料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  ますたーのおくさんのこーなー  
     
  いぬけい  
     
 
左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  事故の顛末  
     
 

 

 10才を越えたはいいが、間もなくハヤテに大変なことが起った。車にはねられたのである。所はトウモロコシ事件と同じ村。
 今回はその顛末である。

「ギャン」という異常な声をきいて外へ飛び出すと、ハヤテがヒョコタン、ヒョコタンと走ってくる。その格好を見るや肝をつぶしそうになった。身体が半分に縮まったようになっていたからだ。軽トラックが、前を走るハヤテに追突してしまったという。尾てい骨を突かれて腰が移動したのか、背中の丸まったお婆さんのようになっている。その姿のままヒョコタンヒョコタンやっているのだ。 

 すぐに甲府にある動物病院へ走った。どんなに急いでも車で20分ほどかかる。その間に曲がった腰は徐々に元にもどっていったが、当然ながらまだ異常を感じるのだろう、ハヤテはしきりに腰のあたりを気にしていた。
 病院に着くなり診察室へ駆け込んだ。
 ハヤテは早ジャンプの体勢である。常々ハヤテには診察台には飛び上がることを教えていた。大型犬を持ち上げるのは飼い主もドクターも重労働だからだ。
「今日はいいんだよ、ハヤテ」
 驚いたように私の顔を見ていたが、やがて大きなため息をついたハヤテであった。
「うーん・・・オシッコさえ出てくれればいいんですけどねえ・・」
 とにかく外へ出してトイレをさせることにした。しばらくは腰の位置が定まらないのか、中腰でモジモジするばかりであった。
 やっといつもの片足上げ(ハヤテはメスだけど片足上げが得意だった)が出て、
「まずは一安心。これで少し様子をみましょう。かりに手術をするにしても、東京のほうが便利でしょう」
 親切なドクターだった。  

 結局ハヤテは腰の手術をしなかった。尻尾の根元の骨は一箇所カンボツしたままである。
 なにかの折に痛そうな声を上げるが、犬も飼い主も気にしなかった。すぐに超特急で走るし、なにより食欲が例のごとく旺盛だったからだ。
 田舎では車に轢かれた放し飼いの犬をよく見る。ひどい状態だと思っていても、しばらくすると自然に回復していたりする。要は生命力が故障を上回っていればいいのだ。野生をどの程度残しているかにもよろうが、犬を飼うには時にワイルドであることも必要なのである。

 

 
     
 
     
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