料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  ドーベルマン・ハヤテ  
     
 

 名前の話に戻ろう。

 ただ今わが家には二匹目のドーベルマンがいる。名前は十兵衛である。そして、初代のドーベルマンをハヤテといった。いつのまにかオットがさらりとつけた名前なのである。
  オットは飲食業である。そのために動物を飼うことに反対していた。それを承知で私が勝手に買ってきた。猛反対していたオットが、妻が抱え込んで離さない犬にどうしてそんな素晴らしい名前をつける気になったのか、未だに謎である。

 いろいろな意味でハヤテは私にとって特別な犬だった。ハヤテがいてくれたから、この二十年を私は生きながらえることができた。そしてハヤテがいたから、今また新たな救世主、十兵衛に出会うこともできた。
  誰にでも「特別な犬」というのが一匹はいるのかもしれない。

 犬の名前をきかれてハヤテだの十兵衛だの答えると、「なんだ、やけに和風だねえ」と言う人がいる。そういう人は必ず、血統証の中でもことに立派な血統証つきの犬を飼っている。親はどこどことどこどこのチャンピオンで、当犬もどこどことどこどこの大会で優勝したなんて、まるで、シコふんじゃった、みたいなのだ。

  たしかに立派な犬を連れている。毛並みはいいし姿かたちは飼い主ならずともほれぼれする。そういう人の考える洋犬の名前はすべからく洋風でなければならない、らしい。
  たとえ自分は梅干と味噌汁がなければ夜も日もあけず、酔えば「女房と畳は新しいに限る」なんて前世紀の遺物発言を繰り返していたとしてもだ。
  こういう御仁が散歩しながら口ずさむとしたら、やはり演歌であろうか。「よさくーぅ」とやって、「どうだリチャード、うまいだろう?」とくる。犬のほうも心得ていて、「うまいワンワン」とタイミングをはずさない。

  けっしてそれを悪いと言っているわけではない。こちらだって前世紀の遺物、似たり寄ったりの状況である。ここはひとつ遺物同士のよしみで、洋犬に和風の名前をつけようが、和犬に洋名をつけようが、許していただきたいと思っているのだが。

 

 
     
 
     
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