料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  その十四 小鳥の墓
   
   

 

 
 
 田舎にはただ今、二個の小鳥の墓がある。
  一羽は女主人が踏み潰してしまった。ゆっくり走る車の前を楽しそうにピョンピョン飛んでいたセキレイが、なぜか急に地面に止まってしまったのだ。女主人は悲鳴を上げたが、もうアトのマツリ。見事にスクラップになっていた。「飛び去ると思ったのよ、いつもそうだから」と泣いた。
 もう一羽はムクドリだ。車道にウズクマっていたのを女主人が見つけた。カラスにでも突付かれたのか片方の肩に大きな穴があいていた。羽も無くなっていた。動物病院は遠く、しかも休診日だ。放置はできない、と山菜カゴに入れて持ち帰った

 家で調べてみれば、両目も飛び出していた。飛べない上に目も見えないのだ。当初思ったよりずっと重症だった。男主人が傷口に薬を塗ってやると警戒してひどく暴れた。ワタシは早々に部屋に閉じ込められた。
 綿棒で水を与えても飲まず、エサも食べなかった。このままで弱ってしまうと主人たちは気をもんだが、なす術はなかった。
 翌日には鳥はほとんど動かなくなった。病院へ連れていっても無駄と判断して、近くの山中へカゴを斜めにして置いてやることにした。
 

 翌週に行ってみると、カゴから少し離れたところで死んでいた。それが主人たちを苦しめた。動ける体力が残っていた事もそうだが、助けようとした行為がムクドリにはまったく理解されなかった事にである。苦しめてしまった事にである。
 

 ムクドリを発見したとき、女主人はどこかでセキレイを潰した罪滅ぼしをしたかったのかもしれない。それは身勝手な罪滅ぼしというものだ。どのような事柄もやってしまった事はやってしまった事。ただ頭を垂れる以外にない。こんなことは犬ならみんな知っている。ワタシはこの頃、人間は犬よりおバカなんじゃないかと思っている。

   
 

教訓  大自然ノ中デハ、ソノママニシテオク方ガイイ事モアル

   
                  つづく
   
 

 

 

            

   
 
 
     
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