料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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左:MAY 右:十兵衛
撮影:岡崎伸彦
 
     
  怪しい老女  
     
   

 怪しい老女は夜になると更に怪しくなる。十兵衛は排尿排便ともに感覚が鈍くなっているので、家で粗相をしてしまう。被害を少なくするため夜中にも散歩をさせる。昨今の参宮橋は12時過ぎても人通りが多いので、えらく都合が悪い。

 小の方は他の犬の匂いを嗅げば何とか出る。しかし足をうまく上げられないので自分の身体にかかってしまう。それを嫌って放尿の途中で歩きだす。身体が左右に揺れているわけだから、当然ホースもぶらぶらと揺れ、芝生散水器状態になる。数年前から犬のトイレには水をかけるようにしているが、それが広範囲になる。一度など、自転車の警官が急行してきた。「ヤヤ、怪しい女が大きなペットボトルを振り回しているぞ!ガソリン魔か?
  すぐに「フン」と口を曲げて去って行ってたが。
「検挙できなくて残念でしたねーっ」と叫んでやろうと思ったが、止めた。戻って来て「公務シッコ妨害」なんてやられたらたまらない。老女に似合うのは謙虚の方なのだ。

 さて問題は大である。ただでは出ない。肛門を刺激しなければならないのだ。尻尾をもち上げて周辺を揉み揉みしていると、コチンと手ごたえがくる。すれば敵は早そこまで迫っておる。間髪を入れず肛門を縦にしたり横にしたり。
  アナウンサーがやる発声練習に似ている。アエイウエオアオ、カケキクケコカコと口を動かしていると、アナウンサーはいい声が出て、十兵衛はいいナニが出る。
 だいぶ手慣れてきて時間もそれほどかからなくなったのだが、肛門をしごいている姿は人目にさらしたくない。前後を見回し、「今だ」と始めると横からゾロゾロ人がやってくる。出かかっているのに途中でやめると引っ込んでしまう。それも前よりずっと奥へ。何事につけ反動というのは怖いものだ。
 スピードのある自転車は特に困る。かがみこんでいると怪訝そうに近づいてきてリリリリとうるさい。木陰へ移動すればカップルが出てきて「キャッ!」。どんどん暗がりへ押しやられ、今度は車のライトがパッパカパッパカ。

 「第三の男」という映画をご存知だろうか。男が追われて物陰に隠れると光が当たって顔が浮き上がる。何故かその場面ばかり頭を巡る。バックにはチターの演奏が流れていた。チャチャチャチャチャーチャチャーチャチャ、チャチャチャチャチャーチャチャーチャチャ。参宮橋にも流れている・・キャキャキャキャキャーキャキャ、リリリリリーリリーリリー、パッパカパーカパー、「そこ掘れーワーンワン」「やだもう、やーだやだ」
 怪しい女と犬の姿はツイッターで有名になっているかもしれない。

 

 
     
 
     
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