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1995.1.8 サンデー・ソング・ブック

山下: みなさん、こんにちは、ご機嫌いかがでしょうか?山下達郎です。毎週、日曜日午後2時からの55分間は、私、山下達郎がお送りいたします「ジャックス・カード・サンデー・ソング・ブック」の時間であります。東京FMをキー・ステーションといたしまして全国33局ネットでお届けしております。1月の今日は8日、第2週目でございます。明日からだいたい、全国どこでも仕事が始まるという、本格的に始まるという、新しい年の仕事のスタートという感じでございましてですね。えー、恒例の新春放談、第2週目でございます。今日も大滝詠一さん、そして萩原健太さんをお迎えいたしまして、3人でガヤガヤやってみたいと思いますが、今週はですね、大滝さんの全面的な特集で、本人は嫌がるかもしれませんけれども、先週もそういうお便りが来ておりましたけど、お若い方は「一体、大滝詠一という人は何をしているのか?」そういう声すらもですね、出てまいりますのでですね、少し、私と萩原健太さんと、2人してですね、大滝さんの作品をいろいろと紹介していこうと。新譜、旧譜取り混ぜて、いろいろと。なんたって、キャリアが25年、四半世紀ありますからですね、「生ける伝説」でございますのでですね、55分やそこらではとても説明しきれませんけれども、まあ、やれるだけ。続きは、また来年。何を言ってんだ!そういうことでございましてですね、おかげさまで、リクエストをたくさんいただいておりますので、まずはリクエスト。えーっと、埼玉県のホシナユウイチさん、「ロックン・ロールお年玉」にリクエストいただいております。1977年の、これ12月発売ですよね?えぇ。えー、78年のカレンダーが付いておりますので、ちょうど今年?

大滝: 今年もう一度使えるんです。

山下: 使えるんですよね。

大滝: えぇ。使ってください。その当時、オリジナル買った方は。宣伝になっちゃった。

山下: その辺の事情は、あとで出ますけれども。そういう訳で、今日の1曲目、1977年のアルバム「ナイアガラ・カレンダー」から「ロックン・ロールお年玉」

 曲:

大滝詠一/Rock'n Rollお年玉

山下: という訳で、山下達郎の「サンデー・ソング・ブック」。えー、恒例の、お正月恒例の、新春放談。今日は第2週目でございます。今日も大滝詠一さん、萩原健太さんをお迎えしております。大滝さん、今日もよろしくお願いします。

大滝: どうも、よろしくお願いしまーす。

山下: 萩原さん、今日もよろしくお願いします。

萩原: よろしく。

山下: 例えば、先週もね「大滝詠一という人は、どういう人なんでしょうか?」っていうね、

萩原: そうですね。

山下: 質問が来るぐらいですから、そういう人にどういう具合に説明したらいいでしょうかね?

萩原: あっ、大滝さんのことをですか?

山下: そうですよ。

萩原: あー、それは難しいですよね。どうしよう。

山下: どうしますか?

大滝: 順を追って、

萩原: 順を追って説明しましょう。ねっ、やっぱり。

大滝: 順を追って説明しましょう。

山下: 一応、あのー、前半、ここんとこはまじめにいきましょう。

萩原: そうですよね。だから、まあ、ます話はどっから、1960、

大滝: 9年です。

萩原: 9年から始めた方がいいですね。

大滝: 僕は69年で、えーっと「はっぴいえんど」っていうバンドの前に「ヴァレンタイン・ブルー」っていうのがありましてですね。

萩原: はいはい。

大滝: で、細野晴臣、松本隆と3人でやってたんですけども、そん時に一番最初につくった歌、思い出したんですよ、私。

山下: へぇー。

萩原: えっ!

大滝: 1969年に。

萩原: うん。

大滝: そしてステージでやった事があるんです。それが一番最初にやった曲なんですけど、オリジナルで一番最初につくったのはですね、「あいうえお」の歌です。

萩原: あれですか?

山下: あー。

大滝: あれが69年で、あれを、

萩原: 「風街ろまん」に入っている。

大滝: あれをコンサートで、細野と二人で「あいうえお」の歌と、それからジョニー・ミッチェルの「チェルシー・モーニング」というのを歌ったんですよ。

萩原: はいはいはい。

山下: ふーん。

大滝: これが「ヴァレンタイン・ブルー」の、今にして思えば、デビューだったんですよ。

萩原: あっ、その時「ヴァレンタイン・ブルー」っていう名前でやってたんですか。

大滝: 名前でやったんですよ、2人で出た時に。

萩原: 「ランプポスト」じゃなくて?

大滝: じゃなくって、

萩原: じゃなくて。

大滝: えぇ、「ヴァレンタイン・ブルー」で出て、それで「チェルシー・モーニング」と「あいうえお」の歌というのを歌ってですね、

萩原: はーん。

大滝: その時に「チェルシー」というニックネームが付いたんです、私。

萩原: そう、ファンの女の子から。

大滝: ファンの女の子じゃなくってですね、

萩原: 違ったんだっけ?

大滝: 「ラヴィン・スプーンフル・ファン・クラブ」の人たちがそん時、見に来ていて、その人たちが、なんか、ついでに「ファンがいなさそうだから、我々が応援してあげよう」ということになったという、

萩原: あー。

大滝: そのー、人たちに「チェルシー」と呼ばれたということなんですよ。

萩原: 大滝さん、それじゃぁ「チェルシー」とか呼ばれてたんですか?

大滝: (しばし沈黙)「あいうえお」の歌というのをつくりましてね、クックック。

萩原: ハハハ、「チェルシー」(大滝さんに呼びかけてる)。

大滝: 年取ったね、君。フフフ。

萩原: ハハハ。

大滝: メロディーがあったんですよ、こういう。

萩原: うん、この曲は。

大滝: 実はね、この曲は、私は、あのー、後期のマン・フレッド・マンのようなものにしようと、

山下: どこがや!

萩原: えっ?

大滝: いや、聴いてみて、マン・フレッド・マンの、

萩原: あっ、なるほど!

大滝: 後期の何かを思い出すハズです。メロディー聴いて。

山下: はい。

大滝: 当ててください。

山下: 思い出させていただきましょう。

大滝: えぇ。で、松本がそれを聴いて、「あっ、これは全部『あいうえお』がはまるね」って言ったんで、「あいうえお」の歌になったんですよ。

山下: なるほど。

大滝: メロディー自体はね、全然それと関係なかったんです。

萩原: はー、はー。

大滝: で、のちに「風街ろまん」というのに入りましたけども、これが私の、松本隆―大滝詠一の、

萩原: 第1号。

大滝: 第1号は「あいうえお」の歌をね、昨日思い出しました、私。

萩原: そうなんですか?

大滝: うーん。

山下: もう、ここですでに、もう、あれですよ。一般向けではなくなってますよね。

大滝: やっぱりねー。

山下: まぁ、いいや。いってみましょう。

大滝: でも、いいじゃないですか。

萩原: いいじゃないですか。

大滝: デビュー曲はデビュー曲なんだからね。

萩原: そうですよね。

山下: ほんとかよ。

萩原: 処女作。

大滝: そうそうそうそう。「あいうえお」の歌。

 曲:

はっぴいえんど/あいうえお

山下: やっぱり、私はね、まっとうにいこうとする、常にね、癖がありますんで、それが間違いでしたね。もう、モロ寝技から入ってくるというところが、

萩原: えっ?でも、これはまっとうな歴史を、

大滝: いや、事実じゃないですか。

山下: だけど、いや、これ初めて聴いた時、

大滝: わかんなかった?マン・フレッド・マンわかんなかった?

山下: わかんないよ。

萩原: ハハハ。

大滝: そうか。まあいいや。

山下: 初めて聴いた時は、これ、すごい、今聴くとね、

萩原: うん。

山下: こういうイディオムもかなり出てるから、あれだけど、

萩原: うん。

山下: これ、70、

大滝: 2年?

山下: 2年?

大滝: 1年?

萩原: 71年です。

大滝: 1年です。

山下: でしょ。これは結構ショッキングですよね。B面の一番最後に入ってるのね、これね。

萩原: そうです。最後「ん」っていうのがね、ぐっときますよね。

大滝: このね「ん」がね、その69年のコンサートで、まあ、普通、別に「チェルシー・モーニング」はどうでもいいんだけどさ、「あいうえお」が始まって、まさかそのエンディングになるとは、みんな思わなかったんだろうね。

萩原: ハハハ。

大滝: でさ、この「ん」がさ、異常に受けたのよ。

萩原: ハハハ。

山下: うん、その受ける感じわかります。

大滝: 受けたのよ。で、それがやっぱり、間違いの基だったのかなって。

萩原: その後の大滝さんの、

山下: あー、それがね。

大滝: でも、すべて、なんか、でもさ、この「あいうえお」の歌に全部含まれてるんじゃない?もう、だから、この「あいうえお」の歌を1時間語って、「大滝詠一はこうである」でも、

萩原: ハハハ。

大滝: ひとつのことを、言わない?どう?例えばの話。

山下: ふーん。

萩原: 処女作には、すべての可能性が含まれてるという。

大滝: 全てが含まれてるものである。うーん。

山下: えーっと、だいたいですね、今回質問をいただけるのは、当然、要するに「新譜はいつか?」っていうこともあるんですけど、去年「SONGS」が出ましたから、

大滝: えぇ、えぇ。その話しなきゃねぇ。

山下: いやいや。「他のナイアガラのカタログはどうなってるの?」っていう。

大滝: あー。えー、昨年「SONGS」が出ましてですね、あのー、山下君の「SINGS SUGAR BABE」という大コンサートも、

萩原: コンサートが、

大滝: 大成功に終わって、

山下: おかげさまで。

大滝: で、一応、その流れを絶やしてはいけないということでしてね。で、まぁ、2月に、そのー、私の曲のシングルも出るということで、えー、3月のおしまいの方に、

萩原: おっ!

大滝: えー、ナイアガラの、その、旧譜の再発の、

山下: いよいよ。

大滝: 「SONGS」に続いて、第2弾といたしまして、

山下: へぇー。

萩原: はい。

大滝: えー、まず「ナイアガラCMスペシャル」、

山下: はぁー。

萩原: ハハハ。

山下: すごいところから、すごいところから入ってくるという。

萩原: まず、そっから来るんですか?

大滝: 「ナイアガラCMスペシャル」、「ナイアガラ・ムーン」、「ナイアガラ・トライアングルVOL.1」、この3枚の、

萩原: おっ!

大滝: 再発を決定いたしました。

萩原: やったー!

山下: やった。

萩原: 3月?

山下: それは、ソニーですね?ナイアガラ・レーベルですね?

大滝: ソニーのナイアガラ・レーベルです。

山下: ダブル・オーじゃない訳ですね?

大滝: ダブル・オーじゃないです、もちろん。

萩原: あれ「CMスペシャル」っていうのは、オリジナルで出るんですか?

大滝: 「CMスペシャル」はですね、全部「VOL.1」、「VOL.2」、全部コンプリートにしたものでございまして。

山下: なるへ(「なるへそ」のこと?)。

大滝: で、73年の「サイダー’73」っていうのが、ナイアガラの事実上のスタートであったっていうところの歴史を、

萩原: はい。

大滝: ドッサリ、解説の方が面白いと思われます。

萩原: また、どかっと?

大滝: はい。で、「ナイアガラ・ムーン」には、ボーナス・トラックとして、

萩原: はい。

大滝: 当時、あのー、宣伝用のフィルムをつくったんです。

萩原: はいはい、はいはい。

大滝: 76年にですね、宣伝用のフィルムをつくるというのは、実は、今にして思えばですね、非常に画期的なことだったんですよ。

萩原: プロモーション・クリップだった訳ですよね。

大滝: 今にして思えばなんですけどね。で、それ用にちゃんと、画も録りましたし、

萩原: あの「福生ストラット」とか、やってるやつですよね。

大滝: そう、「福生ストラット」から始まるやつなんですよ。ご存知の。

萩原: はいはい。

大滝: で、それは画もあるんですけどね、それのサウンド・トラックをボーナス・トラックとしてつけます。

萩原: おーっ。やったー。

大滝: それ、なんかメドレーでね、6曲ぐらいあるやつです。

萩原: うんうん。

大滝: それから「トライアングル」の「1」には、シングル盤のモノ・ミックス。

萩原: あー、えっ、出しちゃうんですか?ついに!

大滝: えぇ、出ます。オリジナルは今まで出たことはないんですよね、実はね。

萩原: そうですよね。

大滝: リミックス盤は出たことあるんですけど。

萩原: うん。あっ、じゃぁ、あの「ドリーミング・デイ」の、

大滝: 「ドリーミング・デイ」の、

萩原: イントロ・カット・バージョン。

大滝: カットのモノのそれも、エンディング長いんですよね、「ドリーミング・デイ」は。

山下: あれを聴きたかったですね。

大滝: えぇ。

萩原: あー、そう。

山下: A面と。

大滝: それはアルバムにつけますんで、ひとつ。それから、布谷さんのシングル・バージョン。

萩原: あっ!

大滝: あれは、あのー、ピッチを上げて、

萩原: はいはい、はいはい。

大滝: ディスコ調にして、

山下: あー、そうだったね。

大滝: えぇ。で、坂本のクラビが入ってるという、非常にディスコ、

山下: そうでしたね。

萩原: じゃぁ、3曲入るんですか?

大滝: で、「あなたが歌うナイアガラ音頭」という、

萩原: ハハハ、も入って。

山下: カラオケです?

大滝: B面も入れて、

萩原: ボーナス4曲。

大滝: ボーナス・トラック4曲入りますから、

山下: へぇー、それは。

大滝: 「ナイアガラ・トライアングルVOL.1」を、ひとつご期待いただいて、

山下: いよいよ本格化する訳ですね。

大滝: ついに「やろう」ということになってしまいました。

山下: 具体的な発売日は決まってるんですか?

大滝: 3月の20、3?

萩原: 4?

大滝: 4日ぐらいのようです。

萩原: なるほど。

山下: なかでも、あれですね、「ナイアガラ・ムーン」が出るというのは、いいですね。

大滝: 「ナイアガラ・ムーン」はね、なかなか、

山下: うん。

大滝: 傑作でした。

萩原: 傑作ですよね。

大滝: 自分で言うのも、不思議でしたけど。

萩原: ほんとにね。

大滝: うーん。

山下: ほとんどエコーがないという。それでね「福生ストラット」はリクエスト来てるんですよ。

大滝: あらっ。

山下: それをかけちゃお。

大滝: うん。

山下: せっかくですから、

萩原: ボーナス・トラック・バージョンで、

山下: まだ、

萩原: それはまだ出せない。

山下: リマスターできてませんけども、一応、気は心でございまして、オリジナル・アナログ盤からかけましょうか?

大滝: あっ、かけてください。

山下: ねっ。

 曲:

大滝詠一/福生ストラット(パート2)

山下: えー、1975年、

萩原: 5年。

山下: のアルバムでございました。

萩原: 4月発売ですね。

大滝: えぇ。でだしが、あの笑い声は山下君ですから。まぁ、言わなくてもわかると思いますけどね。

萩原: ハハハ。

山下: フフフ。

大滝: なんかね、とにかく、コーラスのダビングだったんですよ。

萩原: うん。

大滝: コーラス最中っていうのはね、とにかく黙ってないんですよ。

萩原: うるさい?

大滝: まぁ、それはね、でも、あのー、僕もコーラスをやった事がありますけど、

萩原: えぇ。

大滝: これが黙りません。私もああいうふうになると。

萩原: あー、ハハハ。えっ、人んとこ行くとということですか?

大滝: いーや、そういうんじゃなくて。

萩原: じゃなくて、自分とこでも?

大滝: いや、じっと黙ってると、ダメなんですよ。

萩原: はー。

大滝: で、よく、だから、あのー、

山下: そう。

大滝: 「パンチとかやりにくい」って、ミキサーによく怒られたんですけども、あのー、なんてーの?シーンとする間がいやなんですよ。

山下: じゃ、とにかく、やっぱり21ですからね。

萩原: うん。

山下: 21、2の時でしょ。

萩原: 快気炎の頃ですもんね。

山下: エネルギー有り余っちゃってて、

萩原: 「プッシン・トゥ・ハード」の頃、

大滝: 「プッシン・トゥ・ハード」

山下: 「プッシン・トゥ・ハード(歌ってます)」

大滝: フフフ。

萩原: ハハハ。

山下: そうですね、今も変わりませんね。

大滝: だいたい、でも、なんで山下君が出てきて、友達のようにどうのこうのって、

萩原: あっ、そうだ。なぜ、達郎さんが、

大滝: あー。なんで山下達郎の番組に毎年毎年、

山下: あー、そうかそうか。

大滝: なんか、「えー」って言うんだけども、「あのおやじは何なんだ?」っていうことじゃないの?

山下: そうか、大滝さんと僕のなれそめっていうのも、

萩原: そうですね。

山下: あれですな。

大滝: だから、それじゃないの?さっきの人たちが、

萩原: うん、それをいくべきですよね、やっぱり。

山下: なるほど。

萩原: それ「サイダー」とかかけつつ、いきましょうよ。

大滝: それこそほんとに、ゼネラル・オーディエンスに語る話なんじゃないの?

山下: さすが、先達。

大滝: なにが「さすが」だよ。

山下: 先達はあらまほしきことなり。

大滝: ハハハ、何なんだそりゃ?ハッハッハ。

萩原: ちょっと「サイダー」聴きましょうよ、「サイダー」。

山下: そうね、じゃぁ、1曲かけて、

大滝: 「サイダー’73」ですか?「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」か。

萩原: あっ、そうですね。

大滝: 「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」が一番いいんだ、9.21の。

山下: それにしましょう。

萩原: そうだ、出会いですしね。

大滝: うーん。

萩原: 「はっぴいえんど」の解散コンサートっていうのが、

大滝: そうですね。

萩原: 73年の9月21日。

山下: じゃぁ、それをかけて、

萩原: うん。

山下: そのあと、その話ししましょう。

萩原: そうですね。

 曲:

大滝詠一/空飛ぶ・ウララカ・サイダー

(拍手)

山下: えー、てな訳で、1973年の9月21日、東京は文京公会堂「はっぴいえんど」の解散コンサートでの、大滝さんのソロ・ライブでありましてですね。えー、大滝詠一名義のソロ・ライブとしての最初のものでありますが、ココナツ・バンク、えーっと、それから、

萩原: コーラスが、

山下: コーラスが我々シュガー・ベイブとシンガーズ・スリーというバンドでございました。

萩原: これはあのー、あれですよね。「空飛ぶクジラ」って曲と、

山下: うん。

萩原: 「ウララカ」っていう曲と、「サイダー」のCMソングが入っていたので、

山下・萩原:「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」と。

大滝: で、なんで「空飛ぶ・ウララカ・サイダー」になったかという話をすると、

萩原: はい。

大滝: さっきの69年に「あいうえお」の歌をつくって、

萩原: うん。

大滝: 70年に「はっぴいえんど」っていうグループをつくって、で、アルバム1枚71年に出して、70年に出して、71年に「風街ろまん」を出した時にはですね、もう解散状態だったんですね。

山下: ふーん。

萩原: それはもう、レコーディング中にそんな感じだったんですか?

大滝: もう分裂、あのー、どういうふうに分裂したかっていうと、「はっぴいえんど」の70年のを聴いていただけると、「12月の雨の日」と「かくれんぼ」と「春よ来い」っていう3曲に集約されるんですけど、大滝が歌って、松本が詞を書いて、細野がベースを弾いて、鈴木茂がギターを弾くっていう形が、この4人のバランスの中で一番いいバランスだったんですよ。

萩原: あー、あー。

大滝: 別に「我が田に水を引く」って意味合いじゃなくって。で、その構造に歌を、細野さんを入れようとすると、この構造に細野さんがはまらないんですよ。

山下: ハハハ。

萩原: ほー。

大滝: それで自分自身で、「細野宣言」をするのが、「夏なんです」と「風を集めて」なんですよ。

萩原: なるほど。

大滝: あれには鈴木茂も大滝詠一も入ってないんですよ。

萩原: うん。

大滝: だからあれは、

山下: あー、そうなの?

大滝: 「細野宣言」なんですよ。

萩原: 「ホワイト・アルバム」的なつくりが、

大滝: そうなんですよ。で、その構造に鈴木茂の「花いちもんめ」をのせると、同じ構造でいけるのは、多分僕のサイド・ボーカルが入ってたり、ある程度、そのー、「大滝を意識した」っていうところが、鈴木茂が成功した理由だと思うんですよ。

萩原: うん、うん。

大滝: だから3枚目の時にも、僕のコーラスが2曲入ってるでしょ。

萩原: うん、そうですね。

大滝: で、「バンド・ワゴン」にいくんですよ。

萩原: うん。

山下: ふーん。

大滝: ねっ。松本隆―鈴木茂っていうのが、だから「はっぴいえんど」の初期構造を、

山下: そのまま。

大滝: 鈴木茂がそのまま持っていって「バンド・ワゴン」にいくんですよ。それで一応僕のボーカルを意識して、「砂の女」を歌うと、山下達郎が歌った方がその曲としては、もっと活きるっていうような、すっごく巡り合わせとしては、ものすごく面白いものをね、気がついたんですよ。

山下: フッフッフ。

萩原: それが去年の、去年の4月にそれが判明したんですね、それが。

大滝: うーん。あん時聴いた時もそう思ったんだけど、それが、こういう流れだとは気がつかなくてね。だから「風街ろまん」の時には既に3方に、「はっぴいえんど」はもう分裂してたんですよ、作品からいってね。

萩原: あー、なるほどね。

大滝: 僕は僕で、だからそのー、そのあと「はっぴいえんど」の最初の流れ、最初は「はっぴいえんど」だったんだけど、なんかそれを「大滝の流れ」として、あのー、

萩原: ソロ・アルバムにも、

大滝: 「空いろのくれよん」から「それは僕じゃないよ」だとか、そういうふうに受け継いで、それで「はいから」を「ウララカ」にして、「ウララカ」が「サイダー’73」になったっていうのが、そっから、そのー、ほんとに大滝詠一の世界っていうことになって、「ナイアガラ」が始まった時に、ココナツ・バンクや山下君のシュガー・ベイブと出会って、それがこう合体して、また、その「ナイアガラ」のものが、こう膨らんでいくっていうのが、

萩原: なるほど。

大滝: これが70年代の、70年から73年から4年、そして5年に、あのー「バンド・ワゴン」が3月か2月に出て、

萩原: うん。

大滝: 「SONGS」が4月に出て、

萩原: そうです。あっ、3月かな?いや、2月、4月か。

山下: 4月です。

大滝: 「ナイアガラ・ムーン」が5月に出た時に、あのー、それを感じたのは。

萩原: はー。

大滝: で、僕は、だから、二つのタイプがあって、「12月の雨の日」とか「かくれんぼ」とか「空いろのくれよん」とか「それは僕じゃないよ」とか、ああいうメロディー・タイプ。それから、まぁ、あとは「指切り」とか「おもい」とか、ああいうポップス・タイプのものがあるのと、それから「台風」とか「びんぼう」とか、あのー、ノベルティ・タイプ。

萩原: はい。

大滝: だから「コミック・ソング」と「メロディ・タイプ」っていうのが必ずA・B面にあるっていう、

山下: 確かにね。

萩原: はいはい。

大滝: のが僕のなんか、基本ラインで。で、ナイアガラが始まるとメロディ・ラインはシュガー・ベイブに、ノベルティはココナツ・バンク、

萩原: うん。

大滝: それで、ココナツ・バンクがいなくなったんで、布谷文夫に。で、布谷文夫がいなくなったんで、自分でノベルティ・タイプを全部集めたのが、それが「ナイアガラ・ムーン」なんですよ。

萩原: なるほどね。

山下: なるほど。

大滝: それで「SONGS」と「ナイアガラ・ムーン」でちょうどひとつの補完作用ができるっていうふうに、

萩原: うん。

大滝: あの、私は希代のバランサーだと思ったけどね。

山下: フフフ。

大滝: そういう意味合いで。

萩原: それは、もう、自分のアルバムでバランスとろうとしてなかったっていう、

大滝: 失礼しました。

萩原: ナイアガラというレーベルの中で、とろうという。

大滝: だから、そこはやっぱり、それは、一応、それでも、プロデューサーになろうとしてたからじゃないかと思うんですけどねぇ。

萩原: なるほどね。カタログでこう、語ろうと。

大滝: うん。で、「ナイアガラ・ムーン」の方でノベルティ・タイプにいってしまえば、もはや、次の「ナイアガラ音頭」から最後の「Let’s Ondo Again」までいくのは、必定ですよ、もはや。

山下: なるほど。

萩原: おー、3年間で駆け抜けた訳ですね、そこまで。

大滝: はい。

山下: フフフ。

大滝: もう、だんだん、だんだん下がっていきましたけどね。

萩原: では、その駆け抜けたやつ聴いてみましょうかね。

大滝: ハハハハ。

萩原: 駆け抜けたやつの、強力なやつを何か。

山下: 何いきます?

萩原: 何がいいかなー、これは?

山下: あのー、今日、大滝さんに持ってきていただいたのはね、これ何年です?74年の7月、

大滝: 74年の7月に、リハーサルをしたやつですけどね。

山下: 文化放送のね、三ツ矢フォーク・メイツっていう番組がありましてね、当時。

萩原: はい。

大滝: 結局サイダーがらみなんですよ。

山下: えぇ。あっ、そうですね。それのイベントで大滝詠一さんのライブってのがあって、それのまぁ、前座ですわね。

萩原: うん。

山下: それでシュガー・ベイブがやったんですよ。

萩原: うん。

山下: そん時のね、リハーサルのテープってのが残っててね、今日持ってきてもらったんだけど、これがなかなか、えー、あれなんですけど、何しましょうか?

大滝: 何を、自分で聴いて、何?

山下: 「ダーリン」がいいかな。

萩原: あー。

山下: ビーチ・ボーイズの「ダーリン」のカバーやってるんですけど。まぁ、21ですからね、若気の至りということでお許しいただきたいと。

大滝: やります?

山下: 笑ってやってください。

大滝: どっち、リハの方?

山下: リハーサルの方。

大滝: リハの方ね。

山下: バランスが全然、

大滝: バランスがいいからね。

山下: いいですから、これをひとつ、今日は。

大滝: すごいね、こりゃあ。

 曲:

SUGAR BABE/DARLING

山下: えー、1974年のシュガー・ベイブの、これはオリジナル・メンバーであります。それのライブで、これ、リハーサルのテイクなんですが、

大滝: そうですね。

萩原: いいですね、達郎さん。

山下: いや、あれ、これね、

萩原: 若い、若さの暴走みたいな感じが。

山下: 暴走する青い、

大滝: 性じゃないの?やっぱり性が出てきた。

山下: あのー、あれなんですよ、「ダーリン」ってね、元調はBなんですよ。

萩原: うん。

山下: けどこれね、バカだから、Cで歌ってるの。

萩原: 間違っちゃたんですか?

山下: 高いの。だから出ないの。

大滝: この年の4月に、いわゆる「LFデモ」って言われる、

萩原: うんうんうん。

山下: そうでしたね、えぇ。

大滝: あのー、「夏の終わりに」とか「パレード」を録ったのが4月。それから3ヶ月経って、このライブのリハーサルがあって、

山下: そうですね。

大滝: それで10月か11月くらいの暮れから、

山下: レコーディングが、

大滝: 「SONGS」のレコーディングが始まって、翌年の4月に出るっていうのが、このシュガー・ベイブのひとつの、

萩原: なるほどね。

大滝: この1年間というのは、だから、74年の1年間というのは、ほんとに、毎日練習に明け暮れて、そん時の、

萩原: じゃぁ、達郎さんと大滝さんは、もう、そん時は割と「バァー」っといっしょにやってたっていうのが、

山下: もう福生に入り浸りの日ですよ。

大滝: だから、これの福生でのリハーサルのテイクっていうのがあって、

山下: あっ、それも、ハッハッハ。

大滝: また、そのコーラスなんか、カセットで残ってるんだけど、なかなかいいんですよね、これがね。

山下: 物持がいいというか。20年ぶりに聴きましたよ、これ。

萩原: ほー。

山下: 恥ずかしいですね。

萩原: いいじゃないですか。

大滝: いいね。

山下: 若気の至りですね。

大滝: だって、ほんとにもう、既にできあがってたですよ、だから。

山下: フフフ。

萩原: なるほどね。

大滝: 一応、でも、このバランスは私が復調で録っていたということを、ひとつ。

萩原: ハハハ、もう既にエンジニアをやっていたと、この段階で。

大滝: まぁ、やってましたね、えぇ。

山下: で、ですね、えー、その70年代から、いきなり1995年の今日ただ今に飛んでまいりますけどね。

大滝: 来たね。こういう聞き方はいいでしょうな。

山下: 実に、8年ぶりになんていうのかな、作品を世に出すという。

萩原: はい。

山下: この、先週もお聴かせいたしましたけれどもですね、1月の今度の、今日か!

大滝: 今日。

山下: 今日ですね。

大滝: 夕方からもう始まっちゃいますね。

山下: 夕方から始まります「ちびまる子ちゃん」の新しいテーマ・ソングをですね、大滝さんが書き下ろしで、これで大滝さんが歌っていれば言うことないんですが、そうは問屋が卸さないと。なかなか、えー、

大滝: いや、私が歌うよりも、よりよい人達を、ちゃんと選定いたしましたから。

山下: ヘヘヘ。2月22日にこれがシングルとなって発売されますが、えー、「ちびまる子ちゃん」のテーマでございまして、歌ってるのが渡辺満里奈さんで、作曲:大滝詠一さん、作詞:さくらももこさん。「うれしい予感」?

大滝: テレビ・バージョンをね。

山下: えぇ。先週はフル・バージョンお聴かせしましたのでですね、

大滝: おっ、なるほど。

山下: 今日はテレビ・バージョン。

萩原: 早くもコレクターズ・アイテムの登場。

大滝: アイテムを、テレビで始まる前に、

山下: テレビで始まる前に、テレビ・バージョンが聴けるという、

大滝: テレビ・バージョンがかかるっていう、ラジオで。

山下: すごいですね。

大滝: これはすごいですね。

萩原: ハハハ。

山下: という訳で、

萩原: はい。

 曲:

渡辺満里奈/うれしい予感(テレビ・バージョン)

山下: えー、大滝詠一さん作曲の2月21日に発売になります。渡辺満里奈さんの「うれしい予感」という曲なんですけど、この「ちびまる子ちゃん」の、これが最初のテーマ?

萩原: 前テーマです。

山下: オープニング・テーマ。

大滝: 前テーマですね、はい。

山下: で、後テーマがですね、なんとカップリングになってて、これが歌ってる人が違うという、

大滝: 違います。

山下: 大変なシングル盤でございましてですね。こっちの曲を今日はご紹介したいと、

大滝: えぇ。今までナイアガラを長々と話してまいりましたけども、大滝詠一とは何かということで、

萩原: はい、ハハハ。

大滝: 片や右手にメロディがあれば、左手にノベルティのコミック・ソングがあるという、これを両面あわせて、ひとつのものというふうに考えるのが大滝詠一ですから、片面からみるとわからないというので、だから多分わかっていただけないだろうということで、

山下・萩原:ハハハ。

大滝: 説明をしないというのが、私の長い間の、えー、

萩原: じゃあ、今回のシングルなんかは、両面こう、じゃあ、取り揃えまして、

大滝: そうです、結局。でも、ずーっとこうだったですからね、今までは。

萩原: そうですね。

大滝: メロディ・タイプとコミック・タイプということで。それで、まぁ、私の敬愛するところの植木等さんに、

萩原: はい。

大滝: また再登場願いまして、また再びコンビを組むことができて、ほんとにこの上ない幸せが、

萩原: 何度目っていうふうに考えればいいですかね?

大滝: 何度目といったらいいんでしょうかね。まぁ、事実上「実年行進曲」以来ではあるんですけども、

萩原: そうですね。

大滝: 実に、まぁ、あのー、いろいろな意味合いでずいぶん長い、まぁ、長いお付き合いって、個人的な付き合いはあんまりなんですけども、放送とかそういうこと含めてね。あとアルバムのコンピレーションなどで、

萩原: うん。

大滝: 僕はもう、「楽しい夜更かし」という、その「ナイアガラ・ムーン」に入ってるところから、もう「クレイジー・キャッツ」という個人名を入れた歌詞を作ったりしていましたから、もう、その思いからいいますと30年経って、ようやく植木さんと個人的に満足のいく作品ができたっていうことなんですね。

萩原: 「サシ」でつくったっていうのが、あれですね。

大滝: ようやく、結果なんですけどね。これ、不思議にいつも、植木さんだと、植木さんから考えるっていうことなんですけど、これがね、最後に植木さんがのっかってしまったという、

萩原: はーん。

大滝: 今回、両A面とも歌手が一番最後に決まるっていう、異常なあれだったんですよ、本当に。

萩原: 曲が先にあって。

大滝: 全部、すべてのものがいろいろあって、歌手が最後にのっかってしまうということだったんですけども、

萩原: うんうん。

大滝: この植木さんのはまた、私は個人的に長い歴史があるんで、聴いていただければと思いますけれども。

萩原: これは植木さんとまる子のデュエットですね。

大滝: まる子と植木さんがデュエットしたり、まぁ、いろんな人が掛け声を入れたりという、そのー、ナイアガラ的な楽しみにも満ち溢れた作品でございまして、

萩原: はい。

大滝: ひとつ。

山下: では、ひとつ。

大滝: えぇ。

山下: これも本邦初公開!

大滝: 初公開。「針切りじいさんのロケン・ロール」

 曲:

植木等/針切りじいさんのロケン・ロール

山下: フフフ、そういう訳?

萩原: ご機嫌ですね、これは。これはカバーですか?

大滝: これはカバーなんですよ。萩原さんご存知のとおりの、そのー、58年のシェブ・ウーリーの「パープル・ピープル・イーター」というね、ミネソタ・バイキングの応援歌になっているところの、

萩原: 「ロックを踊る宇宙人」

大滝: 「・・・宇宙人」という邦題だったですけども。

萩原: そして、これ、あのー、実際はシェブ・ウーリーの歌と、

大滝: うん。

萩原: テープ早回しにした声とで掛け合いをするっていう。

大滝: そうそうそう。

萩原: これがまる子になっているという。

大滝: まる子が早回しのところになんか、ミョーにはまってね。

山下: まぁ、でも、あれですよね、実を言うと今回の、この「ちびまる子ちゃん」のシングルはですね、コーラス・アレンジ私がやってますから。

萩原: うん。

山下: えぇ、譜面書いてますから。

大滝: 私が山下君にコーラス・アレンジを頼んだのは、日本一になった翌日です。

萩原: あー、ハハハ。

山下: フッフッフ。

萩原: はいはいはい。

大滝: 結局、「やらなければいけない」って決めたからです。もし、だから、決めなければね、敢えて、そのー、山下君がここに出るというか、ここに再登場していただく必要はない訳ですよ。

萩原: ほー、なるほどね。

大滝: だから、その辺のちょっと、その辺の決意ぐらいまでしか、ちょっと今年はね、

萩原: あー、なるほどね。今のところは?

大滝: 表面的な、うん。それで、この10年間ね、あまり自分自身として、そういう攻撃的なことを語らなかったのは、やっぱり、ずーっと横にいてとか、後ろにいて、何か人の批判とか、そういうことすると「フェアじゃない」と思ってたんで、「はぐらかし」っていうかもしれないけど、何にもやらずに、何か語るっていうのは、やっぱり卑怯ですよ。

萩原: うん。

大滝: で、嫌いなんですね、そういうのが。だから、それを、でも、まともにそう言っちゃぁ、正論ってさ、言うのはいいけど、聞く方面白くないじゃん。

山下: わかりきってることですね。

大滝: とりあえず、だから、そう言ったら、まあね、話は面白い方向にっていうか、はぐらかしでもいいですよ。まぁ、そうしてきましたけども。とにかく、その10.8が、

萩原: ハハハ、全部そう。

大滝: 全部長嶋にたとえてやる訳じゃないんだけれども、まっ、そういうようなことで動いてきましたんでね。もう一回再開するにあたって、また、そのー、山下君に手伝っていただいたということはですね、まぁ、それで少なくても、そのー、決意なり、ものを感じ取って、別に敢えて彼が語らなくても、聴けばわかります。

萩原: そりゃそうです。

大滝: さっきのテレビ・サイズの最後はもう、「サイダー」って言ってるじゃないですか。

萩原: 「チャラーラーラ」ですよね、もうね。

山下: えー、てなわけでですね、そろそろお時間もまいりましたが、これ、群馬県のコウイチ君。これはおかしい。「達郎さん、大滝さん、明けましておめでとうございます。私はお二人の大ファンで、自分の息子の名前をタツナガと付けてしまいました。」

大滝: なんだって?

山下: 達郎の「達」と詠一の「詠」くっつけちゃったの。「詠」を「ナガ」と読む。「これで苗字が『伊藤』だったら、ナイアガラ・トライアングルVOL.1となるところですが、苗字だけは変えられないので、仕方ありません。」

大滝・萩原:ハハハ。

山下: すごいですよね。「カラオケではいつも『冬のリビエラ』、『熱き心に』等を歌っています。妻は『風立ちぬ』をよく歌います。息子はまだ歌えません。生まれて3ヶ月。」

大滝: フフフ。

山下: なかなかいいハガキでしょ?

大滝: うーん。

萩原: ねっ。じゃぁ、これにちなんで、

山下: えぇ。

大滝: ちなんじゃう?

萩原: ちなんで、

山下: 「夏のリビエラ」、

萩原: 大滝さんが歌ってる、このバージョンで。

山下: いってみましょうかね、はい。

 曲:

夏のリビエラ/大滝詠一

山下: えー、という訳で、今年はきっちり詰めてお送りしましたので、去年あたりの、割とテレテレという感じがちょっと薄れたのかなという、意図的にしましたけどですね、なんかこれ、20年ぐらい続きそうな感じがしてきましたよ、私。

萩原: ハハハ。

山下: そういえば、こういうナイアガラのほんとに、何て言うのかな、特に初期?「はっぴいえんど」から「ナイアガラ」にかけての、

大滝: 私が語ったことないの。

山下: ねぇ。

萩原: そうですね。

山下: 確かにね。

大滝: 敢えて避けてきました。

山下: ほんとにそうですね。

大滝: はい。

山下: えー、なかなか充実した、

萩原: ねぇ。

山下: 55分ではなかったかと思いますが、

大滝: 失礼いたしました。

山下: そんな訳で、今年もひとつ、大滝さんよろしくお願いします。

大滝: よろしくお願いします。

山下: 今年は、去年よりは活発にやってくださいね。

大滝: えぇ、がんばってみます。

山下: 萩原さんはもう、お忙しいでしょうけど、

萩原: はい。まぁひとつよろしくお願いします。

山下: ひとつまた「FMワンダーランド」の方も、

萩原: 出てください。

山下: いつだって出ますよ。

萩原: あっ、そうですか?

山下: 何言ってんですか?

大滝: 出てないんでしょ?

萩原: うん、あんまり出てくんないんですよ。

大滝: ほら、ねっ。

山下: いや、そんなことありませんよ。

大滝: あれっ?

山下: そんなにぬれぎぬを着せないでください。

萩原: はいはい。

山下: 何なの?わかんない。という訳で、みなさん、今年もどうぞ、よい年でありますように。お二方、今年もひとつよろしくお願いします。

大滝・萩原:よろしくお願いします。

山下: どうもありがとうございました。

大滝・萩原:どうも、ありがとうございました。

山下: それでは、来週はまた、レギュラー・プログラムに戻ります。山下達郎の「サンデー・ソング・ブック」そろそろお別れの時間です。それではみなさん、来週のこの時間まで、ごきげんよう、さよなら。

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