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RYOBI イクシオーネ M300RF/F300RF
リョービは昔から玄人受けするリールを作り続けてきたメーカーだと思います。
ベイトリール第一号機のAD-6000に始まり、80年代はキャスプロシリーズが
人気でした。スピニングではダイナファイトというラミグラス製の特注ロッドと
セットするカッコいいリールもありました。
さてトーナメントプロが絶賛するリョービ・イクシオーネのインプレです。
まずイクシオーネ・シリーズには話題のフライングアームブレーキ付のF300と
マグネットブレーキ付のM300があり、ギヤ比の違いでそれぞれにRF(1:6.2)
RM(1:4.9)がありさらにレフトハンドモデルのLF(1:6.2)があります。
今回の試投は城北ワンドで行いました。
セットしたロッドはF300RFにfenwick XC-604、
M300RFにはfenwick TAV-60CMLとほぼ同じスペックです。
ラインは共にナイロン12LB、ルアーは飛ばしにくさから CHUGGER Jr、
DOG-X 他で比較しました。
まずなんといってもフライングアームブレーキです。
私もキャストする前はいつも使っているシマノ・メタニウムとそんなに大差は
ないだろうと思っていたのですが実際には最後の伸びの気持ちよさが今までの
リールと違います。
CHUGGER Jrをフルキャストするには従来ならバックラッシュに対して心構えを
しておかなければいけなかったのですがF300RFなら心配なくフルキャスト
できます。
外部から遠心ブレーキを調整できるのが画期的です。
またスプールの回転数に比例してブレーキ力が働く設計は従来のものには
なかったものです。完成させるのには 相当苦心しただろうと思います。
次にマグネットブレーキなんですが私は最初、M300RFは「とりあえず作った」
程度にしか思っていなかったのですが、M300RFにも充分魅力があることが
わかりました。従来のマグネットブレーキ付リールはキャストして着水直前に
強力なブレーキがかかるのですがM300RFはマグブレーキらしからぬ
伸びがあります。
DOG-XならF300RFと飛距離はそんなに変わりありませんでした。
結局は使う用途によって好みが別れるところですが、どちらも非常にすばらしい
リールです。リョービならではの販売価格のコストパフォーマンスの高さも
見逃せません。
初心者が使えばきっと上達は早いでしょう。
一つ気になるところがあります。メーカーがロングビルスクランブルクラッチと
呼ぶ瞬間クラッチON OFF機構ですが、これはキャスト時にクラッチを
戻してしまうことがあります。慣れるまでは非常に使いにくいです。
できればABUやシマノのような押切りタイプにしてほしかったですね。
(イクシオーネ F300RF/M300RF 共に土井博史氏からお借りしました。)
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