マクロスメカ図版探しは賽の河原。基本編

仮運用、暫定駆動中。

さあ、長谷のVF-1も出た。スーパーも出た。作るとなればさあ、資料でも探そうかい。
でも有りそうでなかなか揃ったのは見つからない、古本屋やヤフー巡って、有名書籍を
集めてもそれで終わらないのがマクロスの資料群。河森センセと宮武センセは手まめです。
散りに散ったり、雑誌のグラビア、付録の小冊子。ならば集めてみましょうと初めたのはいいけれど、
あああ、行方もしれぬ賽の河原、いつまで続く無限の虚空。
補足:初代マクロスのメカデザインはおよそ河森正治氏と宮武一貴氏によって起こされている。
VFー1などのメインは河森氏、デストロイドなどのサブは宮武氏となっているが、実際は
相互に入り組んでおり劇場版のストライクバルキリー等のように河森氏のデザインを宮武氏が
書き加えたものや作画用に起こし直したものもあるため完全な区分けはなされていないようだ。
また劇場版のヌージャデルガーのように出渕裕氏がゲストでデザインしたものもあり、
マクロスでザインワークスでかなりの図版の描き手が示されたが、全てが示されたわけではない。
出来うる限り正確な情報を記すつもりではありますが、描き手に関しては
タッチやインタビュー記事などからの推測の部分も含んでいることを了解いただきたい。




INDEX
*MOOK(設定資料などのMOOK本、一部漫画単行本、雑誌を含む)
*ジュブナイル系(少年向け百科/MOOKなど)
*ゲーム解説/攻略本
*アニメ/模型雑誌
*同人誌〜伝説的なMAT(マクロスアタックチーム)の発行物〜
*ビデオ/LD/CDROM等(本編収録のビデオ類とアニバサリーモノのCDROM等など)
*ゲームソフト類



ここは基本編。
現行書、絶版書のなかでかろうじて入手可能な(?)初代マクロス関係の設定資料を総解説。


@MOOK@

*河森正治マクロスデザインワークス(定価3000円)ムービック刊
ついに01/11/21より流通開始。ああ、長かった。
さてさて、満を持して発売されたこのMOOK、決して設定資料集ではないのがミソ。VF-1に限っていえば
デザインの歴史を追うという点では興味深い資料だが、すべての図版が揃っているわけではない、
書き下ろしのカラー図版類はまったくないし、ゲーム/模型用の特殊なものは版権がらみからか、
収録されていない(R系やSOL系など。)全体からすると淡白な取り扱いだが通常の知られた図版のほか、
いままで入手が難しかった図版がかなり載っている。まずこれを列挙。
*ブレストソルジャー/ブレストファイター関連。
*初期設定のドラムマガジン付きのガンポッド装備のバルキリー(背面ブースターを持たないもの。)
*オモチャ用ディテールアップ図版(但し、関節の軸位置を示したものや、後ろからの図はなし。)
*VF-1変型過程、連続図版。
*スネ用スーパーパック(ミサイル内蔵型)ラフ。
*背面用ブースターパック内部。
*ノーマルVT-1関係。
*VE-1バトロイド背面図。(この本では長谷川キット用新規図版は載っていない。)
*アーマードガウォーク(ラフ付き。涙の再録、なお初出はアニメージュの付録「マクロスコレクション」)

続いて、VF-1関係で今回初めて収録されたもの
*J型ヘッド各種ラフ。
*VF-1ファイターディテールアップ図版(ラフ)
*変型過程連続図版後半部。(バトロイド直前の4枚、前半はTV版の頃のもので、後半は近年書き足されたようだ。)
*ノーマルVT-1バトロイド図版。同、バトロイド時のコクピット説明図。
*OVA用VT-1C関連。

こうして書き出すと意外と少ない。このほか初代マクロス関係はリガード/グラージ/空戦ポッド/
カリョービン/ドラゴン2。(但しこれ以外の非可変航空機やマクロス等の宮武メカは載っていない。)
が紹介されている。
このほかアドバンスドバルキリーとしてミッシングリングな機体が充実している。
以下に列挙。

*VF-X-7ゴーストバルキリー(初収録。3モードとも収録)
*VF-X-11
*VA-X-3
*V-BR-2
*VF-3000クルセーダー(M3版の改修図版も合わせて収録している。)
*VF-3000Bボンバーバルキリー(初収録?)
*VF-9カットラス(かつてVF-X-10だったもの。M3版の改修図版も合わせて収録している。
もちろんゲーム版の変型過程は初収録。バトロイド状態も詳しい図版がある。)
*VF-4ライトニング(VF-X-4とデイフォルメ版も合わせて収録。ラフは多いがVF-X攻略本に収録
されていた変型過程は載っていない。また、アニメージュ誌上で公開されていた旧ガウォークは
ラフが載っているがPCエンジンゲーム版バトロイドは収録されていない。黒歴史となった昔の変型システムは
画稿を無くしたのでヤメになったんだそうな。げげ。個人的にサイレーン再び。)
*スタンビートバルキリー(公式の公開は初めて。PCゲーム用デザイン。
但しゲーム本編にはアイコン状でしか登場しない。造形無宿氏の作例で有名。VF-11に発展したそうな。)
*フェイオスバルキリー(かつてエネミーバルキリーの名称だった。ゲームVF-Xに登場のメカ。
ゲーム攻略本にあったポリゴンモデリング用の解説図は収録されていない。)

収録はいずれも白黒線画。ゆえに一部にあったカラー図版はやはり模型情報かEB6のみの収録。
VF-9はやっぱ変型に無理がある。
さらにマクロスプラス/マクロス7/ダイナマイト7関係の収録。但し、VF-11の
マクプラ版ガンポッドはやはり収録されず。(追記:現在VF-11のマクロスプラス版ガンポッドの
図版の収録が確認されているのはウエーブ製1/100VF-11バトロイドマクロスプラス版ガレージキットの
インストのみ、これは内部構造まで示された精密なものだが、どうやら河森/宮武両氏の筆ではないようだ。
この図版はTIAマクロスプラスほか、いずれのムックにも収録されていない。情報は風紋さんより。)
巻頭カラーにもマクロス7/プラスのアーリーデザインを多数収録している。
この辺新発見も多いが、うちの守備範囲外なので詳細は各自で。
またVA-3/VF-5000関係が変型過程も含めて豊富に収録されている。
ちなみにVF-22はMOOKで、ちゃんと紹介されたのは初めてではなかろうか。
以下はゲーム版バルキリーの収録内容。

*ケーニッヒモンスター(初期のラフが豊富。変型過程、各モードの図版はよく知られたもの。)
*VF-14バンパイア(MOOKとしては初収録。変型過程はないがエルガーゾルンを参照すべし。)
*ネオ/バリアブルグラージ(MOOKとしては初収録。)

いずれもスクラッチが可能なレベルの図版を収録。ただスケールはノンスケールになるが。

そして、この本で解明された最大の謎。星嵐99。
後述のBクラブの項で言及している河森氏のインタビューに収録されていた謎の機体、
とてもマクロス関係とは思えなかった日の丸バルキリー/鳥かごバルキリーは、
マクロスとは全く別のアニメ企画用デザインで、後にエスカフローネに繋がって行く機体であった。
特に日の丸メカは他の航空機と合体して水中用、重装甲タイプに化ける、
グレンダイザーとスペイザーちゅうか、Gディフェンサーと合体するZガンダムといえば
理解いただけるだろうか?凄まじい機体。また以前に図版にあった槍は変更されたようだ。
(空中で飛行機同士が合体するんだろうなあ、さながら空中換装か?)
バトロイド時は日本刀で戦うらしい。この2機以外の機体も巻頭カラーに収録。異世界。

総じて初期設定のラフに大きくページを割いている反面、劇中での設定類はスペック/ストーリーも含めて
全く載っていないし、(機体の大きさが載っていない点に注意。)
当然、宮武メカは収録されていないので、決してマクロス世界の研究本ではない。
(コクピットなど補足的に必要な宮武氏デザインの画稿は入っている。) ゆえにマクロスの設定資料だと思って購入すると困るかも。あくまで河森氏のデザイン集。
とりあえず必読ではある。すでに基本図版を入手している人に特にお薦め。
これまでの謎のいくつかは解決する。ただし意外に今までの資料の肩代わりにはならないので注意。
マクロスの作品世界についてはやはり従来書籍を要する。
パーフェクトメモリー/マクロス ザ ムービーは不滅だった。
続けて宮武デザインワークスも刊行が予告されているが02/7月現在、正確な日時は発表されていない。

*キネマ旬報別冊 動画王VOL.5メカデザイン特集
(98/6、定価1400円)キネマ旬報社刊

アニメ/特撮作品のメカデザインを総括した一冊。マクロスへは河森/宮武両氏の項と
スタジオぬえの項で主に言及している。テキスト中心のため図版はほとんどない。
ただ、本書スタジオぬえの項でデザインワークスで公開された晴嵐99がエスカフローネへと
企画が進む過程が語られていたり、当時の製作状況が載っていてデザインワークス等と
合わせて読むと興味深い、また他の項の内容もマクロス/スタジオぬえが、
アニメメカの歴史の上でどういう存在であったかを理解する上でよい資料となっている。
本としては過去のメカの賞賛に寄っていて、薄い記事も多いが記述の正確性と捉え方は
下記グレートメカニクスとは比較にならないほど高いので図版が皆無でも十分価値がある。
そこらで転がっている外注執筆のうえ孫引き記述ばかりの粗製濫造な懐かし本とは一線を画している一冊。
(掲載情報は下忍さんから。どうも有り難うございました。)


*好奇心ブック73/76/79 グレートメカニック1〜5
(01/10〜 定価各980円,続刊予定)双葉社刊

正確にはマクロスMOOKではなく新旧を問わずアニメメカ全般を解説する存在考察本。
何故か英語の表記はグレートメカニクスなんだがカタカナ表記はグレートメカニックになっている。
前述の動画王と対照的にさっぱりワヤな作り。詳しくは上記タイトルをクリック。
(鬱陶しいので隔離しました。資料的にはタチが悪いのでくれぐれも注意。)


*EB 27 超時空要塞マクロス大図鑑(91/2 定価780円)バンダイ刊
意外に入手が容易で収録図版も豊富でおよそ一通りの設定資料を見ることができる。
ただ惜しむらくは製本サイズが小さいため、収録されていても完全に判別できない部分が
出ていること。模型製作等でまず一冊目に購入するならこれがお買得か?
TV/劇場版/フラッシュバック2012までを収録。

ちなみに下のEB51増補版で失われたカラーページは
TV版ストーリー紹介7ページ。(本編のカラー画面有り、でも凄い)
見開きでマクロスの2形態のカラー図版+カラー内部透視図。
バトロイドJ/S/A/D/スーパーS/マックス後期/ミリア機のカラー図版(それぞれ前後有り)4ページ。
同7種のガウォーク/ファイターのカラー図版。(それぞれ前後ないし表裏あり。)4ページ。
でデストロイド5種のカラー図版(同、前後あり。)3ページ
劇場版統合軍メカ紹介図版。マクロス/アームド1/スーパーバルキリー(s)/VT-1/VE-1/
連絡艇/ボトルザー(表記なし)/ブリタイ艦/連絡艦(ここは全てコマ焼きで前後が揃わない。)5ページ
TV版リガード/グラージ/ヌージャ/クアドラン/一般ゼントラスーツ/
ケルカリアの図版(前後)戦闘ポッド(一枚)3ページ。
劇場版ゼントラ/メルトラメカ、(ヌージャ/重攻撃機/ラプラミズ/ミリア機/青赤クアドラン)
コマ焼き図版。(ヌージャは前後上からで色が分かる。)3ページ。
TV版の色の確認に便利であったがセル画とおもちゃ用の陰影付きの彩色画が混在しているので
正確な色味としてはやや難有りか?またマックス初期のA仕様/TV版柿崎のA仕様のカラーは収録されていない。

追記:ちなみにこの2仕様の色見本がまともに収録されているmookは
「マクロスからオーガスへSUPER PLASTIC MODEL MANUAL」の可変キット作例が唯一。
ただ旧今井のキットのインストに塗装バリエーションとして収録されているので
該当キットを探すほうが効率がいいかもしれない。但し尾翼端のマーキングはガウォークと
バトロイド/ファイターとで色指定そのものに矛盾があるため最終判断は各自で。
マックス/柿崎/一般兵仕様A型の塗装は微妙に統一性に欠けるので罪作りなのよね。
*EB 51 最新超時空要塞マクロス大図鑑 増補改訂版(93/4 定価880円)バンダイ刊
上記27にマクロス2とPCエンジンゲームマクロス2036に登場したアタックバルキリー(VF-1SR/AR/JR)
の設定資料を追加したもの。(2036のゼントラ/メルトラのメカや艦船は収録なし。)
なぜか前述EB27より割高なので追加図版に興味がなければ27で十分。27にあった巻頭のカラーページは前述の通り
マクロス2のものに差し替えられているのでその点でも27のほうがお買い得。
なおここでのアタックバルキリー関係の図版は後述ビークラブ79号で補える。

*EB 6 スタジオぬえ メカニックデザインブック PART.1機動兵器編(89/10 定価800円)バンダイ刊
およそ昭和の時代のぬえメカをダイジェスト的に収録している。(ガンヘッドまで)
マクロスメカの記事は少ないが巻頭のカラーページでアドバンスドバルキリー
(原本は模型情報85/12、VF-3000、VF-X-10、VF-X-11、VA-X-3、V-BR-2)
の図版と作例の再録をしている。但し模型情報85/12とでそれぞれに足りない画像や追加の線画があるので
両方で初めて全部揃うという罪作りな図版だったが、線画は全て河森デザインワークスに再録されたので
カラー図版以外はあまり価値はないと思われる。なおここに収録された作例は企画の発表も兼ねて
ホビーショーなどで公開されたそうな。(たしかに企画がダメになりそうな作例ではある。)

*EB 9 スタジオぬえ メカニックデザインブック PART.2宇宙戦艦編(90/2 定価800円)バンダイ刊
同じくぬえ艦船メカのダイジェスト的な紹介本。マクロス関係も載ってはいるが
特に大きな価値はない。ちなみにこの二冊ともそれぞれの図版に元の作品名が入っておらず
戦車/航空機/ロボット等の分類で並んでいるので非常に使い勝手が悪い。

*THIS IS ANIMATION ザ セレクト 超時空要塞マクロス 上中下(全3巻)(83/2〜定価各780円)小学館刊
小学館のシリーズでは普通の本。キャラありメカあり、ストーリー紹介、画面からのコマ焼き、
書き下ろし図版、設定画、模型パッケージ用図版とバラエティーに富んだ内容がほどほどに
揃っていてそこそこに便利。TV版の概容を理解する向きか?
ちなみに上は7話まで、中は18話まで、下は最終回まで。中古市場では三冊セットがごろごろ
しているので、バラで集めるよりまとめて買うのが吉。数が多いので割安。下の資料集2冊とで
TV版の表設定はほぼ補完できる。

*THIS IS ANIMATION マクロス資料集1、2(全二巻)(83/10〜定価各1200円)小学館刊
上記3冊の補足的な資料集。カラー図版と設定線画、後半は全話の脚本とより抜きコンテ集。
画面では切り捨てられた描写など興味深いものも多い。これも2冊セットの中古があるので
まとめて購入が吉。2の単品売りなんか見たことがない。また2の巻頭の綴じ込みポスターには
田中精美氏による精緻なリガード/バトロイド(全百科やオリジナルイラストレーションのものとは別の図版)
/スパルタンの内部構造図解の線画が収録されているのでこれの切り抜きには注意。

*OUT増刊マクロスパーフェクトメモリー(84/8 定価2800円)みのり書房刊
いわばガンダムセンチュリーのマクロス版。TVシリーズの設定群をわかりやすい順序で
網羅した上、企画段階の設定資料なども豊富。TVシリーズに限ればこれ以上の資料は
ない。この本における各メカの設定の記述がそのまま後の書籍に流用されている
ふしがあるほど。いずれにしてもスタンダードにして究極のマクロス本。
市場的には高価な部類だがそれに見合う内容。上記小学館の5冊に匹敵するボリューム。
特記事項としてはマクロス要塞型/強攻型などオモチャ用三面図がそろっているのと
河森氏によるマルイチモールドの詳細図版が載っている。また空白の2年間の記事に
挿し絵として入っているジャンクなVF-X-4?(VF-1ベースにスーパーパック等のパーツで構成されている。)
の画稿はこの本のみ。これもデザインワークス発売なるも価値は衰えず。
なお本来は生頼範義氏による巨大ポスター(要塞艦マクロスを艦首より望む)が付属するので
中古で購入の場合は有無を確認したほうがいい。


*ホビーハンドブック1 超時空要塞マクロス (83/5 定価480円)小学館刊
放送初期に発売されたプラモデルの改造作例や書き下ろし図版によって
番組のバックボーンや裏設定を解説するMOOK。
体裁はジュブナイルというより絵本に近いのだが、(全文、漢字にルビあり。)
VFー1の開発過程(秘密裏に試作、試験飛行が行われ、その中で事故もあった等。ガウォーク開発秘話も有り。)、
各デストロイドの内部構造図やパーソナルマーク、機体マーキングの解説、
アーマードバルキリーの分解図、マクロスの落下前想像図、(マクロスザムービー収録のモノとは別稿。
ここでは監察軍の艦船で、ややレトロ風にデザインされている。)
マクロス第二次艤装計画、(腕をアームドに変えて、レーダー周りを強化等)
バルカン装備ファランクス、デストロイドマーク1、プロトタイプモンスター、(両腕を持たない機体)
スーパーやエリントシーカーに繋がるバルキリーバリエーション、トマホーク流用のビームバズーカ装備VFー1
ディフェンダー流用の高速マシンガン装備のVFー1、挌闘戦強化型VFー1、
宇宙用に球形プロペラントタンクを増設したゴーストなどを
作例そのものは時代なりであるけれどデザインワークスでも再録されていない
河森、宮武両氏の書き下ろし図版も交えて立体化していて、
隠れたマニア本となっている。いわばプロが作った同人誌か?
なおスタッフリストに横山宏氏の名前が。
市場的にはレアな上高価。すくなくとも楽しい本であるのは間違いない。
追記:別項「マクロス作例集その2」に同書の作例紹介を追加しました。あわせて参照ください。

*超時空要塞マクロス TV名場面模型ジオラマ再現 パート1(83/5 定価850円)
*マクロスからオーガスへSUPER PLASTIC MODEL MANUAL パート2(83/10 定価850円)

創映新社+有井+今井による模型販促も兼ねた作例本
1はかなり凄まじい内容。2は多少改善。作例は改造指示で元より悪くなっているのもある、
とほほなものの、色指定設定図など、(色コードを解読できれば)よそでは見られない図版も多少あり。
作者の表記が徹底してないので誰が作ったのかよくわからないところもご愛敬。市場は高め。
追記:別項「マクロス作例集その2」に同書の作例紹介を追加しました。あわせて参照ください。

*マクロスグラフィティー (83/8 定価780円)秋田書店刊
TV放送終了時点で出たマクロスムック。これの母体と思われるマイアニメ誌でも
同人作家にさし絵を描かせてキャラの人気投票をしたり、模型コンテストを
開催したり、時代に先がけてフィギュアの魔改造記事を載せていただけに
キャラ中心でなおかつ画面のコマ焼き乱発のよくわからないアニメ少女ノリで構成されている。
せめてミンメイ以下の女性キャラの設定資料だけでも集めてあればそれはそれで価値もあるが
メカはおろかキャラの線画類もまったくない。
当時のはしゃぎ過ぎのムードがよくわかる一冊。巻末のインタビューが救いか?

*THIS IS ANIMATION  セレクト・カード 超時空要塞マクロス(定価780円)小学館刊
TVフィルムを元に作られたハガキ大のカード。表が画像で裏が解説。「セル起こし」でない上に、
適当にフィルムから抜粋しているため、カードとしての質は最低だが、レアという意味では
コレクターズアイテムといえるかも。入手は困難と思われる。なお、以下は本カードで確認できた設定。
ただし、その内容が正確かどうかには疑問が残る。
・偵察型リガードの名称はリガード・スカウト
・ヌージャデル・ガーは大気圏内では推力不足のためジャンプ程度しかできない
・クワドラン・ローのミサイル収納数は126発
・マクロス発進時のトマホーク搭載数は440台
・地球発進時のプロメテウス搭載バルキリー数はA型120機、J型30機、S型20機、D型12機の
合計182機
(この項、下忍さんより。多謝。)
ロドリゲス追記:本稿の通り、この本はどういう根拠なのか数字関係が充実(?)しているので
ほかの数字も合わせて紹介。とても罪作り。こまったもんだ。
・ミリアの身長178センチ、体重53キログラム(マイクローン時)
・ダイダロスアタック時のデストロイド。トマホーク5台、モンスター6台!!
(ディフェンダーかスパルタンの間違いなのか?)
・スーパーバトロイドの武装。マイクロミサイル 肩20発×2 腕20発×2(!!!)
・バルキリーのガンポッドの発射速度は毎分1200発 装弾数200発(!!!!!)
・ミンメイの名前を漢字で書くと鈴明美 3サイズ B80 W58 H87


*THIS IS ANIMATION 超時空要塞マクロスオリジナルイラストレーション
メカニック編/キャラクター編、全ニ巻(83年頃 定価各880円)小学館刊

それぞれB4サイズのイラストが厚手のボール紙に印刷されたモノ(バラ)が同じくボール紙製の
ケースに納められた形態の商品。大判のポストカード集だと思えば分かりやすい。以下に内容を列記。
*メカニック編
 「肉弾」(装甲服のカムジンと破壊されるバトロイド、カラー。)宮武一貴氏
 「警戒」(マクロス艦橋付近をかすめて移動するガウォーク、カラー。)西川増水氏
 「マイクローン・シティー」(都市にそびえ立つマクロス強攻艦、カラー。)宮武一貴氏
 「出撃」(火星基地のデストロイドモンスター、カラー。)佐藤広明氏
 「クァドラン・ロー」(ガウォークと激しい戦闘を行うクアドラン、カラー。)宮尾岳氏
 「マクロス要塞艦」(地表近くを巡行するマクロス、カラー。)高荷義之氏
 「スーパーバルキリー」(疾走するTV版VF-1Sスーパーファイター、カラー。)河森正治氏
 「迎撃」(ノプティー・ガバニスを防衛するリガード、カラー。)鈴木敏充氏
 「バトロイド図解」(マクロス全百科/映画パンフレット等に収録されている内部構造図。
なお、キャプション等の解説は付かないソリッドな状態のイラスト、白黒線画。)田中精美氏
 「ガウォーク図解」(同じくマクロス全百科/映画パンフレット等に収録されている内部構造図。
これもキャプション等の解説は付かないソリッドな状態のイラスト、白黒線画。)田中精美氏
以上10枚

*キャラクター編
「幼い頃の未沙」(森の道をゆく幼少の未沙、2色カラー。)美樹本晴彦氏
「カムジンとラプラミズ」(2人のバストショット、カラー。)平野俊弘氏
「バルキリーとヌージャデル・ガー」(艦船表面のドッグファイト、部分着色。板野氏ゆえなぜかメカ。)板野一郎氏
「輝と未沙」(パイロットスーツの輝と普段着の未沙、カラー。)しまだひであき氏
「再会」(背後にマクロス強攻艦、ハッチの開いたスーパーファイター
浮遊する宇宙服の未沙に向かうパイロットスーツの輝、劇中にはないシークエンスのイラスト、カラー。)河森正治氏
「リン・ミンメイ」(私服で寝そべるミンメイ、カラー。)美樹本晴彦氏
「ミリア・ファリーナ」(ビキニのミリアのバストショット、カラー。)平野俊弘氏
「シャミー」(ベットに寝そべるオフデューティーのシャミー、カラー。)垣野内成美氏
「リン・ミンメイ」(夏の砂浜で寝そべる夏服のミンメイ、カラー。)しまだひであき氏
「マクロスギャルズ」(ミンメイ/未沙/クローディア/キム/シャミー/ベネッサのコラージュ的イラスト、
白黒線画。)門上洋子氏
以上10枚

総じて他のムックで収録されている図版も多く、ミニポスター集とみても
資料的に大きな価値があるわけではない。市場的にはややレアなため高価で割高感あり。


*THIS IS ANIMATION ザ セレクト 劇場版 超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか 
(84/9 定価1200円)小学館刊 

ここからは劇場公開時のMOOK。本家が出した一番スタンダードな作りの本、そこそこのストーリー再録
キャラ、メカの基本的な設定資料などおよその図版が揃っている。加えて「L.CATO」氏名義の
(かつて個人で同人誌noticeを刊行していたメカ/人物ともに恐ろしく達者な才女の方。
MATの同人誌に転載されたVF-3Sの図版が秀逸。現在は宮武氏の夫人という噂は本当でしょうか?)
書き下ろし図版(VF-1変型過程、スーパー、ノーマルの比較側面図、メカ身長対比図)など、
ここでしか見られない精緻な図版多し。白眉はぬえ謹製の艦載連絡艇(未沙とカイフンが乗ってるやつね。)
のスーパーパック付きガウォークモード図版とVF-1S/Aの上ではしゃぐ女性キャラ図版か?
劇場版の資料としてはこれだけでもなんとかなる。部数も多いのか市場でもよく見かけお買い得。

*マクロス・ザ・ムービー(84/12 初版特価8800円)小学館刊
劇場公開時に出た豪華本。値段もスゴイが中身も豪華な作り。
前半はカットごとにコマ焼きの画像を用いた完全なストーリー再現。コンテの指示も同時に
入っている凝りよう。もっともビデオやLDが普及していない時代なのでこういう構成に
なっているようだ。後半に入って美術ボードの収録、そしてメカニックなのだが
そのほとんどが詳細なVF-1の資料に費やしている。とても作画出来るとは思えないような
詳細なコクピット設定や外版パネルの資料や無数の書き下ろし画像
(長谷のウエポンセットの5連ミサイルポッドの、上下左右のフルートの刻まれた形状など
はこの資料によっている。)は劇場版の画面を超えて河森氏のめざした本当の
バルキリーの姿が示されている。このほか、他の資料では割愛された
VF-1のキャノピーやモニターに映し出されるコーションマークや、敵味方識別表示など
の作画指示の詳細も資料そのままに収録され、まさに劇場版VF-1の完全な資料集となっている。
もっともバルキリー以外のメカに関してはタンパクな内容であるので上記「TIA愛おぼ」とで
一対ということかもしれない。近年再版もあり、そこそこ数があるので市場的にはお買い得か?
なおこの本には田中精美氏画のスーパーバルキリー内部透視図のポスターが付属しており、
黒地に銀の凶悪な印刷ながら、精緻を極めた航空機としてのVF-1の魅力を再現しており、
中古購入の際は有無を確認したほうがいい。このほか特記事項としてはマクロス落下前の状態
(ホビーハンドブック版とは別稿、劇場版においてはメルトランディー艦。シャープな三角基調の
突撃艦)の書き下ろし図版も収録されている、
やはりデザインワークス発売後も価値は変わらない。また初版にはフィルムしおりが付属した。

*マクロス劇場版スペシャルプレビュー愛おぼえていますか(84/7 定価800円)小学館刊
劇場公開前のプレリリース本。予告編再録と設定、ストーリーのさわりの
部分のみ収録。劇場版製作中ゆえかぬえの書き下ろしなどはほとんど無く、
作者不明のバルキリー変型過程やマクロス変型過程の図版を
収録している。また劇場版と関係なくメガロード関連やTV初期設定の図版など、
未公開の画像を無理に集めて集めて構成したようだ。このほかトイのTVCM
の再録、加えて後のハイコミカルVF-1の開発資料の収録があったり、
マクロスプラモマニアの紹介や作例が載っていたりして
(一戸寛氏を筆頭に当時の若手モデラーによる。)不思議な作りになっている。
ちなみに河森氏によるTV版の反応弾の搭載方法の詳細が図で示されているのはこの本のみ。
(長谷ウエポンセットはこれに準じていない。つうか強度的に無理?)
これはこれで面白いといえば面白いが、劇場版の資料としては巻頭のカラー図版以外は
前出の劇場版資料二冊があればいらないかも?
追記:別項「マクロス作例集その2」に同書の作例紹介を追加しました。あわせて参照ください。

*愛・おぼえていますか  ストーリー&絵コンテ(84/9 定価980円)小学館刊
前書きに「この本は実際の製作に使用された絵コンテ及びレイアウトをもとに、
フィルムとして完成される以前のマクロスの姿を構成してみました」とあるように、
絵コンテそのものが収録されているのではなく、絵コンテの各コマを抜粋して掲載し、
その周囲に劇中の台詞がズラーっと書かれている本。いってみれば、絵コンテをイラストとして
使用した台本的ノベライズ(なんのこっちゃ)。資料的価値は低いものの、
河森氏によるコンテが(部分とはいえ)一通り確認できる唯一の本である。
巻末の1ページは河森氏の当時の心情が吐露されている。(この項、下忍さんより。多謝。)

*超時空要塞マクロス愛おぼえていますかポストカードブック(84/9 定価380円)秋田書店刊
劇場版の画面から抜き出したありふれた図版のポストカードがまとめられた本。
と思いきや、問題は巻末に収録された初期稿と思われる劇場版シナリオ。三角関係は決着せず。
未沙と輝が辿り着いたのは地球ではなく始祖のマイクローンの惑星。後半、歌詞翻訳のアイディアを
発想し、決戦の中その実行中に負傷しその歌詞を輝に託すかっこいいカイフン。ミンメイソングを悪意をもって
利用し、その失敗に(メルトランディーはマックス/ミリアの結婚放送を行い、先にゼントランを混乱させる。)
メルトランもろともマイクローンを抹殺宣言するボトルザー。そしてそれに反旗をひるがえすブリタイの
描写の濃厚さは決定稿の比ではない。後半やはり新統合軍に組みすることができず戦線離脱するカムジン。
ロイ死亡(カムジンと相打ちではない。)、マックス逃亡によってスカルリーダーとなり新米の部下を失いながら、
ボトル旗艦に血路を見いだす輝、そして合流するマックス(ちなみにマックスは決定稿より青臭く描かれている)。
これって良くない?すげえいいよ。そしてボトルザーに決着をつけるのは未沙操るマクロスのダイダロスアタック。
この後、十数年を経て復活したサターン版マクロスはその構成をこの稿に影響されている節あり。


*超時空要塞マクロス原画集(84/10 定価1200円)ムービック刊
劇場版マクロスの美樹本氏による原画を集めたモノ。巻頭に書き下ろしイラスト一点、
そのあとセル画の再録。以降に線画状態の原画、巻末にキャラ設定という構成。
なんとなく集められたといった感じで統一性には欠ける内容。
特記事項は何ページ置きかに挿入されているメカ設定図版なのだが
何故かディフェンダーの図版に「トマホーク」のキャプションが入っている
これが手書きで原本に入っているもののように見えるため、どうにも解せない。
劇場版においては従来ディフェンダーと思われていたものは「トマホーク」という名称だったのかもしれない。
もちろん従来トマホークの図版も載っているのだがこれにキャプションはない。
通信販売で良く見かけた大判の設定資料とともにアニメイト系で販売されていたようだ。
市場ではほとんど見ないが美樹本氏の線画にこだわる人以外に資料的な価値は無いと思われる。


*小学館テレビ名作アニメ版 超時空要塞マクロス 全7巻(83/5〜定価各690円)小学館刊
放映されたフィルムを元に漫画のように再構成(コマのとりかた、ふきだし、擬音など)したフルカラー本。
いわゆるフィルムコミック。ビデオの普及率が低かった本放送当時においては、多くの人気アニメ作品が
フィルムコミックになっていたが、これもそのうちのひとつ。ビデオやLD、はてはDVDまで普及した
現在においては価値がないという人もいるが、それは誤解である。各話の各シーンがすぐにチェックできるため、
検索資料としての利便性の高さは抜群といえる。フルカラー印刷ゆえに、購入時には印刷の色ズレを
確認したほうが良い。入手は比較的簡単だが、全巻揃えるとなると手間取るかも。
ヤフオクにも定期的に出品されている模様。(この項、下忍さんより。多謝。)
ロドリゲス追記:入手してみましたがほんとに便利でした。
せっかくなのでさらに追記:本稿中にもあるようにビデオ/LD/VHDが高嶺の華だった当時は
このようなアニメのコミカライズ本購入が本編をコンプリートする唯一の方法でした。
(音声はドラマ編といった名称でレコード化されていて、画像はコミカライズ本で補うのが一般的だった。)
劇場版999、劇場ルパンのカリオストロの城/マモー編、火の鳥2772などが存在していました。
ただ、編集者にマンガのセンスが要求されるため、ものによってはストーリーが
よくわからなくなってるものもあって玉石混合な印象がありました。

*テレビ名作アニメ版 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 全2巻(85/3 定価各980円)小学館刊
これもフィルムコミック。劇場版なのにテレビ版と銘打ってるのはご愛敬。高密度な劇場版の画面を
できるだけ大きなコマで収録しており、TV版に比べかなり綺麗で見応えのある本となっている。
もちろんフルカラー。「マクロス・ザ・ムービー」前半部分と補完の関係にあるといえる。
確認作業などが非常に便利なのは、さすが紙メディアといったところだろうか。入手は比較的簡単。
(この項、下忍さんより。多謝。)
ロドリゲス追記:入手してみましたがやっぱり便利でした。

*マクロス7トラッシュ3巻 美樹本晴彦著 角川書店刊(96/7 定価540円)
うちでは守備範囲外のはずのマクロス7の外伝的なこのマンガが何故が出てくるかというと、
当該、3巻の73ページに出てくる有人型の初代ゴーストのため。軍の特務機で、それも隠密行動だから
あえて旧型機になっているのでしょうか?ちなみにセンサー部がそのままバブルなキャノピーに
なっていて、内部はサイドバイサイド(パラレル)の復座コクピット。(横幅いけるんやろか?)よって筆者が
旧ゴーストをガレージキット化するときは有人/ドローンのコンパチになります。(いつの話やら。)
なおマクロス7トラッシュではこのほかVF-4実験機(エクステリアの変化無し)やVF-11、
VF-17なんかも出て来ますがアニメそのままの描写で特記事項はありません。
(なんてたって懐かしのローラーゲームで飛び跳ねながらドツキ合いして、負けそうになると
オネーちゃんが一曲歌って勢い付ける話なのでVFなんかほとんどでてこないのよね。)

*超時空要塞マクロス Flash Back 2012 グラフィティ(87/10 定価880円)秋田書店刊
恐らく唯一のフラッシュバック本と思われる(他にあるとしたらムービック刊行のものぐらいだろうか?未確認)。
内容は、OVAで使用された美樹本氏のイラスト(未使用含む)の掲載、
天使の絵の具Part1(愛・おぼの幻のエンディング)とPart2(ビデオ新作部分)を解説つきで収録。
と、ここまでがカラー。以下2色刷りで各曲の歌詞と使用されたシーンを掲載。最後に白黒で、
設定資料、原画、河森氏と美樹本氏へのインタビューが掲載されている。
注目すべきは、パーフェクトメモリー等で発表されたものとは形状がまるっきり違うメガロードや
VF−4、新型パイロットスーツの画稿だろうか。ただし、VF−4はファイター形態だけしか
設定されていない(当時)。また、カラー部分においては、メガロード艦長席の様子も確認できる。
入手はやや困難かもしれないが、丹念にさがせば安価でみつかる事も多い。
なぜかヤフオクでは高値になりやすい。(この項、下忍さんより。多謝。)
ロドリゲス追記:新設定のメガロードはエンジンとアームド部分が合体しているような、よくわからない構造の
ガラス張り船。しかもなんか構造が辻褄合いません〜〜。(本編見てもわからな〜〜い。)
どっかで見たような気がすると思ったらフォルムはアルビオンとクリソツなのね。


*THIS IS ANIMATION special マクロスプラス(95/3 定価1400円)小学館刊
プラスの前半リリース時に出たMOOK、しかしその実体は、、、、。
前半は従来通りプラスの設定資料、ストーリーの再録。
後半は打って変わって、航空機としての歴代バルキリーを解説した、
いわば”バルキリーインアクション”となっている。
MGでおなじみの二宮氏によるこの記事は、
順を追って、VF-1、2、3、4、VA-3、5000、11、14、17、19、21、各機の
開発過程、運用秘話、機体の二面図と各種マーキング、
(2、3、14、はテキストでのみ言及、5000はファイター形態の図版を収録
マーキング表と図面は版権無視サイトでパクられることしきり。)
などで構成されており、特にVF-1は従来の図版に加えて新規の画像を効率よく配置し、
いままでの設定の集大成となっている。なおTV版/劇場版を初期生産型、後期生産型として
扱うことで両者の差異の矛盾を解消しているのもこれが原本だと思われる。
ゆえにこれらの記事によってVFに関して史上最も有益な資料となっており、
同時に半ばオフィシャルに近い影響力を持っている。
なお、超レア、あっても高価。でもそれに勝る価値あり。
なおこの本の後半の内容はデザインワークスではほぼ補完されません。


@ジュブナイル系@

*小学館コロタン文庫90 超時空要塞マクロス全(オール)百科(83/4 定価480円)小学館
いわゆるお子様向けのポケット百科の類。内容は、キャラクター及びメカ紹介、ストーリーダイジェスト
(第12話ビッグエスケープまでを収録)、マクロスQ&A、プラモガイド、雑学百科(いわゆる辞典)など。
本の性格上、内容は推してしるべしと言いたいところだが、妙なところでマニアックなネタが
転がっていたりするので侮っては行けない。画稿としては、バトロイド正面透視図や、
決定稿直前のファイター図版や、決定稿とは異なる三面図(玩具用か?)などが収録されていて楽しい。
その他マクロス要塞艦・強行型の内部図解、トランスフォーメーション手順なども掲載されている。
プラモガイドはリリースされている主な製品の簡単な紹介だけでなく、製作するうえでのワンポイント、
ジオラマの作り方、写真の撮り方までも書かれている。しかしながら、かなりおおざっぱな記述のうえ、
子供にそんな事ができるのかと疑問に思える方法もあったりで、あまり役には立たないように思える。
なお、マクロスQ&Aは違う意味で必見といえる(笑)。ゼントランの甲状腺分泌異常による巨大化説は傑作と
断言したい。入手はやや困難。ネットよりも町の古本屋を丹念に探したほうが早いかもしれず。
(この項、下忍さんより。多謝。)
追記:別項「マクロス作例集その2」に同書の作例紹介を追加しました。あわせて参照ください。

*コロタン文庫 超時空要塞マクロス ガイドブック(84/9 定価480円)小学館刊
50音順に用語の解説と図版が入ってる。子供向けと見せて意外に丁寧なつくり。
上記、大百科が放送中に発売されているため、TV後半を補足する内容になっている。
結構使える。特記事項は今は亡き”かがみあきら”氏の漫画収録。
全(オール)百科に引き続き、模型使用のディオラマや改造作例を収録。
追記:別項「マクロス作例集その2」に同書の作例紹介を追加しました。あわせて参照ください。

*コロタン文庫 最新プラモ作り全(オール)百科(82/12 定価580円)小学館刊
上記2冊に先駆けてマクロス放送開始直後に発売された児童用模型製作指南本。内容は陸海空のスケールモデルに
加えて当時模型界を席巻し始めていたキャラクターモデルを扱っている。内容は当時の模型ライターが対象年令を
無視して書いたとしか思えない行き過ぎたもので、エリ8の地底ドリルまでスクラッチしている。
マクロスに関しては出たばかりの初期キットレビューと初期設定状態の図版を若干収録。(早瀬アキとかね。)
マクロスの資料としてはどうでもいいんですが、あまりにも楽しいので追記。


*小学館名コーチ文庫 超時空要塞マクロスプラモシリーズ1 
  プラモ名人大作戦(83/9 定価390円)監修 十川俊一郎 小学館刊

表紙はミサイル装備の可変1/72バトロイドの写真でなかなか楽しい。
中身は一連の少年向け模型製作指南書なんだけど、十川センセだけにジオラマ(歴史的表記)中心で
  基本工作、ベースの作り方から撮影アングルまで指示があり、十分実用に耐える真剣な内容。
海面の再現をケースごとに数種の方法を示したりと教育的な要素も強い。
   実際写真自体も当時の下手な模型雑誌より立派で、70年代MM時代の成果がここに結実している。
  作例そのものは大掛かりな改造のない素直なものだが組み合わせとAFV系の派手なウエザリングも手伝って
  塗りとポーズでカッコよく見せる良心的なものが多い。題材はTVやイメージボードのジオラマ再現で、
  ネタ的にはTV名場面模型ジオラマ再現1/2と被るが、いずれもこっちのほうが一枚上手。
(実質的な製作スタッフはほとんど同じのはずなんだが。発売時期の関連もあるのかな?)
  個人的には1/72のフルスクラッチのブリタイが楽しい。巻末には83/9時点のカラー写真入りの
  マクロス模型リストがあり構成に無駄がない。このほか十川氏32才のカラー写真が見られる。
なおタイトルに1とあるがこのネタの2は出てないようだ。またこのコーチ文庫シリーズはコロタンより
  サイズが大きく、ビジュアルに振った児童書シリーズだったようで、数種を確認しているが、
  コロタンほどには人気にならなかったらしく、市場的には全く見かけない。
  といっても特殊な線画があるわけではなく、資料性は皆無だが楽しすぎる。
  近いうちに作例リストに追加予定。やっぱりこの手のジュブナイル作例本はやめられない。
  下忍さん資料ありがとうございました。心より感謝。


*最新版アニメSFプラモ大全科(改訂初版84/6 定価670円)秋田書店刊
  例によって年少者向け大百科系の一冊。「だいぜんか」と読むのだが音だけ聞くと
凄い元犯罪者みたいに聞こえる。これは秋田書店のジュブナイル本のシリーズ名らしく
巻末には怪奇大全科やらアニメロボット大全科など、ほかのシリーズも載ってます。
  秋田書店だけあって編集は当時もはやキャラクターモデル誌と化していたマイアニメ編集部が
担当。内容は、まず巻頭カラーでバンダイ新製品(主にMSV、バイファム、エルガイム)、
  タカラ(ゴーグ)の新製品、イマイ/アリイの新製品(オーガス)+マクロスディオラマ。
  続いて塗装作例、ディオラマ作例(いずれもガンダム)さらに絶版プラモと同ボックスアートの
  紹介となってます。白黒の本編は2/3が各社(バンダイ/タカラ/イマイ/アリイ/青島)の
  製品情報となってんですが、このへんが妙に充実していてバンダイなんか模型情報の購読申し込み先まで
  載ってます。(流石、雑誌編集部製だけあってマーチャンダイズに抜かりはないようだ。)
  付帯するキャプションも全てのキットをただただ過剰に賞賛する批判性のないもので、
一つ一つはかなり笑えるんだけど、続けて読んでいるとゲップが出てきます。
  (通販のインチキ健康/開運グッズのキャプションに似たり。)例えば、
「アーマードタイプの武骨なイメージは男のモデリングスピリッツを十分刺激してくれるのだ」(1/72アーマードバルキリー)
  「特殊メッキ加工による限定品。重厚な鋼鉄の感覚が最高だ」(1/72バトロイドアイアンタイプ)
  といったような表現が永々と続きます。
  さて、ここでのマクロス関係の記事について。かなりの種類が写真入りで紹介されていて
  当時(劇場公開前)はカタログ的に使えたはずなんだけど、イマイキットの紹介写真が
  ことごとく有井のスケール違いのものの写真なのでなにをかいわんやでございます。
(1/72バトロイド各型の写真は全部1/100可変の写真だったりします。)
  後半に入って、プラモの作り方と改造例ディオラマの作成法、これも通り一遍の無難な内容。
  続いてどれもどこかで見たような(セミプロ?)アマチュアの作品集があって、
  巻末にはアニメSFプラモの歴史として、鉄人28号からゼンマイ付きヤマトに至る、
  歴代絶版キットが紹介されているのだが、このコーナーだけは異常に力が入っていて、
  妙な気合いを感じさせるものとなっております。ハイ。
  (単に担当の人の問題かも知れません。シルバークロスだとか変なもの多いし。)
というところでまた来週〜〜〜。(ほんまか?)
  PS:書き忘れてたけど、資料的な価値はごじゃりませ〜〜〜ん。
  PS2:ところで男のモデリングスピリッツって何ですか?海@堂様の要求されたヤツ?


  *プラモデル 岡田徹也著(84/7 定価780円)フレーベル館刊
  さあさあ、いよいよ些末ネタに入ってきました。タイトルだけだとなんだかわからないこの本、
  サブタイトルに「子どもの実技教室シリーズ・7」とあり、要するに前述のプラモ作り等と同様の
  児童向け模型製作指南本。初出が84年だけにスケールモデルに加えてキャラクターモデルも
紹介されており、マクロスものは巻頭のカラ−ページにプラモカタログとして有井1/72アーマード/グラ−ジ/
  トマホーク、1/100ガウォーク、1/160モンスター等の商品見本のような写真が紹介されている。
  もっともカタログと称しているからといって当時の新作リストなんかじゃなくて、ただ無作為に各ジャンルの模型のややつらい作例が
  二三点載せられているだけなので、時代的な資料性も皆無。内容も前述の指南本のような楽しい暴走もなく
  無難な工作の解説。このあたりは流石アンパンマンの本屋さんゆえか。
模型研究家を称する著者はどうやら鉄道模型関係の人のようで
  キャラクターモデルは特にぞんざいな取り扱いになっており、作例の1/144シャア専用ザク(初代。300円也)
  は継ぎ目消しなしのうえ、ピンク無塗装、足首は設定無視のデタラメな塗り分けなので
  当時の平均的ボンボン愛読小学生に鼻で笑われる内容になっている。
  まあ、時代の流れのなかでニューカマ−を良しとせず、冷淡な態度の先人は多かったという話。
ちなみに時代的にMSVの後期に当たり、すでに小田雅弘氏や川口克己氏が活躍中なので素組みという失点も高い。
  総じてブームに乗って市場に溢れていた児童用模型指南本に後から慌てて参入して自爆した時代の徒花と
  見るべきものなのだが、巻末の発行年度に恐るべき事実が記されていた。

   1984年7月 初版発行  1994年3月 第5刷発行

    筆者はこの本を地元の図書館の児童コーナーで見つけたのだが、すぐさま紀伊国屋の新刊検索をしたのは
  いうまでもない。そこでは勿論1984に絶版。出版元でも現行書籍ではない。
  一体なぜ、こんな本が5回も、それも10年渡って増刷されているのか?
  その答えはフレーベル館のサイトの今は繋がっていないリンクボタンの
  「図書館向けセット」に秘密があるのかもしれない。多分あなたも公立図書館で会えます。

フレーベル館さん、こんなのセットに入れてるんですか?


*ケイブンシャの大百科別冊 やさしく作れる超時空要塞マクロスペーパークラフト(83/10 定価500円)ケイブンシャ刊
印刷済みの厚手のケント紙で製本されていて、そのまま切り取って組み立てるペーパークラフト本。
所謂、精密なペーパークラフトというにはパーツ数も少なく、箱にマーキングをしたような内容だが、
すでに切り込みや折り目が入っていて丁寧にもぎ取れば、そのまま組めるお手軽仕様で、可動ギミックも多い。
要するに昔の小学館の学習雑誌の付録みたいなもの(幻灯機とか)と言えば分かりやすいか?
VF-1S(ファイター)、マクロス要塞艦、アーマードバルキリー、トマホークの4種を収録。
巻末の既刊案内によるとガンダムが4冊、ヤマト/ダグラム/ザブングル/ウルトラマンがそれぞれ1冊ずつ
出ていたらしい。マクロスももう一冊出ていたような気がするが未見。



*ケイブンシャの大百科まんがイラスト大百科(84/10 定価650円)ケイブンシャ刊
さらに瑣末ネタです。例によってケイブンシャの大百科の一冊。表紙には
「マクロスの美樹本先生のデザイン塾、君だけのオリジナルキャラを作ろう!」とか、
「3Dイラスト(!!)に挑戦!」「画材を使い分けてリアルに再現!」とあって
真ん中には私服のミンメイなんぞが大きく描かれているので、あたかも美樹本氏が
ポリゴンCGでミンメイのディオラマを作って見せてくれるような錯覚に陥りますが、
実際の内容はというと、およそ同人イラスト(84年当時)の描き方を紹介した本といいましょうか、
アニメ/漫画キャラの紹介とイラストの書き方がメインで美樹本氏のコーナーは
巻頭カラーの数ページに過ぎません。どうやらこの本用の新規イラスト(ミンメイ/未沙)の
製作過程を経過を追って収録したもので、それなりに貴重ではありますが、このあとの記事の2/5は誰が
書いているんだかわからない有名キャラやメカの怪しい書き方で埋め尽くされております。
というのはここではメカやキャラをおよそのアタリを付けるところから順に見せているのですが、
(まず円錐を描いておいて、ここから手足のアタリを付けて細かいところを描いて行こうとか)
どれも最終的に設定画と寸分違わぬ絵に辿り着く為、元絵から逆にトレースした疑惑爆裂で、
怪しいこと極まりなしでございます。これが本の前半から後半までバルキリーやらゼットンやら
バリバリ伝説からP3のルパンやシンカンポーや若松みゆきやらまでが書きなぐられております。
これが終わるとCGアニメの紹介記事なんですが、なにせ川尻レンズマンの頃なので
ただただ、すんごい機械が載っております。このあとは画材の紹介があって、そのあとは
オリジナルキャラの作り方なんですが、髪型を工夫すると良いキャラになるぞとか、
はあそうですか、そうですねとしか言い様がございません。作例のオリジナルメカもなかなか行ってます。2
おまちかね3Dイラストの記事なんですが、3Dといっても、ただのプラモデルと超合金トイ使用の
ジオラマとコスプレ同人記事でありました。これが終わりますと当時でもとても
入手できないようなレアな漫画入門本の紹介があって、無差別にふる〜〜い漫画のキャラ
紹介があって(シルバークロスとかひび割れ人間とかおれは鉄平とか渡イサムやら、、、って、
ほんとなんなんだろう?)おしまいです。でも巻頭の未沙のイラストはちょっといかしてます。
なお主な作者のやぎさわ梨穂氏って、、、そっかOUTでマーズとマーグがハンバーガー屋でバイトする
漫画を描いてた人か、、、、。ふ〜〜〜ん。 PS:良く調べたらこれの2冊目があったので発注しました。(なぜ?)


@ゲーム解説/攻略本@

*マクロスプラスGAME EDITION公式完全攻略ファイル(2000/7 定価1400円)火の玉ゲームナビゲーション光文社刊
いわゆるゲーム解説/攻略本だが、なぜかプラスの設定画に加えてVF-1やデストロイドの
三面図(全てではない)や一部オモチャ用ギミック指示図版が収録されている。
そこらに残っていた図版を無差別に集めたようだ。結果、総合的にお買い得な内容になっている。
ただVF-1やヌージャは劇場版とTV版の図版が混乱して入っているのでそのまま信じないこと。
新刊書としてまだ入手可。

*マクロスVF-X2公式ビジュアルガイド(99/10 定価1600円)ムービック刊
素直にゲーム攻略本。いわゆる設定資料はケーニッヒ/VA-3/敵機動兵器などの新規のメカのみで、
下の火の玉仕様とでこれらはほぼコンプリ。(模型製作的には足らないのもあるけど。)
またVF-1に関しては宣材用の画像(パッケージ/宣伝ポスター等)と本編中に
面クリで出てくるご褒美画像の再録のみ、これらはこれで今風の描き込みと
プロポーション取りで楽しい。また、宮武氏と河森氏のインタビューがあるので、
そういう向きはおもしろいかも。まだかろうじて新刊として入手可。

*マクロスVF-X2完全公認攻略ファイル(99/9 定価1333円)火の玉ゲームナビゲーション光文社刊
同じく素直にゲーム攻略本。これまた同じく設定資料は新規メカのみ。
同じく宮武氏と河森氏のインタビューがあるので、(中身は別です。念のため。)
そういう向きはおもしろいかも。これまた同じくかろうじて新刊として入手可。

*マクロスデジタルミッションVF-X最強攻略ガイド(97/4 定価1200円)小学館刊
カラー口絵でキャラ紹介、続いて登場メカ紹介、そしてゲーム攻略と
ここまでは普通のゲーム本。このあとVF開発年表(これの根拠は?)
そして各VFの設定資料。(1〜21まで全部あるけど模型的に揃わない。
特にVF-1はTV版も劇場版もまぜまぜ。)
あとは宮武氏、河森氏のインタビューって構成。可もなく不可もなし。
新刊は入手困難。個人的にはVFー1への思いを再燃された本なので若干の思い入れあり。

*マクロス デジタルミッションVF-Xオフィシャルプログラム(97/3 定価1500円)メディアックス刊
現状では唯一VF-4の変型過程の解説図版を全部収録。ただ鉛筆書きのラフなので
多くは期待してはいけない。加えて、別種のVF-1用スーパーパック(背面用、ラフ。実は初期設定資料だった。)と
宮武氏によるバトロイド汎用大型グリネードランチャーの図版を収録。
あとはエネミーバルキリー/バルハラ等の新規メカの図版を収録している以外は普通のゲーム本。
同じく新刊は入手困難。なおこれに収録のVF-4の変型過程(ラフ)はデザインワークスでも再録されていない。

*公認ガイドブック 超時空要塞マクロス愛おぼえていますかオペレーションマニュアル(97/7 定価1143円)宝島社
SS/PSのゲーム攻略本。が、編集者がよくわからないまま作ったらしく
例によってTV版と劇場版をごちゃまぜにした引用、意味不明の記述、根拠不明の勝手な新設定など、
なるほどサブカル詳しそうで、だめだめな宝島らしい内容。
特記事項、新メカのクアドラン・ノナ(ロー型ベースでミサイルランチャーを3基に減らし、
背中にペニス状のユニットを装備した、廉価版の機体)の画像収録。
どうせ新刊買えないから無理して探さなくてもいいかもしれない。うん。

*セガサターン 超時空要塞マクロス愛・おぼえていますか[公式ガイドブック]小学館刊
これも同名のゲームソフトの攻略本。
ページの半分近くをカラーページが占めるが、その半分がメカCG、キャラクターの紹介に割かれ、
残りが各ステージ毎のゲーム攻略に充てられている。また、ゲーム中のOPムービーは巻頭見開きで
紹介されているが、残りの各ステージのムービーはそのステージの攻略ページの頭で紹介されている。
後半モノクロページはそのほとんどが美樹本氏、宮武氏等のインタビュー記事に充てられ、その記事の
カットにはキャラクター/メカの線画資料が充てられている。カットにバルキリーの物は少ないが
凝った物が見受けられる。(デストロイドの細部ディテールが指示された物等)最後に特別付録として
「マクロス用語辞典TV版編」が収録されているが、「〜劇場版編」は何処にあるのだろうか?
カラーページにゲーム宣伝用のリバーシブルポスターの図版が収録されている
(この項JACさんより。多謝。)
入手に伴いロドリゲス追記:本文中にあるようにカラー図版の収録が徹底していて、
前述の宝島社のモノに比べて非常に充実しております。特に美樹本氏の書き下ろし図版の再録が多く、
メカも宝島社のモノには載っていないゼントラ要塞/ポッド類が掲載されているので
後述のメディアックス版が入手できなければこっちがいいはず。
なお、すでに絶版で新刊の入手は不可になっており、入手は中古となります。


*超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますかセガサターン版 オフィシャルプログラム メディアックス刊
おなじく同名のゲームソフトの攻略本。前半のカラーページでから図版の紹介、中程のモノクロページで
各ステージの攻略と美樹本氏、河森氏など主要スタッフへのインタビュー、巻末ではデモムービーのコマ
焼きによるストーリーの解説が収録されている。資料的にはゲームの為のオリジナルの物を除いて
新規の物は無いが、劇場版の資料にほぼ統一され、劇場版では新たに資料が起こされなかった物は
TV版の物で補われている。また、この頃製作された「マクロス世界史年表」と、
美樹本氏描き下ろしによるゲーム宣伝用ポスター図版の主要キャラクターピンナップが収録されている。
(この項JACさんより。多謝。)
入手に伴いロドリゲス追記:やっとSS「愛おぼ」の攻略本が揃ったのですが、この三種では
このメディアックス刊のものが資料的に一番詳しく、設定図版もほぼ完全に載っています。
特に補給船として出てくる、このゲームオリジナルのシャトルの図版はこれのみになっています。
(この機体はケーニッヒの元ネタかな?)


@アニメ/模型雑誌@

月刊アニメージュ 徳間書店刊
いわずもがなスタンダードなアニメ雑誌。マクロス的には制作側と太いパイプが
あったらしく、オフィシャル的な記事が多く、裏設定的な図版もよく載っていた。
タイトルクリックで詳細へ。


月刊マイアニメ 秋田書店刊
*とりあえずタイトルをクリックで詳細へ。
最初は普通のアニメ雑誌だったのだが、そのうちキャラクター模型誌に限り無く近付いて
独自の世界を築いた(?)行き過ぎた凄い企画多し。隠れざるカルト雑誌。概廃刊。
マクロス的にはタカトクをスポンサーに1/55VF-1改造コンテスト等を開催。
でもそれだけでは終わらない内容。なお、古書としてはなかなか入手困難。
されどあっても安い。徐々に網羅中。


月刊OUT みのり書房刊
*前述マクロスパーフェクトメモリーの母体にして、知られざる元祖サブカル雑誌。
サイズはアニメージュより小さいA4版。断じてアニメ雑誌にあらず。投稿雑誌の側面も強い。
不幸にして今は廃刊ながら、アニメ評論において、アニメックと双璧を成した。
いわゆるアニメ雑誌的な設定資料/キャラ中心の特集を組まず、「分かっている」キャプションが
その真髄であった。今となっては資料的な価値はないが、捨て難い記事は多い。
確認できたものとしては82/12、83/7、84/9、84/10に特集記事。
これ以外にも評論記事があったはず。確認出来次第追加。


アニメック ラポート刊
*当時は隔月刊だったはず。(もともと季刊だったと思う。)いわゆる初期ガンダムの裏設定
(MSのナンバリングや詳細スペック等)を構成したと自称する
マニア向けアニメ雑誌。これもサイズはアニメージュより小さいA4版。
当時、バイファム(バンダイ)に優しく、ダグラム(タカラ)に厳しかったことで
ちょっと有名。一応マクロスネタも多少は扱っていて表紙がレオタードのミンメイの号も
ありました。うちの倉庫コンテナに揃ってるハズなのでそのうち詳しく記述の予定。
事実上サンライズ/バンダイ寄りの雑誌だったため、別冊のマクロス大事典はでなかった。
これも既に廃刊。


そのほかのアニメ雑誌等 ジ アニメ 近代映画社刊/アニメディア 学研刊
*ジ アニメは例によってアニメージュを追うアニメ情報誌。出元が近代映画社なのは
当時再編集モノのアニメ劇場映画のブームだったことと関連するのかもしれない。
現在、古書捜索中。入手したものを見る限り、オフィシャルな情報をあまり貰えて
なかったようで編集の苦労が感ぜられる内容。筆者はアニメージュが売り切れていたと
いう理由で創刊号を持っている。それなりに一生懸命な作りなんだけどねえ。80年代半ばで廃刊か?

アニメディアは今も生き残っているアニメ雑誌。当時学研はキャプテンフューチャーや
モスピーダのおもちゃを販売していたりで精力的にアニメ業界に参入してきたところ。
個人的にはほとんど印象がないんだけど、これも古書捜索中。まとまったら記述の予定。


東京ロボット新聞(各定価1200円)ケイブンシャ刊
*ロボットネタの懐かし本。時々マクロス関係の図版が入っていた。VOL.00-03号
はなぜかYF-19の変型過程がほぼ全部入っていてマクプラのゲーム攻略本の
発売まではこれだけが価値があった。が特集記事自体が後述予定のBクラブ79号の
寸分変わらぬパクリ(再録?断り書きなしの?)と後に知ってひっくりかえった。
すでに事実上の廃刊。ケイブンシャのサイトにも言及がない。いちおうは
次号発売無期延期中。最終号の00-06号にM3関係の図版があるが、宣材用のものばかりなので
(デザインワークスに収録の線画をジャギジャギのまま彩色したもの)色見本のみの価値。

次号からアトランジャー復活特集なのになあ。

追記:とかいってたらケイブンシャそのものが無くなりました。なおロボット新聞のセンスそのものは
スーパーロボットマガジンへ継承された模様。心よりはぬまあん氏を応援申し上げます。


*マクロス情報Vol.1〜Vol.8(各定価50円)アリイ/イマイ共同で刊行
放送当時に頒布されていたタミヤニュース等と同サイズのアリイ/イマイ主導の宣伝用小冊子。詳しくはタイトルをクリック。
(この項も下忍さんより、ありがとうございます。)


*ホビーボーイ(各定価480〜円)徳間書店
テレビマガジン別冊の不定期刊行のホビー雑誌、84/1創刊。カラーページが多く、一冊あたりの作例数も尋常ではない。
現在10号まで存在を確認。隠れざるマニア雑誌。詳しくはタイトルクリック。


*コロコロコミック2種+小学館の学習雑誌 小学館
今となってはとてもじゃないがコンプリート不可な児童向け雑誌、小学館ゆえ当時はガンプラブームに乗って
マクロス模型を大プッシュしていた。とりあえず、収集できた数冊からの情報を公開。
詳しくはタイトルをクリック。


*HOBBY JAPAN
いわずもがな、いまも刊行されている月刊模型雑誌、もちろんマクロス模型の発売当時からニューキットレビュー、
改造記事が載っていた。マクロス作例の歴史がほぼバンダイ川口氏/マックス渡辺氏の歴史だったりします。
(作例一覧は別項「初代マクロス模型雑誌作例集その1」を参照ください。)


*HJ増刊マーク・ワン
85/8のHJの別冊でトイや特撮ヒーロー特集、コスプレグラビア、ウルトラメカ研究。果ては
くり〜むれもんまで、模型の枠からあえて大きく内容を広げた隔月刊誌。(ファンロード風か?)
前年のMGの創刊に対抗する意図が感じられるが、3号で事実上の廃刊となった。
マクロスとは直接関係ないが、創刊1号で河森氏によるグラージ似の歩行メカ
(低速時はガウォーク鳥足歩行、高速時は半円状に足の裏を変型させて人型で疾走!)
のイラストがその作品世界と共に収録されている。スポンサーのロゴ入りの派手なカラーリングの
レーサーで、各国の不整地を舞台に各チームが連戦しつつポイントを稼ぐ、機動メカで競うF1のイメージか?
発想は後のサイバーフォーミュラの前身だと思われるが、創刊号のみで
2号(85/10)には河森氏の記事はない。創刊号のみのゲスト扱いであったようだ。


*MODEL GRAPHIX
いまも刊行されている月刊模型雑誌、創刊直後と近年、長谷川キットの発売に伴い特集が組まれている詳しくは
別項初代マクロス模型雑誌作例集その3、〜モデルグラフィックス84/11〜現代編〜
を参照ください。


*電撃ホビーマガジン
近年、長谷バルとやまとVFシリーズで重点的な特集多し。俺マクコンテストの長谷改可変バルキリーは
超有名。でもおもちゃ屋さんにあのままの製品化を要求しちゃだめよ。
だいぶん作例記事が溜まって来たので近日中にまとめて記載の予定


*キャラクターモデル
造形無宿氏の連載が始まりました。噂の20周年のOVA企画とリンクなのかな?
これまただいぶん作例記事が溜まって来たので近日中にまとめて記載の予定





*ビークラブ バンダイ刊
最初は車専門だった?今は亡きバンダイ主導の模型雑誌。詳しくはタイトルをクリック。


*バンダイ模型情報クロスオーバー(のちにMJと改名)
これもタミヤニュース等と同サイズのバンダイ主導の今は亡き販売促進用小冊子。
ビークラブが雑誌サイズなのに対しこちらはシングルCDサイズ。詳しくはタイトルをクリック。


*このほか「模型とラジオ」「模型と実験」「コロコロコミック」「小学館の学習雑誌」各学年なども
マクロス絡みの記事があるはずなのですが、流石に国会図書館ものなので
運よく入手したれば、記述の予定。

@同人誌=伝説的なMAT(マクロスアタックチーム)の発行物@

   *マクロスジャーナル SKY ANGEL VOL.3(83/3)
パーフェクトメモリー以前に作られたVF-1の発生、開発、兵装、システムまでを独自図版で解説した同人誌、
もちろんオフィシャルではないものの、後の各種MOOKの解説テキストに少なからぬ影響を与えている。
全ての始まりにして同人アプローチの出発点。同時に周辺メカも解説。超レア。
かときすなお氏(!)の一人ゴー@ンはご愛敬


*マクロスジャーナル エクストラ VF-1バルキリースペシャルエディション(84/5)
上記VOL.3に新規図版、架空のレポート記事などを大幅に追加した豪華版。
VOL.3にあった同人内輪話の要素を廃し、進宙式のレポートなど2009年における航空雑誌の形に、
徹した硬派な内容。ガウォーク開発秘話等も記事としてレベルが高い。巻末の各形態の三面図は
VF-1をトムキャットに見立てて引かれた物で航空機として潔いものとなっている。
なお、本誌内のVF-1写真はこれの立体造形物の特撮画像と実機写真の合成、加筆になっている。
いずれの記事も興味深く、MATの集大成。かときすなお氏のイラストレーションなど見所多し。
(無名時代だからってむやみに図面ぱくっちゃだめよん。)
当時MG誌でも紹介されたので数は出ているようだだ、ややレア。


*SKY ANGEL4 SAYONARAは言わないで、、、(83/8)
MATの打ち上げ的な一冊、マクロス総評、パロディー漫画、なんといっても宮武氏へのインタビューと、
宮武氏のSM漫画など、(未沙の緊縛とミンメイのSMスタイル、マックス/ミリア機と3P、さらに最後はマクロスと、、、。)
内容はバラエティーに富む。かなりレア。忘れてたけど「L.cato」氏によるVF-3Sが小さく載ってます。

私信:千葉昌宏様、当時あなたのお作りになられた同人誌を読んでいた高校生は、大きくなって
こんなサイトを作るようになりました。ありがとうございました。心より感謝申し上げます。


@ビデオ/LD/CDROM等@

*ビデオ/LDについて(分かっている事のみについて記述。)

まず一番古いのはTV版ビデオとして1/2話+27話(愛は流れる)を一巻にしたいわばより抜き版が存在。
ただしHIFI以前のノーマルビデオなので注意。
これはベータ版とVHS版があり、Vのほうはいまも古いレンタルビデオ屋で見かける。
また、これもLD版もあったらしい。(未確認、未入手。)
このほかこの時期にはエモーションブランドからメカ紹介ビデオの 「マクロスメカグラフィティー」(VHS/ベータ?/LD 45分)が出ている。
これはTVシリーズ本編から(比較的作画の良好な)メカニックシーンを種類別に抜き出したもので
それなりに便利なBGM付きのビデオクリップ集。これを見るとディフェンダーって動画としてまともに
作画されたことがないのがよくわかる。OP/新旧のEDがオマケとして入っている。音声はHIFIステレオに進化。
定価は9800円であった。高価に思えるかもしれないが、120分の映画が2万円くらいしていたので
当時としては標準的な値段。

注:この時代はビデオ/LDの普及の過渡期であり、セルビデオの単価も高く、
全話収録では価格が大きくなり過ぎるため販売数が見込めず、このような、
より抜きメカ集や抜き出し2本セットのような形態での販売がよくあった。
レンタルビデオ店でいまも見かける東映特撮ものの第一話(+第ニ話+最終話一つ前)+最終話の
形態のビデオも同様の理由による。

劇場版は公開しばらくのちにビデオ/LD/VHDで発売。もちろんこれはエンディングが真っ黒な画面に スタッフロールが流れる劇場公開版。ビデオ版はやっぱりノーマルでモノラル版。LD/VHD版はステレオ版だったはず。
(筆者は早くからLD版を所有していたが迂闊にも傷が付いちゃったあげく、荷物の下敷きになって砕けてしまった。
もったいねえ。)今もEDの追加された完全版はそこらで見かけるけど、後述の理由でこっちの方が
いいかもね。ちなみにTV放映はちゃんとステレオだったからビデオ版買うよりHIFIビデオでTVを録画
した方が臨場感はありました。

この後、TV版のLDボックスが発売になる。これは修正後のTV版を全て含むほか、
最終巻に映像特典として各種設定資料の線画の停止画像と模型/トイのTVCM等を含む。
TV版のLDボックスはこの後15周年時にも再版されるが内容はパッケージとインストと
特典映像に赤面もののSDオープニングが追加された以外は同一のもののようだ。
近年DVD版も発売されているが、おそらく新LDボックスと同一であろう。
筆者は初代のLDボックスを所有しているがこれはパッケージがメガロードのメタリックな
図版となっている。15周年版のパッケージは統合軍パイロットの横顔になっていて、
ペーパークラフトのVF-1なんぞがおまけに付いていたそうな。
これらボックスとは別にLD一枚もののバラ売りもあるが、中古で探す場合はボックスで買うのが吉。
後ろの方の巻なんか見た事がないので目先の安さで1〜2巻を買うと泣きを見る。
LDに関してはもはやプレミアはないし、むしろ半額以下で流通しているので
ボックスを探しても一万円以下で見つかるから、安くハードを仕入れて買うべし。
このほかTV版はビデオでも出ていて全話を揃えるレンタルビデオ屋も少なくない。

これに前後して、OVAとしてフラッシュバック2012のビデオ/LDの発売があり、
劇場版のエンディングに予定されていて達成できなかったミンメイのコンサートシーンが
再現されているのが売りだったが。その実体は、(当時は新作のOVAとして宣伝されていた)
本質的に新作カットは数分だけであとはTVと劇場版から抜き出した映像に(TVのトホホな作画も含む)
に飯島真理の曲が延々とかかる、なんともつらいビデオクリップ集だった。

さらに数年後、2012のコンサートシーンを無理矢理エンディングに付け加えた劇場版が完全版として発売された。
これはLD/ビデオともにHIFIステレオになっていて、ビデオは当然VHS版しかない。
(時期が時期だけにSVHS版を見たような気もするが。)
ただし、追加されたエンディングはフィルムの劇場版本編に2012のビデオ画像を継ぎ足しているため
画質的に違和感があり、スタッフロールもビデオ処理で入れられているため評判はあまりよろしくない。
近年発売されたこれのDVD版はエンコードの為か特に劣化が顕著でなおさら評判が悪い。
個人的には圧縮なしのLDが一番素直でいいと思うのだけれど。


補足情報:
いうまでもないがベータ/VHD/SVHSはすでに失われたハード。
蛇足ながら書くとベータ式ビデオはVHSに先んじて家庭用として実用化された
ソニーのカセット式ビデオ再録システム。
VHDはLDとほぼ同時期に出現した松下主導の接触型で再生専用の磁気円盤動画システム。
SVHSは専用テープ使用の画像強化版VHSビデオシステム。

ベータは画質で勝っていたのだが、最大録画時間の短さで劣り、(後に2度もテコ入れが行なわれるが、) 最初はシェアも僅差だったのだが、友人間の互換性と大量生産によるVHSテープの急激な価格破壊もあいまって、
お金に糸目をつけるそれほど上を求めないエンドユーザーに嫌われた結果、VHSが世界的に市場を席巻し、
ハイバンド化、画質強化型EDベータや長尺テープの開発などで反攻を試みるも顧みられず、90年代後半に事実上消滅した。
VHSより少し小振りなカセットでテープ幅はVHSと同じ1/2インチサイズの酸化鉄塗布の磁気テープだった。
初期は最大60分の録画能力で後に2種のLP/超LPモードが標準になりこの規格は事実上廃止されるのだが、
テープの名称は最初の規格のままだったので愛好者以外にはテープの長さがよくわからなかった。
ちなみにソニーのハイエンド機、歴代ベータプロは80年代オタク少年の夢。

VHDは当初シェアで勝っていたものの画質で劣るうえ、接触式のため再生を繰り返すと
円盤が劣化する点でLDに劣り、お金に糸目を付けない最上を求めるマニアに嫌われ、
結果、数年でサードパーティーがLD陣営に移動し急激にシェア逆転、しかるのち消滅した。
ジャケットがケースになっていて、(内臓された円盤は取り出せない。)
そのままハードに差し込みことで使用するのが特徴といえば特徴。
ようするにその正体は巨大なフロッピーディスク。よって一枚当たりの収録時間も短かった。
ちなみにうちの隣のナショナルのお店の看板にはいまだに「ただ今、VHD実演中!!」と書いてあるので、
是非とも実演して欲しいのだが、殴られそうなので言わない。個人的にはこれでしか発売されなかった
中村れい子主演の「愛のさざなみ」が見たいのだが。
02/9追記:隣の電気屋さんの看板は台風で大破して消滅、新しくなったのでもう実演してくれないらしい。


SVHSは従来のVHSと比べて、爪の先ほどの画像の向上が認められたのだが、
旧VHSデッキで再生できない上、専用テープが向上に見合わない価格であったり、初期のSVHSビデオデッキでは
従来VHS録画/再生を行なうと画質が著しく低下するなど互換性に酷く問題があったことも手伝って、
本格普及しないまま人知れず消えていった。発売直後は次世代ハードとして大いに期待され
SVHS専用のセルビデオも発売されていた。



*2002/8に発売された20周年記念DVD。
これはもともと現在製作中の新作OVAのVF-0の1話+スペシャル映像の予定だったものが
過去のスペシャル映像とVF-0の宣伝映像だけになったもの。
VF-0の製作の遅れから本編は数十秒のみでVFも出て来ない。(飛んでいるのはCGで描かれたF-14のようだ。)
過去のスペシャル映像はPSのVF-Xシリーズ/マクロスVOのOPムービーとSS/PSの「愛おぼ」の抜き出しムービー、
初代/7/初代SDなどのOP/EDと劇場版/ダイナマイト7/プラスの予告編ぐらいでどうでもいいような内容。
新作は数年前に製作途中で頓挫したまま立ち消えになったマクロス3Dのムービーが今回初公開となっている。
内容はふた昔前のポリゴン美少女がVFに載せられてパイロットになる話らしい。
しかしながら、なにげによさげで、大いに見てみたかったのだが。

このほか今回新規製作の20年記念ムービーは過去の画像を切り刻んでデジタル処理をしただけの
ハッタリ動画で、初期のハウスものやマッド系を思わせる内容なので落胆しないように。
結局予想通りの中身でした。(VF-0そのものは、噂では早々に河森氏/板野氏がスタッフから降りたとか、、、。
誤報だったらいいんだけどねえ。ほんとに出るのかなあ?)


*BGIシリーズ超時空要塞マクロス パイオニアLDC株式会社 定価4800円
15周年時にパイオニアから発売された壁紙集+ユーティリティーアプリケーションのCDロム。
BGIはバックグラウンドイメージの意。スケジュール表や日めくりカレンダー等のユーティリティーの動作は
ウインドウズ3.1〜95と、Macintoshは漢字Talk(今で言うMacOSのことね。)
7.1/7.51/7.52指定となっているが8.6でもかろうじて動くようだ。
(迂闊にインストールして起動のたびにヘロヘロな壁紙が出現して、奥さんの人に殴られた。)
これとは別に画像データの形で400枚のカラー図版が収録されているのだが、初代TV版から劇場/2/7/プラス、
果てはアドバンスドバルキリーまでをゴッチャ交ぜにしたうえ、
ほとんどが作画のレベル如何にかかわらず、無差別に画面とセルから起こした凶悪なもので、
一部、当時のイメージボードや模型箱絵用イラストレーションを含むものの
なにがなんだかわからない闇鍋状態になっている。僅かに劇場版のリガードの色指定図版が
あったり拾い物はあるものの、正面図はあるけど後ろはないとか模型的には全く役に立たない。
何故か今で言うVF-9が入っていて、アドバンスドが揃うかと思うとVF-3000が部分しかなかったり、
アニメージュの協力ゆえVF-4のイメージボードはあるけどロイのレーサーはないとか、至ってなおざりな
チョイスになっている。唯一YF-21が主脚を出した状態を斜め下から見た詳細カラー図版に価値ありか?
(劇中からの起こしかな?ちなみに後脚は主翼付け根のとても収納できそうにないところ。)
よって、設定資料的な価値を求めるならLDボックス(おそらくDVDボックスも同様)の
最終巻の特典映像を入手したほうが賢い。こちらは鏡像のプロメテウス図版も収録されているし。
また、このCDにはゼントラーディー文字のMacintosh用フォントセットが付属していて、
ニチモのスタンプごっこが出来るのだが、MacOSはOS8.0/8.1あたりでフォントシステムを
大幅に変更しているため、これ以降のMacで使うならこの頃のシステムディスクに付属したフォント変換ツールで
スーツケースを更新する必要がある。総じて面白い資料とはいいがたいんだけど、こういうのもあったということで。
15周年ものはあんまりいいのないね。


*マクロスコレクション ムービック/ビックウエスト 定価6000円

同じく15周年に発売になったCD-ROM 二枚組み。対応は漢字Talk7.5.1〜(8.6では動作確認しました。)
とWINDOW95(要QuickTime)になっている。Adiscは主にキャラクター中心で
美樹本氏などのイラストやキャラクターボイスを収録、イラストはアニメージュやmook類に
載っていたものの再録と、多少の新作。おまけとして壁紙/スクリーンセイバーと
Macintosh用アイコンも付属する。ジャンル別に分かれているので前述のパイオニア版よりは
まともな商品だが、それほど落差はない。BdiscはVF-1のポリゴンデータと
TV版マクロス/TV版SDマクロス/マクロス7/マクロス2のOPムービーを収録。
ポリゴンデータの方は実際にはポリゴンで作られた変型/1回転ムービーをQTにしたものに過ぎず、
360度回転といっても横方向のみなのでPSソフト「VF-X」の御褒美画像のように自由に移動/回転
するものではない。また、変型も単にムービーの正/逆再生なので後ろ向きにして変型などはできない。
OPムービーとても、ハガキサイズの画質なので最新の20周年DVDのムービーなんかと比較しちゃ
いけない。今どきのヤングには数分のじゃりじゃり画像ムービー数本でCD一枚が埋まるのは
納得いかないとは思うが、QT2.5あたりの時代なのでMP3なんかの高圧縮技術なんかありません。
CDドライブも2〜4倍速の時代でございます。(圧縮できてもペンチアム1や604e/150が最新のマシンでは
どうにもなりませんです。はい。)時代なりの内容。5年の歳月はかように罪作りでありました。
メカに関して特に特記事項なし。初回特典(といっても再生産はなかったよね?)として
ペーパークラフトのVF-1S可変キットがついていた。これは、15周年LDボックスのオマケや、
PSソフト「VFーX」の懸賞賞品のファイターモデルとは別のもので、折り曲げと割ピン使用で
三形態を再現できる変り種。シートの状態で切り込み/折り目が付けられているので
組み立て簡単。例によって往年の小学館の学習雑誌の付録風。
やっぱし15周年ものはあんまりよくない。


@ゲームソフト類@

FC超時空要塞マクロス(バンダイ模型情報86/5に攻略記事有り。)
*無限に終わりません。ガウォークもバトロイドも要りません。安易な横シュー。(同義語:FC版Zガンダム)
うちにこれを持って来た友人の弟はコーヒー牛乳をおごった見返りにこれを入手したんだそうな。まさに適正価格である。

SFC超時空要塞マクロス

*入手は極めて容易なのだが伝え聞いた内容が内容ゆえ、いまも未入手。
どうやら単純な横スクロールのシューティングで、一曲かかりながらなにかのアビリティー(アイテムか?)を
上げるとミンメイの魔力で敵機を召還でき、オプションとして(R-TYPEやグラディウスを想像すべし)
自機に装備し戦闘するゲームらしい。(これをしてミンメイアタックなんだそうな)
いうまでもなくマクロスでもなんでもない内容。なお十字キーは任天堂のパテントです。
多分今後も入手しない。 

SS超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか(別項を待たれよ。)
PS超時空要塞マクロス 愛おぼえていますか(SS版の移植モノ)



PCエンジン 超時空要塞マクロス2036
PCエンジン 超時空要塞マクロス 永遠のラブソング


*およそ同じ年代(永遠のラブソングは2037)を舞台にしたPCエンジンスーパーCDロムロムのゲーム。
成人したコミリアやブリタイ、エキセドルも登場する劇場版の続編的な設定。
メカ的は高機動型にカスタマイズされたR系のアタックバルキリーや
3形態に変型するVF-X-4や恐竜進化を遂げたようなグラージ改やクアドラン改が
わらわら出てくるのだがオリジナルスタッフは美樹本氏だけなのでマクロス2同様に黒歴史
扱いになっている。ゲーム形式は「2036」が横スクロールのシューティング、
「永遠」が戦略シュミレーションになっている。

ちなみにこれらCDを入手した場合、プレイに必要なハードを解説すると、
最終型のカードリーダーCDリーダー一体型(DUO-R等ね。)ならそのままどうぞ。現実的に入手しやすいのは
カード用の本体+CDリーダーの別体型を入手する方法。この場合必要なのは、
まずPCエンジン本体、これはメモリカード式のゲーム機なのでこれだけではCDは回せない。
ちなみに本体は初代PCエンジン/コアグラフィックス/スーパーグラフィックスなどであれば
いずれでも可。ただし、廉価版のPCエンジンシャトル(スペースシャトル型)や液晶付き携帯型PCエンジンGTは
CD増設不可なので仕入れないように、間違って買っちゃった時は
ギャラガ88やサイレントデバッカーやアウトライブなどカード式のゲームを買って来て
泣き寝入りしてください。話は戻って、これに専用のCDドライブを増設するのだが、
スーパーCDロムロムの名称なら問題無し。そのまま本体に接続してそれぞれに電源を与えればオッケー。
但しこれがスーパーの付かないただのCDロムロムの名称の物の場合は別途スーパーロムロムへの
アップデートキットの入手が必要になる。これをクリアできれば2036はTVの画面に出現する。
なおいまさら探すヤツもいないと思うけどパイオニアのCLDコンパチプレーヤーとこれ専用の
PCエンジンユニットの組み合わせでは代用出来なかったはず。
ところで散々っぱらイバラの道を指南しといて言うのもなんだが、PCエンジンのメインチップは
(グラフィックに特化されているとはいえ、)初代ファミコン/初代MSXと同じZ80ベースなので
ゆめゆめ今様のゲーム画面を期待しないように。ちなみにPCエンジンはファミコン末期から
スーファミ中期に馳せたハード。その意志は後継のPCFXに受け継がれたとかしないとか。
なお、2036をやり終わってこれらハードを持て余した時は中古でスナッチャー(コナミ)
を買ってくると切れ目なく5時間ほど強制的に時間潰しができるのでおためしあれ。
おしっこ我慢しながら『メタル〜〜〜〜』以上。

PS VF-X

*プレステ発売前から予告されていたバルキリーによる3Dシューティングゲーム。
実際の発売は大幅に遅れプレステ中期で、内容はポリゴン使用によるフライトシミュレーター風の
シューティングとなった。これまでのを考えるとキャラクターゲームとしては結構いいのだが
シューティングゲームマニアからは食い足りないといわれ、フライトシムの方々には鼻で笑われ、
非シューティングゲームマニアのマクロスファンからはこんなの全然できねえじゃんと呪われた
不遇の作。グラフィック的には2よりかなり劣り、雲の上を滑空する空中でのバトロイドの
挙動に甚だ疑問はあるが後述のゲーム版マクプラの変型制限などを考えるとバルキリーを駆って自由に 変型しながら戦闘するという要素は十分達成されている。各モードで機体の挙動が変わるのも悪くなく
ファイターモードはフライトシムとまでもいかないまでも飛行機の操縦の隣遍は感じられる。
幾つかのミッションを順に達成してシナリオを進める形式だが、広くて行動が自由なマップもあり、
ぶらぶら流して遊ぶことも可能。ただ兵器の設定の煮詰め方が甘く、無限に打てるガトリングガンの
威力が尋常でないため機種ごとの必殺技や弾数制限付きの上威力皆無のミサイルを捨てて
最弱のノーマルVF-1でも全てのミッションを終了できてしまう等、致命的な弱点あり。
自機としてVF-1/VF-4/VF-11/VF-17/VF-19A/VF22が使用出来、
各機ごとに特殊攻撃が可能になってる、が、まず使用しない。
敵メカではフェイオスバルキリーが新規メカとして登場する。ほかにも、
リガード改やグラージ改、ケルカリア改が登場するもののデータ削減のためか
積み木で作ったようなデザインになっているので各自脳内で補完するように。
なおストライク仕様のVF-1が登場するもストライクキヤノンは発砲できない。
また、ひたすら敵機を落し続けると隠し機体のマックス仕様のスーパーバルキリーが出る。


PS VF-X2(別項を待たれよ。)
PS マクロスプラス(別項を待たれよ。)
DC M3(別項を待たれよ。攻略本を出してくれえ。)
*このほかパソコン用ソフトもちらほらございます。


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ただし苦情はロドリゲスまで。