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1993.1.16 サタデー・ソング・ブック
| 山下: | みなさんこんにちは、ご機嫌いかがでしょうか?山下達郎です。毎週土曜日、午後3時からは、私、山下達郎がお送りいたしております「ジャックス・カード・サタデー・ソング・ブック」、東京FMをキー・ステーションといたしまして、全国31局ネットでお届けしております。先週に引き続きまして、新春放談スペシャルであります。また、引き続き大滝詠一さんと、なんと萩原健太さんが入ってもらいまして、3人でオールディーズ談義、去年出たCDでありますとか、そういうようなものをかけながら、オールディーズ談義に花を咲かせたいという訳でありまして、私のサタデー・ソング・ブック新春放談スペシャル、ごゆっくりとお楽しみください。
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| 山下: | 萩原さん、おめでとうございます、どうも。 |
| 萩原: | どうも、今年もひとつよろしくお願いいたします。 |
| 山下: | 今回はいきなりあれしましたけども、大滝さんアルバムつくるって言ってますよ。
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| 萩原: | ねぇ。なんか、でもあの時、声がちょっと鼻声で、違う声でしたからね、ニセモノかと思いましたけどね。
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| 大滝: | 別人じゃないかって?なに言ってんだ。 |
| 萩原: | あっ、そうじゃないですか? |
| 山下: | 突っ込みが厳しいな。 |
| 大滝: | フフフ。そこまで信頼を、僕は裏切ってきたのだろうか。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | まぁ、そうだという7割ぐらいの、 |
| 萩原: | 気持ちとともに。 |
| 山下: | あれですね。 |
| 大滝: | ものがある。 |
| 萩原: | でも、達郎さんもこんな番組始めちゃって、また、レコード出なくなっちゃいますよ。
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| 山下: | すいませんね。大丈夫です。 |
| 萩原: | 大丈夫ですか? |
| 山下: | もうすぐレコーディング入りますから、私。 |
| 萩原: | はい。 |
| 大滝: | えっ? |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | 1月からレコーディング入るんです。 |
| 大滝: | 言ったな。 |
| 山下: | はい。もう曲つくってるんです。 |
| 大滝: | あっ、そう? |
| 萩原: | ハハハ、大滝さんと違っていつもやってるんですよ。 |
| 大滝: | そうなんだよなー。 |
| 山下: | 曲がりなりにも。たとえ2年半に1枚とはいえ。 |
| 萩原: | あー、そうですね。普通だったら、達郎さんなんか、もう、出さない出さないって言われそうなぐらいのペースなのにね、
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| 山下: | そうですよ。 |
| 萩原: | 大滝さんがいるもんだから、 |
| 山下: | そうですよ。胸張っちゃいます、今日は。 |
| 萩原: | 結構働いているように、 |
| 大滝: | 胸張る出来事か、それが。 |
| 山下: | 上見ちゃう。 |
| 大滝・萩原:ハハハ。 |
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| 山下: | ところで、萩原さん、去年はあのー、こんなのやりましたね、あーた、あたまに。
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| 萩原: | あっ、やったんですよ。 |
| 山下: | 去年の新春放談のあたまに、これかけませんでしたよね? |
| 萩原: | ロッキン東京ね。 |
| 山下: | うん。 |
| 萩原: | あのー、訳詞ポップスの一応オムニバスなんですけどね。これ、あのー、ジャケットをね、
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| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | あのー、山下達郎先生にお借りしてですね、 |
| 大滝: | うーん。 |
| 山下: | これ、昔の日劇のあれで、 |
| 萩原: | 日劇があるんですからね、だいたいね。 |
| 山下: | ステレオは東芝って書いてますね、やっぱり東芝ですからね。その上に歌う三橋美智也って書いてありますね。
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| 萩原: | フフフ。 |
| 大滝: | なんなんだ? |
| 萩原: | というジャケットなんですけどね。 |
| 大滝: | めちゃくちゃだな、おい。 |
| 山下: | で、いわゆる60年代初期のロカビリーの訳詞ものですか? |
| 萩原: | そうですね。 |
| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | ちょっと集めてみたというか。あのー、まぁ、そんなに変わった選曲してる訳じゃないんですけど、あのー、こういうのよく出てたんですけどね、なんか、ただポコって出ちゃうことが多かったんで、
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| 大滝: | うん。 |
| 萩原: | まぁ、少し、ちょっと「解説なんかしてみようかなー」みたいな感じで、
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| 山下: | さすがに萩原さんも、こういうもののコンピレーションに熱意を燃やしてる。なかなか、でも思うようにいかないんですって、こういうのって?
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| 萩原: | なかなか難しいんですよ。これもね、ほんとは他の会社のものも入れて、いい形で出そうかなっつったんですけど、やっぱりいろいろ、そのー、法律関係が面倒くさくなっちゃってて、
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| 大滝: | 壁があるんでしょ。 |
| 萩原: | 壁がね。破れなくて。 |
| 山下: | で、今日から萩原さんが入ってくれるんで、さっそく、あれですよ。
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| 萩原: | あっ! |
| 山下: | やっていただいた、これをかけましょうよ。私はあれが好きだったんだ。あのー、山下敬二郎の「シッティン・イン・ザ・バルコニー」ですね。
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| 萩原: | はい、フフフ。 |
| 山下: | 「バルコニーに坐って」 |
| 萩原: | はい。 |
曲: |
山下敬二郎/バルコニーに坐って |
| 山下: | 我々が若い時には、山下敬二郎さんっていうと、柳家金語楼さんの息子さんとして有名でしたが、
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| 大滝: | フフフフ。 |
| 山下: | 今の若い人は、それすらもわからないという。えー、元々はエディー・コクランの「シッティン・イン・ザ・バルコニー」の日本語バージョン。
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| 大滝: | で、フィード・バック・エコーの技術がまだできてなくて、最後のギターで、あのー、涙ぐましくも、
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| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | なんかマニュアルで、「コイコイコイ」ってやってるのが、 |
| 山下: | フフフ。 |
| 大滝: | なんか非常に、 |
| 萩原: | なんか最後の、あのー、「ポン」ってないのが寂しいですよね。
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| 大滝: | だから、フィード・バック・エコーっていうのが、どういうふうにしてやるのかっていうのが、
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| 萩原: | はー。 |
| 大滝: | だから、こう、手動でやってるっていうふうに考えたか、雰囲気だそうと思って、ああいうふうにやったのか、すごくだから、もう、涙ぐましい努力が、なんかあれですよね。
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| 萩原: | ハハハ。でも、工夫があるのはいいことですよね、ほんとに。 |
| 大滝: | うん、そういうことなのよ。 |
| 山下: | みなさん、最近はどうですか、そういうオールディーズもののあれっていうのは、もう、そういうCDの方が圧倒的にウェートが出てきました?まだオリジナル盤買ったりしてます?
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| 大滝: | なんだ、その「みなさん」っていうのは、 |
| 萩原: | 我々二人じゃないですか。 |
| 山下: | 大滝さんと、 |
| 大滝: | ドン・ガバチョじゃないんだから、 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | 呼びかけるのはやめてよ、「みなさん」っていうふうに。 |
| 萩原: | いや、僕はもともとオリジナル盤、あんまり買わないですからね、だから、
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| 山下: | そうかね? |
| 萩原: | うん。 |
| 山下: | リマスター盤とか、そういうやつ? |
| 萩原: | そうですね。あのー、だからCDで。 |
| 山下: | CDで? |
| 萩原: | うん、買ってますよ。 |
| 山下: | やっぱり、現場でバリバリだと、なかなか。 |
| 萩原: | ヘヘヘ、そんなことじゃないんだけど。 |
| 山下: | じゃぁ、まぁ、大滝さん、去年そういう、買ったCDなんでもいいですけど、
|
| 大滝: | いや、私はいいの。 |
| 山下: | なんか印象的なものあります? |
| 大滝: | えーっと「ハネムーン・イン・ベガス」です。 |
| 萩原: | やった! |
| 山下: | あー。 |
| 大滝: | 要するに、 |
| 山下: | エルビスのあれですね、カバーものですね。 |
| 大滝: | うん、エルビス。とにかくアメリカがすごいなと思うのは、常にロックン・ロールの時代であり続けているうちに、エルビスを毎回毎回、再発見しているところなの。
|
| 山下: | うーん。 |
| 萩原: | うん。 |
| 大滝: | で、日本の場合に、日本のミュージシャンで、ちょっと残念だなと思うことは、必ずビートルズ、ビートルズみたいなところで止まってしまうのが、やっぱり、いまひとつ、あのー、寂しいところで、エルビスまで立ち返ることが一番の、ロックン・ロールである限りにおいてはね。
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| 山下・萩原:うん。 |
|
| 大滝: | というふうに思うんだけどね、 |
| 山下: | なにがいいですか? |
| 大滝: | それでね、再発見してるのよ。でね、こういう映画のサウンド・トラックなんだけども、全部エルビスの曲を、今の人達がカバーしてる訳。
|
| 山下・萩原:うん。 |
|
| 大滝: | このカバーの仕方がね、実に愛情あふれているのと、それで、各々の人達が個性的なところを失わずにかけて、あのー、なんていうの、アレンジしつつ、
|
| 萩原: | うん。 |
| 大滝: | それで、あのー、それでまた再発見してるっていう。 |
| 山下: | 何かけますか? |
| 大滝: | 何がいい、何がいいと思います?ぱっと見たところで。 |
| 山下: | 僕ね、聴いてないの、これまだ。 |
| 萩原: | あっ。 |
| 大滝: | だから、聴いてないところで、ほら、プッと一目。 |
| 山下: | そうだなー、僕、ボノの「アイ・キャント・ヘルプ・フォーリン・イン・ラブ」って、
|
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | おー、いいよ、いいよ。 |
| 山下: | どんなのかなって。 |
| 大滝: | それ聴いてみましょう。それはなかなかですよ、でも。 |
| 山下: | じゃぁ、ボノの、U2のボノの「アイ・キャント・ヘルプ・フォーリン・イン・ラブ」
|
曲: |
BONO/CAN'T HELP FALLING IN LOVE |
| 大滝: | 今語ってるのは、エルビスの兵役に取られた時にインタビューがあったでしょ?
|
| 山下: | えぇ。 |
| 大滝: | インタビュー・レコードなのよ。 |
| 萩原: | うん。 |
| 山下: | あっ、はい。 |
| 大滝: | それを使ってる訳。で、あのー、なんていうの、インタビュー・レコードが売りにだされて売れたというのは、エルビスが一番最初なんだけどもさ。それで、俺はさ、ほんとに、久しぶりにね、人の歌聴いて泣いたんだ。
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| 山下: | ふーん。 |
| 大滝: | で、これが泣けるにはね、最初から聴いてなきゃいけないのよ。
|
| 山下: | なるほど。 |
| 萩原: | うん。 |
| 大滝: | 最初から聴いて、ずーっといって、 |
| 山下: | 最後がこれなんだ。 |
| 大滝: | これが出てきた時の感動はね、俺は、ほんーっとにすごかったの。その、歴史のなんていうの、重みとそういうのも含めてだけど。この人はね、もしだから、また長嶋の話で申し訳ない。
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| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | もし長嶋への賛美を、俺が歌うとなったら、こういうふうに歌いたいって思うような歌なのよ。
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| 山下・萩原:ほー。 |
|
| 大滝: | で、なぜか、そのー、なに?センターに何もないっていうのは、あそこに、その、エルビスのスピリットを置いたのよ。
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| 山下: | うん、なるほど、哲学的な。 |
| 大滝: | うん。それで、「アイ・キャント・ヘルプ・フォーリン・イン・ラブ・ウィズ・ユー」なのよ。で、最後に「I'm
looking foward to come back」とかなんか言ってるんだ。あのインタビューのところの。これはね、実に、ほんとに、もう、全身がしびれたな。
|
| 山下: | なるほどね。 |
| 大滝: | うん。それで、自分の、こう、なんていうの、アイルランド的なところも、匂いも残しつつ、これはいいなー。
|
| 山下: | これ、もう1曲聴いてみましょうかね。 |
| 大滝: | うん。 |
| 山下: | これ、ジェフ・ベックの「ハウンド・ドッグ」いってみましょうか?
|
| 萩原: | うん、うん。 |
| 山下: | これ結局全部聴かないとダメそうですね、これね。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | ほんとはね、全部聴いてもらって。 |
| 山下: | とりあえず、ジェフ・ベックの「ハウンド・ドッグ」 |
曲: |
JEFF BECK/HOUND DOG |
| 山下: | じゃぁ、今度萩原さんいかがですかね。 |
| 萩原: | 私ですか? |
| 山下: | えぇ、去年は? |
| 萩原: | 私の方は全然、あのー、その崇高なもの、なんにもないんですけどね。
|
| 山下: | いや、いいんですよ、別に。 |
| 萩原: | このね、ローリーってレコード会社ありましてね、 |
| 山下: | えぇ、ローリー・レーベルですね。 |
| 萩原: | すかんちのリード・ボーカルじゃないですよ。 |
| 山下: | ハハハ。 |
| 萩原: | あれがですね、 |
| 大滝: | ネタが新しくてついていけない。 |
| 山下・萩原:ハハハ。 |
|
| 萩原: | あのー、ボーカル・グループの、ホワイト・ドゥー・ワップ関係の、オムニバスって結構いっぱい出てんですけどね。
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| 山下: | ローリーはね、ミスティックス、ディオン、ベルモンツ、いろいろありますね。
|
| 萩原: | そうそうそう。で、去年出たですね、ボーカル・グループ・ザ・シクスティー・サウンドっていうやつね、結構ね、音がね、これまでの中で、
|
| 山下: | すごかったですね。 |
| 萩原: | 一番ドカンとしてて。 |
| 山下: | これはイギリス盤ですかね? |
| 萩原: | イギリス盤ですね。イギリスのエースという、デーモン系ですね。
|
| 山下: | あのー、定評がある、音では定評がある。 |
| 萩原: | レーベルでして、これね、34曲入ってるんですよ。 |
| 山下: | 1曲1分半とかですからね。 |
| 萩原: | 全曲よかったですよ。まあ、おなじみなデニースとかね、ああいうのも入ってるんですけど、いいんですよ。で、これちょっと。
|
| 山下: | なにかけます? |
| 萩原: | あのね、ハプニングスのね、 |
| 山下: | 前進バンド?あれ、なんていってたっけ? |
| 萩原: | 前進バンドで、フォア・グラデュエイツというグループがいるんですけどね、そいつらの曲。
|
| 山下: | ボブ・ミランダがいたやつね。 |
| 萩原: | いいんすよ、これが。 |
| 山下: | 誰も知らないって。 |
| 萩原: | 1963年だって。「ア・ラブリー・ウェイ・トゥ・スペンド・アン・イブニング」という曲ですよ。
|
| 山下: | じゃぁ、これかけてみましょう。 |
曲: |
FOR GURADUATES/A LOVELY WAY TO SPEND AN EVENING |
| 山下: | えー、いわゆる50年代のドゥー・ワップが一段落して、ホワイト・ドゥー・ワップに移り変わっていく、60年代の初期ですが。その時に非常に多くのボーカル・グループ、特にボーカル・グループを排出したローリーというレーベルがありますが、そこの傘下のレーベルでラストとか、いろいろあるんですけども、
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| 萩原: | これはラストですね。 |
| 山下: | ラストですね、えぇ。これはもう、明らかに、後にハプニングスのリード・ボーカルになります、ボブ・ミランダという人の声がしていますが、フォア・グラデュエイツの「ア・ラブリー・ウェイ・トゥ・スペンド・アン・イブニング」
|
| 萩原: | いいですねー。 |
| 山下: | すごいですねー。これ、萩原さん、好きそーな曲ですね。 |
| 萩原: | 私、好きですよ、これは、ほんとに。 |
| 山下: | 現役バリバリで、新譜をバリバリかけてるひまに、こういうのを聴いているという。
|
| 大滝: | でたね。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | 5分に1回ぐらい、今日出さないと、「現役バリバリ」 |
| 萩原: | まずいなー、それ。 |
| 山下: | 受け狙ってるという感じもしますね。 |
| 萩原: | まいったなー。 |
| 大滝: | 繰り返しは、笑いの基本だから。 |
| 山下: | フフフ。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | なるほど。 |
| 萩原: | これ結構ね、よく聴きましたよ、このオムニバスは。 |
| 山下: | いいですね、これ。 |
| 萩原: | うん。でも、ずっと聴いてるとね、どの曲がどれだかわからなくなっちゃうんですよ、これ。
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| 山下: | それはありますね。34も入ってりゃさ、無理もありませんよ。 |
| 大滝: | そういうもんですよ。 |
| 山下: | えぇ、どれが18曲目で、どれが19曲目って、ねぇ、ほんとに。 |
| 大滝: | プログラム・ピクチャーとプログラム・ソングっていうやつ。 |
| 萩原: | そうですね、ハハハ、わかんないですよね。 |
| 大滝: | 山下さんは、なんですか? |
| 萩原: | 次は達郎さんですけどね。 |
| 山下: | 私ね、 |
| 萩原: | あっ! |
| 山下: | この間、ロスに行ってきたんです。 |
| 大滝・萩原:あらっ! |
|
| 萩原: | オリジナル盤ですよ。 |
| 山下: | すいませんね。 |
| 大滝: | やっぱり違うな、洋行がえりはな。 |
| 萩原: | ハハハ、やっぱりね、コレクターズ紳士録ですからね。 |
| 山下: | あーたね、漫画トリオやってるんじゃないですからね。 |
| 大滝: | 本場もんは違うよなー。 |
| 萩原: | 違いますよね。 |
| 大滝: | フフフ。 |
| 山下: | ロス行ってきたんですけど、これね、ハル・ブレインのソロ・シングルなんですけど、
|
| 大滝: | なーに? |
| 山下: | タイトルが「アレグロ・フローム・マッカーサーパーク」というんですよ。
|
| 萩原: | はーん。 |
| 山下: | 「マッカーサーパーク」というのは、ご承知のように、途中で速くなるとこがありますよね。
|
| 萩原: | はいはい。 |
| 山下: | そこだけ取り出して、 |
| 萩原: | ハハハハ。 |
| 山下: | そこの部分だけ、 |
| 萩原: | 抜粋! |
| 山下: | なんと、アレンジ・アンド・コンダクト・バイ・ジム・ウェッブなんですよ。
|
| 萩原: | あー、本人。 |
| 山下: | プロデュースド・バイ・ジム・ウェップ。 |
| 萩原: | 本人が? |
| 山下: | えぇ、本人が手がけてる。それをハル・ブレインの名義で、ヒズ・ドラムス・アンド・オーケストラ。
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| 大滝: | 「マッカーサーパーク」の、だって、アルバム自体、全部そうじゃない。
|
| 山下: | そうですけどね。 |
| 大滝: | ハル・ブレイン、ジョー・オズボーン、ジム・ウェップでやってるから。
|
| 山下: | 速い部分をちょいと編曲して、 |
| 大滝: | ほー、ほー。 |
| 山下: | ブラスとか、もうちょっと派手にして、 |
| 萩原: | あー。 |
| 山下: | やったという、結構笑えるやつでね、これ。 |
| 萩原: | レコード会社もダンヒルのまんまで、 |
| 山下: | ダンヒルのまんまです。 |
| 大滝: | リチャード・ハリスといっしょですね。 |
| 山下: | で、恐らくこれは、あのー、アルバムになっていると思うんですがね、
|
| 萩原: | うんうん。 |
| 山下: | 多分、このー、なんというか、リストには「ドラムス・ア・ゴー・ゴー」の方がB面で、
|
| 萩原: | うん。 |
| 山下: | 実は萩原さんの奥さんが、この日本盤を持っているというね。 |
| 萩原: | フフフ、困ったやつですねー。 |
| 山下: | それも信じられないですけど、そっちは「ドラムス・ア・ゴー・ゴー」がA面になっているそうで、僕はでも、こっちの方がA面じゃないかなっていう。作り方からしてね。
|
| 萩原: | うーん。 |
| 山下: | このB面の曲、だってこれ、「ドラムス・ア・ゴー・ゴー」って、
|
| 萩原: | そうですね、違う曲だもんね。 |
| 山下: | えぇ。で、スローン−バリ−ハル・ブレインですけど、これも、プロデュースド・バイ・ジム・ウェップなんですけど、これはただのドラム・ソロのね、延々あるだけの曲で、こっちはえらい凝ってるんですよ、オーケストラで。
|
| 萩原: | じゃあ、このハル・ブレインを。 |
| 山下: | えぇ、これをぜひ。 |
| 大滝: | 聴いてみよう。 |
| 山下: | 大丈夫なのかな、これは? |
曲: |
ハル・ブレイン/アレグロ・フローム・マッカーサーパーク
|
| 山下: | まぁ、とにかく、ジム・ウェップならではのね、 |
| 萩原: | すごいですね。 |
| 山下: | あのー、もう、偏執狂的なね。 |
| 大滝: | やっぱり、ロサンゼルス系のプロデューサーは、やっぱり変わってるよね。
|
| 山下: | 変わってる。 |
| 大滝: | で、セッション終わると必ず変なこと、だから、スペクターのB面のインストは、みんなそうだったのね。
|
| 山下・萩原:あー。 |
|
| 大滝: | セッション始める前か後の、あのー、適当な演奏を、ただレコードにしただけだから。で、全員やってるでしょ。多分この音の感じから行くと、なんか「マッカーサーパーク」の時に、終わってから、全員集めて、譜面クーっとこしらえて、やったような気が、
|
| 山下: | あー、なるほどね。 |
| 大滝: | ベースがちょっと、ジョー・オズボーンにしては、ピッキングがなんか、ずいぶん、あのー、下に沈んでいたから、
|
| 山下: | そうですね。 |
| 大滝: | なんか違うかなと思ったけどね。 |
| 山下: | でも、ダンヒルだから、ジョー・オズボーンでしょうけどね。 |
| 大滝: | やっぱりね。 |
| 山下: | 恐らくね。 |
| 大滝: | うーん。 |
| 萩原: | ものすごいですね。 |
| 山下: | 結構すごいでしょ。 |
| 萩原: | 中間部とか、すごかったですね。 |
| 山下: | いきなり「ドラムス・ア・ゴー・ゴー」 |
| 萩原: | どうなっちゃうかと思いましたよ。 |
| 大滝: | サンディー・ネルソンにドラムが代わったかと思った。 |
| 萩原: | ハハハ、こんなのLAに行って買ってきちゃって。 |
| 山下: | こんなのかけて、大丈夫なのかな?いいんです、これ大滝さんと萩原さんがいるということで、なんでもできる、なんでもありだという。
|
| 大滝: | なにそれ? |
| 山下: | すべて許されるという。 |
| 大滝: | ハル・ブレインは共通点だからね。 |
| 萩原: | そうですね。 |
| 山下: | みなさんはほら、そうやって、まともなのかけてくれるから、僕一人ね。普段こういうのかけたら、ほら、叩かれるから。
|
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | そんなことないでしょ? |
| 山下: | いや。で、次、何いきますか? |
| 萩原: | 大滝さん、なんかね。 |
| 大滝: | 私? |
| 萩原: | えぇ。 |
| 大滝: | 私はね、バッファロー・スプリングフィールドをかけさせてください。
|
| 萩原: | おーっ! |
| 山下: | いきなりきましたね。 |
| 大滝: | これがすべての、そのー、はっぴいえんど時代のあれで。で、これをもう、全く隠すつもりもないし、どう見ても、その、エルビスからのずっーとアメリカン・ポップスの流れからいっても、バッファロー・スプリングフィールドの選択は、全く間違えでなかったということに、また最近気がついた。
|
| 萩原: | うん、おーっ。 |
| 山下: | 遂にそこまで戻ってきた訳ですね。螺旋階段。 |
| 大滝: | これが、でも、はっぴいえんどの一番のコアだったんですけどね、サウンドの。
|
| 萩原: | これを、この「ラスト・タイム・アラウンド」っていう、最後のアルバム、
|
| 大滝: | 特に「ラスト・タイム・アラウンド」で、1枚目と2枚目、今まで出ているCDはね、全く音が悪い。
|
| 萩原: | あーん。 |
| 大滝: | 今度の3枚目だけ、違うんですよ、マスタリングのとこ、スタジオが。
|
| 山下: | さようですか? |
| 大滝: | で、音がね、前のに近いんで、 |
| 萩原: | あー、なるほどね。 |
| 大滝: | これが、あれでしたね。もう全曲いいんですけどね。なにとも、まあ、言えないんだけど。
|
| 山下: | 何聴きます? |
| 大滝: | まぁ、じゃあA面の1曲目というということで、「オン・ザ・ウェイ・ホーム」で。
|
| 山下: | 「オン・ザ・ウェイ・ホーム」ね、はい。 |
| 大滝: | うん。それが一番無難かなという。 |
| 山下: | という訳で、バッファロー・スプリングフィールドの、えー、何年だこれ?1968年、
|
| 萩原: | ニール・ヤングですね? |
| 山下: | 「ラスト・タイム・アラウンド」 |
| 大滝: | 「オン・ザ・ウェイ・ホーム」は、ニール・ヤングが作ってなかった?
|
| 萩原: | ニール・ヤング? |
| 山下: | そうですね。 |
| 大滝: | 歌ってるのは、リッチー・ヒューレイかな? |
| 山下: | リッチー・ニール&スティーブと書いてありますな。という訳で、「ラスト・タイム・アラウンド」から「オン・ザ・ウェイ・ホーム」
|
曲: |
バッファロー・スプリングフィールド/ON THE WAY
HOME |
| 山下: | 萩原さん、何かありますか、まだ? |
| 萩原: | えっ!いいんですか、私の、まだかけて? |
| 山下: | いいですよ、どうぞ。いくらでも。 |
| 萩原: | あのね、 |
| 山下: | これですか? |
| 萩原: | いや、ちょっと、インストはもうやめましょうか? |
| 山下: | いいじゃないですか。 |
| 萩原: | あっ、いいんすか? |
| 山下: | 全然構わない、いきましょうよ、これ。去年はベンチャーズがいろいろ出ましたが。
|
| 萩原: | はい。ようやく、なんかあのー、去年はボックス・セットがね、日本ではいっぱい出て、
|
| 山下: | 日本盤だめです、音悪いから。 |
| 萩原: | なんかね、いまいちだったなと思ってたら、今度、向こうのリバティーからね、
|
| 山下: | そうですね。2in1ですね、「テルスター」のアルバムと「ベンチャーズ・イン・スペース」。「ベンチャーズ・イン・スペース」ってのはね、僕がね、生まれて初めて買ったアルバムなんですよ、中学1年の時に。
|
| 萩原: | あー。いや、でも、ベンチャーズのいわゆる、あのー、中期、中期って、今もやってる人だから、中期じゃないな、なんだ?えー、第2期黄金時代みたいなのって、そのアルバムから始まりましたよね。
|
| 山下: | そうですね、えぇ。 |
| 萩原: | 音の充実度っていう意味ではね。 |
| 山下: | そうですね、えぇ。全くです、ほんとに。 |
| 萩原: | はい。「ベンチャーズ宇宙へ行く」でしたっけ、ちがうか、なんだっけ?
|
| 山下: | 「ベンチャーズ宇宙へ行く」 |
| 萩原: | でしたっけ? |
| 山下: | えぇ。で、萩原さんは何をかけたいかというとですね、この2曲目の曲なんです。「ヒー・ネバー・ケイム・バック」、
|
| 萩原: | これはいいですよ。 |
| 山下: | 「帰ってこなかった男」だっけ? |
| 萩原: | うん。これね、僕、この曲を聴いたときに、初めて、つまり、インストのタイトルっていうのは、一体どういうもんなんだろうっていうのをですね、深く考えてしまったんですよ。
|
| 山下: | うーん。こんなものが公共の電波で乗るという、この異常な。 |
| 萩原: | ハハハ、この曲はね、非常に、だから、途中でちょっとまぁ、その「帰ってこなかった男」だなーと思わせる声とかが、いっぱい入ってはくるんだけど、
|
| 山下: | そうですね。 |
| 萩原: | もともとつくった時は、多分そんなもん入ってなかったんじゃないかと思うんですよね。
|
| 山下: | 入ってなかったんじゃない?誰のアイディアです?あんなドアがギーって開いて、「アーッ」っていうやつね。
|
| 萩原: | ねっ。 |
| 山下: | 聴いてもらえばわかりますけど。 |
| 大滝: | フフフ。 |
| 萩原: | まぁ、それがかっこいいんですけど、それなければ、普通の、こう、非常にグルービーなインスト・チューンなんですけどね。
|
| 山下: | うれしいな、こんな曲かけられるの。 |
| 萩原: | フフフ。 |
| 山下: | という訳で、ベンチャーズの去年出た2in1の「ベンチャーズ・イン・スペース」というアルバムから、「ヒー・ネバー・ケイム・バック」
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曲: |
THE VENTURES/HE NEVER COME BACK |
| 山下: | えー、1965年のアルバムなんですが、「ベンチャーズ・イン・スペース」という、
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| 萩原: | いやー、いいわ。 |
| 山下: | いいですね。 |
| 萩原: | かっこいーなー。 |
| 山下: | パンクですね。 |
| 萩原: | ほんとにね、久々に燃えましたよ、私。 |
| 山下: | 「アーッ」。あのー、かえって、なんていうのかな、今の10代ぐらいのバンドものの人ね、なんかに、これ聴かせると「いいな」っていうあれですよね。
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| 萩原: | あー、はい。 |
| 山下: | だから、そういうロックン・ロール、さっき大滝さんがおっしゃってましたけど、スージーQですからね、パターンとしてはね。
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| 萩原: | スージーキュー、確かにね。 |
| 大滝: | うん。 |
| 山下: | こっからあとは、CCRですから、割とルーツがつながってる訳で、
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| 大滝: | そうそう。 |
| 山下: | ドラムのハットをちょっとオープンして、叩くあの辺とかも、結構パンキッシュで、
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| 萩原: | やかましいですけど。 |
| 大滝: | 特に、こういうボテボテのリズムは日本人は向いてるんだよね、繊細なものよりも。
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| 山下: | なるほどね。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | と言われてますよ。 |
| 大滝: | ハハハ。 |
| 萩原: | いやー、ほんとにね。すっきりしますね、これ聴くと、ほんとに。
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| 大滝: | すっきりした。 |
| 山下: | フィレスをなんかかけましょうよ。 |
| 萩原: | あっ、そうですよ。 |
| 大滝: | あー。 |
| 萩原: | スペクターのね。 |
| 山下: | せっかくですから。 |
| 大滝: | ほら、大元、会社の大元。 |
| 山下: | なんにしましょうか? |
| 萩原: | なんでしょうかね? |
| 山下: | 何にしましょうかね?この間、実は、フィル・スペクターの、えー、レコード・コレクターズという、オールディーズのマガジンがあるんですが、それの対談で3人で、フィル・スペクターについて、いろいろとあれしまして。今度、クリスタルズ、ロネッツ、そういうところのCDも出てくることですし、
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| 萩原: | お宅の会社から。 |
| 山下: | うちの、わが、弊社から。大変な苦労をして、 |
| 萩原: | 貴社から出る訳ですね? |
| 山下: | 出るんですよ。また、再契約取れましてね。 |
| 萩原: | フフフフ。 |
| 大滝: | いいね、つっこみが。 |
| 山下: | 大変なんですから、ほんとに、もう。大変なんですから。それで、あのー、なんだっけ?あのー、
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| 萩原: | 大滝さんの解説もね、充実して。 |
| 山下: | えぇ、大滝さんの解説付きで。 |
| 大滝: | みんなおんなじなんだよ、3枚とも。 |
| 山下・萩原:ハハハハ。 |
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| 山下: | しーらない。 |
| 大滝: | なんか違うこと書けって言われちゃったよ。 |
| 萩原: | なんでしょうかね? |
| 山下: | で、何いきましょうかね?こっちのフィル・スペクターのボックスが去年出たんですが、
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| 萩原: | 去年出たですね。 |
| 山下: | その契約が、ゴタゴタで、日本盤はまだ出てないんですが、もう外盤屋で出回っちゃってるんで、どうなるかっていうね。こういうの大変なんですよ、邦訳つけたりすると、もう全然、そのー、経費が、どうなるかって。
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| 萩原: | あー。 |
| 山下: | 今、ちょっとわかんないんですけど、 |
| 萩原: | 欲しい人、もう買っちゃったんじゃないかという恐れもありますからね。
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| 山下: | そうなんですよ。だから、ブックレットの邦訳だけつくろうかとか、いろんなこと考えてるんですけどね。
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| 大滝: | フフフ。 |
| 萩原: | どうすんの、それ!売るんですか? |
| 山下: | わかりませんよ、そんな。 |
| 大滝: | なんなんだ? |
| 萩原: | MMGレコードから、あのー、新刊が出ましたみたいなね。 |
| 大滝: | なるほどね。それでもいいんじゃないの?MMG出版つくってね。 |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | わかりませんけど、まぁ、そういうことをいちいちね、まじめに受け取ると、大変なことになるので、聞き流し、聞き流しやんなきゃなんないのが、つらいとこなんですよね、これがね。
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| 萩原: | ハハハ。 |
| 山下: | 司会者のこれは、悲哀でね、しょうがないんですけどね。 |
| 萩原: | なんだろーなー。 |
| 大滝: | 悲哀だって。 |
| 山下: | このボックスには、変なのがいろいろ入ってんですけど、 |
| 萩原: | 変なの?変なのってなんですか? |
| 山下: | なかでも変なのは、ダーレン・ラブの歌う「チャペル・オブ・ラブ」。これでいってみたいと思います。
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曲: |
DARLENE LOVE/CHAPEL OF LOVE |
| 山下: | 「チャペル・オブ・ラブ」という曲はですね、デキシー・カップスで全米ナンバー1になりましてですね、その前に、実はロネッツがやってたんですが、このダーレン・ラブの歌ったやつは、時期的にどのくらいなんですかね?
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| 大滝: | なんなんだろーな、ちょっとあとかな。 |
| 山下: | ちょっとあと? |
| 大滝: | だからとにかく、なんか「チャペル・オブ・ラブ」のオリジナルのロネッツ版は、失敗だっていうのは自他共にみんな認めてて、
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| 山下: | うんうん。 |
| 大滝: | それで、どうやろうかっていうことを考えてたみたいだったね。で、リーバー&ストーラーに持っていかれたのを悔しがってたようだったな、フィル・スペクターは。1位にされちゃってるから。
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| 萩原: | あー、デキシー・カップスっていうのはね、レッド・バード・レコードっていうとこで、
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| 大滝: | そのあと、なんか意地でやったんじゃないの? |
| 萩原: | ハハハ。 |
| 大滝: | フフフフ。 |
| 萩原: | 対抗意識、結構、燃やしてたみたいですもんね。 |
| 大滝: | いや、まあ、リーバー&ストーラーはやっぱりね、あのー、先達であり、ライバルっていうとこだったろうけども。
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| 山下: | でも、それぞれに、みんなそれで、こう、こっちから引っぱがしてきて、こっち1位にするけど、これがまたこの野郎っていって、こっちでもヒットさせるとか、そういう意味ではすごいですよね、みんなね。
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| 大滝: | やっぱりちょっとね、なかなか。 |
| 山下: | たいしたもんですよね。これはまぁ、あのー、ダーレン・ラブが歌ってるんですが、なんていうか、ハル・ブレインの太鼓のおかずがなんともいえない、この。
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| 大滝: | いいなー。 |
| 萩原: | もう一発目できちゃいますね。 |
| 大滝: | なんにもいらない、ご飯もいらないんだなー、ハル・ブレインの。
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| 萩原: | ハハハハ。 |
| 山下: | 実を言いますと、ダーレン・ラブがですね、今日、萩原さん持ってきてくれましたが、えー、「ホーム・アローン2」の挿入歌?
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| 萩原: | そうですね、サウンド・トラックでね。 |
| 山下: | 歌ってるんですが、このサン・トラの一番最初にダーレン・ラブが歌ってる曲が入ってますが、「オール・アローン・オン・クリスマス」という、まぁ、年が明けてんで、クリスマスはあれなんですが、えー、これ、ついでだから、ダーレン・ラブ、こっちいってみましょうか?
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| 萩原: | そうですね。 |
| 山下: | えぇ。 |
曲: |
DARLENE LOVE/ALL ALONE ON CHRISTMAS |
| 山下: | いやー、やっぱり、ダーレン・ラブだというので、こういうのを要求されるんでしょうな。
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| 萩原: | そうですね。 |
| 大滝: | やっぱり、ジョー・フューズもとにかく、あのー、オールディーズに関しては、とにかく、あれだからね。「シクスティーン・キャンドル」だったか?前にも言ったかな?あのー、結婚する人にね、「ウェン・アイ・ゲット・マリード」をかけて、……(ここ、曲がBGMになっていて、聴き取りできません。すみません。)
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| 萩原: | でも、あのー、ダーレン・ラブって、去年出たクリスマスのチャリティ・アルバム、「クリスマス・エイド」っていうやつの2でもね、ロニー・スペクターとデュエットでね、やっぱりクリスマスの曲歌ってるんですよ。もう、クリスマス商売でね。
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| 大滝: | これがね、うん。 |
| 萩原: | もはや、やっぱりね。 |
| 山下: | なるほどね。 |
| 大滝: | でもー、ねっ、スペクターの「クリスマス」だって、そんなにアメリカじゃ、そのー、評価されたアルバムでも何でもなかったにもかかわらず、だって、再評価でこれだけ、例えばね、僕は個人的には「サージェント・ペパーズ」に並ぶっていうふうにまで思うんだけれども、再評価でそこまで残った、残ったっていうのも変なんだけどさ。
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| 山下: | 逆にほら、残ってるっていうか、ビーチ・ボーイズだってそうでしょう。あれだって120何位でしょ?
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| 萩原: | あー、クリスマス・アルバムとしてはね。 |
| 山下: | うん、セールス的には。シングルも全然だめだったし。……(ここ、曲がBGMになっていて、聴き取りできません。すみません。)
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| 萩原: | でも、やっぱり「グレムリン」とかも大きかったじゃないですか?
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| 大滝: | あれがでかかったね。びっくりした、冗談抜きで。 |
| 山下: | だから、結局やっぱり、それを、ほとんど全員は後からでしょ。
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| 大滝: | そうなんだよ。 |
| 山下: | フィレスは特に。 |
| 萩原: | まぁ、でも、クリスマス物のね、チャートは、ちょっとあんまり、あのー、でも、今、チャートの順位であてにしちゃうとね、ヒットの仕方がわかんないみたいですよ。
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| 山下: | うん。 |
| 萩原: | あれ、別に用意されてるから、クリスマス・チャートっていうのは。
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| 山下: | なるほど。 |
| 大滝: | さすがに現役バリバリの評論家は違うわ。 |
| 萩原: | ぐっ! |
| 山下: | なるほど。 |
| 大滝: | よかったな、このフレーズがようやく出た。 |
| 山下: | えー、なので、 |
| 萩原: | はい。 |
| 山下: | ひとつ、今年もよろしくお願いしたいと思います。 |
| 大滝: | あっ、よろしく、お願いいたします。 |
| 萩原: | こちらこそ。 |
| 山下: | えー、という訳で、最後なんにしようかな? |
| 大滝: | やっぱり、お宅のなんかでやんなさいよ。 |
| 萩原: | ねぇ、達郎さんの。 |
| 山下: | 私はいいんですよ、別に。 |
| 萩原: | 奥様のとか。 |
| 大滝: | だから、カミさんのなんかでやるとか、ピシっと。 |
| 山下: | 奥さんのね。奥さんのかけさせてもらいましょうかね。 |
| 大滝: | うん。 |
| 山下: | しばらくお待ちください。 |
| 萩原: | 奥様のね、「クワイエット・ライフ」 |
| 大滝: | 「クワイエット・ライフ」 |
| 山下: | なんだかよくわかりませんけどね、 |
| 萩原: | えー、あの中からですね、ハハハ。 |
| 大滝: | ハハハハ、ディスク・ジョッキーがいるから、ここにも。 |
| 山下: | そうですね。 |
| 大滝: | うん。 |
| 山下: | あれにしましょうか?じゃぁ「アフター・イヤーズ」にしましょうかね。
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| 萩原: | あぁ、はいはい。 |
| 山下: | ちょっと地味ですけど。 |
| 萩原: | あのギターのカッティングじゃないや、こう、指で弾いて、 |
| 山下: | えぇ。 |
| 萩原: | あれって、シュガー・ベイブ時代から代わんないですね、達郎さん、パターンがね。
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| 山下: | すみませんね。あなたスコッティー・ムーアが代わらないのとおんなじですよ、それは。ちょっと例がよすぎたかな?
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| 大滝: | すごい!よすぎたな、フフフ。 |
| 山下: | ハハハ。 |
| 萩原: | ステージの「ラスト・ステップ」とかもね、同じパターンですよね。
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| 山下: | 悪ござーましたね。 |
| 大滝: | なーんなんだ!フフフ。 |
| 山下: | どうして、そうやってさ、毎年毎年さ、僕だけが責められなきゃなんないんですか、ほんとに?
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| 萩原: | やっぱり、現役バリバリでやってらっしゃるから、フフフ。 |
| 山下: | よくわかんない。 |
| 大滝: | 出たね、逆に。 |
| 山下: | つうことで、なんだか知りませんけど、一番最後に、すいませんね、気使っていただいて、
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| 萩原: | いえいえ。 |
| 山下: | えー、じゃぁ、一番最後は竹内まりやで、「アフター・イヤーズ」で終わりにしたいと思います。
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曲: |
竹内まりや/AFTER YEARS |
| 山下: | えー、という訳で、今年の新春放談も長々とお送りしてきました。今年は割と充実した、非常に中身の濃いあれでありまして、というのは、いつもは、例年、もう10回目になるんですが、いつも、そのー、行き当たりばったりで、みなさんに来ていただいて、「さあ、録ろうか!」つってやるので、初めの30分、1時間、なかなかエンジンかかんなくて、「いい話になってきたなー」っていうあれで、3回、4回終わってしまうというあれなので、今回は話だけずーっと、いいところだけつまんであります。だから、割と中身が濃くできたと思いますが。えー、今年は大滝さんが、遂に作る気になってくれたという、大滝詠一ファンにはうれしい情報でありましてですね。
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| 大滝: | 現役に、今年から、復帰させていただくことに、なりました大滝でございます。
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| 山下: | ヘヘヘ。 |
| 大滝: | この長い、伝統あるナイアガラ軍を率いて、 |
| 萩原: | ハハハハ。 |
| 大滝: | 伝統を汚さないように、また、ひとつやりたいと思いますので、ひとつよろしく。
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| 萩原: | 息子も仕込むって、そういうんじゃないですか? |
| 大滝: | 自軍に引き取って、2軍からスタートって、フフフ。 |
| 山下: | えー、萩原さんもまた、現役バリバリで、 |
| 大滝: | えぇ、こちらはバリバリですから。 |
| 萩原: | なんですか、それ? |
| 山下: | 評論家に、レコード・プロデューサーに、ライターに、八面六臂で、またひとつ、ディスク・ジョッキーにと、
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| 萩原: | 地味にやりますんで。 |
| 山下: | いやいや、この間のWOWWOWで、スーツ姿は、なかなか、 |
| 萩原: | すみません。 |
| 山下: | 凛々しくてよかった。 |
| 大滝: | みんなに言われてる。 |
| 萩原: | ハハハハ。 |
| 山下: | ヘヘヘヘ。という訳で、みなさん、今年もひとつよろしくお願いします。
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| 大滝: | よろしくお願いします。 |
| 萩原: | よろしくお願いいたします。 |
| 山下: | また、どうせ来年もあると思いますんで。来年は11回記念の10周年なので、なんか、こう、考えてみましょうかね。
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| 大滝: | グッと。合同演奏でもやります? |
| 山下: | いいですね。 |
| 萩原: | やってくださいよ、また。 |
| 山下: | という訳で、えー、長い間ありがとうございました。 |
| 大滝・萩原:お疲れ様でした。 |
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| 山下: | それではみなさん、来週からまた、レギュラー・プログラムに戻ります。お元気で、さようなら。
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