料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  オシッコ棒  
     
 

 先日、都の職員と話す機会があった。そこで「オシッコ棒」を提案してみた。つまり道路端の枯れてしまった低木の代わりに棒を立て、そこを犬のトイレにというアイデアである。しかし笑い飛ばされてしまった。
 

 オス犬を飼って、一番難儀するのは足上げの生理現象である。同時に匂い付けをするわけだから、少しでも他の犬の匂いがすればひっかけようとする。
  もちろん教えれば、してはいけないところにはしない。うちも「だめ、そこは他所のおうち」と教えている。しかしどこかでやらなくてはならない。
  門柱もだめ花壇もだめとなると、道端の潅木などで失敬する。他の犬にとっても足を上げやすいのか、突先の植物ばかりが枯れてくる。後ろめたい。なんとかしようと考えたのが「オシッコ棒」である。

 しかしもし実現したとして、匂いの問題はどうだろう。そこの周辺は臭くてたまらなくなるかもしれない。だとしたらあちこちでバラついてやるほうがいいのだろうか。
 トイレで悩む日々である。

 ハヤテはメスだから問題なかったとお考えだろうが、それが違う。カノジョは足をあげてやっていた。あげるといってもオスのように真横にではなく前にあげていたので木や花壇に迷惑はかけなかった。ちょっとした雑草や小石で十分だったのである。
 他の犬の落し物を見つけたりしても、ドジョウすくいのような格好でチョロッとひっかける。肛門が好きな犬だけにその落し物にも多大な興味を示すのだ。ひとしきり鼻をすりつけて素性を探ってから、
「クンクン、あの犬ったらこんなにトウモロコシ食べて。ああクヤシイ、この、この、これでどうだ?」
と、このこのダンスまでやっている。腰をアーチ型にゆするのだ。マウンティングの要領である。

 そのうちバイクのエンジンをかけただけでもやるようになる。
「早く行きましょ、早く早く」
 私が他所の犬を触っていると後ろでやっている。
「いやよ、いやいや、そんな犬」
 これはフンをした後、すぐにオスワリをさせて始末した私のせいである。土かけの作業を中断させられたトラウマのなせるわざというわけだ。
 よく出来た犬だったが、これだけは少々恥ずかしかった。
 
 そのフンの方であるが、こちらも条件反射を利用すれば一定の場所で催させることは可能である。
  ただしドーベルのように腸の弱い犬種は厄介だ。ハヤテの場合、自転車で走っているときでも急にやらかす。横断歩道の真ん中でこれをやられたときは往生した。さっと取れるような形ではない。ぐずぐずしている間に信号は赤になる。車に轢かれる前に退散したが、先頭の車には迷惑をかけた。
 

 先日、十兵衛もやってしまった。不動産屋の前で踏ん張ってしまったのだ。実は十兵衛は胃が弱く毎朝のように吐く。だが腸は丈夫なはずだった。めったに下痢はしない。それがその日は突然きた。
  袋に取ったが、あとは舗道に染み込んでしまった。そこが丸い痣状になっている。それ以上どうしようもないと思い、出発しようとしたら、奥さんが出てきてきれいにしろと言う。ティッシュでふいてみた。ボツボツの舗道だから紙が大根おろし状態になってしまった。ペットボトルの水をかけてみた。ティッシュがふやけてグチャグチャになった。砂を取ってきて撒いた。砂の間からティッシュがポツポツを顔を出した。とにかくやればやるほど目立ってくる。
  そこのホースで流させてもらえたらと思うが、腕組みをしている人に貸してくれとも言えない。とうとう土下座して許してもらった。土下座などしたのは後にも先にもはじめてである。
 とにかくトイレには苦労する。

 
     
 
     
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