜かれてCD化されたというね、

山下: これはですね、昔60年代末から70年代あたまにかけて、ビーチ・ボーイズのLPをなんでもかんでも2枚組セットにして、出したことがあるんですよ。

萩原: 出してましたね。

山下: 廉価盤で。その時にすべてのカタログから、2曲ずつカットして、12曲入りだったものを10曲入りにしてやったときのなごりなんですよね。その時のマスターしかないんじゃないですか。

萩原: そのまんま。

山下: これステレオだった、それで?

萩原: いや、モノ。

山下: モノ?

萩原: うん。一応はいじり直してはいるのかなって思いますけどね。

大滝: いや、モノ・ミックスはあるでしょう、シングルが。

山下: もともとモノだから。

萩原: そっか、そっか。両方出てましたもんね、昔、LPは。

山下: 擬似ステでしょ。

萩原: そうか。この中からなんかね、でも、1曲は素晴らしいから、

山下: やっぱりレット・ヒム・ラン・ワイルドでしょう。

大滝: このへんは山下さんに、ひとつ、

萩原: お任せして。

大滝: えぇ。

山下: やっぱり、それしかないでしょうね。

萩原: ビーチ・ボーイズ、でも一応CDはこれからね、出るそうなんでね。

山下: ペット・サウンズ出るんですね、ついに。

萩原: 出るんです。ついに出るそうなんでね、一応期待してはいるんですけどね。

大滝: ペット・サウンズは、そうですね、やっぱりビーチ・ボーイズに詳しい方に解説を書いていただかないとね、

萩原: 解説をね。

大滝: 最近、若い方はあまり、お分かりがないこともあるかもしれないのでね、ひとつ、頑張って、

萩原: なかなか、すごい方が、きっと解説を書いていただけるんでしょうね。

大滝: 書いていただけるんじゃないかと思いますけどね。

萩原: 思ってますけどね。

山下: それはプレッシャーですか、なんか?

萩原: とりあえず、聴いてみたいと思います。ビーチ・ボーイズ、レット・ヒム・ラン・ワイルド。

 曲:

BEACH BOYS/LET HIM RUN WILD

萩原: ビーチ・ボーイズでしたけどもね、

山下: よろしいですね。

萩原: やっぱり、まぁ、こういうCDには怒りますが、曲は素晴らしいということで、

山下: だから、ぜひ、やっぱりオリジナル・アイテム、全アルバム出るべきですね。ビートルズがあれだけなるんだったら、ビーチ・ボーイズも、それだけ出す義務がある。

萩原: 出す義務があります、はい。達郎さんもなんか、とんでもないの持ってきてますね。

山下: サーフィン・ホット・ロッドで面白いのありますよ、去年買ったんですけどね。これ、シャット・ダウンズっていうね、わりと有名なグループなんですけど、これのB面がね、えーっとね、あるんですよ。このビーチ・バギーっていうのは、わりと有名ですけど、フォー・イン・ザ・フロアってのは、ホット・ロッド・ソングなんですけど、聴いてわかりますけどね、こんなレコード、なんでこれをかけようかと思ったのは、今、曲かかってる間にね、ロニー&ザ・デイトナスのGTOっつのが、これかけたことがありましたよね、昔これで?

大滝: あるんじゃないかと思いますけどね。

山下: あれは、日本盤だけ、イントロにバイク、

萩原: 車の音。

山下: 車の音が入ってるんですよね。

萩原: ベンチャーズの、青い渚をぶっとばせとかといっしょですね。

大滝: あれはバイクですね。

山下: で、日本で発売するときに、車の音をかぶせて、それでヒットしたという、変なレコードなんですけど。

大滝: えぇ。

山下: その車の音が入ってるんですけど、半端な入り方じゃないんですよ。

萩原: うるさい。

大滝: 派手。

山下: 派手なんて、なまやさしいもんじゃない。

萩原: じゃあ、なに、ホット・ロッドの極致!

山下: 極致、聴いてもらえばわかります。

大滝: 1969年のドラッグレースの途中にも、いっぱい入れましたけど、あれは負けたんでしょうか、私?

萩原: 日本第二のホット・ロッド・ナンバーといわれているやつですね。

山下: おそらく、私の知ってるレコードでは、これが一番、このホット・ロッドものの音をフューチャーしたというレコードでは一番すごいんではないだろうかと。

大滝: ついに負けてしまったのかしら。

萩原: 大丈夫かな?ちょっと紹介してください、ひとつ。

山下: えーっと、シャット・ダウンスというグループのレコードでフォー・イン・ザ・フロア。

 曲:

シャット・ダウンス/フォー・イン・ザ・フロア

萩原: とんでもない曲ですね。

山下: 途中で終わっちゃった。ほんとはね、あれで演奏が終わっても、延々入ってんの。

大滝: 車の音?

山下: 車の音。

大滝: はー、これぞ、ホット・ロッドだね。

山下: やっぱり、あまりのすごさに、途中で切られちゃった。

萩原: いやー、でもね、すごい延々なってますね。普通はまあ、あたまでなって、

山下: でしょう。

萩原: ずーっと曲があって、間奏でちょっとなって、最後エンディングでまた出てくるぐらいで。これ、最初からずーっとなって、ソロのないところでも、

山下: ずーっとなってるという。

萩原: これがソロとってるみたいだね、車の音が。

大滝: やりましたね。これからはでも、ホット・ロッドでしょうね。

萩原: やっときましたか?

大滝: 4年前にホット・ロッドが流行るかと思ってね、

萩原: やってみたのに。

大滝: せっかく、1969年のドラッグレースつくったんですけどね、流行らなかったですけども。

萩原: なんか最近、またジャイブ・ビートが話題になってますし、

大滝: 車のまたね、いろいろビデオとか、そういうのが売れてるとかで、ひとつ、

山下: じゃあ、やっぱ、恋の4WSとか、そういうやつですかね?

大滝: そのパターンでやってくださいよ、ひとつ、時期ですから。

萩原: 今度のLPはそれで、

大滝: ひとつホット・ロッドやってくださいよ。義務がありますよ。

萩原: そうですよ。達郎さんは、ビーチものはやっちゃったわけだから、

山下: ひでぇー。

大滝: ビーチもの!

萩原: ビーチものいっちゃったわけで、

山下: 車もの?

萩原: そう、今度は車ものですよ。

大滝: ホット・ロッドものいかなきゃだめですよ、これが。一度はやらなきゃ。

山下: とんでもねぇよ、ほんとにもう。

萩原: これがやっぱり義務ですね。

大滝: 義務ですね。

山下: そういうね、ヤバイことはみんなこっちにやらせようというね。

大滝: いやいや、みんな一度やったんだ、私一応。

萩原: 大滝さんはニュー・オリンズものやるそうですから。

大滝: ニュー・オリンズのホット・ロッドというのやりましたから。

萩原: なんだかわかんないですね。

大滝: やってくださいよ。

萩原: そういうことでですね、今日はそろそろ締めなくちゃいけないんですよ。

大滝: もう終わりですか?

山下: もう終わり!ひでー。

萩原: 締めなきゃいけませんよ。

大滝: 20分番組でしたっけ?

萩原: いえいえ。

大滝: 違いましたね。

萩原: 最後の曲も、またね、選ばなくちゃいけないんですけどもね。

大滝: 選んでください、また。

萩原: なにがいい?やっぱ、これホット・ロッドいくと、やっぱりもう1曲、またビーチものいくってどうですか?

大滝: またホット・ロッドですね。やっぱりこれ、ますます山下さんやらなきゃいけないですね。

萩原: そうそうそう、ビーチものを、こん中でなんか聴きたいのないですか?

山下: これですか?

萩原: キング・オブ・サーフ・ギターとか、そういうの聴きたいですね。

大滝: おっ、いいねー。

山下: いいですね。

萩原: 寺内タケシさんがカバーしてますよね。

大滝: 寺内さんが今年何周年?30周年ですか、25周年かな?今年そうなんですよ。寺内さん、エレキ発明した人ですからね。ご存知の方も多いと思いますけどね。

萩原: 寺内さんね。あの方が、だからこれから聴く曲は、その寺内さんもカバーしてた、

大滝: そうです、そうです。

萩原: キング・オブ・サーフィ・ギターなんですけどね、間抜けな日本語の歌詞がついてたんですよね。あのー、なんだっけ、「素敵なギターを聴こうよ」みたいな、

大滝: そんなこと知ってんのは、あなただけですよ。

萩原: えっ、知らない?

山下: 知りませんよ。

萩原: まずいなー。まずいなぁ、ちょっとじゃあ、そのですね、オリジナルをここで聴いてですね、

大滝: これには、その歌詞入ってないの?

萩原: これは英語で歌ってますけどもね。

大滝: 歌ってよ、じゃあ。

萩原: いや、いいです、いいです。

大滝: 日本語の。

萩原: いや、とんでもない。

山下: 「素敵なギターを聴こうよ」っていってんのかね?

萩原: そうそうそう。

山下: それでやればよかった。シュガーベイブで1回ね、キング・オブ・サーフ・ギターやったことあるんですよ、ステージで。

萩原: ほんとに?

大滝: ステージでやったの。

萩原: そんなことやったの?

山下: ユーミン呼んで、頼んでね。

大滝: そうそうそう。

山下: ユーミンの横浜の仲間呼んできて、みんなでサーフィン踊ってもらってね、ステージで、

萩原: カッコいいですね。ファンキーでしたね。

山下: もう12年ぐらい前の話ですけどね。

大滝: ありましたね。

萩原: 人に歴史ありというですね。それをやらせたのは、大滝さんじゃないです?

大滝: そんなことないです。この人達の方が好きだったから、私は見てましたよ。

山下: ちゃんとストライプのシャツ着てやったんですよ。

萩原: カッコいいなぁ。

山下: ほとんど学芸会だといわれましたけどね。

萩原: またやりましょうよ、それ。ぜひ、ひとつ。

大滝: やってほしいですね。

萩原: ぜひ、その日を待ちながら、この曲を聴いてですね、

大滝: そのへんの話題を、じゃあ来週にして、また、やりましょうね。

萩原: ぶりかえすじゃなくて、蒸し返したいと思いますけどね。

大滝: えぇ、蒸し返したいですね。

萩原: じゃあ、今日のこのコーナー、ラストはですね、ディック・デイル&デル・トーンスで、キング・オブ・サーフ・ギター。

 曲:

ディック・デイル&デル・トーンス/KING OF SURF GUITAR

 シュガー・ベイブのバックでサーフィン踊りしているユーミンって、ちょっと怖いですが、見てみたいですね。この話は、また来週に続いているようなので、楽しみです。それと達郎さんのホット・ロッドも聴いてみたいですね。
 私、思うんですけど、大滝さんと達郎さんと健太さんの3人が集まると、いつも達郎さんが「いじめられ役」になっているような気がしません?ここ数年の新春放談が、大滝さんと達郎さんの2人でやってるのは、そういった理由からなのでしょうか(笑)。


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