料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  柳生ブッ芸帳  
     
 


 知人に「このところ、ホームページの『犬系』のUPがないですね。十兵衛は元気ですか?」と言われた。調べてみたら確かに相当長い間UPしていなかった。
 犬のことは何かの折に小文を書いたりしていたので、ずっと書き続けていると思っていた。それに一日の大半を十兵衛といて、こんな愉快なことがあった、こんな変化があったと常に心に記しているから、実際に書くこととの境界が曖昧になっていたのかもしれない。ホームページ上の十兵衛は5、6才で止まったままだった。

 現実の十兵衛は9才になる。その間、いろいろなことがあった。一番大きなことは癌になったことだろう。4箇所も切った。癌は一箇所だったが、肥大した脂肪や腺腫もついでだからと切った。同時に胃まで切開した。ハヤテのときと同じに異物が見つかったからだ。この時の大手術は飼い主にもカコクであった。おいおい書いていこうと思う。
 手術後ほどなく目のふちも切った。前からあったイボがだんだん大きくなって眼球にさわり始めていたからだ。目やにがひどくなり、朝などそれで片目がふさがれていたりした。切除しなければ本当に柳生十兵衛のような隻眼になっていたかもしれない。

 その間、放射線治療も受けていた。当初は犬に放射線などと驚いたが、取りきれなかった癌細胞のことを考えると、決断せざるをえなかった。せっかく大手術に耐えたのだ、少しでも長生きして欲しい。飼い主ならだれだってそう思う。十兵衛には更に耐えてもらうことになった。
 実に11回に及ぶ全身麻酔の放射線であった。12回が一つの目安だそうだが、皮膚のダメージが大きくて11回でやめた。
 幸いなことにその後、状態は安定している。散歩もできるようになった。ただ、急に歳をとった。外ではまずまず変わらないが、家ではあまり動かない。
 今日も朝からテレビの前で眠りこけている。私は隣で正月番組の「柳生武芸帳」を観ている。十兵衛が四肢をバタつかせはじめた。走っている夢でも見ているのだろう。時折もれるうなり声はケンカでもしているのか。ついでに「ブッ」「ブッ」と得意技も忙しい。腹の下には三本の骨を隠している。昨夜の我が家のおかずは骨付きラムだった。

十兵衛の夢
山田ブルドッグ斎「ジューベーエ、この三本の骨に書かれたトヨトミの財宝をもって、わしは日本国の王になーる。そなたにそれが止められるかのう?」
十兵衛「笑止!」
チャリンチャリーン・・グサッ!
ブルドッグ斎「ブルブルーッ、無念っ!ブッ!」

十兵衛「父上、すべて終わり申した」
柳生たじまラブ「して、三本の骨は?」
十兵衛「この通り。灰燼に帰してござる」
  ・・風に舞い散る骨のカス・・
たじまラブ「これで、世にトヨトミの財宝を知る者はおらぬ」
十兵衛「いや、一人おりまする、チワワ姫が」
たじまラブ「なにっ、チワワ姫を切らなんだと申すか?」
十兵衛「これがわたしのやり方でございます」
たじまラブ「んーん、抜けっ、十兵衛!」
十兵衛「わが子を道具として使い、用が済めば切り捨てる。父上もブルドッグ斎と同じでございますな」
 チャリーン・・ドサッ!
たじまラブ「ブブ・・・ブッ!」

チワワ姫「十兵衛さまーっ、ご無事でございましたか?このような戦いはもうお止めくださいませ。わたくしは、わたくしはあなたさまと・・・」
十兵衛「むひひひひ・・ムニャムニャ・・ブッ」
 自分に都合のいい十兵衛の夢はまだまだ続くようです。 

 
     
 
     
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