料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  その七  物のやりとり
   
   

 尽くし方の難しさといえば、物のやり取りがある。田舎では日常的に物のやり取りが行われる。これはなかなかにゆかしい習慣である。
  近隣に畑でとれた作物を賞味してもらう。あるいは、到来物のおすそ分けをする。田舎だって、いや田舎こそ核家族である。子供たちは便利な町で暮らしている。たとえ車で5分の所にいても、年寄りが重い作物をかついで届けにいけるものでもない。

 畢竟、近場へ持っていく。相手も心得たもので別な機会に違う作物をもってきてくれる。商店のないような村で、このような物々交換は合理的である
 これは村に通う都会人にもありがたい。新鮮な野菜や果物にありつける。

 さてお返しである。これはよほど気をつけなくてはならない。つまり、あげすぎてはよくないのだ。この手のやり取りに慣れていない都会人、この場合ワタシの主人夫婦だが、何もないからといって飲もうと思って取り出したワインをあげてしまう。飾っておいたブランデーをあげてしまう。大事に持ってきたルコントの高級菓子をあげてしまう。
 

 相手はあくまでも食べきれないから、くれるのだ。お返しがなければ次の機会まで待てばいい。なにか惣菜をつくって持っていってもいい。つきあいを大切にと思っても焦ってはいけない
  蜜の匂いに悪党までがやってくる。食べ残しのようなものを持ってきちゃ、うまうまとワインをせしめていく。ついでに次の獲物もチェックしていく。阿呆面はあくまでも演技である。欲得ごとには頭がいい。だからこそ悪党になれる。挙句、留守に入りこんでストックの酒を持っていく。やりたい放題だ。

 慎み深い村人の中にも図々しい人が一人ぐらいいないとも限らない。「この間のワインくれ。これは何じゃ、これもくれ」と言い出さないとも限らない。これは偏にあげた方が悪いのだ。
  やり取りのバランスを壊したのは自分たちの方なのだ。

   
 

 

   
   
   
 

 教訓 物ノヤリ取リハ、思慮深クヤレ

 

            つづく

   
 
 
     
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