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1990.1.25 ミュージック・シティ

萩原: こんばんは、萩原健太です。ミュージック・シティ木曜日は、ヒット・ポップス・アンコール、1950年代から現在まで、さまざまな時代のヒット・チャートを賑わしてきた素敵なポップ・チューンをたっぷり詰め込んでお届けする45分間です。さて、今週もいよいよですね、大滝詠一、山下達郎さんをお迎えしての新春放談、その最終週、第3回目をお送りしますが、その前に1曲、リクエストいきたいと思います。茨城県水戸市の桜田隆俊さんからのリクエストです。1967年に全米チャートで6位まで上昇したナンバー、バッキンガムス、「ドント・ユー・ケアー」

 曲:

BUCKINGHAMS/DON'T YOU CARE

萩原: さて、3週目に突入しました。新春放談、まだやってました。

山下: すごいですねー。

萩原: えー、大滝詠一さん、

大滝: よろしく。

萩原: 山下達郎さんです。

山下: よろしくお願いします。

萩原: という訳でですね、あのー、フィル・スペクター特集、内容の濃い、

大滝: よかったですねー。

萩原: やつをですね、2回にわたって、

大滝: 濃すぎて。

萩原: お送りした後ですね、今週は、例年のように。例年のようになんですけど、あのー、達郎さんがね、どっと持ってきてくれた、

大滝: ほーんとに。

山下: だって最近、ここずーっと、みんな持ってきてくんないじゃないですか。

萩原: CDをですね、肴に。

山下: 私が気利かして持ってこなかったら、どういうことになってたんでしょう?

大滝: ほんとにね。

萩原: いや、そしたら3週間にわたって、フィル・スペクター特集が行われたのかもしれない。

山下: フフフ、しょうがねーな。

萩原: という訳でですね、いろいろあのー、まぁ、だいたい基本的には、去年再発になったCDというのをね、中心に。

山下: そうですね。

萩原: あーだ、こーだとやっていきたいなと思いますが。去年はですね、達郎さんは自分の仕事もほっぽらかしてですね、ベンチャーズの復権に努めたという。

山下: 去年はベンチャーズがどっと出ましてね。

萩原: ねぇ。その、最後それを、さらに追い撃ちをかけるように、

山下: そうです。

萩原: CD2枚組のベストを、

山下: 41曲入り。

萩原: 達郎さんが選曲でやってしまったというね、マスタリングまでやってしまったという、

山下: やりました。

萩原: ベンチャーズ・フォーエバー。

大滝: すごいっ。

萩原: すごいですね。

大滝: 買いました、私。

山下・萩原:ハハハ。

大滝: レコード店で。

萩原: こんな事やるのは、大滝さんだけかと思っていたら、

大滝: いやいや、とてもかないませんよ、これは。

山下: いや、やっぱり影響されますからね。

萩原: ということで、あのー、ロックン・ロール・バンドとしてのベンチャーズということでね、

山下: そうですね。萩原さんに曲目解説書いていただきまして、

萩原: いやいや、すみません。

山下: ありがとうございます。

大滝: なんなの?

山下: 内輪でやりあって、しょうがねー。

大滝: しょうがない。

萩原: 締め切り遅れまして。ですけどもね、えー、かけちゃいましょうか?とりあえず1曲ね、この中から。

山下: かけちゃいましょうね。萩原さんの好きな曲。

萩原: ヘヘヘ。

山下: 「絶対これを入れなかったら、曲目解説書かない」と脅かされまして、

大滝: えっ!そんな曲あんの?

萩原: 好きだったんですよ。あのー、シングルで、あのー、あれ、

山下・萩原:「ブルー・スター」のB面に入ってる曲で、

大滝: あれっ?

山下: シングルしか入ってないんですよ。

萩原: はい。えー、ベンチャーズで「カミング・ホーム・ベイビー」

 曲:

THE VENTURES/COMING HOME BABY

萩原: やったぁー。かっこいいなー。

山下: 1人でノッてる。

大滝: こんな選曲していいの?

山下: いやいや、いいんです。

萩原: このですね、このねー、トンヤレギター、

大滝: 「トンヤレ、トンヤレナー」ね。

萩原: そうそう。これがですね、やっぱりあの、これが理解できないと、ほんとのロックン・ロール・ファンじゃないと。

大滝: 明治維新がわからないってやつね。

山下: 5000枚売れたら、続編出してもいいといわれましたんで。

萩原: これの続編があるんですか?恐ろしいな。

山下: まだだって、ゴー・ウィズ・ザ・ベンチャーズぐらいまでしかきてないんですよ。

萩原: そうよね。

山下: まだ、ホースとか、

萩原: ジェリー・マギー・イヤーズってのをつくってよ。それ無理?

山下: 「ワイルドでいこう」とか、まだ残ってますからね。

萩原: ホースはもう、ジェリー・マギーですからね、リード・ギターね。

山下: そうですね。

萩原: 今のはノーキー・エドワーズっていう人が弾いてましたけどね。

山下: そうですね、えぇ。完全に萩原さんの趣味ですね。

萩原: 私はね、でもね、ノーキーもいいんですけどね、やっぱりね、ジェリー・マーギー、この人に是非スポットをあてていただきたいなと思う1990年なんですけどね。

山下: しょーがねーな。

大滝: 変な人。

萩原: 無理かなー。

山下: どっちがゲストだかわからない。

萩原: ハハハ。

山下: 次。

萩原: 次、次いきますが、次はえー、次は何だっけ?

山下: ディオンでしたっけ?

萩原: そうだ、ディオンだ。

山下: ディオンの新譜が出たんですよね。

萩原: ねっ。ヨー・フランキーというね。

山下: ずーっと、ホワイト・ゴスペルでやってましたけど。

萩原: うん、そうそうそう。

山下: ポップ界に戻ってきました。

大滝: あっ、そう?

山下: なんと、デーブ・エドモンド・プロデュースという。

大滝: あなたの相方がレコード出したの?

萩原: あれじゃない、あれじゃない。

大滝: あ、そう。

萩原: 光岡じゃないですから。あのー、あれなんですよね、ロックン・ロール・ホール・オブ・フェイムに、

山下: はい。

萩原: なんかあのー、入って、

山下: はーはーはー。

萩原: その殿堂入りして、それの記念コンサートみたいなので、なんかあのー、例えばルー・リードとかね、ブルース・スプリングスティーンとか、そういうやつが全部お祝いに駆けつけて、その勢いでできたってのが、この、

山下: なるほど。

大滝: ほー。

山下: あれって売れたんですか?

萩原: いやー、あんまり売れてないんじゃない、そんなには。

山下: あんまり売れなかった?

萩原: シングル2枚ぐらいカットされたんだけど、あんまり上がんないですね。

山下: なんでだめなんでしょうね、ディオンって?

萩原: すごくよかったですけどね。

山下: ねぇ。すごいよかった。

萩原: という訳でですね、その中から、すみません、これは私が勝手に曲を決めさせてもらっちゃいましたけどもね、

山下: はい。

大滝: どうぞ。

山下: あなたの番組ですから。

萩原: フフフフ。これいいですよね、でも。

山下: これ、いい。

萩原: というふうに、押し付けがましく駄目押ししたので、ディオンの、えー、1989年のアルバムです。ヨー・フランキーから「オールウェイズ・イン・ザ・レイン」

 曲:

DION/ALWAYS IN THE RAIN

萩原: いやー、グレート・カムバックって感じですけどね。

山下: うん。売れて欲しいんですけどね。ディオン好きですんでねー。

萩原: あのー、ポール・シェファーっていう、あのー、ほら、

山下: はいはい。

萩原: サタデイ・ナイト・ライブ・バンドとかやってた、ブルース・ブラザースなんかでも、

山下: えぇ、CD出ましたね。

萩原: あの人の、ニュー・ヨーク、いろんな所でレコーディングしてるでしょ。

山下: はい。

萩原: ニュー・ヨークとか、メンフィスとかいろんなとこでやってるけど、そのニュー・ヨーク編で、あのー、コーラスで、コーラスっていうか、ボーカルも録ってるんだけど、入ってますよ、ディオン。

山下: あぁ、ほんとう?

萩原: ディオンとね、あとね、コーラスにキャロル・キングとエリー・グリーンが入ってる。

山下: ブライアン・ウィルソンも入ってるっていうか。

萩原: そうそう。ブライアン・ウィルソンも曲書いて、インストですけどね。

山下: あっ、そうなんだ。

萩原: うん。やってるっていうね、とんでもないLPがありましたけどね。

山下: なるほど。

萩原: 次。

山下: 次はですね、最近レア、ほらブートのCDってすごい多いでしょう。

萩原: はい。

山下: で、ビートルズのブートのCDってのがたくさん出てるんですよ。

大滝: あー。

萩原: はいはいはい。

山下: それで、前はアナログ盤だったんですが、去年CDが出るようになってね。VOL.1から4まであるんだけど、これ結構いいんですよ、実をいうと。

萩原: ウルトラ・レア・トラックスってやつですね。

山下: あのー、このあいだ、どっかの放送局でかかってたんですけどね、ゼアーズ・ア・プレイスがね、テイク3ってのがありましてね、2と3をいっしょになって、2始めてね、即止められて、「テイク3」っていって、それはだから、ノー・オーバー・ダブのリズム録りだけの一発録りですよね。だから、それはすごくスタジオ・ライブなんですよ。

萩原: あっ、そう?

山下: ノー・エコーの。それは素晴らしいんですけどね、今日はね、それじゃなくて、

大滝: なんで?

山下: アイ・フィール・ファインのね、

萩原: アハハハ。それじゃないの。

大滝: なんで、なんで?前置き長い割にはほんとに。

山下: すいませんね。

萩原: もったいなくてかけられないって。

山下: いや、それ持ってこなかったんですよ、今日。

萩原: あっ、そっか。

山下: VOL.3と4買ったばっかりで、アイ・フィール・ファインのテイク7っていうのがあるんです。

萩原: はぁはぁはぁ。

山下: これ違う歌っていうか、

萩原: これ、どう違うんですか?

山下: いや、歌が違って、シングル・トラックで、全く違うテイクらしいんですけどね。

大滝: ノーキーがリード弾いてるとか、そういうんじゃないのね?

萩原: いや、違う違う違う。

大滝: 違った。

山下: 聴いてみてくだ、

萩原: ちょっと聴いてみましょう。

山下: しょう。

 曲:

THE BEATLES/I FEEL FINE(TAKE7)

萩原: なんかとんでもないものを、

大滝: 終わり頃になって張り切った感じがね、する。

萩原: ハハハ。始まる前に、ドラムのフレーズとか、ギターのリフを練習してるってのがおかしいですね。

大滝: うーん、やっぱり練習第一ですよ、バンドはね。

山下: 「This is the rough mix version with no echo effects and no fadeout at the end」

萩原: うん。

山下: 「John's vocals are not doubled tracked」

大滝: でも、やってたよ。

山下: 「different to the previously released version」と書いてありますね。

萩原: はーん。

大滝: そう?

山下: この中にもいろいろあるんですけどね。

大滝: ラフ演奏バージョンと違うの?フフフフ。

萩原: ハハハハ。もう、ビートルズぐらいになれば。でも、結構あのー、初期のアウト・テイクって、でも、「ビートルズってやっぱうまかったんだな」と思わせますよね。

大滝: うーん。

萩原: うまかったというか、そのバンドとしてのタイトさっていうのは、凄かったんだなと思うことが多い。

山下: やっぱりライブで鍛えた人達ですからね。

萩原: うん、うん。

大滝: ライブがいいよね、この人達はね。

萩原: うん、やっぱりね。まあ、あのー、この辺のレア物によく入ってる、あのー、えーっと、マジカル・ミステリー・ツアー以降ぐらいのやつだと、なんかそのー、要するに、テイクの中で、同じテイクの中で、そのあるものが入ってないとか、なんとかっていうレア・テイクが多いんだけど、

大滝: あー、なるほど。

萩原: やっぱり、初期のやつは一斉に「ワー」ってやってるから、

大滝: そうね。

萩原: 全然違う演奏とかあったりしてね、

山下: ありますね。とちったりしててね。

萩原: なかなか楽しいものがありますね。

山下: いいんですか、こんなんで?

萩原: いーですよ。どんどんいってください。

山下: そしたら、あのー、ナットロッカってあるでしょう。

萩原: フフフ。ディーバンブル・アンド・ザ・スティンガーズでしたっけ?

山下: えぇ。

大滝: 納豆を主食にしたロック・グループ。

萩原: ハハハ。

山下: これはあのー、この番組を聴いている人の好みだかどうかはわかりませんけど、

萩原: はあ。

山下: エマーソン・レーク&パーマーとかね、

萩原: はあ、はあ。

山下: 展覧会の絵というLPを出したときに、

萩原: カバーしてましたね。

山下: カバーしてましたけどね。あれの元ですけど、ELPのやつは、あれとベンチャーズをたして2で割ったような演奏でしょ。

萩原: そうですね、確かに。

山下: 「ダダダダ、ダダダダ」、あれは要するにどっちかというと、ベンチャーズの方でしょうね。

萩原: ベンチャーズ、うん。

山下: 萩原さんと2人の話ですみませんけど。

大滝: ナットロッカって、オリジナルはだってそっちでしょ?

山下: そうです、もちろん。63年ぐらいですかね。

大滝: もっと昔。

萩原: ただね、ほんといえば、そのさらに前にひとつあるんですよね、

山下: あー、そうですか?

萩原: バージョンがね。

大滝: あるの?

萩原: うん、そうですね。

大滝: ふーん。

萩原: まあ、大元をたどればね、

大滝: まあまあね、それはね。

萩原: くるみ割り人形ですからね。なんだかいえなくなっちゃった。いいや。

山下: なんつうのか、シングルの一番前にあったんで、これちょっと持ってきただけでね。すいません、よろしくお願いします。

萩原: あ、じゃあちょっと紹介してください。

山下: いや、萩原さん、どうぞ。

萩原: あっ、そうですか。いいです、もう。ナットロッカーです。

 曲:

B.BUMBLE & THE STINGERS/NUT ROCKER

萩原: いやー、ドライブ感たっぷりで。

山下: すごかったですね。こんなのかけちゃっていいのかしら。

萩原: ヘヘヘ。いや、もー、またインストが多くなってきましたけどね。

山下: どうしてこうなるんでしょうね?ほんとにね。

萩原: いっつもそういうふうになってきますけどね。

山下: たいてい、インスト、40%ぐらいインストやってません、ここ3年ぐらい?

萩原: 結構多かったですよね、最近。

大滝: 多いですかね?

山下: 去年凄かったじゃないですか。

萩原: とんでもなくインストが、

山下: インストばっかりの日が。

大滝: あれ去年でしたっけ?

萩原: おととしかもしれない。なんだかわからない。

山下: 訳わかりません。次なんにしましょうかね。

萩原: うーんとね、最近、でもサーフもののCDが、やたら出てきたみたいですね。

山下: やっぱりインストいくんですね。

萩原: いやいや。インストじゃなくてもいいんですよ。サーフものっていっただけなんですから。

山下: サーフものすごい多くなってきましたね。

萩原: ねぇ。

山下: でね、このね、この2枚がね、

萩原: この2枚っていったって、見えないですよ、それは。

山下: サーフ・レジェンズってやつとね、

萩原: はいはい。

山下: サーフ&ドラッグっていうね、この2枚がね、素晴らしい音してんの。

大滝: あー。

山下: とにかくこのサーフ・レジェンズ、これがね、すごくあのー、なんつうか、ダウニーとかね、大滝さん得意の、

大滝: はい。

山下: インディー・レーベルの、

大滝: シャンティーズとかね。

山下: 音源をね、インパクトとか、

萩原: うーん。

山下: ばっかりなんですよ。

萩原: へー。

山下: で、これがね、とっても、とにかくいい音してて、ファースト・ジェネレーション・マスターからコピーしてるという、

大滝: あー、そう?

山下: クレジットが入ってるんですけど。

萩原: あっ、ほんとだ。

山下: これは実にね、

萩原: 自慢してる。

山下: ほとんどオリジナル・シングルに肉薄する、初めてのサーフものですね。

大滝・萩原:おー。

大滝: すごい。

萩原: なるほどね。1曲選ばなくちゃいけませんね。

山下: いってみますか?

大滝: 肉薄しちゃおう、これで。

山下: 萩原さん、何か選んでください。

萩原: 何にしましょうか?どれがいいかな、ランブラーズがいいかな、やっぱり。

山下: ボスですか?

萩原: うーん、ボスがいいんじゃないですか?それじゃあ、いきます。ジョニー・カークランド、リード・ギターです。

山下: 恐ろしい。

萩原: ランブラーズ、「ボス」

 曲:

RUMBLERS/BOSS!

萩原: はい、という訳でね、サックスはボブ・ジョーンズです。

山下: 知らねーっつう。

大滝: 詳しいねー。

萩原: 素晴らしいですね。

山下: 詳しー、すごい。さすがインストの、

大滝: ふーん、すごい。

萩原: いやいやいや。

大滝: インスト・マニアだね、やっぱりね。

萩原: いや、これはね、まあそんなことはいいんですけれども、

山下: 音よかったでしょう、結構?

萩原: いいね。いいですね、これは。ギターもいい音してた。

山下: なかなかね。

萩原: ドラムの下手さが目立ってましたけど。

大滝: 演奏が下手なんだ、サーフ・バンドって。また、そこが味でね。

萩原: そうなんですよね。

山下: それをいいと思うか、下手と思うかというところですな。

萩原: うん。

大滝: ヘタウマ。

萩原: さて、続きましては?

山下: あのですね、

萩原: はい。

山下: 去年買ったレコードでですね、

萩原: えぇ。

山下: あの、まあ、これも古いんですけどね、

萩原: はい。

山下: 要するに、そのー、いろんなヒット曲をですね、作家が歌ってるレコードってのがあるんですよ。

萩原: ほう。

山下: 例えば、オーティス・ブラックウェルという、この人は「オール・シュック・アップ」プレスリーのね、あと、「ドント・ビー・クレール」?

大滝・萩原:うん。

山下: とか、そういうのをつくってる人がいまして、その人が「オール・シュック・アップ」歌ってみたりね、

萩原: あー、なるほどね。

山下: えぇ。

萩原: よくありますね、そのての企画はね。

山下: そうですね。で、その中で、ビリー・ドーン・スミスというね、私もこれ聴いたことがないんですけどね、名前。知ってますか?

大滝: 知ってます。

山下: 知ってますか?

大滝: はい。

山下: やっぱ、さすが大滝さんですね。

大滝: いえいえ。

山下: 一世代前というね。

大滝: そのレコード以前、以前手にしてたことがあるだけの話です。

山下・萩原:ハハハ。

山下: よくある話。この人はね、クレースッツのね、「エンジェルズ・リステッド・イン」って曲があるんですけど、結構いい曲なんですけど、これを書いてる人で、

萩原: なるほど。

山下: 作曲者で、なんと黒人なんですけどね。それがクレースッツってホワイト・ドゥ・ワップだから、

萩原: うん。

山下: 白人だと思ったんだけど、写真が載ってるんですけどね、一応。

萩原: へー。

山下: 日本盤なんですよ、これなんと、25pLPのね。

萩原: ほう。

山下: それの、「エンジェルズ・リステッド・イン」を本人が歌ってるレコードと、クレースッツが歌ってる「エンジェルズ・リステッド・イン」を、

萩原: おや!聴き比べ。

山下: 聴き比べてみようと。

大滝: えっ!

萩原: すごいですねー。

大滝: 新春ならではの企画じゃありませんか。

萩原: ハハハハ。

山下: 誰が聴き比べて面白いかという問題は別にしまして。

大滝: 「エンジェルズ・リステッド・イーン(歌っています)」朝妻さんのね、フェイバリット・ソングなの。

山下: ほー。

大滝: だから、朝妻さんが面白がるだけじゃないかと思うんだけど。

萩原: じゃあ、一人のためにお送りしたいと思います。

大滝: しょうがねー。

萩原: どうぞ。

 曲:

ビリー・ドーン・スミス/ANGELS LISTENED IN

 曲:

THE CRESTS/ANGELS LISTENED IN

萩原: なるほど。これはやはり、あのー、大滝さんが歌う「冬のリビエラ」みたいなもんですね、これはね。

山下: うーん。

大滝: 作家はうまくないんだ、あんまり。

山下: 「ミリオン・ヒット曲作者自作自演集、これは私の歌だ」ってのがすごいですね。

大滝: 堅いね。

萩原: 「これは私の歌だ」ってタイトルなんですか?

山下: えぇ。

萩原: オリジナル・タイトルは「ウィー・・・・」

山下: 「ウィー・ロッド・ゼム、ウィー・シング・ゼム」

萩原: うん。ずいぶん変わるもんですね。

大滝: 発音がいいね、練習したな。

山下: 他にはですね、

萩原: いや、やっぱり先生がいるから、

大滝: フフフ。

萩原: 家庭内、家庭内先生がですね。

山下: 他にはですね、ラバン・ベーカーのトゥウードゥル・ディーのオリジナルですな、ウィンフィールド・スコットとか、これ結構有名な人ですな、あとは、ナット・キング・コールが歌った「センド・フォー・ミー」、知ってますか?

大滝: 曲は知ってるけど、作家は知らない。

山下: オリー・ジョーンズって人。なんかドラマーにオリー・ジョーンズがいますね。あとは、ジム・ダンディーね。これもラバン・ベーカーですな。なんたって、今の「エンジェル・リステッド・イン」が、これが大笑いで、「彼が作曲家として、人々に認められたのは、ザ・クレイツのための作曲をし、」

萩原: クレイツ!

山下: 「大成功を収めた・・・」

大滝: 火星への、火星人がいるようだと。

山下: すごいですね。

萩原: そうね。

山下: てなわけですよ。

萩原: よくぞこんなもん買いましたね、ほんとにね。

山下: 日本盤ですよ、でも、一応。

萩原: 出てたんですねー。

山下: 出てたんですね。

萩原: ということは、クレースッツとかも出てたんですか?

大滝: よく、でもあれだね。ライブの編集しながら、レコード買いに走る暇があるね、しかし。

萩原: ハハハ。それでなかなか出ないと、ずいぶん発売日延びてましたからね。

大滝: 新しいアルバムは今年はどうなんですか?

山下: いや、なんでいきなり振るんですか、そういう話を?

大滝: いいじゃん、たまには。急に振るのがいいんだよ。

萩原: やっぱりね、年頭に。

山下: 夏に出します。

大滝: あら!

萩原: 宣言しちゃった。

大滝: 宣言しちゃって。

山下: もう1月からレコーディング入りますから。

大滝: あら、もう既に?

山下: はい。

萩原: 入ってる?

山下: はい。

萩原: いやー、心強い。

山下: がんばります。

萩原: ほんとかなー?

山下: 労働意欲。

萩原: でも、だいたいいつもね、いつまでに出すっては、いってますからね。

大滝: うーん。

山下: そうやって、今のうちにいってなさいよ。

萩原: ハハハ、ほんとに出る?

山下: 今度という今度はね、

大滝: 出すの?

山下: 出しますよ。

大滝: あらー。

山下: はっきりいうけど。

萩原: でも、結構あのー、ライブでね、JOYってのをやって、バンドにまた燃えはじめたみたいな。

山下: 私の話は止めましょう。

萩原: えっ、なんで?

大滝: なーんで?

萩原: せっかくゲストに来ていただいて。

山下: 大滝さんどうなってるんですか、ところで?

大滝: いや、いいよ、そんなことは。

萩原: またまた。みんな自分に振られると、もう、これもんだから。じゃあ、続きましてですね。次はいよいよ、いっちゃいましょうか。

山下: これいっちゃうんですか、結局?

萩原: あのー、ビーチ・ボーイズ。

山下: あぁ、また嫌がられるんでしょう。と思いますけどね。

萩原: 嫌がられるかもしれないけど、まあ、これはかけませんからね、私は普段、この時代のものは。

山下: あー、そうですか?

萩原: うん。

山下: スマイル。

萩原: でたー。

大滝: ガレージ。

萩原: こらこら。

山下: スマイルのCDってのがね、2枚出たんですよね。

萩原: はい。

山下: どっちもブートなんですが、1枚はコリアン・プレスで、もう1個はね、これはオーストラリアだといわれてるんですがね、

萩原: はーん。

山下: ハリウッド・キャリフォンに一応書いていますが。で、これ前にアナログで2種類出ましたけど、

萩原: はい、えぇ。

山下: あれともまた違うの、いろいろ。で、すごいのがあって、ワンダフルのね、違うテイクのやつが、インストしか聴けなかったのが、歌入ってるやつがあるんですよ、これ。なんとブライアンが歌ってるやつ。

萩原: はー。

山下: これ音悪いんですけどね、これはすごい、結構ショッキングでね、これ聴いたとき。

萩原: 珍品。

山下: 珍品。ワンダフル、スマイリー・スマイルに入ってる曲ですけど。

萩原: ということで、ちょっとじゃあ、それのまあスマイル・バージョンということですね。

山下: そうですね。

萩原: えー、ファンは喜べよ。ということでですね、いきます。ビーチ・ボーイズ、「ワンダフル」

 曲:

THE BEACH BOYS/WONDERFUL

萩原: いやー、情けないものがありましたけどね。

山下: すごいですねー、もう、あとからあとから出てくるんですねー、スマイルのブートってのがね。

萩原: ねえ。だからまあ、要するに完成品じゃないだけに、実験的なテイクがいっぱい残っちゃってるという、

山下: そうですね。

大滝: 身につまされるなー、なんか。

山下・萩原:(爆笑)

大滝: すごくよくできたアルバムって、あんまり少ないんだよね。そういう未発表とか。

萩原: あー、そうでしょうね。

大滝: うまくいかなかったものって、ものすごくあるんだよ。

萩原: なるほどね、別テイクがね。

大滝: なんかねー。

萩原: という訳でですね。新春放談、

大滝: あっ、どうも。今年も呼んでいただきまして。

萩原: もう3週にわたってお送りしましたけども、(曲がバックに流れる)おっ、なんかご陽気な曲がかかってきましたけれども、

大滝: あらっハル・ブレインのドラムを聴いて、

萩原: やっぱり、締めるには、ハル・ブレインのドラムを聴くのが、

大滝: ハル・ブレインじゃなきゃ締まらないよね、やっぱりね。

山下: むりやり。

萩原: これはハーブ・アルバート&ティファナ・ブルース、「メキシカン・ドラマー・マン」っていうね。陽気に締めたいと思います。あのー、今年も活躍期待していますんで、大滝さん、

山下: 大滝さん。

大滝: 山下さん、萩原さん、

萩原: 頼みますよ。

大滝: 活躍してくださいよ。お願いしましたよ、ほんとに。

萩原: ハハハハ、困っちゃうな。

山下: しょーがねー。

萩原: えー、という訳でですね、あの、えー、新春放談、例年のごとく、大滝詠一さんと山下達郎さんに来て、いろいろと普通の人にはわからない話をしてしまいました。ごめんなさい。

大滝: 失礼いたしました。

萩原: ほんとにありがとうございました。

大滝: どーもー、ありがとうございました。

山下: どうもありがとうございました。

 曲:

ハーブ・アルパート&ティファナ・ブラス/MEXICAN DRUMMER MAN

 最近仕事が忙しくなってきたことと、聴き取りが難しい(内容がいまいち理解できていない)のとで、少々スランプ状態にありました。そんな中、ナイアガラMLを通じて一人のオールド・ナイアガラーと知り合えたことで、このスランプを脱出できました。どうもありがとうございました。
 今まで、自分と同じ世代のナイアガラ・フリークとの関わりがほとんどだった私にとって、目からうろこが落ちる思いでした。世代を超えた交流ができるというのがインターネットの醍醐味のひとつではないでしょうか。
 あと7年分、全力をあげて頑張りますので、これからもよろしくお願いします。

 蛭田憲司様、曲名の情報ありがとうございました。

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