『跳躍を感じて』

中嶋@管理人


〜想い出の樹2006.11.08より〜

今日は跳躍のコト。
ド→レ、これは隣同士の音なので順次進行といいます。
跳躍はド→ミとか、ド→ラとかね、離れた音へ行くコト。

例えば、私の大好きな曲集。

カイエドゥルモワンヌ 2 20のやさしい現代フランスピアノ作品

ノエル=ギャロンの「公園の散歩」
tyouyaku-1


こういったフレーズがあったとき、よくあるケース。

@頂点の音「ミ」だけ飛び出た音になる。
A気持はあるのに盛り上がらず、能面のような音楽になる。


@は、隣の音との関連性を感じていないから。
Aは、前の音で踏み込めていないから。

tyouyaku-2

A地点へ移動するのと、
B地点へ移動するのとでは、
踏み込み方が違いますネ。
遠くへ行く方が、よりエネルギーが要ります。

跳躍ってそういうコト。
Aで踏み込めていないというのは、そういう意味です。
最低、前の音である「ド」を感じていたい。
tyouyaku-3

ただ、これだとまだ飛び出て聴こえてしまいます。
できれば、もう1つ前「ラ」から。ラド→ミと感じたい。
tyouyaku-4
こう感じると流れも生まれるし、自然なクレッシェンドになりますね。


〜想い出の樹2006.11.09より〜

今日はクレッシェンドにはならない跳躍のコト。
ブルグミュラー「やさしい花」。

tyouyaku2-1

2小節目オクターブの跳躍。
これ、下手すると突っ込んじゃうんですよね。
「ファミドララー」って。

でもね、
歌ってみるとわかるんですよ。
オクターブの跳躍って歌うのに準備が要ります。
ララーなんて気軽にささっとは歌えません。
最初のラを歌っているときに、
オクターブ上のラを準備をしてから歌うものですよね。

ちょっと体で感じてみませんか?

【準備】
腕を伸ばさないと届かない壁の上部に、
目印をしてください。シールを貼るのでも構いません。


【歌いながら体で感じる】

@目印をした壁の傍にしゃがんでください。

A1小節目を歌いながら少しずつ立ち上がります。

Bファミドでしゃがみます。

C「ラ」で立ち上がり、
 オクターブ上の「ラ」と同時に壁の目印に優しく触ります。


いかがでしたか?
Cですごい跳躍を感じますね。
これだけの跳躍があってキレイな音で弾くためには、
どれだけのエネルギーが必要か・・・。
Cの体験で重要なのは、
目印に「優しく」触るということです。

楽譜上では下の楽譜の赤線のように、
音の長さは等間隔です。
tyouyaku2-2
だから、思わず演奏も機械的に等間隔で弾いてしまう。
でも、実際には先ほど試したように、
内部にすごいエネルギーの変化あるんですよね。
このエネルギーを感じて弾くなら、
青の矢印のオクターブ跳躍は、
ファミドラそれぞれの感覚より微妙に長くなるはずです。

大切なのは「感じること」。
オクターブ跳躍は音が長くなる・・・なんて思うと、
すっごくすっごく不自然な演奏になっちゃいます。
跳躍のエネルギーを感じるだけで構いません。
聴いた感じでは、このオクターブ間も等間隔に聴こえるでしょう。
それくらい 微妙な違いなんです。

こういうとき、私は言葉での説明だけで終わらせずに、
体や手を動かして体感できるようなレッスンを心がけています。
大切なのは体で跳躍を感じるコト。

それでも突っ込んでしまうような場合、
私は「止める」練習を勧めています。
オクターブ上の「ラ」にどのような響きが欲しいのか。
突っ込んだ汚い音にならないように・・・。
ファミドラーーーーと音を伸ばしたまま止めます。
止めている間に、オクターブ上の「ラ」を想像します。
十分に気持の準備ができてからオクターブ上の「ラ」を弾きます。