〜初代マクロス模型リスト2-3〜
(フィギュアとSD系キット)




___________*INDEX__________________________
〜フィギュア類〜

 1/12リン・ミンメイ(イ)
 1/12早瀬未沙(イ)
 1/12ロイ・フォッカー(イ)
 1/12一条輝(イ)

 15周年の再版時の有井1/100シリーズに付いていた罪作りなおまけのフィギュア群

 ミンメイ劇場版ステージ衣装(ア+レ)
 ミンメイTV版愛は流れるステージ衣装(ア+レ)
 ミンメイセーラー服(ア+レ)
 早瀬未沙TV版制服(ア+レ)
 早瀬未沙水着(ア+レ)
 一条輝TV版パイロットスーツ(ア+レ)

 アーマードレディーシリーズ 1/12バルキリーレディー(バ)

 ツクダジャンボフィギュアシリーズ
  1/6 リンミンメイ(ツ)
  1/6 早瀬未沙(ツ)

 Bクラブ 1/6リンミンメイ。(素体仕様)

 1/12ミンメイ1ステージ(キャスト)(烈風)
 1/12ミンメイ2水着(キャスト)(烈風)
 1/12早瀬未沙(キャスト)(烈風)
 1/6ミンメイ、マイクもって水着?(ソフビ)(烈風)

 *1/100フィギュア10体セット(イ)

〜スーパーディフォルメ類(暫定版)〜

 面白変型 ロボチェンマン 20 いろプラVF-1Sバルキリー (バ)

 SDマクロスNO.1 ストライクバルキリーVF-1S 3タイプ可変キット(バ)
 SDマクロスNO.2 アーマードバルキリーVF-1J 3タイプ可変キット(バ)
 SDマクロスNO.3 スーパーバルキリーVF-1A 3タイプ可変キット(バ)
 SDマクロスNO.4 エリントシーカーVE-1 3タイプ可変キット(バ)

 本家スーパーディフォルメワールド
  バルキリー1 VF-1S(バ)
  バルキリー2 VF-1J(バ)
  ストライクバルキリー3 VF-1S(バ)

 *パロメカシリーズ(バ+ア)   VT-1(バトロイド)
  VF-1J(アーマード仕様、バトロイド)
  VF-1S(ストライク仕様、バトロイド)
  VF-1A(スーパー仕様、バトロイド)
  VE-1(ファイター)
  VF-1S(ストライク仕様、ガウォーク)
  VF-1A(ノーマル、ガウォーク)
  VF-1S(ファイター)

 *超時空烈伝真空路守シリーズ(バ+ア)
  1.家康張斬
  2.信長張斬
  3.謙信張斬
  4.信玄張斬
  5.清正張斬
  6.義経張斬
  7.長政張斬
  8.秀吉張斬


以上レビューはずっと下

注1:発売順にこだわらずパーツ/金型上の関連から構成しました。
確認できたものにのみ言及しています。
注2:名称ははなるたけ実際の商品名から拾うようにしていますが、表記の統一性から
一致しないものもあります。
注3:本文中の「ストライクキヤノン」は劇場版S型ストライクバルキリーに搭載された、
ビームキヤノン付き背面スーパーパックの意。便宜上の表記で筆者の造語。よって外で
言っても通じないので注意してね。


付帯販売メーカー情報: (ア)=有井製作所製
(帰ア)=92年頃の「帰ってきたマクロス!!」名義の再版。
*全アイテム未確認のため確認できたもののみに添付してます。
(15ア)=15周年時の有井再版
(バ)=バンダイ製キット
(ア+レ)=15周年時の製造レッズ、販売有井の共同企画もの
(イ)=今井科学製
(バ再)=98年の15周年時のバンダイ再版
(ツ)=ツクダオリジナル製
注:再販と金型移動の経緯は〜初代マクロス模型リストindex〜
総合的発売順/発売時期のリスト
を参照ください。

*追記:今井科学社は2002年2月10日を以て自主廃業なさいました。
サンダーバード/UFO/ロボダッチの時代からお世話になり、思いは尽きませんが
いままでどうもありがとうございました。最後に購入したムーンベースは何時の日か
完成させていただきます。


付帯作例情報:HJ=ホビージャパン、
HHB=ホビーハンドブック1、
MSP=マクロススペシャルプレビュー、
ジオラマPART1=超時空要塞マクロスTV名場面ジオラマ再現PART 1
ジオラマPART2=超時空要塞マクロスTV名場面ジオラマ再現パート2


_____________________フィギュア@_________________________________________

クローディアもシャミーもジャミスもでてませんてば。

1/12リン・ミンメイ(イ)200円
 (後期は1/144ガウォークとマイクスタンドのセットで500円)*HJ83/5に改造作例有り*
1/12早瀬未沙(イ)200円
  (後期は1/144バトロイドとマイクスタンドのセットで500円)*HJ83/5に作例あり*
1/12ロイ・フォッカー(イ)200円
   (後期は1/144ファイターとマイクスタンドのセットで500円)
1/12一条輝(イ)200円
    (後期は腕収納の1/144ガウォークとマイクスタンドのセットで500円)


*なぜか後期のバルキリー付きは展示台にマイクスタンドが付属していたため、
並べると艦内カラオケ大会の様相。ほかはともかくミンメイが
長袖チャイナで萎え萎え。
当時としては並以上の出来。(時期的にバンダイのときめきラムちゃんやミンキーモモの頃
石井和夫氏も伊藤宏之氏もまだいない。)モナカ状の胴体に(頭と一体)に手足の別パーツを
組みつける形式。よく雑誌に改造作例が載ってたが、フィギュア創世期ゆえ凄まじいのが多かった。
昔、顔の部分だけ切り取っていやらしい身体作っては合体させて遊びました。ごめんなさい。
後期に1/144バルキリー4タイプのバラと組合せで売られていた。レアだけど、
ガレキ買ったほうがいい。
(でも、まちがえてオセロゲーム屋さんのデカいだけフィギュアを買っても当局は関知しません。)
お客さん。ガレキで十分ですよ。偉い人にはわからないですよ。
(でも下記のも結構来てます。買うなら良く吟味しましょう。未沙の水着に騙されちゃだめだ!)


1/1歩くミンメイ人形(イ)
*フィギュアといっていいのか、よくわからないのだけど、
劇中のあれです。(フィギュアのレプリカになるのか?)ゼンマイによる歩行が可能。
入手に伴い追記:意外に小さく手のひらサイズ。
ゼンマイはチョロQ様のもので腕はうごきません。結構不細工。


閑話休題:15周年の再版時の有井1/100シリーズに付いていた
罪作りなおまけのフィギュア

(他記事と重複させてます。)
*ミンメイ水着
*ミンメイ TV普段着(1話からマクロス内遭難までの服ね。)
*一条輝 TV制服
*未沙 TV制服
*フォッカー TV制服
*ミリア ゼントラ戦闘服
*マックス TV制服
*カムジン ゼントラガクラン

の8種で、パッケージに書いてあるミンメイのセーラー風私服やミリアのマクロス艦内服は
ごじゃりません。軟質プラ製。出来は良好。無着色。かしこ。
なおゼントラ艦船には付属しなかった。
これの着色版が欲しければ15周年にブリスターパック売りされていた1/72(?)
ソフビ完成品シリーズを買えば付属してくる。(本体は旧1/100キットとそっくりの形状で
血がでそうな出来だから、僕は買わない。)
追伸:誰か大量に集まったカムジン軍団の活用法を教えてください。(私信)
「ヤルッツェブラッケン!!」

閑話休題その2:15周年に生産レッズ/有井販売で出たハイクォリティーモデルの
1/6フィギュアリスト

キットと完成品があり、完成品には中身のフィギュアと無関係な
ランダム抽出のキャラ絵の入った写真立て付き。おまけに凝らずに原型に凝ってほしかった。

*ミンメイ劇場版ステージ衣装(ア+レ)
(身体は一番出来がいいが顔は別人。顔はTVステージからパクるか?)

*ミンメイTV版愛は流れるステージ衣装(ア+レ)
(顔はいいが身体はやばい。やや西@峰子風。完成品は赤、青の二種とシークレットがもう一色の3種あり。 水玉模様が運河モールドで入っている、開けた瞬間戦意喪失必死、四面楚歌。)

*ミンメイセーラー服(ア+レ)
(身体もヤバイが顔もナマズっている、足は長いが手は小さい。
なおTV版のセーラー風私服にあらず、美樹本氏の書き下ろしによる
ルーズソックスの制服ミンメイ新作図版から。でも図版なんか気にしちゃいない。
図版に感ぜられるスレンダーな薄着感は皆無。
筆者はいじり出して結局7割をスクラッチとなった、未完成。)

*早瀬未沙TV版制服(ア+レ)
(普通。でも全体に大柄で他のフィギュアと並べると違和感あり。
このシリーズ全般に統一感なし。)

*早瀬未沙水着(ア+レ)
(顔はスタープロ、身体はまだいいほうだが図版とは別物に近い、イスはついてないが
イスに座ったポーズなので意味不明なボールとシャフトで固定の無気味なセット、ぱっと見は
インパクトがあるが、胸の切り欠きが狭かったりポイントを外した造形。制服版と、
ニコイチすればよかろうが、それならスクラッチのほうが健康。
完成品は赤、青の二種とシークレットがもう一色の3種あり。)

*一条輝TV版パイロットスーツ(ア+レ)
(なかなかかっこ悪い。いまだに完成品は新品が売られている。
ちなみに統合軍正式マシンピストルは初の立体化ではなかろうか?
ヘルメットだけ切り抜いて自作のフィギュアに使うのがいいかも。)

*総じて出来は80年代未満って感じでしょうか。ちなみにショーで展示されていた
ミンメイチャイナ、クローディア、ミリアバトルスーツ、フォッカー、輝のアクロバット時代服、
なんかは98年のカタログには載っていたものの、結局でてません。
(このシリーズのフィギュアの詳細の希望が有りましたお知らせください。
濃厚に説明差し上げます。)


アーマードレディーシリーズ 1/12バルキリーレディー(バ)
*グフレディーとかゼータレディーの横並びのあれです。(レジン製だと思っていたが
実際に入手したられっきとしたインジェクションだった。(簡易かもしれんが)
買ってみるモンだ。)
のちにこのジャンルは超音速のMS少女までアドバンスドするのですが、あれらの前哨戦に
当たるといえましょう。ナウなヤングはさっぱりわからないと思いますが、
ようするにメカキャラのコスプレをしたようなレオタード少女のフィギュアのキットで、
(グフレディーはパツ金のグラマーねーちゃんですが。)これの場合は
レオタードの上に胸の装甲パーツとブーツ状のスネスーパーパーツ/腕を囲うスーパーパーツ、
背面ストライクパーツと棒状の主翼を装備したものとなっております。
なんかそういうのが当時流行っておりまして、(SD物の亜種といえるのか?)
露骨なアダルトガレキフィギュア(実はこっちは芸術っていう建前で古くからある。)
とか、着せ替えバービーとかは恥ずいとか、ミンキーモモを筆頭に魔女ッ子もののフィギュアは
買いにくいとか、女フィギュアをやるなんてナンパだ、変態だとか、そういうムードがあって、
(ガレキ創世期ゆえ鮎川まどかとかアニスファームとかはまだ存在しない。
30数年前、科学の実験用と偽ってジェットモグラ(旧イ)を買った少年達に似たり。)
あくまでメカものだとか、しゃれだとかなんとか、言い訳出来るとかで需要があったと思われます。
(って、俺っち当時の人じゃん。もっともあたしゃヘーキでときめきラムちゃん買ったよ。
ダーティーペアに改造したさ。おう?なんだよ〜ファンロード購読してたよ、当時はよー。
いいじゃん、誰だって過去はあらあな。ふん。そういえばこのころ南野陽子や川崎亜紀とは、
全然別人のスケバン刑事フィギュアとか不思議なものをバンダイは盛んに開発しておりました。)
そこへ85/8月から今井の金型を仕入れて、マクロス物を大々的に売り出し中だったバンダイが
勢い余って、ラインナップに入れてしまったというわけですね。(そういう絵自体は
数年前から同人誌や雑誌口絵に存在していた。)出来はというと当時、絶好調爆進中の
秋山徹朗氏なので酷いものとなっております。ちょっと前まで老舗の模型屋の片隅で長い客待ちを
していました。ややレア。でも欲しくない。
注:決してミンメイや未沙がバルキリーの皮をかぶっているわけではありません。かしこ。
注:実物入手しました。やっぱ酷いわ、これ。メカ部のモールドもめろめろでございます。
(こういうのを怖いもの見たさというのだろうか?)なんだか付属のガンポッドは
有井の1/100キットのをそのままコピーしたくさい。


@ツクダのジャンボフィギュアシリーズ。@

 1/6 リンミンメイ(ツ)(HJにあさのまさひこ氏による作例あり。)
 1/6 早瀬未沙(ツ)

*いずれも劇場版、ミンメイは決戦時のステージ衣装。未沙は遭難時の宇宙用スーツ。
当時(84頃)、うる星やつらを初めとしてツクダが発売したレジンキャスト?キットシリーズの2体。
すでに一部の商用ガレキは存在していたが大手メーカーによる参入としては初の試みであった。
出来そのものは当時としては普通であり、5〜6頭身ほどのプロポーションは
ある意味で劇場版の作画に忠実であるが、いま見ると当然不思議な感じがする。
(仮に頭部を基準にして今風のプロポーションに改修すると1/4くらいになると思われる。)
市場的にはそこそこあるが、樹脂の経年変化等考えると非常に割高だし、当時から
素材に難があって接着/塗装に困難が伴うので完成させるのは覚悟が必要。
(ちなみに筆者の保有するキットはすでに表面がべとべとしてきている。)
当時フィギュアモデラーの旗手として猛威を振るったあさのまさひこ氏は
HJでのソ組みの作例において「改造のため。」と称して普通のレジンキャストに置き換えていた
ぐらいなのでその困難さが想像できる。あまり売れなかったのか、需要を超えて大量生産したのか
90年頃まで、模型屋の不良在庫でよく見かけた。
追記:WFに行ったら完成代行屋さんがこれの未沙の完成見本を展示してました。
あんなの良く完成させたもんだ、でも塗装がべろべろ剥がれるので欲しくないが。
追記:要するにこのキット、中まで詰まっているソフビだったらしい。


@その他のガレキ@

Bクラブ 1/6リンミンメイ。定価3500円(素体仕様)
*色気もそっけもない水着と言わず下着と言わずの衣装のセミヌードフィギュア。
プロポーションも太短いエキセントリックな5頭身。原型は三星政広氏
筆者はかなり前に見つけて購入して、なぜこんな仕様になっているのか謎であったが。
実はこれ元々ラブリーギャルズコレクション(当時バンダイが展開した
大きいお友達むけの半着せ替え人形シリーズ。ラインナップはスケバン刑事2の
南野陽子や土器手版ダーティペアの二人等。布製の衣裳が付属し、やや着せ替え
可能なのが売りだった。軟質樹脂製。)用として作られた原型が、企画が流れた後、
本体のみが衣裳なしでガレキとして発売されたものだった。当時の発売元の
Bクラブ誌(VOL.3)ではマテル版バービー用衣装(チャイナドレス/レオタード)を
着せて紹介していた。(アメリカ仕様のためチャイナドレスといっても全然劇中の
イメージになりません。)
*これも顔を基準に現代的なプロポーションに改修するなら1/4くらいになるであろう。
可も不可も無し、ただ実際にバービー着せ替え用とするなら手や頭を脱着可能なように
ポリキャップやプラ棒で繋ぐ等の工夫が必要。バービー仕様としてはずばりバービー系の素体を
流用して作られたイエローサブマリン製のドール(ステージ衣装/チャイナドレス仕様)が
まだ、一部店舗に在庫があるのでそちらの方が楽しいかもしれない。
*市場的にはそこそこ見かけるが、かなり割高。Bクラブ魔改造時代の一作
(補足するとこの時期Bクラブはセイラマスやらフォウムラサメなんかの
フルヌードフィギュアをバスタオルも付属させずに乱発していたので、いまさら
驚くにあたらない。もっともそれだけ出来が向上して問題になったりお偉方を怒らせる
レベルに達したと言うべきか?)


烈風製フィギュア

確認できたのは以下4種。
*1/12ミンメイ1ステージ(キャスト)
 1/12ミンメイ2水着(キャスト)
 1/12早瀬未沙(キャスト)
 1/6ミンメイ、マイクもって水着?(ソフビ)

*1/12シリーズは原型師さんが別で、わりと傑作。ミンメイ2水着は特にイカッタ。
ソフビのは例によってバービー服用でレオタード様の変なコスチューム、原型は安井氏なので、
よくわからない出来。んでさあ、インジェクションの可変VF-1ってどうなったのさ?)
(このほかマクロス関係フィギュアは、ムサシヤ、イエローサブマリン等から出ていた。
情報収集と共に徐々に追加予定。)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜スーパーディフォルメ類〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いわゆるSDモノ。消しゴムを含むとキリがないのでここではキット形式のプラモのみ言及。



 面白変型 ロボチェンマン 20 いろプラVF-1Sバルキリー (バ)400円

*取説を見る限り85年11月の発売らしい。BB戦士や武者ガンダム、SDシリーズ以前の
寸詰まりディフォルメシリーズの一作。20番とあるがこのシリーズがロボットメカ全般を
扱っているためでマクロスモノはこれのみのようだ。また名称に変型とあるが、
ファイターやガウォークになるわけではなく、実際は姿勢変更と言うべきもの。
前に投げ出した両足と尻に備えたゼンマイユニットの車輪とで4点接地し
プルバック走行するのが主なギミック。
「何故バトロイドが滑り台スタイルで疾走しないといけないのか?」の答は80年代前半の
チョロQブームにまで遡る。プルバックゼンマイによる走行ギミックを備えたディフォルメ
乗用車トイ=タカラ製チョロQは発売直後から大ブームとなり、車に続いてチョロバイ(二輪車)、
チョロプレーン(飛行機)、コンバットチョロQ(AFV)、チョロボート(船?)と
バリエーションを広げていき、やがてこのコンセプトはタカラが
メインスポンサーのキャラクタートイにも波及し、
「ダグラム」「ボトムズ」「ゴーグ」「ガリアン」などのロボットメカのチョロQ版が
発売された。これは元のメカのキャラクターに関係なく強引に人型から独自の走行形態に変型、
プルバック走行するものでそれなりに人気商品となっていた。タカラはこれ以外にも
SD版のゴーグのプラモデルを発売してリアル頭身のものより人気が出たりで、ディフォルメモデルと
いえばタカラの独壇場だったのである。そこでこれを追うべくバンダイが発売したのが
84年の「パロチェンマン」シリーズで、これは「大魔神」や「ウルトラマン」の
ディフォルメキャラがタカラよろしく滑り台スタイルでゼンマイ走行する、
なんの工夫もないパクリ企画だったのだが懐かしモノと絡めたこともあって
意外にも好調な売れ行きを見せ、続くシリーズとして、
キャラクターロボット物の枠で「ロボチェンマン」を展開する。内容は「Zガンダム」や
「エルガイム」をネタにパロ〜同様、滑り台スタイルに変型して疾走する
相変わらずのものであったが、これをベースに過剰なディテールアップに挑むもの、ポリキャップ
を組み込んでフル可動にするツワモノまで現れ、現在のSDガンダムにまで繋がるブームを形成
していく。かくして我等がVF-1も滑り台疾走することになったのである。

さて、このキットの内容だが、S型の劇場版スーパー輝仕様だが、ストライクキヤノンに加えて
マイクロミサイル仕様のスーパーパックも左右一対分入っているのでTV版としても組める。
なおスーパーパーツの脱着は不可なのでノーマル仕様にはならない
組み立てはスナップタイトとネジ止めの併用でセメント不要。なぜか組み立て用に
SDミンメイ柄のドライバーが入っているなど妙に凝っている。また、ランナーが
いろプラ(現在のシステムインジェクションに非ず。ランナーをブロックごとに
複数の色で成形する技術。このキットでは2枚のランナーのなかに4色のパーツが入っている。)
で成形されていて付属のステッカーとで、ほぼ無塗装で完成できるようになっている。
形状と関節可動は後述のアリイ/バンダイのMD/パロメカとほぼ同じで、
サイズのみMD/パロメカよりひと回り大きくなっている。
(これをみるとMD/パロメカってバンダイ→アリイの流れなのかなあ。)
なお走行ギミックの割にはあまりプロポーションは崩れていない。
市場的にはレアだけど物が小さいので古い模型屋に転がっているかも。
(これは往々にして模型が長期在庫になった場合、スペース上の理由から
大きい箱からワゴンセールにされるため。
恐ろしいことだが、84年頃は大箱の1/72グラージや1/160モンスターが
ゴミ扱いされてよく投げ売りされていた。)


 SDマクロスNO.1 ストライクバルキリーVF-1S 3タイプ可変キット(バ)500円
 SDマクロスNO.2 アーマードバルキリーVF-1J 3タイプ可変キット(バ)500円
 SDマクロスNO.3 スーパーバルキリーVF-1A 3タイプ可変キット(バ)500円
 SDマクロスNO.4 エリントシーカーVE-1 3タイプ可変キット(バ)500円

*90年発売、バンダイホビー事業部による完全新作キット。こう書いたのはこのあと記述する
バンダイ玩具第一事業部版との兼ね合いから。詳しくは後述。
まずこのホビー事業部版であるが、パッケージは現在のSDガンダム同様、上下に分かれる
菓子箱形式。中身はスナップタイト式の組み立てで、基本になる3可変の素体バルキリーに
それぞれ表記にある脱着可能な装甲パーツとヘッドパーツと加えたもので、いずれもノーマル仕様
として遊べる。可変機構はファイター/ガウォーク時とバトロイド時で大/小のヘッドパーツの
差し換え+ファイターキャノピーとドクロカバーを差し換える形式だが、
腕は取り外すことなく足の間に収納されたり、胴体もヒンジで折り畳まれる等、設定に忠実な内容で
ロボチェンマンとは打って変わって真剣で侮り難い内容。関節は多少可動するところもあると
いった感じでタカトク起源のハイコミカル/ハイコンパクト(これはフル可動の上、差し換え無し変型)とは
比較するべくもないが、ポイントを押さえたところに設置しているので
結構遊べる。ガンポッドはスプリングで弾丸を発射でき、尾翼もきちんと折り畳まれ、
ファイター時も良好なプロポーションを持ち、ガンポッドもファイター状態で取り付け可能。
さらにランディングギアまで脱着できる真剣な内容。
これでファイター用のキャノピーがクリア成形だったらいうことなしなのだが
価格を考えれば贅沢というもの。総じて傑作キット。バリエーション展開も合理的で
劇場版の機体がほぼ作れるのは有り難い。VT-1はタル型スーパーパーツを自作できれば
VE-1から容易に作製可能。いかんせん再販がないので入手は手間だが、探すだけの価値あり。
下手にトイナミのSDトイ買うならこっちの方がお徳。
なお取り説には「SDガンダムを改造してSDヌージャデルガーを作ってみよう」とか
すごく無責任なことが書いてあってこれまた楽しい。蛇足ながらSDヌージャデルガーの
立体造型物はガシャポン消しゴムとして商品が存在していた。


 本家スーパーディフォルメワールド バルキリー1 VF-1S(バ)480円
 本家スーパーディフォルメワールド バルキリー2 VF-1J(バ)480円
 本家スーパーディフォルメワールド ストライクバルキリー3 VF-1S(バ)680円

*同じく90年発売、バンダイ玩具第一事業部による完全新作キット。前述のホビー事業部版と
ほぼ同じサイズ、同じような3可変ギミック、ほぼ同じ価格帯で発売になった全く別のキット。
どう考えたって、共同開発するか、金型流用すればいいはずなのだがこれが現実となっている。
なぜに同じ組織の中でこんなことになったのかはよくわかんないのだが、部署が違うので
メッサーの水冷エンジンをドイツに買いに行った海軍と陸軍みたいな話なのかもしれない。
細かいところを見ていくと、まずこっちのパッケージは釣り下げフック付きのキャラメル箱で、
販売戦略的に模型店より玩具店向けになっている。まずノーマル仕様から言うと、
メインの本体は3可変機構を持ち、前述ホビー版にあるキャノピーの差し換えはなく、ファイター時は
ドクロ出しっ放しの上、ヘッドパーツは本来の場所にスペースがないのでノーズの下に
付けるしかないのでプロポーションも困った状態。挙げ句、腕の収納や、
胴体の折り畳み、は脱着式なので可変というよりブロック組み換えと云うほうが正しく
機構的にホビー版にいま3つ負けている。こっちの最大のアドバンテージは可動部が
ホビー版より多いことで、ホビー版では一体成形のヒザやヒジ、踵も可動するんだけど、
2.5頭身ではサッパリ効いてません。このほか主翼が左右連動して可動する。
おもしろいのはファイター/ガウォーク時用の小ヘッドに見合う、本体より2廻り小さい
ミニスーパーバルキリーが付属していて大小いずれのヘッドパーツも脱着できるようになっている点。
低年齢層向けにパーツの紛失対策の為らしいが、ちょっとしたアイディア。
同様の理由でガンポッドの弾丸発射機能も備えない。

ストライク仕様はノーマルのS型キットにストライク関係のパーツを追加したもので
これに伴いパッケージが横に大型化している。どうやら当初の設計はストライク仕様を
想定していなかったらしく、かなり無理矢理な増設になっている。
ちなみにこのストライク仕様にはオリジナルの「プラズマボーテックスガン」という大型砲が付属するのだが、
SDに関して90年頃に新規設定画が起こされているので、もしかしたら河森正治氏による
画稿があるのかもしれない。市場的にはSD関係の人も探しているらしく不思議とレア。



パロメカシリーズ(バ) 85/5頃ガチャで供給。一回100円?
 VT-1(バトロイド)
 VF-1J(アーマード仕様、バトロイド)
 VF-1S(ストライク仕様、バトロイド)
 VF-1A(スーパー仕様、バトロイド)
(以上4種が前期?続いて以下の4種が追加か?)
 VE-1(ファイター)
 VF-1S(ストライク仕様、ガウォーク)
 VF-1A(ノーマル、ガウォーク)
 VF-1S(ファイター)


*さあ謎のアイテム、高さ4センチ程のバンダイのガチャポンSDモノです。
トイを扱わない当サイトが何故こういう項を作ったかというと、後述のアリイ版があるため。
キットの仕様はそれぞれのモード固定。VF-1Sはいずれもストライク仕様。また
ガウォークは首脚が付属しており、ファイターもどき?に変型可能。
(足はバトロイドと共通でつま先が展開したままなので、首脚があれば
三点接地でき、後脚は不要。)可動は多少あり。形状は前述ロボチェンマンと
酷似しており、共通の図面から起こされているようだ。出来としてはガチャポンキットと
見ると十分なもの。いずれも首/手足のパーツに互換性があり、組合せによってほとんどのバリエーションが
作れた。もちろんパーツは切り取られた状態でカプセルに内封されている。
この時点ではシール等は付属せず、成型色もキャラクターに関係なく赤/青/緑等に
なっている。これがなぜかアリイに移動してれっきとした模型キットとして発売されたようだ。
なお背ビレがきちんと再現されているノーマルファイター仕様はバンダイ仕様だけの販売だった。


デフォルメマクロスMD戦士シリーズ(ア)発売時期不明 各100円

 1.VE-1(ガウォーク、バンダイ版のファイターと同一)
 2.VF-1S(ストライク仕様、ガウォーク)
 3.VT-1(スーパー仕様、バトロイド)
 4.VF-1A(スーパー仕様、バトロイド)
 5.VF-1J(アーマード仕様)
 6.VF-1S(ストライク仕様、バトロイド)

*種類は2種減って6種になったようだ。後述のアソート販売が3種セットなので
残り2種は販売されていない可能性が高い。バンダイ版の内容に加えて
マーキング用に全種共用のシールが追加されたが、統合軍マークはともかく
目玉のシールは大きすぎて実用不可。当然プラモデル化に伴い箱絵が新造された。
奇怪なのはVE-1でパッケージは思いきり腕を展開した絵が描いてあるのだが中身は
腕を収納した状態のパーツしか入っていない。箱はキャラメル箱。
アソート2種の内容は、
 AアソートがVF-1J/VTー1/VE-1で
 BアソートはVF-1S二種とVFー1A

だった。

正確な発売時期は特定できていない。バンダイ版ではファイター名義だったVE-1は
内容そのままでガウォーク名義になっている。

*この後、カバヤから食玩として再版が行なわれている。
「PD(パロディーディフォルメ)マクロスガム」の名称で、どうやら
90年以降のようだ。パッケージはアリイ版のイラスト流用で、カバヤらしく
窓が開いていて中身がわかるようになっている。中身もアリイ版と同じ全6種。
ガムがついても値段は100円のままだった。

*なお中古市場的にはバンダイ版はほとんど見かけず、有井版のほうがよく生き残っております。
(やっぱ、箱入りのプラモとガチャモノでは取り扱いに差がでるんやろね。)
03/2/20:ロボチェンマン入手に伴い全面改稿。ただし、
アリイ→バンダイ→アリイ説も完全に否定されたわけではないのであくまで暫定版。


超時空烈伝真空路守シリーズ(バ+ア)

 1.家康張斬(アーマードVF-1A素体)
 2.信長張斬(ノーマルVF-1S素体)
 3.謙信張斬(1と同一のアーマードVF-1A素体)
 4.信玄張斬(2と同一のノーマルVF-1S素体)
 5.清正張斬(2/4とは別種のノーマルVF-1D素体)
 6.義経張斬(2/4/5とは別種のノーマルVF-1J素体)
 7.長政張斬(5と同一のノーマルVF-1D素体)
 8.秀吉張斬(6と同一のノーマルVF-1J素体)

さて、この項、最大の奇作がこのシリーズ。シリーズ名は「ちょうじくうれつでんまくろす」と読み、
○○張斬は「○○ばるきりー」と読ませる。いままで未入手だったので前述のSDバルキリーのいずれかに
メッキパーツを加えた再生キットと思っていたのだが、実は全然別の独自開発キットだった。
開発もバンダイSDシリーズと同じ90年になっている。タイトルだけでは族仕様にチューンされた
VF-1を想像しそうなこのシリーズだが、ようするに戦国武将風(長老の義経張斬だけは例外。
ちなみに彼の部下はほっかむりをしたモンスターで弁慶という名前。
五条大橋での対決で橋を踏み抜き、以来義経張斬の家来となったようだ。)
にアレンジされたSDバルキリーということ。なぜにバルキリーが鎧と兜なのかを説明すると、
この前段階としてSDキャラのブームがあり、本来、元のメカの頭身を下げてマスコットモデルと
して可愛らしく(有井風にいえばかわゆく)変換されたモノにすぎなかったのだが、
商品展開の上で、元作品だけでは馴染みにくい年少の消費者向けにこういったSDキャラが
活躍するマンガ等が作られるようになり、当初は元作品に則した内容だったものが
やがて、独自の世界観を持つ独立した作品に変わっていった。例えばガンダムでいえば、
その作品のなかではもはや「地球連邦軍が開発したアムロレイが操る18mの人型兵器」ではなく
一個の人格を持つ少年キャラであり、それは「封印された伝説の勇者」や「戦いの絶えない戦国時代の武将」
にまで変換されパラレルな世界を拡張していったのである。特に武将風に変換された「武者玩駄無」は
年少者だけでなく大きいお友達にも好評で、SD状態のデザインを元にリアル頭身にした
「リアル武者玩駄無シリーズ」が発売されるといった逆転現象が起こったり、
サブキャラを増やしていった果てに「うっかりザクレロ(町人)」が発売される等、
いまのややシリアスなSDモデルとは一線を画すブームとなっていた。
この流れのなかで見れば、マクロスのSDキャラをネタに武者風のバルキリーを売り出そうと
したのはごく自然な流れであったと言えよう。

そこでこのキットの内容だが、まず基本となる4種の素体バルキリーがあり、これにどの素体とも
互換性のある兜、肩の装甲、武器類をセットにしたもの。素体はバトロイドモード固定で、
それぞれノーマルバルキリー/アーマードバルキリー等をモチーフとしているものの、
素の状態ですでに武者風のアレンジがされており、単なるSDモデルとして遊んだりは
できない。武器はそれぞれ金棒/刀/弓矢、等でこれとは別にBB弾発射機能を持つ「大砲(おおづつ)」が
付属していて、ほかの武器と共に本体に装備できるほか、付属の台車(大八車)に搭載できる。
取説にはミンメイ姫の寵愛を受けるべく武将達が伝説を追うストーリーが書かれており、
全8種を揃えるとストーリーが完成する

せっかくなので取り説のストーリーを要約で紹介。

「〜プロローグ〜真空路守島(1)若武将たち」
 別名「空の入り口」ともよばれる真空路守島は8つの国と「愛の国」と聖なる者しか受け付けない
 「空の国」に分かれていた。8つの国は8人の武将、「愛の国」はミンメイ姫に治められていた。
 この島には古くから「愛の国の姫の愛を手に入れし者、汝に空を飛ぶ力を与えん。…」という
 伝説があり、「愛の国」の姫、ミンメイの愛を受けるべく島の統一めざして合戦が始まった。

  「(2)三国同盟」
 ミンメイ姫の愛を受けるためやみくもに戦うだけでなく「緑の国」の武将、信長張斬は
 隣国の「紫の国」の秀吉張斬や「黄の国」の清正張斬らと三国同盟を結び、武力だけでなく
 協調性の面からミンメイ姫にアピールしようとした。が、一向にミンメイ姫から愛を
 得る事は出来ず、姫との会見もかなわなかった。しかし信長張斬らは姫がなにかに悩んでいて
 南東の方角(「空の国」)ばかり見て溜め息ばかりついているとの情報を得、
 「空の国」の秘密を知るために「白の国」の物知り、義経張斬のところに向かった。

  「(3)友情、再び…」
   「白の国」へ向かう3武将であったが、その途中、一行は清正張斬のかつての親友、
 長政張斬の「橙の国」に立ち寄った。ふたたび親交を暖める二人であったが
 そこで一行はミンメイ姫が島内の争いが始まって以来、愛の歌を歌わなくなったとの
 情報を得る。一行は足早に「白の国」へ向かうのであった。

  「(4)古文書に秘められた謎」
 「白の国」に着いた一行は義経張斬から「白の国」に古代より伝わる古文書のことを
   聞かされる。愛の国の姫は人々に歌で愛を与えると言われているが、これには
 様々な条件があり、場所は「空の国」の「輝の山」の頂上で、「伝声機(マイク)」を
 使ってでなくてはならない。ところが肝心な伝声機の行方が分からなくなっているというのだ。
 しかもただでさえ入れないと言われている「空の国」へ向かうには家康張斬のいる「青の国」を
 抜けなくてはいけないのだ。かくして一行は義経を加え、「愛の国」へ向かうのであった。

  「(5)カワナカジマの決戦と同盟」
 信長張斬一行が「愛の国」へ向かっている頃、「黒の国」の謙信張斬と「赤の国」の信玄張斬は
 両国の境であるカワナカジマで決戦を繰り広げていた。両者は部下を退け、
 一対一の対決で雌雄を決するべく激突。が、決着の着かないまま数時間が過ぎた頃、
 「空の国」の方角から光が発せられた。二人はその不思議な光に包まれ、
 力を合わせて「空の国」へ向かわなくてはいけないと感じるのであった
 かくして長く争いの続いた2国の間に同盟が結ばれることとなった。

  「(6)謎の国、空の国とは!?」
   かくして同盟を結んだ謙信張斬と信玄張斬は「空の国」へ海上ルートでの侵入を
 実行する。が目の前に見える「空の国」に向かって進めども進めども一向に近付く事が
 出来ないばかりか、穏やかであった天候も大波に変わり、「空の国」は彼等を
 寄せつけない。
 ちょうどその頃、信玄張斬の「赤の国」に「青の国」の家康張切の使者が向かっていた。

  「(7)秒読み、東西決戦!」
    ようやく「愛の国」へ辿り着いた信長張斬一行だったが、ミンメイ姫は行方不明で不在。
 がく然とする一向。そして姫の配下の者から「青の国」と「赤の国」と「黒の国」が
 同盟を結んだことを聞く。ミンメイの捜索を後に回して、家康張斬らの三国同盟との
 決戦を決意する信長張斬一行は「青の国」へ向かう。やがて信長一行は「青の国」へ
 入るのだが、予想に反してなんの抵抗もない。拍子抜けする一行であったが
 彼等はそのまま「空の国」との国境である谷へと向かう。
 ところが谷に入った一行を崖上から取り囲む家康張斬の三国同盟軍が取り囲んだ。
 実は信長張斬一行の動きを察知していた家康張斬は密かに作戦を立てていたのだ。

  「(8)愛よ永遠に………」
     窮地に陥った信長張斬一行は逃げ場を失い、侵入不可と言われている前方の「空の国」へ
 駆け出した。すでに「空の国」への侵入を失敗している家康張斬三国同盟軍の信玄張斬は
 それを笑うが、意に反して、信長軍は不思議な光に包まれ、「空の国」に吸い込まれて行った。
 それだけではなく、さらに家康らもまた光に包まれ、「空の国」に引き込まれていった。

   やがて目を覚ました8人の武将は目の前に「輝の山」があり、その頂上に「伝声機(マイク)」を
 持ったミンメイ姫が立っているのを見る。争いをやめるように語るミンメイ姫は
 心和む歌を歌い始める。これこそ「愛の歌」と耳を傾ける8人の武将。
 やがて心が軽くなっていくとともに体も軽くなっていった彼等はミンメイ姫と共に
 不思議な光に包まれながら「輝の山」を遥かに超えた高い空に昇っていったのであった……。
 (、、、、ってマイクはどこからでてきたんだよお?)
 

しかしながらこのキットお子様向けとしてはヒットとならなかったようでこの8種以降の展開は
なかったようだ。取説の4コママンガには彼等が乗るバルキリー風の白馬も登場していて
売れてたらこのへんもモデル化されてたんだろうなあと思うのだが。
なお開発元はホビー事業部サイド、もちろんパッケージは菓子箱形式。
また、このキットに関して、製造有井製作所、販売バンダイとなっている。


03/2/8追記:オークションにて出目不明のSDバルキリーの設定資料集を入手したのだが、
これによると、90年前後に新作マクロスとしてSDモノの企画が存在したらしい、
SDガンダムと同様にSDキャラ自身が主人公のジュブナイル向けの企画のようだ。
面白いのは従来の(当時)VF-1/VF-4のほか、新キャラとしてXB-70(実機のバルキリー)の
可変機や、VF-17の前身に当たるような黒い機体等のデザインが含まれていること。
(タッチや変型方法から見て、河森稿や宮武稿ではないようだ。)
結局、企画は実現せず、90年頃の再放送用新作OPに化けたらしい。また、
SD VF-1のデザインは上記2シリーズのSDバルキリープラモに流用されたようだ。
なおプラズマボーテックスガンの設定資料は含まれてなかった。

もっともこの資料そのものの信憑性に疑問がないわけではないのだけどね。


*1/100フィギュア10体セット(イ)

83/4頃に、マクロスファクトリー/アーマードファクトリーに付属の1/100フィギュアを
マクロスシリーズとして単品販売する予定だったものが、マクロスものとしては世に出ず、
後に汎用のアニメ人形として赤色/青色のスーツをまとった別人の箱絵で発売となった。
詳しくはマクロスメカ不完全模型リスト1を参照。

(以後情報入手次第追加の予定。でもあっしはコレクターじゃないからあくまで気が向いたらね。)


〜初代マクロス模型リストindex〜総合的発売順/発売時期のリスト

〜初代マクロス模型リスト1〜(1/72と1/100の旧キット)

〜初代マクロス模型リスト2-1〜(1/144以下のミニモデルと食玩系キット)

〜初代マクロス模型リスト2-2〜(艦船系とモンスターの世界)

〜初代マクロス模型リスト2-3〜(フィギュアとSD系キット)

〜初代マクロス模型リスト2-4〜(未発売ものとアリイジオラマセットの魔境)

〜初代マクロス模型リスト3〜(長谷川とウエーブとその他のガレージキット)

〜初代マクロス模型リスト4〜(なんじゃこりゃな謎キット群)

初代マクロス模型雑誌作例集その1(ホビージャパン編)

初代マクロス模型雑誌作例集その2(MOOK作例100本ノック)

初代マクロス模型雑誌作例集その3(モデルグラフィックス編)

1/72VF-1キット詳細解説


(市販キットと設定図版のあれやこれ編)




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