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おかしなものだな・・・私も。 お前を見ていると、自分が自分で無くなりそうで恐ろしい気さえする。 こんな私を知ったらきっとお前は笑うかもしれないな。 私にとってお前は・・・お前は・・・・・ !! シ、シルフィス。どうしたというのだ? こんな時間にそんな格好で・・・ 「隊長・・・・眠れないんです。」 シルフィス・・・・私はお前を抱きしめてもいいのか。 だめだ、お前にはまだやらなければいけないことがある筈。 しかし私はお前をいつでも守ってやる。 シ、シルフィス・・・・・ それ以上、近づかないでくれ・・・・ 私にも、限界がある・・・・・ シルフィスはレオニスの胸にすがった。 シルフィス・・・・・・・ 重いぞ・・・・・おも・・・・ん? レオニスは目を覚ました。 昨日から警備の為の野営場所で眠って居たのだ。 胸には・・・・・寝相の悪いガゼルが乗っかっていた。 「・・・・・・・・・。」 さっと手を離してガゼルの体を退けると 無意識に剣に手を伸ばしたがなんとか理性を取り戻したレオニス。 次の朝のレオニスの機嫌の悪さはすさまじかったらしい。 いつも以上に言葉が少なく、顔色が悪い。 「シルフィス〜隊長、なんだか今日は機嫌悪いよなぁ?」 ガゼルまで元気がない。 「それになんだか俺を避けてるような・・・?」 「ガゼル、気のせいだよ。ほら、早くしないと隊長に睨まれるよ?」 「そっ、それもそうだな! んじゃ、またあとでなっ。シルフィス!」 レオニスに心から憧れている彼は隊長が声をかけてくれないのが淋しそうだったが あまり気にする性質ではないらしく鼻歌を歌いながら自分の持ち場に戻っていった。 しかし・・・・・・シルフィスは知っていた。 用があってレオニスとガゼルのテントを訪れた時、二人がしっかり抱き合って眠っていたことを。 何かの間違いだよね、きっと・・・・・ シルフィスは見なかったことにしようと堅く心に誓うのだった。 だって・・・・・誰にも言えない・・・・・。
残念。続きませんでしたね。 これを初めて読んだ時、みゅうさんてイカス人だ!と思いました。 最後のシルフィスが利いてます。 |