料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  その十三 小鳥の訪問(一)
   
   

 

 
 
 東京でも、ベランダにご飯粒なんか置いておくと小鳥がやってくる。ワタシの女主人もこれをしたが、すぐやめた。ベランダがフンで真っ白になってしまったからだ。土がないところでのフンは始末に悪いのである。


 さて庭付きの家を借りられたのだから、女主人は大喜びであった。大量のエサを買い込んで、東京では考えられないほど早起きをする。ワタシには「シーッ」としか言わないのだ。

 小鳥の種類の多さにはたしかに驚かされる。都会でもなじみのヒヨドリやホオジロ、シジュウカラなどの他に、メジロやカシラダカ、カワラヒワ、ジョウビタキなどがやってくる。
  ヤマガラやシジュウカラにはヒマワリのタネをやると面白い。すぐそばの枝で、上手にクチバシでつついて食べる。群れでやってくるから、あちらでもコンコン、こちらでもコンコン。
  エサ入れを工夫するとなお面白い。複雑な容器からすぐに取り出す。犬なんかそばにいても平気だ。鳥の学習能力の高さには犬のワタシも舌を巻クーッ。

 しかし、困ったことがある。こぼれダネでヒマワリがところ構わず生えるからだ。ヒマワリはまだいい。ジャマなら抜けばいい。困るのは小粒の方である。アワ、キビ、ムギ、ヒエ、貴重な植物のはずが、どれがどれかもわからず雑草のようにはびこる。小粒のタネのくせに茎が丈夫で抜くに抜けない。その上、エサ代もかさむ。とうとう原点に返って残り物だけやるようになる。しかし田舎では、貧相な残り物を目指してくる鳥は少ない。鳥とはゲンキンな生き物なのである。我が爪のアカを煎じて飲ませたいくらい。

  結局、オレンジの皮はきたなく枯れはて、ご飯粒にはカビがはえる。とうとう女主人はエサやりを放棄し、ワタシはまた緑の中を走れるようになる。ああ、ヤレヤレ。

 

 

   
 

教訓  小鳥ノ餌ヤリハ、マメナ人ニシカ向カナイ。

   
                  つづく
   
 

 

 

            

   
 
 
     
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