料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  いぬけい  
     
 
左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  オスが好き  
     
 

 交差点を越えてしばらく行くと、今は区の養護施設ができている場所に、以前は空き地があった。ここが犬たちの遊び場だったのである。

 土日は大人の野球チームが練習したり子供サッカーが試合したりと混雑していたが、それでも犬たちと何のトラブルもなく共存していたことは特筆に価する。お互いの理解さえあれば、このようなことができるものなのだと考えさせられる。
  普通だったら、子供たちが走り回る場所に犬を放しておくとは何たることかとお叱りをうける。大人の野球チームの人たちも、ボールで怪我でもされたら困ると、まず言うだろう。それが少しもそういうことがなかった。犬だって心得たもので、試合をしているところにはめったに行かない。端の方で遊んでいる。サッカーボールが飛んできて犬が追いかけることがあっても、子供たちは「どいて、どいて」と屈託がない。思えばあそこは東京での最後の楽園であった。
 

 で、今しもその楽園でハヤテは一匹のオスに狙いをつけている。とにかくオス好きである。オスなら種類、性格、財産を問わない。
 相手は近頃迷い込んできた新顔である。中型犬のミックスで、首輪はない。
 さて、肛門にはりついて盛んに素性をさぐっていたハヤテは腹の方にまで長い鼻をもぐりこませていく。どうやらナニが気になるらしい。身体の軽いオスは片足が宙に浮いてしまった。浮いたついでにシャーと用を足してしまう。それしきで引き下がるハヤテではない。それどころかフェロモンのシャワーを浴びて儀式はさらにねばっこくなっていく。オスの方はというと、不安定な格好にも疲れたし、出すものも出したし(シャーのことです)、相手はどうも年増だし、ふと見りゃあっちに若いコいるし、と逃げる算段をしている。敏感にそれを察して、逃してはならじとハヤテはますます鼻をおしつける。とうとうオスは機を見て走りだす。ここからは組んずほぐれつ走り走られ、最後はハヤテの押さえ込みが待っている。

 一度押さえ込んだら放さない。相手がバタバタすると「ウー」とイカクまでしちゃう。オスはたまったもんじゃない。それでも犬族というのはフェミニストで、決してメスにさからわないものなのだ。ここでメスに吠えかかったりするオスはストレスがたまっているか、ただのバカ犬である。正統なるオス犬は目を白黒させてニンタイあるのみ。
 オトコはどこでもツライんじゃなあ。 

 
     
 
     
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