料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  犬の特技  
     
 

  犬の特技というのは、馴染みあるものから奇抜なものまで様々ある。やれフリスビーだ曲芸だ数学だと、犬は教えればなんでもこなす。厳しく訓練すれば特技を越えて職業犬になる。
 しかし今日取り上げるのは、犬が自然に身につけた特技だ。癖に近いか。
 

 ハヤテは救急車に遭遇するたびに遠吠えをした。信号待ちの交差点では元々座っているからそのまま「ウォウォウォウォーン」である。家にいるとき、自転車と走っているときは、わざわざ正座(?)してからこれをやる。口を半開きにし、半眼で宙を見据えている。周りの人間はその雰囲気に圧倒される。私もいつも切ない気持ちになった。それが救急車が通り過ぎてしまえば「ムニャムニャ」と、ただののんびり犬だ。
 

 ハヤテが死んでから飼った十兵衛にはこれがない。救急車が通ろうが、雷が落ちようが「ヘのカッパ」である。泳げないくせに。
 そのかわりと言っちゃ何だが、歌をうたう。あるとき私が発声練習の真似事をしたら、音をあわせて「ウォウォウォウォワオワオ」とやった。面白くて毎朝やっている。そのうち近所から苦情がくるかもしれない。
 

 話をハヤテに戻すと、彼女はかけ布団という特技があった。そこら辺に脱ぎ捨ててある洋服をハウスに運び、口で引っ張り上げて身体にかけてしまうのだ。だから来客は要注意。特に着物姿が危ない。草履が格好のハヤテの枕になる。靴より平らで高さもいい、ついでに模様もカワイイわん、だと。
 さていよいよお開きの時間ともなれば、「あらもうお帰り」と羽織の袖から首を出し、客をその場に卒倒させる。
 これが十兵衛の場合は、毛布を入れてやっても投げ返してくる。神聖な犬舎に何をするか、というような剣幕である。意地は張るが寒さは寒し、ブルブルブル・・。

 このように性格のまるでちがう2頭であるが、不思議とよく似た癖がある。
「お腰掛」である。私が横になるとベッドに寄って来て、後ろ足を一本折りたたんで乗せる。これが実にそーっとなのである。前足ならびにもう一本の後ろ足は床に置いたままだ。だがそのうちに、「疲れれば残りの一本そっと乗せ、こちら眠れば、あとは一気に全部乗せ(字あまり)」
 

 十兵衛がまだ小さいとき、買い物を終えて外へ出てみたらトイレバッグに腰掛けていた。十兵営は片足掛もするが両足掛も得意だ。この時も尻餅をついた力士のように後ろ足をハの字に開いて不安定な格好で腰掛けていた。道往く人の笑いもなんのその。
 この犬種共通の癖というものだろうか。

 
     
 
     
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