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1997.1.5 サンデー・ソング・ブック

山下: みなさん、こんにちは。新年あけましておめでとうございます、山下達郎です。毎週、日曜日午後2時からの55分間は、私、山下達郎がお送りいたしております「ジャックス・カード・サンデー・ソング・ブック」、えー、1997年第1回目の放送となります。今年も1年間、何とぞよろしくお願いしたいと思います。えー、今年も素敵なオールディーズ・ソング、たくさんかけまくっていきたいと思います。今年はですね、去年とおなじように、たくさん特集をやりたいと思ってますけれど、特にジャパニーズ・ロックの特集をですね、今年は組んでみたいと思ってますけれど、なにしろアルバムがね、年越してしまいましたのでですね、年越したじゃない、2年越してしまった。アルバム早く出さなきゃなんないんで、それとの兼ね合いで、そういう特集っていうのはですね、手間とあれがかかりますのでですね、それと睨みながら、でも、ぜひやってみたいと思いますので、お楽しみにお待ちいただきたいと思いますが。さて、新年そうそうの「サンデー・ソング・ブック」、すっかり恒例になりましたが、今年も「新春放談」、大滝詠一さんをゲストにお招きいたしまして、今週、来週、2週間、大滝さんも私の先輩でございましてですね、アルバム出ない、出る、さんざんやってきましたけどですね、今年はいかなる雰囲気か、どんなような話が飛び出すか。最近、インターネット凝ってこっておりますしですね、いろいろな話が飛び出すと思いますけども、今週と来週は大滝詠一さんとともに、恒例の「新春放談」。もう13回目、13年目か、迎えることになりますけれども、たっぷりとくっちゃべってみたいと思います。最後までごゆっくりお楽しみください。

山下: えー、どうも、大滝さん、明けましておめでとうございます。

大滝: おめでとうございます。また、今年も、やってまいりましたが、これが。

山下: また、今年もいらして項きましてですね。もう通算13回目になりますかね。これでね。

大滝: もう、なりますかね。

山下: えぇ。

大滝: えー。

山下: 83、4年のお正月からですから。

大滝: 始まりまして。

山下: えぇ。途中1回抜けてますから、12回。

大滝: あー、なるほど。

山下: もう、ひとまわりしてしまいましたね。

大滝: しましたねー。

山下: 大滝さん、ひげ生やしましたね、何年かぶりに。

大滝: えぇ、また、ひげがね、生えてまいりまして。

山下: やっぱり、ひげがあった方が、

大滝: らしい?

山下: 僕の頭だと、一番最初に、

大滝: そうね、要するに、君といっしょにやってた頃っていうのは、ずっとね、

山下: えぇ。一番最初にお会いしたときには、ひげでしたからですね。

大滝: うーん、やっぱり。

山下: なんか、ひげがないと。どうもイメージがね。

大滝: やっぱり違う?

山下: 違います。

大滝: うーん。

山下: 何年ぶりでしょ?

大滝: ここ何年、

山下: 5〜6年ぐらい前に1回、

大滝: 前に1回ね、ちょっと。

山下: それでまた剃っちゃったの?

大滝: 今回はね、なんか生えてきましたね。

山下: 「なんか生えてきました」って、そりゃ生えるでしょうや。

大滝: 生えますか?

山下: えぇ。

大滝: あー、フフフフ。

山下: フフフ、何を言ってる。また、なんかあれですか、心境の変化なんですか?

大滝: いや、あのー、あれですね、別段っていうことですかね。

山下: フフフフ。

大滝: フフフフ、答えになってませんけどね。

山下: あのー、今年はですね、

大滝: えぇ。

山下: 今年は一応97年?

大滝: うん。

山下: 香港返還の年ですからね。

大滝: えぇ。

山下: もう、あと21世紀まで3年。

大滝: もう?

山下: えぇ。あっという間ですよ。

大滝: あれー、まだ5,6年あったような気がしたけどなー、ハハハ。

山下: 「2001年ナイアガラの旅」までですね。

大滝: そうそう。でも、2000年まで大丈夫だからね。

山下: フフフ、しょうがねー。

大滝: 今世紀中だから。

山下: しょうがねー。

大滝: いいじゃないですか。いれてくださいよ。

山下: それまだ、学校行くとき、「まだ5分寝れる」っつってる、

大滝: そうそうそう。

山下: あれとおんなじですよ。

大滝: おんなじ、おんなじ。

山下: 「もう2分!」みたいなね、ありますけど。今年はですね、

大滝: はい。

山下: あのー、なんつうの?あの、アルバムとかね、

大滝: うん。

山下: もうやめましょうね。

大滝: やめましょうよ、そろそろね。こんなもんは。

山下: 私もちょっとすねに傷があったりしましてですね。

大滝: あるよね。

山下: だけどあれですよ、

大滝: お互いにそういうのは、その辺はちょっと。

山下: ハガキはですね、

大滝: うーん。

山下: でも、そういうハガキはたくさん来てますけど、

大滝: 一応話のタネだけはね。我々でやるのはやめましょう、もうね。

山下: だけどあれですよ、あのー、なんていうの?大滝さんのこれ、新譜出てないし、あれなんだけど、今年は、すっごいハガキがね、あれですし、なんかTシャツ送ってくれた人とかね。

大滝: Tシャツあったね。

山下: 極めつけは、この福井の人ですよね、これ。コーヒー屋始めちゃった。

大滝: コーヒー屋さん始めたわけ?

山下: ブレンド・コーヒーが「ナイアガラ」っつうのと「シュガー・ベイブ」っていう、

大滝: フフフ。

山下: 銘柄なんですよ、これ。すごいですねー。

大滝: それ、オリジナル銘柄だよね。

山下: これ、福井のオカガワマサヒコさんっていうのが、コーヒー送ってきてくれましたよ。

大滝: あー、そう。

山下: すごいですねー。

大滝: すごいよねー。

山下: で、さっきのTシャツっていうのは、一体なんなんですか、それは?そのナイアガラのTシャツ。

大滝: いや、よくわかんないんだけどさ、なんか「すべてはこっから始まった」って、なんなの、この?

山下: ずーっと、手紙読んでらっしゃったじゃないですか。

大滝: いや、読んでたんだけどさ。そのー、ナイアガラ・フリークの人がどうのっていう女の人で、25歳ぐらいの。

山下: 新宿区のタカバヤシエミさん。何でTシャツをつくんなきゃいけないんですか?

大滝: なんか、そのー、本に、「ナイアガラ・マニアのあなた」っていうんで募集したらしいんだ、ナイアガラ・マニアを。いまどきこんな人いんの?

山下: ほんとだ。

大滝: 95年のお正月に「ロックンロールお年玉」を聴いてファンになったって。

山下: 変な人ですねー。

大滝: 変だよねー。

山下: すごいですね。

大滝: ちょっとね。

山下: それで、それからどうして、「ナイアガラTシャツを作って、大滝さんの所に送りつけよう」?

大滝: 募集して、ファンを募集したら、29人応募があって、

山下: ほーん。

大滝: ほいで、何人か集まって、最後は何人かになったとか、なんか、それでみんなでTシャツを作って、

山下: ふーん。

大滝: まぁ、そう「励まそう」という。

山下: そういえばあれですよ、今年の新春放談は、もうほとんどインターネットのね、大滝さんのホームページの話で終始するんではないかというようなハガキがね、きてますけど、

大滝: えぇ。

山下: あのー、去年から大滝さん、ホームページお作りになって、完全にはまり状態で?

大滝: うーん。ていうか、去年の6月9日の27時ぐらいでしたかね、始まったのが。

山下: ハハハハ、それで?

大滝: で、なぜあのー、6月9日を選んだかっていうと、1975年の6月9日が、ラジ関の「GO! GO! Niagara」の1回目の放送だったんですよ。

山下: あーた、あれですね、もう、あのー、ほとんど日本国憲法のあれですね、明治節に、やっぱり発布しようとか、そういう世界とおんなじですね。

大滝: まぁ、そういう世界とよく似てるんだけどね。あのー、例えば、清原が入団で涙を、巨人からあれを受けなくて、涙を流した日に入団発表をするだとか、なんかそういうようなこう、

山下: それ、ゲンなんでしょうかね、やっぱりそれは?

大滝: なんかそういうのがあってね。で、4月ぐらいから準備をしてたんだけど、6月9日に間に合わせようというのは、そのー、ラジ関の「GO! GO! Niagara」が始まった日に再び、まあ21年後でしたけどね。で、そこで始めようということでやってたの。そしたら、2,3時間ちょっとずれちゃって、6月10日になっちゃったんだけども。

山下: あぁ、なるほど。

大滝: だから6月9日の27時っていう。

山下: なるほど。深夜放送の、やっぱり、考え方ですか?

大滝: そうそうそう。っていうので始めたんだけども。で、やってみてわかったのはね、結局、だからラジオ関東の時代の「GO! GO! Niagara」をインターネットでやってるっていうことなんですよね。

山下: まぁ、そうでしょう。そのインターネットでホーム・ページ持とうと思われたきっかけは何なんですか?

大滝: それは、まぁ、あのー、萩原健太君がやってたということなんだけれども。まぁ、あのー、

山下: だけど、割と奥手だったじゃないですか、ずーっと。インターネット関係は。

大滝: いや、やり始めたら、本格的にやんなきゃいけないだろうと思ったんで。ここ2年ぐらいは、レコードつくったり、プロデュースの仕事があったので、

山下: うん。

大滝: 「本格的にやるために」っていうことで、まぁ、萩原健太君がやってるのを横目で見ながらっていう感じで。

山下: エキスパートですからね、あの人はね。

大滝: そうそうそう。

山下: えぇ。

大滝: で、ちょうど4月に、まぁ、公私ともども時間ができたんで、やってみようということになって、始めて、やってみたら、やっぱり、「やってみる」と「みない」とでは大違いで、あのー、「GO! GO! Niagara」の世界がまた復活したんですねー。

 曲:

大滝詠一/趣味趣味音楽

大滝: ほとんど来てないんですよ。参加人員がね、2000回なんだけど、あれはね、100人が20回きてるだけなんです。

山下: あぁ、延べですからね。リピーターですね。

大滝: そうそう。だいたいね、調べたら100人ぐらいしかいないんだ。

山下: いいじゃないですか、あのー、築地の路地裏の、なんか一杯飯屋みたいで。

大滝: フフフ。だから、それを目指した訳。で、そういうのってさ、私の得意のパターンだけど、「聖地はスラム化する」というナイアガラ、

山下: フフフ、「聖地はスラム化する」

大滝: 「スラム化する」っていう

山下: ナイアガラ語録ですね。

大滝: ナイアガラ語録があってね。で、そういうその路地裏のようなものを守るっていうのはね、もう今や意図的にやるのは非常に難しいんだ。

山下: 難しいですよね。特にインターネットみたいなメディアは難しいですよね。

大滝: 難しいんだよ。それでやろうとしてるんだからね。

山下: いいことですよ。健全ですよ、それ。

大滝: そうなのよ。

山下: あのー、ほら、よくインターネットの雑誌見てると、2000万人に向けて発信なんて、

大滝: そうそう、あれの逆にいきたいのよ。

山下: 2000万人に向けて発信はしてるけど、そりゃ読まれなきゃ、発信って言わない訳で。

大滝: それでまぁ、スクロールしただけでは読んだとも言えない訳だしね。

山下: でしよ、えぇ。

大滝: で、何万回アクセスがあったからどうのって言ってもさ、実際のところとは随分違うから、そうなんだ。

山下: ですよね。だからあのー、よく言いますけど、昔の日本のフォークとロック?

大滝: うん。

山下: 「はっぴいえんど」だって2万枚とかそういう世界だったんだけど、今のだって20万枚以上のね、インパクトがあの当時の音楽あったわけでさ。8千枚、1万枚の世界が今の、とにかく40万、50万より全然、要するにインパクトがあった訳で、すっごい謎なんですけど、あれと似たものがありますよね、今のインターネットね。

大滝: あるんじゃないですかね。で、このFM放送を使って言うのもなんですけどもね、あのー、インターネット放送になるんですよね。

山下: ふーん。

大滝: 私、思うに。

山下: ふーん。

大滝: もうだから、カー・ラジオにインターネットが、そのコンピュータが組み込まれて。で、衛星で入るっていうようなことになると思うんですよ。

山下: ふーん。

大滝: まぁ、近い将来つったって、10年後か20年後ぐらいになるかな。

山下: まぁ、そのぐらいかかるでしようね、設備投資とかね。

大滝: うーん。でも、そうなるとですね、随分すごいことになると思いますよ。

山下: うーん。僕たちが、だから20歳ぐらいの時は、そんなに情報量なかったですし、例えばレコードひとつにしたってね、それこそジョエル・ホイットバーンの、あのー、なんだっけ、チャート・ブックがタワ・レコの本屋で売ってるご時勢でしよ。

大滝: うん。

山下: 昔はあれを向こうヘメールを出して、ねぇ、取り寄せてみたいな。イエナでなんかオーダーしてみたいな、そういうことやってたでしよ。

大滝: そうそう。

山下: そこのやっぱり、そのー、情報が氾濫してるから、更にこのカルトとさ、知らないものの差が出てくるから、これがこの先どうなってくるのかって、結構怖いような気がしますけどね。インターネットを見てるとね。

大滝: あー、なるほどね。

山下: そうなると、さっき言った、大滝さんみたいな、その、ほら、築地の路地裏じゃないけどさ、

大滝: うんうん。

山下: そういうのがまた、そこに戻っていくのかなっていうさ、感じもするんだけど。

大滝: そういう面もあるんだけどね。でもね、あのー、考えてみたら、例えば、テープレコーダーを1962年にね、子供用に出たものを購入してから、カセットにしろ、例えば、あのウォークマン型っていうか、小さいラジカセを買って、それからヘッドホンつけて、いわゆるウォークマンのいちばん最初の形はね、1970年に私、自分で作ってた訳。

山下: ふーん。

大滝: で、ウォークマンの発案者は私なのよ。

山下: ヘヘヘ、しょーがねー。

大滝: 「はっぴいえんど」の旅ん時はもう、いつもそれで聴いてあれしたし、あのカセットの音をレコードにしたのが、あの「いかすぜ!この恋」っていう、そのー、ベルウッドのファーストに入ってるやつ。カセット音をレコードにしたのも初めてだけどさ。

山下: まぁ、しかし、ほんとに先物買いっていうか、新し物好きですよね。

大滝: そうそうそう。あのー、ダビングする機械とか4チャンネルのテレコでしよ、16チャン先に買ってスタジオ作ったでしょ。だから、それはね、今まででも遅れとったことはないと思うんですよ。

山下: いや、おかげさまで、私はそれのおこぽれ頂戴してて、いちばんおいしいとこだけもっていくから便利でいいですけどね。お金がかかんないで。

大滝: フフフ。だからたぶん、このインターネットうんぬんは、コンピュータもそうだったし、あれだけど、遅れたことはちょっとないように思うんですけど、いかがなもんでしょうねえ?

山下: フフフ。遅れたことないどこじゃねぇだろって!

大滝: ハハハハ。

山下: 前へ進みすぎて後ろへ回っちゃってるっていう。

大滝: そうそうそう。それはいい例えだね、有難い。だから、そのー、すごい、ある程度までいって、先見たんで、これはインターネットでも、これは路地裏っていうのはインターネットでこそ路地裏みたいなのっていうのはね、これはなかなかありえない、いいポイントだろうと、

山下: フフフ。

大滝: 出だしからやってた訳よ、例えばの話。どう?

山下: なるほど、ヘヘヘ。

大滝: どうせね、21世紀から、なったら本放送始めるし。もうそろそろ、あのー、

山下: ハハハ、本放送って?なに、要するに今は仮設あれなんですか、仮設局なんですか?

大滝: そう、仮、うん。例えばだから、今年1年、来年っていうか、今年から少し休もうかなとも思ってるくらいで。

山下: つうことはなんですか、プロパイダーじゃなくて、ホスト持って、

大滝: そうそう。

山下: あれですね?

大滝: 「ガッ」と。それはもう21世紀から、あのー、嫌だろうけど。

山下: で、どんなことやるんですか、それで?やろうと思ってるんですか?

大滝: たいしたことない。

山下: フフフフ、路地裏の定食屋だからな。

大滝: そうそうそう。、まぁ、あのー、ほんとにね、そういうティストっていうのものの方がね、多分だから、昔見た、あのー、モンティ・パイソンのスーパーマンの国で、自転車直す人が一人しかいなくてね、その人が一番スーパーマンの国の中で一番重宝されるっていうことがあるらしいから。

山下: うーん。

大滝: とすると、その路地裏がいいんじゃないかっていうことで、それで縁側文化ということを言いだしたんですよね。縁側ってのは、なんかどうもね、縁のふち、外、そば。

山下: フフフ、コピーの鬼ですね、しかし。

大滝: うーん。それはちょっとね、ヒットだったねって、自分でも思ってるんだけどね。

山下: なるほど。僕はよく知ってますからね、昔からそういう、こう、大滝さん、どういう、要するに、そのー、例えば放送やるにしても、例えばレコードつくるにしても、野球観にいくにしても、基本的、だからまぁ、根本的におなじものがあってね、

大滝: うん。

山下: 視座っていうか、視点っていうかね。だからあれですけど、部外者にとっては、知らない人にとっては、非常にストレンジに見えるんですよ。

大滝: うーん。

山下: 「この人一体いつ寝てるんだろう」みたいなね。

大滝: それ、昔も言ってたよね。

山下: うん。

大滝: で、フッフッフ、

山下: 実を言うと、インターネットのホームページをやる何年か前に、

大滝: うーん。

山下: 内輪でね、

大滝: ねっ。

山下: BBSで、そういうようなものがあって、

大滝: そうそうそう。インナーネットと我々が呼んでいたところのものをやってましたけどね。

山下: その時も、「いつ寝てるんだろう?」っていうね。

大滝: よくみんなに言われたよね。

山下: だってアクセスしてない時間っていうのが、24時間のうちで、2,3時間ぐらいしか、時間帯がなくて、

大滝: そう、のようなんだね。時間を調べるとね、時間が出るからね、あれは。

山下: そうなんですよ。朝の6時からね、夜中の3時ごろまで、

大滝: そうそうそう。

山下: ずーっとアクセスしてるから。だから、「多分あの人、1日28時間ぐらいずつでね、周期で生きてんだろう」というようなことをみんなで言ってましたよ。

大滝: 結構、普通の人から比べると、あのー、君達も結構変わってる方の人だと思うんだけど、

山下: えぇ。

大滝: そういう人から「変わってる」と言われるんだから、

山下: 言われるんだから、普通だろうと。

大滝: じゃないかなと思うんだけど、どう?

山下: フフフフ。

大滝: 私ぐらい、なんか、こう、普通の常識人というか、一般人ってか、ノーマルな感じの人間は「いない」っていうふうに思ってるんだけどね。どうですか?

山下: まぁ、あのー、僕の目から見ますとですね、

大滝: えぇ、そうでしょ?

山下: ノーマルなところはとってもノーマルだと思います。

大滝: ほれ見ろ、ねっ。

山下: だから、ノーマルすぎて、進みすぎて、後ろ回っちゃったっていう。

大滝: ノーマルすぎるってことあるんだろうか?

山下: ありますよ。

大滝: あるんだ?

山下: えぇ。

大滝: へぇー。いや、わかった。今日初めてわかったなー。

山下: フフフ。

大滝: いつもだとね、山下君が「んっ、俺はわかったぞー!」って言うんだけど、私がわかったよ。

山下: ヘヘヘ。

大滝: 私はノーマルすぎんのか。なーんだ、変わりもんかと思ってたよ。

山下: あのー、ハガキがね、いろいろ来てるんですけど。

大滝: へいへい。

山下: ほとんど読まないうちに終わってしまいそうなので、怖いのでですね。大分市のゴトウユカリさん、これはまぁ、軽いところで、

大滝: はい。

山下: 「達郎さん、大滝さんいつもありがとうございます。私は両氏が特別大好きです。両氏の他人に左右されないところなど、」

大滝: なんだよ、それ!

山下: 「また、両氏の歌を聴くと、私は他の人の歌では落ち着きません。本当にレコードを何度聴いても飽きません。疲れているときでも、何度聴いても良いです」。なんか、パテンシップみたいな人達です。

大滝: なんだよ、それ、フフフ。

山下: 「一番、大滝氏と達郎氏が私は好きなので、両氏のレコードだけは揃えたいのですが(他のアーティストはCDでもよいけれど…)、」と、ここがちょっとね、なかなか含蓄の深いですね、

大滝: ほー。

山下: 「なかなかすぐには入手できませんよね」。レコードだけは揃えたい。CDじゃダメなの。

大滝: ほーっ。

山下: 「お二人の歌を知ったのは、」、えー、なんだ?「80年。自分は9歳ごろです」。お母さんに教わったんですね、きっとね。お父さんとかね。

大滝: あー、そういう人も当時いましたね。

山下: えーっと、宮崎市のイワモトマモルさん、

大滝: 九州が続くね。

山下: 「ペンネームも読んでください」、老人用扇風機。

大滝: なんだい、それ?

山下: フフフ、だからどうしたとしか言えませんがね。「新春放談は毎年楽しみにしている現在30歳の翳りある青年です」、ハハハハ。

大滝: フフフ、自分で言うのやめてよ、自分で言うの。

山下: 「去年の新春放談で大滝さんがおっしゃった『オール・アバウト・ナイアガラ』の改訂版はどうなったのでしょうか?自分を含め、全国のナイアガラ・マニアはあの本を微に入り細に亘って、読みこんだために、表紙がボロボロになったり、ページが外れたりしてるところがあります」。

大滝: あー、私といっしょ、ボロボロ。

山下: もう、蛍雪の功みたいな代表ですね、これ。

大滝: でも、それはあのー、とある出版社がやってるんだけどね、私に言われても何なんだけど。

山下: あー、そうなんですか?

大滝: そこがのんびり、あのー、あれですよ、雑誌を出してるところですよ。

山下: あー、なるほど。

大滝: 私の「アミーゴ・ガレージ観察日記」を出してる本。

山下: あそこですね?

大滝: えぇ、あそこだからねー、他のことで忙しいんですよ、あそこは。

山下: 「出版界のナイアガラ」と言われてるところですよね。

大滝: えぇえぇ、全くおっしゃるとおりで。

山下: フフフ。

大滝: プレッシャーかけるなら、あっちの方にかけてくださいね。

山下: なるほど。

大滝: はい。

山下: ヘヘヘ、しょうがねー。浦和市のシバノマサアキさん。

大滝: ふん。

山下: 「アーティスト番号の『OM』とはなんですか?『OT』が大滝詠一で、」

大滝: うん。

山下: 「『YT』が山下達郎で、『SB』がシュガー・ベイブで、」

大滝: ふん。

山下: 「OM」。

大滝: 「OM」ね。

山下: 「『大滝メモリー』、『大滝メンバー』、どうしてもわかりません。教えてください」。

大滝: あー。

山下: 「OM」という番号。

大滝: あんまり、あのー、答え聞いてもおもしろくないんだよねー。

山下: ハハハ。

大滝: ほんとにだから、あお、なんてぇのかなー、

山下: 全部がね、全部が、だから、昔ほら、ディラニストっつってね、ディラニズムといって、ディランの歌詞の中には全部暗喩が隠されてるって、

大滝: そうそうそう。

山下: 必死にね、行間を読み取ろうというさ。それとおんなじでしょ。

大滝: そうそう。うん、ジョン・レノンにも似たようなことがあったし。でも、これは敢えてそうしようと思ったんじゃなくて、わかるんだけどね。

山下: えぇ。

大滝: あのー、ほんとは。答えをね、聞いても、全然おもしろくないんだよ、ほんとのことって。

山下: ふふふ、あっ、そう?

大滝: で、なんか、そういう、類推したり、推測してる方が楽しいのよ。

山下: なるほど。

大滝: 「大滝メモリー」?いいんじゃないかなー。

山下: 「大滝メンバー」、フフフ。

大滝: 「大滝メンバー」、好きだなー。

山下: ほんとは?

大滝: どうやったら「大滝メンバー」になるのかっていう方が、なんかすごく聞きたいような気がするんだ。

山下: もう、あのー、大滝さんそのあれって、いわゆる「ナイアガラ・ワールド」って、なんつうのかね?あのー、いわくいいがたいんですけど、カルトと呼ぶにはカジュアルだし、

大滝: そうなんだよね。

山下: 新興宗教というにはそれほど規則もないし。

大滝: っていうか、どっちかって言うと、あのー、そういう「信じるな」って言ってるんだからね。

山下: うーん、なんかあのー、千石イエスみたいな世界になってきましたね、だんだん。

大滝: あー。

山下: ヘヘヘ。

大滝: 連れて歩くしかないですけどね。

山下: ハハハ、そうそうそう。

大滝: フフフ。

山下: えーっと、渡辺満里奈さんが出た前に新春放談がありましてですね。

大滝: えぇ、えぇ。

山下: その後、今年はそれで、関係したのは、満里奈さんと何でしたっけ?

大滝: えー、ラッツ&スターですね。

山下: あっ、ラッツ&スターだ。「夢で逢えたら」でしたね。

大滝: 去年ね。昨年は。

山下: あー、そうですね、去年ね。

大滝: えぇ。

山下: すいませんね、ボロが出てしまいました。

大滝: いえ、とんでもないです。

山下: あれはどういう経過だったんですか?ラッツの。

大滝: ラッツ&スター?

山下: えぇ。

大滝: ラッツ&スターはですね、あのー、まぁ、前々からもう一度再編で、まぁ彼らはある種、休業状態、グループとしてはね。

山下: はい。

大滝: で、鈴木君がソロで、まぁずっと長くやってて、前々から再編したいというような話かなんかがあって、

山下: なるほど。

大滝: で、何年前だったけな?5年くらい前に1回、ディレクターの彼氏が来て、再編したいんだけどプロデュースやってくれないかっていうような話で、まぁ、時期的にちょっとできないっていうようなことがあって。それで何年かこう、連続して話はあったんですよ。で、たまたまあるイベントがあって、そのイベントで再編でどうだっていうような話になって。で、まぁ、じゃあ、やってもいいっていうようなことだったけど、プロデュースみたいな大げさなことはもうできないしね、で、もうみんな君達は自分で全部できるだろうし、で、まぁ、スーパーパイズみたいな、話の輪に入って、ヨーヨーぐらいなことはできるかなと思って話をしてたら、突然あのー、鈴木君が話の後半になってね、「実はやりたい曲があるんですけど」っていうから、で「なんだよ?」って言ったらさ、「夢で逢えたら」やりたいっていうからさ、ぴっくりして。

山下: ふーん。

大滝: 普通ね、あのー、普通だったらなんていうの?私がね、みんな「フイクサー」とか「陰のなんとか」っていうふうにみんな思われてるから、なんか全部後ろで糸をたぐってるとか、そういうことないんだよね、実は。逆なんだよ、私は。

山下: 知ってますけどね。

大滝: そういうことしないんだよ。あのー、縁とかなんとかは、そういうのってのは、最後にこう、結実、自然に結実するものを待つからこそいいんで、あんまり意図的なものっていうのはね、あのー、うまくもいかないし、好きじゃないんですよね。

山下: いや、だから、今の世の中だとみんなそうみえちゃうんですよ。

大滝: なんだかねー。

山下: よくも悪くも結局、ほら、こういう音楽ってのもビジネスにちゃんとなったでしよ。

大滝: うーん。

山下: だから結局、ビジネスになったってことは、それを逆用すれば、そういうほら、

大滝: まぁ、確かにね。

山下: アーティスト同士のつながりとかそういうのも、

大滝: そうそうそう。

山下: 昔はほんとに純粋だったんですもん。何の、要するに、他意もないしね。

大滝: だから、ここまでそういうふうになってくると、なってきただけ、あんまりそう逆から見るっていうようなことを隔別したくないんだよね。それと自然に落ち着くものがあるんだったらっていう方が、素直にやれるからさ。だから、向こうから言ってくれたんで、こんなに、

山下: ありがたいお話です。

大滝: ありがたいことはないし、ほんとに、もう。

山下: あのー、驚くべきことに、「夢で逢えたら」ってのは非常にカヴァーが多い曲なんだけど、

大滝: うーん。

山下: チャート入るのは最初のことなんですってね?

大滝: 初めてなのよ。初チャートなんだよ。

山下: 意外な気がしますがね。

大滝: まぁ、シングル切られたケースはそう多くはないんだけどね。まぁ、10回以内ぐらいだと思うんだけど、100位以内に入ったのは初めてなんだよね。

山下: そうなんですってね。

大滝: うん。それはテンまで入ったなんてのはね、もう、それはもう確かに鈴木雅之&ラッツ&スターの力以外の何物でもないんだけどね。ほんとにまぁ、作家としてはこんなにうれしいことはないよね。

山下: うーん。で、ラッツ&スターをかけるかと思いきやですね、

大滝: うーん。

山下: かけないんです。

大滝: 突然。

山下: えぇ。こないだね、なんか変なことでハガキがきて、そういう、今、大滝さんのアルバムが高いと。昔のね、要するにオリジナル・アナログ盤が。

大滝: はーはー。えぇ、えぇ。

山下: 高額物件やろうっていうことになって、高額物件の特集やった時に、一般的に言われてる、ほら「スノータイム」とか、そういうのもたしかに高いんですけど、大滝さんほら、シングル割と熱心につくってらっしゃった時代もあったから。

大滝: はいはい。

山下: 例えば「青空のように」とかね、

大滝: えぇ。

山下: そういうのって全部ミックス違うじゃないですか、シングルね。そういうのってほら、あんまりこう、表だって言わないから、言うとまたそれが高くなるのかとかそういう話とは別に。

大滝: うん。

山下: で、シリア・ポールさんの「夢で逢えたら」ってシングルとミックスが違うんですよね?あれね。

大滝: 違うんだ。

山下: あれって、実にあのー、テスト盤が、なんかコピーのさ、

大滝: ふん。

山下: ただコピーしたような、ジャケットが単にコピーのね。

大滝: そうなんだよ。

山下: 裏表コピーした、すごいしょぼいね、あれだったでしよ?

大滝: しょぼいやつ。

山下: あれは実に、でも、お皿はミックスが違うんですよね?

大滝: 違うんです。

山下: えぇ。それを今日、かけましよう。

大滝: あぁ、かけましよう。ちょうどね、20年前ですよ。1977年の6月に出した。

山下: あー、そうですか?もう、あれから20年ですか。

大滝: あれから20年ですねー。いいね、これから「あれから20年」がずーっといけるからね。

山下: ヘヘヘ。

 曲:

シリア・ポール/夢で逢えたら(MONO MIX)

山下: シングルが1977年6月1日発売。

大滝: そうなんですよ。

山下: アルバムが6月25日。

大滝: あー、そうか。

山下: カセットが7月25日に出てます。

大滝: カセットも出てるんですよ、えぇ。で、インターネットの、あのー、ホームページにアクセスして、シリアさんの写真をクリックするとですね、そのカセットのレーベルとカセットのプツが写真でのっかってますけども。

山下: なるほど。

大滝: えぇ、隠しページとして。

山下: 大滝詠一のプロデュース、ナイアガラ・レーベル初の女性シンガー、シリア・ポール。ジャケットが間に合わなかったので、コピーの、

大滝: 見本盤ね。

山下: えぇ、見本盤なんですが。

大滝: 当時、だって、見本盤をつくるっていうその慣行がなかった時代ですよ。

山下: えぇ、そうですよね、えぇ、ヘヘヘ。

大滝: で、あえて、白ヌキに白レーベルで、本盤を赤レーベルっていうような、そういう手間かけるなんてことはね、なかったんですけどね。

山下: こだわりですからね。

大滝: こだわってね。こだわったんです。

山下: なんと、A面がですね、これ別ミックスってさっき申しあげましたけども、アルバムの方はサウンド・シティでミックス・ダウンしたので、

大滝: そうです。

山下: こっちは六本木ソニーで。

大滝: 六ソで、えぇ、えぇ。

山下: で、「ロンバケ」の音がしてますよ。

大滝: まったく。

山下: えぇ、これいいですよ。

大滝: だから、ちゃんと、もうちょっとね、技術のある人だったら、もうちょっとマシにミックスしたんだろうけど。

山下: いやいや、すばらしいですよ。

大滝: そうですかね。

山下: なんと、B面カラオケなんですよね。

大滝: B面カラオケ。君のストリングスが嫌っていうほど聴けるというね、これが。

山下: こんなことを言うとまたですね、これ本チャン見たことないですもん、僕、だって。

大滝: あっ、そう?

山下: えぇ、シングル盤の。

大滝: まぁね、売れなかったからね、これ、フフフ。

山下: これ、アルバムとおんなじジャケットですからね。

大滝: そうなんですよ。

山下: どこにあるんでしようね、本チャンは。大滝さん、持ってます?

大滝: いや、持ってますよもちろん。2枚ですど。

山下: 本チャン、これな、ちゃんと、

大滝: もう2枚しかない。

山下: 僕、テスト盤、2枚持ってるんですよ、不思議なことに。

大滝: 不思議だねえ、それね。

山下: 不思議なことに、フフフ。

大滝: そうそうそう。その辺がでもさ、コレクターの心理が出てるね、君の。

山下: 違う違う、うちのカミさんがこれ1枚もらったの。

大滝: えっ?

山下: あのー、うちのカミさんがもらったやつが、僕んとこきて2枚になったの。

大滝: 見本盤持ってた訳?

山下: 見本盤持ってた。

大滝: ふーん、なんで?なんで持ってたの?

山下: 牧村さん関係。

大滝: あー、そう。へぇー。

山下: 不思議だね。

大滝: 俺だって2枚しか持ってないのに。

山下: ヘヘヘ。いや、それは一応。

大滝: 本盤もね、2枚。本盤はB面、「恋はメレンゲ」なの。

山下: あー、そう?

大滝: うん。

山下: じゃ、シングルだけがカラオケなの?

大滝: シングルのみがB面カラオケなんだよ。

山下: このテスト盤の?

大滝: テスト盤の。

山下: ほんと?

大滝: これは、

山下: それはレアだわ。

大滝: レアもいいとこ、レア、ミディアム、ウェルダンってぐらいなもんで。

山下: またそれだよ。ほんとになー。

大滝: うーん。

山下: いや、そういうあれでね、

大滝: それ、わかってたから、あれでしょう。もう、それ持ってたんだ、本盤よりも。

山下: いえいえ、滅相もない。

大滝: なにが「滅相もない」だよ。

山下: フフフ。

大滝: お取り調べしてるんじゃないんだから、「いやいやいや、滅相もない」って。

山下: それで、ついに出たこの「SNOW TIME」なんですけどね、

大滝: えぇ。

山下: あのー、だけどなんか、違うんでしょ、このアルバムと?

大滝: まぁ、違うといっても、そこに「レイクサイド・ストーリー」ってのが最後に入ってるのは、

山下: えぇ。

大滝: それ「ナイアガラ・ソング・ブック2」から、そのまんま入れたの。

山下: はぁー、はぁー。

大滝: だから、他はなんか、それなりのものがあるんだけど、それだけ、そのー、手抜きなんですよ、アルバムの方はね。

山下: はぁー、はぁー、はぁー。

大滝: だから、そうじゃなくて、本チャンのCDには、「うれしい予感」のインストゥルメンタル・ヴァージョンが入ってる訳だから、

山下: おいしいじゃないですか。

大滝: そう。そっちの方がいいのに、「ブツが違う」って、ガタガタ文句言いやがんだよ。

山下: ハハハ。

大滝: 「おなじもんじゃなきゃいやだ」とかさ、何考えてるんだろうね?

山下: ハハハ、なるほど。

大滝: あっちの方が、めちゃくちゃ内容からいったら、あれだよ、高いんだよ。

山下: 要するに、コレクター心理ってやつですよ。

大滝: そういうのをコレクターとは呼ばないと思うけどな。いかれもんだと思うよ、そういう考えの奴等。

山下: フフフ。いや、だからそれは、書画骨董っつうか、内容じゃないから、しょうがない。

大滝: そうなんだよ。だから、どうもね、それ嫌いなんだなー。

山下: なるほど、フフフ。

大滝: だから、もう、世界中のやつ、全部俺が高値で集めて、捨てたろーか、こんなもんは。

山下: フフフ。

大滝: 全部買って。「もうやめろ」って、こんなもん。

山下: ちょっとしかし、狂ってますね、最近。あの値段。

大滝: いかれてんじゃないの。

山下: ねっ。別に音が違う訳じゃないんだから。

大滝: そうだよ。音は今の方がいいんだからさ、CDで出てる方がいいって言って、

山下: 圧倒的にね、アナログ盤より。

大滝: で、二言目にはさ、「CDの方がアナログ盤、なんとかかんとか」って言ってるけど、だからCDの音の出し方を知らないやつがそう言ってるだけなんだよ、だって。

山下: なるほど。うーん。

大滝: ちゃんと音を出しゃぁね、それなりになるんですよ。うちじゃなってんだから。

山下: だけど、妙な話であれですね、最近アナログがなんかほら、プレスするのが流行じゃないですか。

大滝: まぁね、流行だよね。

山下: ですね。それで、今更アナログって言うんだったら、あの時に、アナログに僕なんか固執した時にさ、もうちょっとアナログを大事にしてくれりゃよかったのに。

大滝: 大事にしてよ、だから。アナログ盤しか出てなかったんだよ。

山下: ですね。

大滝: 「アナログ、アナログ」なんて言ったって。

山下: ねぇ。

大滝: 買うんだったら、その頃買ってくれよ、その頃。山のように出してたんだぜ「ナイアガラ・カレンダー」

山下: 業界でもだって、今となったら、アナログいくらつくったって、あの頃みたいな、ラッカー盤の要するにその、品質管理とかね。

大滝: だって、音はもう悪いんだよ、20年も経ってんだもん。

山下: ですよ。

大滝: しょうがないんだよ。

山下: そうですよね。

大滝: だから、まだ、マスターをちゃんと、ていねいにリマスターして、CDで出した時の方が、

山下: なった方が、絶対にいいんですよ。

大滝: 音は圧倒的に、当時の音がするんだよ。

山下: そうなんですけどね。

大滝: なんでこんな、簡単な理屈。

山下: ヘヘヘ。

大滝: ね。予約3万枚って言ったのに、200人しか予約してなかったんだよ。いいんだよ、今更、そんなもんは。

山下: ヘヘヘヘ。まー、まー、まー。

大滝: 聴いてくれなくたって。

山下: まー、まー、まー。

大滝: 今ごろ、今「再発に」って、いいよそんなもん、終わっちゃってるよ。

山下: 今年はなんか、そういうカタログで、まだ、そういう意味ではシリアさんのアルバムとかあるじゃないですか。

大滝: まだねー。

山下: 今年はそういう予定あるんですか?

大滝: もう、いいんじゃないの旧譜は。

山下: だけど、これは聴きたいなー。

大滝: あー、これはね。

山下: うん。

大滝: これ、ラジオでかけたからいいじゃないの。

山下: いやいや違う、アルバム。

大滝: アルバムね。

山下: CDにして。

大滝: アルバムもCD、どっか出てない?

山下: いや、「ブラック・ボックス」に入ってたでしよ?

大滝: あー、入ってるよね。

山下: あれってリミックスでしよ、だって?あれオリジナルなんですか?

大滝: 「ブラック・ボックス」はね、どっちだったっけな?あれはリミックスかな。

山下: でしよ?

大滝: うーん。

山下: だからオリジナル。

大滝: オリジナル盤ね。これはいいよ。

山下: これいいですよ。

大滝: あのー、いいんだよ、こんなもん。

山下: なに?フフフ。

大滝: 当時買ってくれよ、フフフ。

山下: いや、持ってますけどね。だから僕、買ったんじゃなくて、これでお金頂いたくちだからほら、なんにもちょっと言えません。

大滝: 全編、君のストリングスだしね。

山下: 珍しいですね。

大滝: 「ドリーミング・デイ」は初カヴァーね。

山下: 力及ばず、なかなかあれでしたけどもですね。

大滝: いえいえ、こっちの方が力が及ばずで。

山下: いやいや、もう2年ぐらい経ったら、もうちょっといいストリングス・セクションをですね、できたんですけどね。

大滝: あれからまぁ、

山下: もう20年ですか、早いですね。

大滝: いいんですよ、試作品だったんだから。

山下: あぁ、そう?

大滝: そうそうそう、あの当時はね。

山下: フフフ、しようがねーな。だからほら、これで去年ですかね、「じゃぁ、これで新譜に」みたいなさ話にいくんだけど、

大滝: そうはいかないんだから。

山下: いや、今日は、今年はやめます。

大滝: やめましょ。

山下: えぇ。こっちも突かれますからね、そういうこと言いますとですね。

大滝: これがね。

山下: えー、だけどこれ、おかしいですよ。これ一応ね、笑いネタですからね、こうなるとね。

大滝: やっぱりね。

山下: 横浜市保土ヶ谷区、ナカタヨシタカさん。20歳ですよ、この人。えー、「日本でアルバムを出さない、なかなか出ないトップ2の達郎さん、大滝さん、明けましておめでとうございます」きましたよ。「『赤と白に別れ歌う合戦終わりゃ』という、いつの間にか『ロックンロールお年玉』を歌ってしまいますが、昨年は大滝ナイアガラの再発ラッシュで、4枚でしたが」、ハハハ、「ナイアガラ・ファンにはうれしい年でした。しかし、しかし、しかーし、新譜が出ないですね。達郎さんにしろ、大滝さんにしろ、お二人のファンになって5年以上がたちますが、まだどちらもオリジナル・アルバムが出てないとはどうなっているのでしょう?特に大滝さんは新譜が出ないのに、プロモ盤での新譜といえる『ウエルカム・トウ・ザ・ナイアガラ・ワールド』が95年に出たりして、これを入手するのに大変苦労しました。中古屋では20万円しますからね。私は3万円で買いました」、

大滝: えっ!

山下: フフフ、これいいよ、これ。「こんな狂った状況を打破すべく、コロムビア時代のように3年で11枚、『風街ろまん』4日でつくった勢いで、達郎さんのアルバム出るなり、早く出してください。それではおふたりとも、今年ますますご活躍されることを祈ります」

大滝: フフフフ。いやいや。

山下: これはもう、完全に笑いネタと。

大滝: 激励して頂きまして有難うごぎいます。フフフ。

山下: ヘヘヘ、しようがないやつだな、ほんとにもう。

大滝: これがでもさ、1年に4枚も出したらね、「出しすぎ」ってすぐ文句言うんだよ。これがほんとにね、もうね、そういうのはもうわかってるんだよ。

山下: ま、屏風みたいなもんで、左右に開きゃ前後倒れるし、

大滝: うんうん。

山下: すぽめりゃ左右に倒れると。

大滝: 例えばだから、あのー、落合選手がね、巨人に残って代打だけでやったとするじゃない。

山下: えぇ。

大滝: そしたらさ、すっごい人気になるんだよ。

山下: うーん。

大滝: ねっ。もう、だから最初から、「落合出せ、落合出せ、わーわーわーわー」なってさ、で、毎試合8時半に出ると。すると他の選手なんか、どうでもいいわけよ。もう8時半に落合が1打席立つかどうかっていうことになるでしよう。そういうのがみえるじゃない、そういう状況が。

山下: なるほどね。

大滝: そうするとやっぱり、新しく来た連中や他の連中のこと考えりゃあさぁ。っていうことを考えれば、年間、3年に12枚をこれから出すってったってさ、どうせ売れないに決まってるんだからさ、

山下: ヘヘヘヘ。

大滝: こんなもん見えるんだよ。

山下: なるほどね。

大滝: ほんと、見えちゃって。しようがないよ。

山下: 全部わかっておっしゃってるんだというね、あれですね。

大滝: そうそう。

山下: 僕は、そのー、いつも言ってますけど、そんなに野球あれですし、関心ないし、詳しくないんだけど、ああいう、なんっつうのかな?契約形態?

大滝: うーん。

山下: って、なんか割とこう、昔より理不尽になった感じしません?

大滝: あー、前々からそうなんだけどね。

山下: あれは巨人だけの話なんですかね?

大滝: いや、全体。

山下: 全体ですか?

大滝: いや、もう全体。音楽界も、日本の契約概念が、実は根本的にああなの。

山下: なんか、そういうのがすごく露呈してきたというか、

大滝: ああだったのを、あのー、現場処理っていう形がうまくいってた時代があったんで、うまい具合にいってたんだよ。

山下: ふん。

大滝: それが、訳のわかんない人が増えてきたんで、その文言どおりにやるようになったの。

山下: ふーん。

大滝: で、それがね、全体的に今、問題になってるのは、もう、いきつくとこまできたんだよ。多分だから、明治近代だと思うんだけど、契約概念っていうのがそろそろいきついてきて、

山下: ふん。

大滝: で、ほんとうに契約って概念に従うのか、または日本式の、そのー、一応、「タテマエとホンネだけ」っていうような形にするのかどうなのかっていうののハザマでね、えらい勢いで今、あのー、揺れてる、そのターニング・ポイントなんだと思う。

山下: なんか冷酷無比っていうかね、

大滝: で、文言どおりにとるとああなんだよ。

山下: なるほど。

大滝: だって、まったく選手側、またはレコード会社の規約でも演奏者側に有利な契約っていうのは、異常に少ないもの。

山下: うーん。

大滝: 極端なことを言うと、もう「お抱え」。抱えられて、もう、そば用人とか、御用人とかさ、そういうような「上下」っていう感じで、縦があるけどやっぱり横がないっていうのは、長年、近代からずっと言われてきてるんだけどさ。それがここへきて、全部もう、きしみ始めてるんだよ。

山下: だってオーナーがどんなに偉いか知んないけど、選手いなきゃ野球できないじゃないかっていう、そこが疑問なんだけどね。

大滝: なんだよ。なんだよ。実はそうなんだけども、いまだにね「使ってやる」っていう、その、上の側はそうだし、

山下: うん。

大滝: で、下にいる連中も、上になったときには「使ってやる」っていう方にまわってしまうんだよなー。

山下: だから、採るときに、お願いするときにだけ「三顧の礼」でさ、

大滝: だからさ、

山下: 出すときはなんか、ほとんど石持って追われるって感じでしょ、あれって。

大滝: もう、だから、あれはさ、全体的なことで、巨人だけのことじゃないのよ、ほんとは。

山下: ふーん。

大滝: ああいうことが山のようにあるし、8割方はああいうもんだよ。

山下: ふーん。

大滝: 私、思うには。

山下: なんか、ほとんど19世紀と変わってない感じがするな、なんか。

大滝: ますます、あのー、悪くなってきてるね。あのー、戦後すぐの、僕は昭和33年っていうのがすごくいい時代だったように、今は思えるんだけどさ、

山下: 58年ですか?

大滝: 自分にとってね。右投左打にした年なんだ。フフフ、くだらない。

山下: フフフフ。

大滝: 非常にくだらないんだけども。

山下: うん。

大滝: あのー、あの頃の方がすごいアメリカニズムっていうか、ダイナミックなものだった。で、唯一、近代において、一番ダイナミックだったのは、あれは昭和33年前後じゃないかねっていう気がね、最近してきた。

山下: ふーん、なるほどね。あのー、戦前と戦後の、そのー、違う文化が衝突してね、なんかいいところが出たところかな?

大滝: うんうん。それで、まぁ、アメリカのまだ占領下が残った、匂いが残ってるし。

山下: 58年ね。

大滝: そうそう。あのあたり、60年になってね、「ポッ」っとなんかがね、切れたような気がする。

山下: 安保もあるでしょ、だから。

大滝: もちろんある。あそこの前の、直前の、もう、57,8年ぐらいのところってのは、最後の輝きっていうか、日本が一番、そのー、近代の中で一番こう、ダイナミックに動いた年なんだっていうことがね、最近わかった。

山下: うーん。

大滝: ただ、そんとき10歳だったからさ、

山下: なるほど。

大滝: ちょっと、いまひとつリアル・タイムな感じはなかったんだけど、

山下: フフフ。

大滝: 振り返ってみたら、そういう感じがする。

山下: 去年は、そのインターネットはよく、僕、入ってるから、

大滝: うーん。

山下: 見て、あれしてたけど、そういう野球鑑賞、相撲鑑賞、そういうスポーツ関係はどうだったんですか?

大滝: まぁ、そこそこでしたけどね。去年はまぁ、なげてましたからね、最初からね。

山下: ふんふん。あー、そうですか?

大滝: うん、そう。去年から「来年は健勝する」って言ってた訳だから、いわゆる、まぁ、今年になるわけだけど。たまたまだったからねー。たまたま勝たれても困るんだよねえ、ハハハ、

山下: なんなんだ、それ、フフフ。

大滝: 負けてもらわないとね。なんか、だから、「負けないかな」と思ってたんだけど、予言が当たったことになんないからさ。だめだって言ってたのにね、なんか勝っちゃったりして、最後だけちらっと見ましたけどね。今ひとつでしたけど。

山下: あー、そうですか?

大滝: 今年はまぁ、そこそこ。

山下: じゃ今年は、去年大滝さんがおっしゃったみたいな展開でいくと。

大滝: いくんじゃないですか。だから、シリーズで勝てるかどうかだけでしょうね。っていうような感じみたいですけどね。まぁ、21世紀のヴィジョンは見えましたけどね。

山下: フフフ。ほんとにしかし、巨人ファンなんですね。今さら言うのも野暮ですけど。

大滝: でも僕の、あの「12球団帽子」っていうの、見ました?

山下: 社会人野球のあれも見ましたよ。

大滝: フフフフ。

山下: 変わった人ですよ、高校野球もあれだしね。

大滝: だからそのー、12球団のマークを帽子に書いた10歳の男だっていうのは、とある人が見たら、変わってないねっていうふうに言われたけど。

山下: 変わってないですよね、ほんとに。

大滝: そういう意味合いでね。あの頃と、10歳の頃と今の自分と全然変わってないんじゃないかっていうふうに、自分で気がついたんです。

山下: 普通、だから、18,9でね、人間、人生なんか1個、ほら、「人間はひとつにひいでることを作れ」とかさ、

大滝: ふん。

山下: そういうものの対極にあるんですよね、大滝さんのその考え方ってね。

大滝: ふーん。

山下: あのー、スペシャリストっていうかさ、そういうようなベクトルと全然違う逆の感じにあるような気が昔からしてますけどね。

大滝: あー、そうですか?

山下: えぇ。

大滝: ありがとうございます。君の意見はいつも参考にして、自分で自分がいちばんよくわからないってのがね、私の特徴なんで。

山下: なるほど、ハハハ。人のことはよくわかる?

大滝: 全然全然、フフフ。

山下: 手にとるようによくわかる?

大滝: 指針にしてるから、君の意見は。

山下: 何を言ってるんですか。いや、それはおすそを頂くね。24年ですからね。四半世紀になりますよ、もうすぐ。

大滝: なりますか、もうすぐね。

山下: ねぇ、早いもんですね。

大滝: 来年で25。

山下: 年ですよ。銀婚式でしよ?

大滝: 50歳の半分なんだ、じゃあ。

山下: えぇ。

大滝: へぇー、えらいこったね。

山下: だって、奥さんと結婚した年数とおんなじ、ほぼおんなじ年数、もう一緒にあれですからね。

大滝: まぁ、だいたい結婚すりゃ奥さんなんだろうけど。

大滝・山下:フフフフ。

山下: よくわかりませんけどですね。

大滝: ほとんどだよね。

山下: うん。そうなんですよ。それはまぁ、ねっ。細かいところまでよく、かゆいところまで、

大滝: つくづく、でもやっぱり、出会うべくして出会った人間なんだろうなー、というふうに強く思いますな。

山下: まあ縁ですね。

大滝: うーん。

山下: 細野さんがだって、最初に細野さんにお会いした時、「君、弟じゃないの?」って言うんだ。

大滝: フッフッフッフ。

山下: 「親戚じゃないの?」って。

大滝: フッフッフッフ。

山下: 「何で、どうしてですか?」って言ったら、「しゃべり方が似てる」って。

大滝: そうなんだよねー。

山下: だけどね、

大滝: よく言われるけどねー。

山下: うん。よく言われるね。

大滝: えぇ。まぁ、似てるんだけど、違うところも違うんだけど、まぁたしかに、まぁ似てるんだけどね。

山下: で、歌聴いたら絶対この人はね、血縁で、大滝さんがそれを要するに、黙ってるだけなんだって言ってたんですよ、細野さんが。

大滝: あー、いいね。それも。

山下: えぇ。

大滝: フフフ。

山下: 「実はね、あいつには腹違いの子がいるんじゃないか」って。

大滝: なんかね、それも好きだなー。

大滝・山下:フフフフ。

山下: 東北だから、結構ありえたりして、怖いんですよね。

大滝: なんかね、いや、だって伊達藩でしょ?4分の1ぐらいは。

山下: えぇ、そうですよ。

大滝: それがどうもね、

山下: 半分そうです。

大滝: うーん。どうも、なんか、感じがね。

山下: 伊達藩なんですか?

大滝: 伊達藩ですよ、私。

山下: あー、そうですか。

大滝: うん。伊達藩の北端。

山下: 6代ぐらい前にあれだったかもしれませんね。

大滝: どっかで、あのー、あれじゃないですかね?ずいぶんクロスしてんじゃないかなっていうふうに、

山下: なんか、そういう感じはすごくしますよね。

大滝: うん、するんだよねー。

山下: また何枚かおハガキ来てるんですが、

大滝: はい。

山下: えーっと、ツボイユタカさん、44才、岩手県二戸市。

大滝: あらっ、同郷ですね。

山下: この人よく来る。俺んときはペンネームしか書いてこないのに、この人。大滝さんだと、本名書いてくる。

大滝: なんだよ、それ?どういうこと?

山下: えーっと、「ファン・クラブに入部したいのですが、ファン・クラブありますか?」

大滝: これがね、ファンがいないんだから、クラブがないんだ。

山下: ハハハ。

大滝: ごめんね。だいたいね、ファンがあってのファン・クラブだろ。

山下: えー、「大滝さんにお伺いしたいのですが、いわゆるナイアガラ・グッズ、ポスター等、そういうものは存在するのでしょうか?私は遅咲きのナイアガラ・ファンのため、詳しいことがよくわかりません。よろしかったら購入方法など教えてください」

大滝: あー、当時ですよね、だから、アルバム出たり、コンサートしたりするときにはつくりましたけども。もう、今はもう、ほとんどね、10何年ですか?何もありませんね。

山下: フフフ、しょうがねー。だけど、ナイアガラ・レーベルってのはあるんだから、ナイアガラ・カレンダーってのをつくってもいいんじゃないですか?

大滝: ホームページで作ってる人いましたよ。「ナイアガラ・カレンダー」って、自分でやってる人。

山下: あー、そう?しかし曲が出てくるページとかなんか、いろいろありますね。あの人たちは、しかし。

大滝: だからさ、そういうアイディアがあるんだったらね、

山下: えぇ。

大滝: あのー、だから、自分で今、実現できちゃってる訳ですよ。

山下: なるほど。

大滝: だから、それをね、

山下: 自分で作りなさいと。

大滝: 彼らは、自分でやるべきじゃないですか?

山下: そうですね。そのTシャツもそうだしね。

大滝: そうそうそう。

山下: うん、確かにね。

大滝: だから、そういうふうに、だから、あのー、他人を当てにしないで、

山下: ハハハハ。

大滝: 自分でやる。自分で動くっていうことから始まらないとですね、何も始まらないんですよ。

山下: そんなこと言ってるとね、その内にね、「大滝さん、オケつくってきましたから、歌ってください。これに大滝さんが歌さえ入れてくれれば、これでニュー・アルバム出るんですけど」っつって、

大滝: そう。で、いつか君がそうやってくれるんじゃないかというのを待ってるんだけどね。

山下: フフフ、しょーがねー。

大滝: フフフ。

山下: 言わなければよかったな、ほんとにな。

大滝: なんだかなー。多いらしいじゃない、オケは、いっぱい。フフフ。

山下: いやー、そうですけど。情報…(ここでフェード・アウトされました)

山下: そんな訳でお送りいたしてまいりました「山下達郎サンデー・ソング・ブック」、えー、新春恒例の「新春放談」。お正月恒例でございますけども、大滝詠一さんをゲストにお招きいたしまして、なにしろしゃべりまくっておりますので、ほとんど曲がかからないというですね、たまにはそういうのもいいだろうと。唐突に終わってしまいましたけれど、来週はこの続きでございまして、また何が飛び出しますか、来週はもうちょっと、えー、音を少しかけてみようかなという具合に思っております。来週も引き続き「新春放談」、大滝詠一さんとともに、話、お正月恒例のスペシャルでございます。来週も引き続きお楽しみいただきたいと思います。今週と来週はですね、そんな訳で、「新春放談」ですので、誕生日メッセージの代読はお休みでございます。あしからずご了承ください。余裕がありましたら、1月の3週目にまとめてご紹介しますけども、数が多くなりますのでですね、ひとつお許し願いたいと思います。それでは来週も「山下達郎サンデー・ソング・ブック」、セイム・タイム、セイム・チャンネルでおめにかかります。来週のこの時間までみなさん、ごきげんよう、さよなら。

 この回の放送は曲が2曲しかかからず、相当な文字数になりましたが、達郎さんのファンクラブの会報誌「TATSURO MANIA」で活字起こしをやってくれていたので、ずいぶん助かりました。私は達郎さんのファンクラブには加入してませんが、「縁」あって手に入れることができました。この「縁」もやはりインターネットを通じてのものでした。
 それにしても、この会報誌はすごいですね。最初は新聞紙のような「ペラペラ」なものを想像していたんですが、届いてびっくり。こんなに立派なものだとは思いもしませんでした(ファンクラブの会報とか、それまで見たことありませんでした)。「こんな立派な会報誌なら、、俺も会員になろう!」と決意したのですが、未だに加入してません。こんな調子じゃいつになることやら?
 もちろん、内容もすばらしいです。この活字起こしでは注釈はちゃんとついてるし、写真も満載。このページにも注釈とか写真とか入れたいんですが、私の知識では到底不可能です。とりあえず98年分まで完成したら、少しずつ精度をあげていきたいと考えています。

新春放談 index