〜初代マクロス模型リスト4〜
（なんじゃこりゃあな謎キット編）
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〜1/20ガンポッド（イ）〜
〜マクロススタンプ(ニ）〜
〜マクロスセル画彩色セット★美樹本晴彦氏のサイン入り★〜
注1：発売順にこだわらずパーツ/金型上の関連から構成しました。
確認できたものにのみ言及しています。
注2：名称ははなるたけ実際の商品名から拾うようにしていますが、表記の統一性から
一致しないものもあります。
注3：本文中の「ストライクキヤノン」は劇場版S型ストライクバルキリーに搭載された、
ビームキヤノン付き背面スーパーパックの意。便宜上の表記で筆者の造語。よって外で
言っても通じないので注意してね。
付帯販売メーカー情報：
（イ）=今井科学製
（二）=日本模型製
注：再販と金型移動の経緯は〜初代マクロス模型リストindex〜総合的発売順/発売時期のリストを参照ください。
＊追記：今井科学社は2002年2月10日を以て自主廃業なさいました。
サンダーバード/UFO/ロボダッチの時代からお世話になり、思いは尽きませんが
いままでどうもありがとうございました。最後に購入したムーンベースは何時の日か
完成させていただきます。
___________よくわからないキット系___________________________________________________________
1/20ガンポッド（イ）1500円
＊いわゆる人間様サイズのガンポッド。人間にスケールを合わせたはずなのに
（バルキリーは人間の約7倍）1/20なのはこれが寸ずまりで縦横比が
めちゃめちゃなため。オリジナルのバランスに改造するなら
2つ買ってきて継ぎ足さないとあなたが考えているガンポッドには
ならない怪しいアイテムだった。
短い筒の両端にかろうじてガンポッドらしきディテールが付いているだけなので
コスプレ方面に人にも見向きもされなかった。死して屍、拾うもの無し。
ギミックはスプリング式のつづみ弾発射機能、といってもエアポンプなんて
高級なものではなくただスプリング仕掛けの棒で弾を打ち出す懐かしのストライカー方式。
ひょろひょろと放物線を描く弾丸は銀玉鉄砲レベルだが連発不可なので銀玉鉄砲より劣る。
見た目も意味不明なので真剣な犯罪には全く向かない。この点ではバットや出刃に劣る
また、内部には充分スペースがあるにかかわらずシュマイザーやKG９の如く
別体のマガジンがまん中辺に刺さるのでますますガンポッドだかなんだかわからない。
時代的にはマルゼンのカートリッジ式M-59/P-08の出始めにあたり
まだマルイ社やクラウン社らがパチモノ商売で市販のモデルガンの外装をコピッた
子供だまし臭いスプリング仕掛け棒突きピストルキットを乱発していた時期なので
こういう商品も有りだった。ちなみに定価は1500円で高額商品にあたる。
総ABS製で甚だ堅牢。この後もイマイはオーガスミサイルガンを出しているので
筆者の知らないところで案外売れてたのかもしんない。もっともこれを
手に走り回って遊ぶ少年なんか断じて見た事が無い。
ついでに書いちゃうと当時タカトクから出ていたレーザーピストルトイは
マクロスとなんの関係も無いほかの番組の流用トイ。のちにタイムボカンシリーズの
おもちゃにも化けているので長らく使い回されていったようだ。んでオリジナルは
なんだったんだろう？（まさか野村トーイのブルーノアピストルか？）
マクロススタンプ(ニ)500円「キミガスキ」
ローマ字で指定するとそれ相当のゼントラ文字が打てるスタンプオモチャのキット
一度に3文字ずつ打てる。これでラブレターを書けば秘密の通信ができるそうだが
相手のねーちゃんがゼントラ文字を解読できるとは思えない。
スーパーレアアイテム。市場で見たことも無いし、（文具屋が主な販売ルートだったのか？）
当時買おうとも思わなかった。のちの１５周年CDのおまけフォントで
再現できるので電子メールでゼントラ文字ラブレターを送ってみよう。
（もっとも相手のネーチャンもこのフォントが必要だけど。）
追記：……と油断していたら実物入手。まず定価は500円で色は緑/白と赤/白と青/白の
3種類のツートンカラー。でもそんなことはこの際どうでもいい、まずパッケージからして
突っ込みどころ満載。箱側面に写真を使った7コママンガ風の広告が入っているんだけど
写真ごとのキャプションがあんまりスゴイので全文を再録。
1）地球をバックに宇宙を行くマクロス 「いつの日か、宇宙からメッセージが来る！」
2）ブリタイがアジる。 「いま、ゼントラーディからテーマがでた。」
3）スタンプセットを組み立てている少年 「全国の友だちへゼントラーディ語を伝えよう。」
4）スタンプセットを使用して手紙を作成 「豊富なアクセサリーとテキストブックつき。」
5）スタンプセットを使用して手紙を作成2「美しいゼントラーディ文字が印字できる。」
6）手紙を読んでいるハーフ風美少女（ソフトフィルター/ガウスバリバリ。）
「受けた相手はふしぎな中にも未来を感じる」
7）三色並んだマクロススタンプ 「ツートンカラーで三色発売されています。」
これもしかしてCMやってたっけ？と息つく暇もなく、わざとなのか天然なのか怒髪天を突く
キャプションのラッシュ。
「組み立て5分でOK。ABCがわかる君ならわかるはずだ！
全国にマクロスゼントラーディ語で話せる仲間がいる。
君のまわりにも…………フレッシュなツートンカラースタンプ。」
（フレッシュなツートンカラーって……どんなですか、私とても知りたい。）
パッケージそのものもTVの抜き出し画像が大量に使われていてコラージュな趣き。
箱を開けると予想に反して中身がぎっしり。
まず本体のパーツ一式、組み立て説明書、
印字用の透明定規、スタンプ台（インキ入り）それにマクロス便箋とマクロス封書、
さらにゼントラーディ文字→ローマ字/数字への換算表、
（裏はメインキャラ表。）そしてゼントラーディ語テキストブック。
このテキストブックがまた全１６ページの真剣なものになっていて、
ゼントラーディ語/数字の表記ルールに始まり、日本語ローマ字表記の解説、
しかも各項目ごとにドリルが付いていて練習までできてしまいます。
単元ごとに例文のゼントラ表記までやらされます。
エルザ「私はこの川の向こうに行きたい。」
ノサ「いや、それはいかん！」
（エルザはともかくノサって誰ね？まさか聖書の一節？）
さらに、巻末にはコナン君もびっくりの暗号作成/解読方法まで
書いてあって、裏表紙は暗号用の乱数表も付いております。はい。
いやはや、この商品に賭ける意気込みの高さを痛感いたします。
それではみなさんこの商品を購入してゼントラーディ語検定A級を取って下さい。
ちなみにA級は一時間で印字450文字、読解900文字以上できれば取れるそうです。
（本テキストより。）
マクロスセル画彩色セット★美樹本晴彦氏のサイン入り〜★ 各480円（全5種）
＊よくアニメイトとか画材店のアニメコーナーに置いてあったような彩色セル画セット。
本来はここで扱うのは変なんだけど、流通が模型店だったらしく市内の潰れ掛けの
模型店で発掘。製作は（株）マイクロエース＋（株）創映新社のダブルネーム。
中身は線画が印刷してあるセルが5枚と背景用の色画用紙だけ。
（色は別売って事。）今回入手したのは「ゼントラーディー軍セット」と
「一条輝セット」で、ほかにミンメイセットと地球統合軍セットと
バルキリーセットがラインナップに入っています。（全５種らしい）
さすが輝、20年を超えて売れ残りです。（店の人は大喜び）ミサセットは有りません。
なお線画は作中の原画そのままみたいであんまり上手ではありません。
ウラにはカラーの見本と色指定が書いてあります。これが模型屋流通だけに
グンゼ（現クレオス）の水性ホビーカラー指定になってます。ところが
ズバリがない色は混色になるのですが、比率が載ってないので
事実上感性の赴くままの塗色です。よくみたら「超弩級要塞マクロス」って書いてあります。
版権シールを確認したら８２年モノでした。当然有井の流通で流したんでしょうが、
問題はなんで有井でなくてマイクロエース名義なのかです。
wikiなどによるとこの時期の有井は１９８０年に倒産した鉄道模型会社、
「しなのマイクロ」を傘下におさめ、「マイクロクス」社としてNゲージの
販売を継続、すぐに「マイクロエース」と名称を変更するも、
80年代半ばから90年代まで新製品も再版も無い休眠状態にはいったと
されています。このへんのゴタゴタになんか関係あるのかもしれません。
（この時点では有井製作所の下にマイクロエースがあるんだけど、
いまではこれが逆転してマイクロエースが本社になってそのなかに
模型部門が有る格好。もちろん主力は、事実上の限定仕様の鉄道模型。）
なお商品煽りにあるミキティーのサインはもちろん印刷です。
んでさー、パッケージに「君もアニメーターを目指せ！！」って書いてあるけど
毎度のことながらアニメーターって彩色しないよね？
（つか、今やアナログ彩色してるアニメってサザエさんとジブリだけだっけ？）
創映新社といえば、大昔うちに入り浸ってた後輩（男）の似顔絵で
エロマンガ描いて物凄く怒られたのを思い出した。
タイトルが「くりぃむ＠＠」（＠＠は後輩の名前）だった。
O君ごめんな。わたしゃあれから全然成長してないよ。
（以後情報入手次第追加の予定。でもあっしはコレクターじゃないからあくまで気が向いたらね。）
〜初代マクロス模型リストindex〜総合的発売順/発売時期のリスト
〜初代マクロス模型リスト1〜(1/72と1/100の旧キット）
〜初代マクロス模型リスト2-1〜(1/144以下のミニモデルと食玩系キット）
〜初代マクロス模型リスト2-2〜(艦船系とモンスターの世界）
〜初代マクロス模型リスト2-3〜(フィギュアとSD系キット）
〜初代マクロス模型リスト2-4〜(未発売ものとアリイジオラマセットの魔境）
〜初代マクロス模型リスト3〜(長谷川とウエーブとその他のガレージキット）
〜初代マクロス模型リスト4〜(なんじゃこりゃな謎キット群）
初代マクロス模型雑誌作例集その1（ホビージャパン編）
初代マクロス模型雑誌作例集その2（MOOK作例100本ノック）
初代マクロス模型雑誌作例集その3（モデルグラフィックス編）
1/72ＶＦ-1キット詳細解説
（市販キットと設定図版のあれやこれ編）
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