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1989.1.5 ミュージック・シティ
| 萩原: | こんばんは、萩原健太です。ミュージック・シティ木曜日は、ヒット・ポップス・アンコール、1950年代から現在まで、さまざまな時代のヒット・チャートを賑わしてきた素敵なポップ・チューンをたっぷり詰め込んでお送りする45分間です。年があらたまりました今年も、昨年以上にご愛聴をよろしくお願いいたします。さて、お約束のとおり、今年もミュージック・シティ木曜日、1年の幕開けは大滝詠一、山下達郎両巨匠をお招きしての新春放談であります。去年同様、どんな話が飛び出して、どんなふうにあちこちに飛んでいくか、予断を許しませんが、とりあえず、今年最初のリクエスト曲をお届けしましょう。この曲のあとで、大滝、山下両先生の登場であります。東京都豊島区、山之上巧さんからのリクエスト、1973年に全米チャートで65位と、順位的にはちょっと地味なんですけど、1年を始めるにあたっては、なかなか景気のいい曲って感じであります。僕も大好きです。今度は本気だぜという感じのナンバーですね。タワー・オブ・パワー、ディス・タイム・イッツ・リアル。
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曲: |
TOWER OF POWER/THIS TIME IT'S REAL |
| 萩原: | というわけで、ついにやってきてしまいました。新春放談のお時間でありますけど、今年も来ていただきました、大滝詠一師匠、
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| 大滝: | どうも、よろしくお願いします。 |
| 萩原: | よろしくお願いいたします。山下達郎先生です。 |
| 山下: | ひとつ今年もよろしく。 |
| 萩原: | というわけでね、去年もこの番組であけてしまいましたが、 |
| 山下: | 何回目になるんですか、これで? |
| 大滝: | 始まり方、いつもいっしょなのね。 |
| 萩原: | いつもいっしょです。去年のものをここに持ってきても、あまり変わらないといいう。
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| 大滝: | 去年もって、 |
| 山下: | このまま1年間据え置きでも、 |
| 萩原: | 据え置きでもいいっていわれて。達郎さんが何回やったんですか、これ?
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| 山下: | 私3回やりましたよね。最初の年からやりましたから、僕3年やりましたから3回でしょう。それで次は佐野君が1回やって、
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| 萩原: | で、去年、今年と。数えると、 |
| 大滝: | 6周年! |
| 山下: | 6回目。 |
| 大滝: | 6周年を迎えましたね。 |
| 山下: | すごいですね、長寿番組ですね。 |
| 大滝: | ほんとですね。 |
| 萩原: | お正月はこれがなければということですけどね。えー、というわけでですね、去年もそうだったんですけど、基本的には、いろいろやまのように出た再発レコード、その他ですね、いろいろ集めて、聴いていこうというね、
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| 大滝: | 毎年説明がいるよね、この番組。 |
| 萩原: | あいだ1年あいちゃいますからね。まぁ、そのような趣旨なわけなんでありますけれども、今年はちょっとやっぱり、とりあいですね、去年と違って、おふたかたともですね、一応動きがあったという、
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| 山下: | 私は毎年動いてますよ。 |
| 萩原: | あっ、そうか。えー、てのがありましてですね、 |
| 大滝: | すみません。 |
| 萩原: | その辺の話から、ちょっといきたいななんて思ってるんですけど、とりあえず、どちらからいきましょう?
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| 大滝: | それはもう、派手に動いた人から。 |
| 萩原: | 派手に!派手に、あのー、何年ぶりのニュー・アルバムですか?
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| 山下: | 2年半ぶりです、すいません。 |
| 萩原: | 2年半ぶりのニュー・アルバム。 |
| 大滝: | 何?何年ぶりのニュー・アルバムって日本語あるの、それ? |
| 萩原: | あっ、そう、おかしかった? |
| 大滝: | 大笑い。 |
| 萩原: | 「僕の中の少年」ですけどね、 |
| 山下: | おかげさまで。 |
| 萩原: | 売れましたね。 |
| 大滝: | 売れたねー。 |
| 山下: | おかげさまで。 |
| 大滝: | 大成功じゃないですか? |
| 山下: | おかげさまで、 |
| 萩原: | よかったですね。 |
| 山下: | これもひとえに全国のみなさん、ありがとうございました。 |
| 萩原: | 僕、あのー、米米CLUBっていうのをね、プロデュースやったんですけど、
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| 山下: | はい、よかったですよ、あれ。 |
| 萩原: | いや、どうもありがとうございます。発売日を決めるにあたってですね、男闘呼組と達郎さんを避けなくちゃいけないというね、
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| 大滝: | 何考えてるの、あなた?よしなよ、そういう考え方。 |
| 萩原: | そうしなきゃ、だめだと思ってですね。思ったらみんな臨発になっちゃいましてね、
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| 山下: | うん。 |
| 萩原: | 正当に出したら、何もなかったんですが、1位が獲れなくてですね、とんでもないことになりましたけどね。というわけで、今日ちょっとこれ、達郎さん、聴かせてもらいたいんですけど、
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| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | なんと! |
| 山下: | せっかく、こういう新春放談ですからね、要するに、巷でどこでも聴けるようなものを持ってきてもつまらないと。
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| 萩原: | やった。 |
| 大滝: | えっ! |
| 萩原: | きましたよ。 |
| 山下: | 大滝さんがそういうこというと、白々しいと思うんだけど。 |
| 大滝: | 例えばレコード逆回転するとか、 |
| 萩原: | 違う違う違う、それ違う。 |
| 大滝: | そういうんじゃないの、違うの? |
| 山下: | どうして、そうあれなんでしょうね。えー、あのですね、この中にマーマレイド・グッドバイという曲があるんですが、
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| 萩原: | はい。 |
| 山下: | テイクがふたつあるんです、実をいうと。 |
| 萩原: | というのは? |
| 山下: | 全く演奏の違うテイクがありまして、 |
| 萩原: | えぇ。 |
| 山下: | デジタル・レコーディングでしょ。これの、レコードに入っているのは、デジタル・レコーディングなんですけど、
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| 萩原: | はい。 |
| 山下: | 16チャンで録ったやつがあるんですよ。 |
| 萩原: | 16チャン、アナログ。 |
| 山下: | えぇ。で、各種取材でもいってますけど、デジタルの音に非常に辟易とした時があって、デジタル・レコーディングはちょっと嫌だっつって、16チャン買ったんですよ、僕。で、16チャンでリズムを録ったんです。で、それは結局これには入れなかったんですけど、その後、いろいろローパス・フィルターとかね、いろいろ改善して、デジタルでなんとかなったんで。16チャンで、全く、だから違うテイクが1個あるんですよ、何曲かね。
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| 萩原: | えぇ、えぇ。 |
| 山下: | で、今日それ持ってきましたんで、ラフ・ミックスなんで、あんまりちょっと、一応DATですけど、ラフ・ミックスなんで、あんまり、
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| 萩原: | さぁ、大変だ。用意用意、準備準備準備準備! |
| 大滝: | いやー、これはすごいよね。 |
| 萩原: | いやー、だんだん新春放談、立派な番組へと成長しつつありますね。
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| 大滝: | これは貴重な番組になりましたよね。 |
| 萩原: | きましたねぇ。 |
| 山下: | 一応、歌入れも全部やってあるやつですんで。 |
| 萩原: | さぁ、ラジカセ、ラジカセ、ラジカセ! |
| 山下: | 聴いてみてください。 |
| 萩原: | はい、じゃあ紹介してみてください。 |
| 山下: | じゃあ、マーマレイド・グッドバイ。 |
曲: |
山下達郎/マーマレイド・グッドバイ |
| 萩原: | やったぁー。 |
| 大滝: | いやー、 |
| 山下: | なんですか? |
| 大滝: | 早々ね、こういうもんが聴けるとは。 |
| 山下: | サックス・ソロだけは、デジタルと同調、同期して、 |
| 萩原: | 同じものを? |
| 山下: | 写してありますけどね。あとは、演奏が全然違います、全部。 |
| 萩原: | 大滝さんどうですか、これ? |
| 大滝: | いや、出た甲斐があったよ、番組に。 |
| 萩原: | なんなの。 |
| 山下: | よくわかんない。 |
| 大滝: | いいもん、聴かしていただいてね、ほんとに。 |
| 萩原: | 達郎さん、今ツアーをね、 |
| 山下: | あー、してますね。 |
| 萩原: | やってる真っ最中で、このニュー・アルバムの曲と、ポケット・ミュージックの曲と、
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| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | あとは、わりと古い曲を中心に、 |
| 山下: | そうですね、10年以上前の曲ばっかりですね。 |
| 萩原: | なんか理由あるんですか? |
| 山下: | ないんですけど、久しぶりに、今回はツアー久しぶりなんですよね。その前は、でもね、毎年比較的コンスタントにやってたんですよ。そうすると、なんつうか、ルーティーン化するというのかな、わりと新しい曲というか、82,3年以降の曲というかな、ここ4,5年の曲ばかりやってたからね。
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| 萩原: | うん。 |
| 山下: | もうだって、LP14枚でしょう。 |
| 萩原: | うん。 |
| 山下: | だから、120曲ぐらいになるんですよ。だから、少し、 |
| 大滝: | すごいね。 |
| 萩原: | 大滝さん、もっとありますよ、きっと。 |
| 大滝: | 小林亜星さんみたいね、関係ないか。 |
| 萩原: | なんなんですか、それ? |
| 大滝: | ほんとに曲数多いわ。 |
| 山下: | だから、昔の曲、やってないから、ずっと。もう5年も6年も。だから、少しやってみようかなって。
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| 萩原: | あのー、音楽的な、こう肌触りとかね、目指すというか、できあがりのその感触とかが、わりと昔のやつに近くなってるとこあるでしょう、今度のアルバムなんかはね。
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| 山下: | そうですね。どんどんそうなってきてるみたいですね。 |
| 萩原: | そういうのも、もしかして、反映されてるという感じ? |
| 山下: | あのー、なんかこう、ほら、盛り上がるとかさ、受ける、あのー、なんつうの、のるとかあるでしょ。
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| 萩原: | うん。 |
| 山下: | そういうのが、だんだん嫌になってきて、 |
| 萩原: | はぁ、はぁはぁはぁ。 |
| 山下: | なんか1曲目から総立ちになるとか、そういうのすごい嫌でね。1曲目から総立ちになったら、もうできないなと思ってやってるんですよね。
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| 萩原: | あー、そう? |
| 山下: | えぇ。 |
| 大滝: | うるさいんだからな、これが。 |
| 萩原: | なかなかね。 |
| 山下: | まぁ、そういうことないですけど。だから、なんつうかな、のるよりも聴かせたいというか、のらせるより、聴かせたいというか、そういうので、なんかだんだん、そういう感じになってきちゃったんですよ。
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| 萩原: | 達郎さん、それであのー、この僕の中の少年、去年出したのと、あのー、私これ好きなんですけど、
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| 山下: | あー、そうですか。鈴木君のやつですか? |
| 萩原: | 鈴木雅之さんのラジオ・デイズというね、やつをプロデュース、半分ぐらい、
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| 山下: | 半年もかかって、3曲しかできない。 |
| 萩原: | 去年の、それであのー、この新春放談で、達郎さんがAngel Babyへのオマージュを書いたって、ロージー、
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| 山下: | はいはいはい、いいましたね、そういえばね。 |
| 萩原: | そうそうそう。その曲があるんでね、これは僕はですね、あのー、家でですね、
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| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | 家で自分のベスト5とか、子どもの頃つけてませんでした、ベスト10とか?
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| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | 私まだやってるんですよ。 |
| 山下: | あ、そう?少年ですね。 |
| 萩原: | それでですね、この、これからかけるですね、鈴木雅之さんの、
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| 大滝: | 君の中の少年ね。 |
| 山下: | 奥さん大変だ、ほんとに。 |
| 萩原: | いえいえ。あのー、おやすみロージーというね、これがですね、赤丸初登場1位を獲得した時期がですね。
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| 山下: | なんだそりゃぁ。いいよね、そういうの、でも、ほんとに。ほんとはね、LP半分やるっつう話で始めたんですよね。でも、なんか何ヵ月たってもね、延々進まなくて、スタッフから「もうダメ」とかいわれて、3曲しかできなかった。
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| 萩原: | でも、ある意味ではあれでしょ、達郎さんがこうボーカルで、達郎さんのボーカルのスタイルってのもあるんだけど、ではないところのものを求めたというか、感じあるでしょ。
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| 山下: | そうですね。やっぱりドゥー・ワップに関しては、自家訳注ですからね、彼は。
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| 萩原: | そうですよね。 |
| 山下: | そのー、一切、要するにその、説明を必要としないというの、自分のフィーリングっていうので、要するに、この曲っていうと、おやすみロージーって、いわゆるドゥー・ワップですけど、それを持ってけば、自分の物として歌えるという、それはもう。で、彼は実にそういう意味ではね、ほんとの意味での、ちゃんとしたというのはおかしいけど、いわゆるドゥー・ワップの音ってあるんですよ。
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| 萩原: | あぁ。 |
| 山下: | そういう、音のきっちりくんだドゥー・ワップの音って、やったことないんですよね。
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| 萩原: | ほんとうのやつはね。 |
| 山下: | うん。 |
| 萩原: | 確かにね。あのー、レコードではやってないですよね。 |
| 山下: | うん、だから、それふうの曲はありますけど。あと、カバーとね。オリジナルとして、ほんといわゆるドゥー・ワップのルーティーンというかな、そういう様式持った曲というのは、あんまりやったことないんですよね。
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| 萩原: | 彼らをレコード・デビューさせたですね、最初の張本人は、こちらにいらっしゃいますけどもね。ちょっとそれを含めて、聴いてみたいと思いますけどね。
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| 山下: | ほんとは、自分で歌ってるやつがあるんですけどね、どっかいっちゃったんですよ。
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| 萩原: | 持ってきてくれないんですからね。あの、3週間ありますんで、もし気が向いたら、持ってきてくださいね。えー、鈴木雅之さんで、おやすみロージー。
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曲: |
鈴木雅之/おやすみロージー |
| 萩原: | いやー、大好き。 |
| 山下: | これはよくできた。 |
| 萩原: | 素晴らしい曲ですけどね。 |
| 山下: | これでね、ほんとはね、このラジオ・デイズというLPが、半分やれば、A面だけ僕がやるっていうね、予定で、
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| 萩原: | うん。 |
| 山下: | そしたら、A面の一番最後に、そのロージーのね、SPで、そのーなんというかな、ドゥー・ワップってほとんどSPなんですよ、レコードって。
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| 萩原: | えぇ、もとはね。 |
| 山下: | だから、そのSPから出てくる音で、針があれして終わることにしたかったんですけど、
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| 萩原: | チリチリチリという。 |
| 山下: | その音源素材もつくってたんだけど、結局使ってくれなかった。
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| 萩原: | あー、こちらが使われてしまった。 |
| 山下: | で、持ってきた。だから聴いてみてください。 |
| 大滝: | また! |
| 萩原: | きましたね。 |
| 大滝: | これがねぇー。 |
| 萩原: | じゃあ、ちょっとそれ聴かしてください。 |
曲: |
鈴木雅之/おやすみロージー(SPレコードバージョン、終盤部のみ) |
| 萩原: | まぁ、いろんなこと考えてるわけですね。これは、あのー、似たようなこと大滝さんも、ソロ・アルバムの1枚目で、
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| 山下: | ありますね。 |
| 萩原: | いかすぜ!この恋、やってた覚えがありますけど。 |
| 大滝: | やりましたけどね。 |
| 萩原: | あの時はカセットでしょ? |
| 大滝: | ラジオ音を入れたんですけどね、アルバムに。で、それをラジオでかけたら、どうなるって、くだらないこといいましたけどね、当時。
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| 山下: | これは、ほんとにSPから出てる音なんですよ。 大滝・萩原:はー。
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| 山下: | あの、普通のアンプのスピーカー・アウトからね、トランデューサーという機械がありまして、それを発信する機械があって、それの上に、SPの針を、プレーヤーの針を置くんですよ。そうすると、SPのスピーカーから音が出てくるって機械があるんですよね。
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| 萩原: | へぇー。 |
| 山下: | それでスクラッチは、ほんとにエンジェル・ベイビーのロージー&ザ・オリジナルズのエンジェル・ベイビーのスクラッチ・ノイズをサンプリングして、それをいっしょに出してるんです。
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| 萩原: | 凝っちゃってもう。 |
| 大滝: | 凝ってるねー。 |
| 萩原: | 大滝さん、カセットに入れて、カチャって再生しただけなのに。
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| 山下: | あんなの、時代が時代だもん。何年前? |
| 大滝: | だんだん、あれですね、凝り方も時代とともに、あれですよね。うーん。
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| 萩原: | 面白いものを、今日は。 |
| 大滝: | それがラジオ・デイズということだったんですかね。 |
| 萩原: | あっ! |
| 山下: | うーん、 |
| 大滝: | 一応は。 |
| 山下: | ラジオ・デイズって、僕が決めたタイトルじゃないんですけどね。これはディレクターが、
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| 大滝: | 山下君が決めたにしては、珍しいなと思いましたけどね。 |
| 山下: | 僕じゃない。だから、それは僕はプロデューサーじゃないんです。だから、曲のことはやってますけど、全体のトータルプロデュースは僕じゃないですからね。
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| 大滝: | なるほど。 |
| 山下: | そのディレクターの人が、 |
| 大滝: | これで疑問が氷解しました。 |
| 萩原: | と、疑問が氷解した大滝さんにですね、 |
| 大滝: | ところで、 |
| 萩原: | 話を移してみようかなと、 |
| 山下: | そうですよ。 |
| 大滝: | えっ、もう移っちゃうの?私何もないよ。 |
| 萩原: | そんなこたぁない。んなこたぁないですよ。えー、ルビルビ・ドゥビドゥビがありますけどね。
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| 大滝: | あっ、ルービーとオリジナル、違うか。 |
| 萩原: | 違う違う。 |
| 大滝: | ルービーとロマンティックス。 |
| 萩原: | あのー、大滝さんもあれですよね、あのー、 |
| 大滝: | CDがあるんですけど。 |
| 萩原: | あっ、そうね。久々のあれですよね、アイドル・ポップ。 |
| 大滝: | アイドルもの。 |
| 萩原: | 今回は、まぁ映画音楽ってこともあって、結構、 |
| 大滝: | あのー、和田誠さんということで。で、いわゆるあのー、映画をね、観るようになったのも、小林信彦さんとか和田誠さんとか、そういう本を読んで、それで、古い映画とか観て、それでこう、理解が一層深まったというかね。だから、そういうことがあるんで、そういうお話をいただいて、一度、だからそういう話であれば、これはまたとない機会だと思って。
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| 萩原: | 今回も結構凝ってますよね、だからね。 |
| 大滝: | うーん、でしょうかね?普通にやったんですけどね。 |
| 萩原: | あのー、面白かったのは、まぁ、すでにベスト・テン番組とかいろいろ歌番組に、もうすでにこう、出てきてて、やっぱその流れの中で聴いたときの、この曲っていうのは、面白い響き方してますよね、やっぱり。
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| 大滝: | ほんとは、映画の中だけで使われてもらえれば、ほんとによかったんですけどもね、ほんとうは。
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| 萩原: | あー、まぁそうですよね。その辺、でもこうあれでしょう。両立させるの難しかったでしょう、ある意味では?
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| 大滝: | だから、そう両立も考えなきゃいけないでしょう。例えばだから、あのー、映画だからってことで、ぐっと強引に押そうと思えば押せるわけなんだけど、なんていうの、テレビとか出て、歌ったりもしなきゃいけないし、なんか凄く難しかったですよね、そういう意味ではね。
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| 萩原: | で、まぁその、折衷のところに、 |
| 大滝: | 折衷のところでしたよね、ちょうど。 |
| 山下: | 大滝さんのつくる音は、テレビで再現するの難しいでしょ。 |
| 大滝: | 音自体はね、前からやっぱりここ7,8年ぐらいの。それは、だから歌う人に気の毒でね。
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| 萩原: | はぁはぁ。 |
| 大滝: | で、それはもう、山下君も同じことで、よくわかっていると思うんだけど、とびっきりの音をレコーディングでつくっちゃって、そのカラオケで気持ちよく歌うわけだから、それと同じオケには、絶対なり得ないわけなんですよね。
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| 萩原: | そうですよね、なるほどね。 |
| 大滝: | そういうライブってのは、すごく歌う人が、こういうんじゃない、こういうんじゃないって思ったりするからね、歌う人は大変なんですよね、そういう意味では、ライブはね。レコードは、よく彼女は歌ってると思いますよ。
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| 萩原: | でも、あのー、ほんとに久しぶりのレコーディングというか、 |
| 大滝: | レコーディングはね、クレイジー・キャッツ以来でしたからね、
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| 萩原: | あー。 |
| 大滝: | 3年ぶりぐらいですかね。 |
| 山下: | あれもう、おととしですよね。 |
| 萩原: | すごいですね。 |
| 大滝: | 85,6年ぐらいですね。 |
| 山下: | トニー谷以来ですかね、だから。関係したのは? |
| 萩原: | スタジオにこもったのは。 |
| 大滝: | レコードをね、一応昨年は、トニー谷のざんすミックスというので、スタートしましたから。ああいうもんで、ずっとお笑いの路線をいってましたけど。
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| 萩原: | 今年はキュートなポップスものにきたわけですけど、今日はちょっとボール・ルーム・バージョンというのでね、
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| 大滝: | これ、シングルで、あのー、いつもラジオとか、そういうとこでかかってるものではなくって、特別なバージョンで。
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| 萩原: | これの方がですね、途中のサビなんかのところが、遊び心の部分とかね、
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| 大滝: | ぐっと。 |
| 萩原: | 結構いろいろ聴こえてきたりしてね。 |
| 山下: | これ、どう違うんですか?その、ボール・ルーム・バージョンって。
|
| 大滝: | これは、ボール・ルーム・バージョンはですね、一発録りの音なんです。
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| 山下: | ふーん。 |
| 大滝: | で、シングルで出したのは、えーっと、ドラム以外を全部、少しクリアにしようということで、全部ダビングして、
|
| 山下: | はぁー、なるほど。 |
| 大滝: | で、少し、ほんのちょっと、ビートを少しつけたというか。で、こっちはもう、ゆったりめに、聴いてるとのんびりしちゃうというか。これをだから、あれなんですよね、ちょっと長くなって申し訳ないけど、
|
| 萩原: | いやいやいや。 |
| 大滝: | 映画館なんかで、そのレコード・バージョンをそのまま聴くとね、しらけるんですよ。
|
| 山下: | 確かにね。 |
| 萩原: | はぁー。 |
| 大滝: | で、それから、外向きのテンポっていうのは、やっぱちょっと速くて、1時間半ぐらい座ってて、聴いてるとね、速いテンポやられると、落着かないんですよ。で、映画館で聴いて、ちょうどいいテンポっていうのを、テレビとかそういうとこで聴くと、ほんとに遅いんです。何年か前のというふうに、どうしてもなっちゃうんですよ。
|
| 萩原: | はぁー。 |
| 山下: | 確かにね。 |
| 大滝: | ほんとに。で、同じテンポでのりを変えて、やってみたんですよ。ゆったりしたのりと、ちょっとアップテンポののりと。そういうことができるのかどうかっていうことを、ちょっとやってみたんですけども。
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| 山下: | 深い。 |
| 萩原: | 深い、さすがですけどね。じゃあ、そのボール・ルーム・バージョンで聴いていただきたいと思います。
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| 曲: | 小泉今日子/快盗ルビイ(ball room virsion) |
| 萩原: | キョンキョンでしたけども、これあのー、途中のやつでですね、こう、順番にいろいろ、サビのところ、裏にタンゴが入ったりとか、
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| 大滝: | 「好きよ金銀サンゴ」サンゴということで、左チャンネルから、ビヨンド・ザ・リーフという、珊瑚礁の彼方にという、ひとふしが、
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| 萩原: | スティール・ギターがひとふしね。 |
| 大滝: | えぇ、そのためだけに、来てね、「ビヨンド・ザ・リーフ」って弾いて、「どうもありがとう」、「えっ、これだけですか?」って帰っていきましたけどね、
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| 萩原: | そのあと、タンゴってのがでてきたので、 |
| 大滝: | タンゴが入って、「タッタッタッタ」って、あの人がバンド・ネオンの大御所の人なんですけど、
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| 萩原: | これだけで。 |
| 大滝: | 今までのレコーディングで最短時間だったんじゃない?「タッタッタッタ」、「どうもありがとうございました」これでおしまいだもんね。
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| 萩原: | それでまぁ、ひとつとばして、キッス・オブ・ファイアのとこで、キス・オブ・ファイアのあのアレンジがね、入って、
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| 大滝: | 「チャンチャンチャンチャンダガダンダガダン」ていうね、キッス・オブ・ファイアっていう曲で、
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| 萩原: | 私、ひとつだけ、どうしてもわからなかったのがですね、 |
| 大滝: | わからなかった?疑問点が、 |
| 萩原: | サファイアってとこの後ろになんか、サイケな音が入ってるんですが、
|
| 大滝: | えぇ、左側に。一応、あれは意図としたのは、あれはあのー、電気シタールなんですけども。で、サファイアっていう曲のついたタイトルの、あまり有名な曲っていうのは、あまりなかったんですよ。で、ほんとに探して、そしたら、ポール・モーリアかなんかで「サファイアの瞳」って曲があって、その中に、それはインド映画の曲、なんか主題歌って書いてあったんで、まあ、インド映画だからシタール、実は楽曲知らないんだよ。
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| 山下: | サタジット・レイとか出てるんじゃないですか、ひょっとして。
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| 萩原: | そういうんじゃないような気がするけどな。 |
| 大滝: | なんか知らないけどね。で、曲聴いて使えそうなフレーズ、無理矢理強引に入れて、
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| 萩原: | こりゃぁ、わからなかったな。 |
| 大滝: | わかんないでしょう。私もわかんなかったんだけど、一応でも、あれがサファイアなんだ。
|
| 山下: | それは詩が先なんですか、つうことは? |
| 大滝: | これはね、断片ができたんですよ、詩の。一番最初に、「キッス・オブ・ファイア」のところが、「欲しいのはサファイア、それとも素敵なキッス・オブ・ファイア」だったかな、それができたんで、それで、断片を2,3個いただいて、それで曲をつけるっていう、そういうやり方をしてみました。
|
| 山下: | ちなみにB面は違うんですよね、オリジナル・シングルは? |
| 大滝: | オリジナル・シングルのB面は、 |
| 山下: | B面は大滝さん書いてないでしょ。 |
| 大滝: | えぇ、私は、 |
| 萩原: | あれは和田さんが作詞作曲なさったんですよね。 |
| 大滝: | 和田さんの、この方は多才な方で、 |
| 山下: | AB書かないっていう、すごい。A面しか書かない。 |
| 大滝: | えぇ、A面で恋をしてっていうことですからね。全然関係なかったか。
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| 萩原: | なんだ。 |
| 山下: | それで、大滝さんのLPはどうなんですか? |
| 大滝: | えっ! |
| 山下: | 新しいのどうなんですか? |
| 大滝: | そっちに振るの? |
| 萩原: | うん、そうそうそうそう。 |
| 山下: | 振りますよ。 |
| 大滝: | いやー、山下君のだからこの、僕の中の少年、ぐっと聴かしていただいて、
|
| 萩原: | はい。 |
| 大滝: | これはやっぱり、2年ぐらい聴いてからじゃないと、つくれないなっていうぐらい、すごい大作でしょ。
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| 山下: | よくいうよ。そろそろ、年回りとしては、今年はナイアガラ・トライアングルの年だって話があるんですけどね。
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| 萩原: | 去年だったという噂もありましてね。 |
| 大滝: | ナイアガラ・トライアングル、誰かやってくれない? |
| 萩原: | ひでぇなー。 |
| 大滝: | ナイアガラ・トライアングル、バトンタッチしてくれないかなぁ?
|
| 山下: | しょうがねぇなぁ、ほんとにもう。 |
| 大滝: | 全然、版権とかそういうこと考えないから、誰か。山下君がナイアガラ・トライアングルやってくれたりしたら、ほんとにうれしいけどね。
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| 山下: | VOL.3? |
| 大滝: | うーん。 |
| 山下: | しょうがないな、ほんとに。 |
| 大滝: | そう、代移してって、その次、佐野君がナイアガラ・トライアングルやってくれるとか、そういうことでも、
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| 萩原: | 世襲制になるわけですね。 |
| 大滝: | いや、世襲制ってわけじゃないんだけど、 |
| 山下: | じゃあ、それはいいとして、 |
| 大滝: | いいとして、 |
| 山下: | 大滝さんの新しいLPはいつになるか。 |
| 大滝: | 1991年の3月21日。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | これもう、何年いってたかな? |
| 山下: | だったら、今ごろから取り掛からないと、だめなんじゃないの、もう?
|
| 大滝: | 来年からで間に合うんじゃない? |
| 山下: | あ、そうか。 |
| 大滝: | 来年がね、来年の4月13日が、ロング・バケーションの「君は天然色」を録音して10年目なんですよ。
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| 萩原: | はぁー。 |
| 山下: | 自分だけがそうやって、 |
| 大滝: | すみません、来年の4月13日にレコーディングを始めようと思ってるんですけど。
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| 萩原: | そうですか。 |
| 山下: | それで3.21に出るかな? |
| 萩原: | 出るかなぁー? |
| 大滝: | 出るでしょう。あの頃も4月に出そうと思って、翌年の3月でしたからね。
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| 萩原: | あの頃だったから、それで済みましたけどね。これはわかんない。
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| 山下: | これはすごいわ。 |
| 大滝: | それじゃあ、やっぱり、今年の夏ぐらいから、少し下準備を始めようかなと思いますけどね。
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| 山下: | 曲ぐらいつくっておいた方が、いいんじゃないですか? |
| 大滝: | ほんとにね。ください、カバー。 |
| 山下: | よくいうよ。 |
| 萩原: | もう、この際、 |
| 大滝: | いただいて、いいんじゃないかというね。 |
| 萩原: | いただいて、 |
| 山下: | よくいうよ。 |
| 萩原: | 全部カバーでもいいですから。 |
| 大滝: | カバーでね。 |
| 山下: | 大滝さん、そういう、人のカバーでレコードつくろうとか思ったことないんですか?
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| 大滝: | つくってよ。 |
| 山下: | いやいや。 |
| 大滝: | もらってもいいじゃん、ねぇ。 |
| 萩原: | 達郎さんが作曲して、 |
| 大滝: | いいんじゃない。 |
| 萩原: | 大滝さんが歌う。すっげーな、それ。 |
| 大滝: | 竹内まりや作詞、山下達郎作曲。 |
| 山下: | 大滝さんって、考えたら、人の曲で、日本の人の曲をLPに入れたことないですよね。
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| 大滝: | 日本のはないですけどね。 |
| 山下: | 向こうのはね、あれですけど。 |
| 大滝: | うーん。日本のでやりたい曲は何曲かあるんですけどね。 |
| 萩原: | 達郎さん、今回あのね、東京ラプソディーのメロディーなんか、中に入れたりなんかしてですね。
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| 大滝: | うん、これはすごくあれでしたよね。あのー、アイディアといい、作品といい、秀逸ですよね。
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| 山下: | 大変だったんですけどね。あのー、あれのクリアがね、版権の。
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| 大滝: | はーん。その辺、でも、 |
| 萩原: | でも、なんていうのかな、ほら、例えば、今までロックとかね、いわれるフィールドの人達っていうのは、これまでの日本の音楽っていうのをカットして、すべてこう、それを切り捨てたうえで、何か始めるみたいなね、とこからやってたとこがあったと思うんですけど、
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| 大滝: | そうですね、私たちはもうね、見事に切り捨てて、 |
| 山下: | そういう時代ですからね。やっぱ、僕も大滝さんと同じで映画、僕の場合、戦前の日本映画ばっかり観てたときがあってね、昭和10年代の日本映画ってトーキになったばっかりでしょ。そすと、そのなんていうの、監督の映画が若かったでしょ。今の我々、今のというか、もうちょっと前ぐらいのね、洋楽を一生懸命導入してやってた頃と、すごい発想が似てんだよね。やっぱり、ねたみみたいな、俗にいうネタっていうの、なんつうかな、外国で自分が観て、感動した映画のここのシーンをさ、それをまた時代劇へ移し替えてとか、そういう、要するに精神というかな。それで、トーキがうまれて6,7年しか経ってないときだから、いってみれば、まさにデジタルがね、レコーディングで、そういう要するに、意識的なもので、すごい近似点感じたから、こういう感じになった。
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| 萩原: | なるほどね。 |
| 山下: | やっぱり、映画からの影響ですね、それも。 |
| 大滝: | これはでも、あれですよね。山下達郎宣言とも呼べる、ひとつの山下君の活動のなかでの、ひとつのあれですよね、ポイントでしたよね、このアルバムは。
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| 山下: | くすぐったくなりますけど。 |
| 大滝: | そう思いません?そういうんじゃないんですか? |
| 山下: | そんなにこう、大袈裟な、その、だいそれたその、 |
| 大滝: | だいそれた、 |
| 山下: | ものでもないんですけどね。 |
| 大滝: | インタビュー読んでると、かなりだいそれた感じがしましたけどね。
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| 萩原: | 私も書いた覚えがありますけどね。 |
| 山下: | 文章になると、大袈裟になるという。こんなことを「こーんな」に書くから。
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| 大滝: | ハハハ。 |
| 萩原: | そんなことないですよ。あのー、ね、今カバーって話が出たんですけど、実はあれですよね、この番組にも結構ね、「せっかくお二人で来るんだから、歌ってくれ」とかね、いろんな要望あったんですけど、
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| 山下: | はぁはぁはぁ。 |
| 大滝: | うまいね、台本もないのに。 |
| 萩原: | いえいえ、 |
| 山下: | ほんとだね、すごいね。 |
| 萩原: | あのー、以前、 |
| 大滝: | 大人になったね。 |
| 萩原: | どうもありがとうございます。 |
| 山下: | かなり前に、 |
| 萩原: | かなり前になりますけど、話題を呼んだ、セッションがありましたけど、
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| 山下: | あれはNHKですよ。 |
| 萩原: | ね。 |
| 山下: | ニュー・サウンズ・スペシャル、 |
| 萩原: | やった。 |
| 山下: | 山下達郎の世界。 |
| 萩原: | ありましたね。 |
| 山下: | そこで1日大滝さんにお願いして、エバリーのね、カバーを1時間やった事があるんです。
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| 萩原: | エバリー・ブラザース。 |
| 山下: | 覚えてるでしょ? |
| 大滝: | ありましたっけ? |
| 萩原: | また。 |
| 大滝: | どうもね。 |
| 萩原: | あの時はフリート・ウッズなんかもやってたんですよね。 |
| 山下: | そうですね、フリート・ウッズ2曲カバーして、 |
| 大滝: | あー。 |
| 萩原: | すばらしいものが、 |
| 大滝: | やりましたっけ? |
| 山下: | やりましたよ。 |
| 大滝: | ディス・ダイアモンドリング? |
| 山下: | 違うと思う。 |
| 大滝: | ちがうね。 |
| 萩原: | おいおい。 |
| 大滝: | どうしたんだろうな。 |
| 萩原: | カム・ソフトリー・トゥ・ミーとかやってましたけどね。 |
| 大滝: | ああ、そうか。 |
| 萩原: | あのー、そのなんと、それもテープがここにあるということでですね、
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| 山下: | そうですね。 |
| 萩原: | 今日はせっかくお二人来てるんでですね、2人で歌わないで、テープをかけるというのもなんか悲しいものがありますけどね。
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| 大滝: | おなじようなもんでしょう。いやー、声が若いよ、私の、少なくとも。
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| 萩原: | でも、大滝さんの声しばらく聴いてないから、忘れちゃったよ、歌声。
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| 大滝: | 情けない、声を忘れられてしまった。 |
| 山下: | しょうがない。 |
| 萩原: | 今日は何がいいでしょう? |
| 山下: | 来週かけますけど、ロイ・オービソンが亡くなったんでね、 |
| 萩原: | はい。 |
| 山下: | ロイ・オービソンがカバーしている、カバーというか、どっちが先ですかね、エバリーとロイ・オービソンと、ラブ・ハーツは?
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| 大滝: | えー、エバリーじゃないんですかね、作家から見てると。 |
| 山下: | でしょうね、で、ロイ・オービソンがやってますから。僕は大滝さんからあの曲を教えてもらった。
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| 萩原: | はぁー、そうなんですか。 |
| 山下: | ので、ラブ・ハーツなんかをかけてみたいと思うんですけど。 |
曲: |
大滝詠一、山下達郎/LOVE HURTS |
| 萩原: | なんか、懐かしい気持ちになってしまいましたね。 |
| 大滝: | 懐かしいですね。いつでしたっけ? |
| 山下: | いつでしたかね?81年とか82年、81年だと思ったの、確か。 |
| 大滝: | えっ、ほんとに! |
| 山下: | うん。 |
| 大滝: | あ、そう? |
| 萩原: | 昔ですね。 |
| 山下: | そのぐらいだと思いますよ。 |
| 大滝: | 8年前。 |
| 山下: | 7年前、あぁ、8年前。夏ですからね。 |
| 大滝: | えっ! |
| 萩原: | やったぁ。 |
| 大滝: | もう8年も経ってしまった。 |
| 山下: | 81年っていってる、向こうで。 |
| 大滝: | ふーん。 |
| 萩原: | そうですよね、僕ね、会社辞めた年ですから。 |
| 山下: | まだじゃあ、音楽評論家やってる前だ。 |
| 萩原: | まだクイズ番組の問題作ったりなんかしてる頃ですね。 |
| 山下: | あんたもよく聴いてるね。 |
| 大滝: | ほんとにね。 |
| 萩原: | というわけでですね、今日もしんみりと、1回目の新春放談、このへんでですね、
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| 大滝: | いいですね、締めとしてはね。 |
| 山下: | 今年は割としんみりしていますね。 |
| 萩原: | わかりませんよ、まだ。というわけで、来週に続く。 |
| みなさん、「快盗ルビイ」にこんな複雑な(?)ネタがあるって、ご存知でしたか?「魔法の瞳」にもいろいろあるし、ナイアガラって深いですね。改めて感じました。 この番組の中で大滝さんが「1991」について、「何年前からいってたかな」といってますが、私の知る限りでは、1984年の「EACH TIME」発売時からいってました。この放送での発言を聞く限りでは、この頃まではやる気があったようですね。今後の放送で、「1991」が「ナイアガラ恒例の企画倒れ」(大瀧詠一SONG BOOK1のライナーより)におわった理由が明らかになるでしょうか? もうすぐ4月13日ですが、「君は天然色」録音日から17年目にあたるこの日、何か動きがあるのでしょうか?最近は「Amigo Garage」の更新頻度がぐっと落ちたり、仕事の打ち合わせとかも入ってるようだし、ひょっとすると・・・・・・。能地さんのHPから目が離せませんね。 |
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