料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  いぬけい  
     
 
左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  リコウな犬バカな犬  
     
 

 犬のリコウ、バカとはよく言われることである。
 たとえば「前に飼ってた犬はリコウだったが、今度のはバカで困る」などと言った場合、何にくらべてリコウでバカなのかが大事である。自分にくらべてリコウだというなら、大した犬ではあるまいし、今度の犬にいたっては絶望的でさえある。しつけは早々にあきらめたほうがいい。
 もしチンパンジーあたりとくらべるなら、ちと気の毒である。犬は好きなオレンジの皮もむけないし、腋の下さえろくに掻くこともできぬ。それでも犬にはチンパンジーにできないことができる。主人の苦難に共に立ち向かわんとすることである。交通事故から主人を守った犬から泥棒を捕まえる犬まで、枚挙にいとまがない。

 だいたい犬のリコウ、バカは飼い主の意向による。飼い主が番犬としてだけを求めているならギャンギャン吠えてさえいればいい。もし飼い主が甘えてほしいと思うなら、せいぜい鼻をならして菓子をせしめればいい。それこそが飼い主の求めるリコウな犬というものだ。
 では他人に自分の犬をリコウと思わせるのはどうしたらいいか。簡単である。交差点でオスワリさせればいい。からなずや「まあ、おリコウな犬だこと」とお褒めの言葉をいただける。噛み癖があろうと拾い食いの癖があろうと、交差点ではわからない。

 しかし犬種によってはこのオスワリをさせない方がいいものもある。ドーベルマンなど筆頭であろう。短毛で尻尾が短いから霜や日照りからお尻を守れない。オスのドーベルを飼って気づいたのだが、後ろのプルプルン(ふたつあるものです)の皮が悲惨なことになるのだ。 あるとき、ふと見たら色が変わってゴワゴワしていた。それまで律儀に交差点でオスワリした結果がそれであった。真夏でなくともアスファルトは熱い。冬は凍ることもある。こんな状態でドッグショーなどに出せば笑いものであろう。
「ありゃりゃ、いい犬なのに、こうゴワゴワじゃねえ」
「ほんとほんと、どーゆー飼いかたしてるのかねえ。だいたいが美しくないよねえ。使役犬の大会と間違えたんじゃないのぉ?おまけにオーバーに筋肉つけちゃってさ」
 というわけで、なかなかショーや大会には縁がない。それでもプルプルンの健康のために交差点では以来、「立っててもいいよ」と言ってやってる。すると「おリコウさんねえ」の言葉が消え、皆なんとなく遠くへ逃げるのである。  

 
     
 
     
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