『フレーズを大きく見る』

寄稿者:中嶋@管理人


〜 想い出の樹2006.11.03より 〜

私のお気に入り、ソルフェージュ教材。

才能を育てる子供のソルフェージュ


呉暁著の教材です。
気に入っている理由は、
和音付けの練習ができること。
私は両手でカデンツを弾いてもらいながら、
視唱してもらっています。

左手は根音を。
右手は基本位置〜第2転回位置のカデンツがあります。
Kadenz
TSDTというカデンツの感じ方については、
以前ブログに書いているので、
こちらをご参照ください。

今日のテーマはフレーズを大きく見る・・・です。
旋律だけでは小さなまとまりしか見えなかったものが、
ハーモニーを見ると大きく捉えられることがあるんです。
kadenz-2

例えば上の問題。
メロディだけ見ると、
2小節のまとまりにだけ着眼してしまいますよね。
でも、ハーモニーをつけてみると↓のようになります。
kadenz-3
SはDへ向っています。
S→Dを感じにくいようでしたら、
以下のような伴奏をつけてみてください。
kadenz-4

赤の矢印のように、Sの和音「ドファラ」がDの和音「シレソ」に向います。
このひとまとまりのTSDTを感じると、
旋律のブレスの感じ方が変わってくると思いませんか?
ブレスは、ただ息をするのではなく、
次の「レミファ」へ向かってブレスするのです。

こんな風に基本的なカデンツのまとまりを感じられるようになると、
息の長い演奏ができるようになってきます。
例えば、インベンションの14番
inventio14
左手だけを書きましたが、
細かい音符で見えなくなってしまいがちなこの曲。
こうやってハーモニーを見てみると、
TSDTと4小節でひとつの大きなまとまりになっているのがわかります。
inventio14-2
カデンツを弾きながらメロディを歌うと、
大きなまとまりを感じやすいのでは〜と思います。
・・・・・私のレッスンでは、大人も子どももよく歌わされます。(笑)

TからSへ行く広がり。
SからDへ行く緊張感。
DからTへ解決する安心感。


細かな音符に惑わされず伸びやかな演奏になり、
弾いていて気持がよいですヨ♪