料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  某月某日
   

  中央道の談合坂サービスエリアで中島みゆきの「地上の星」を流していた。驚いた。今まで中島さんの歌はそういう所とは無縁だと思っていたから。
 
「夜会」にはずっと行っていたが、チケットが取れなくて去年は行かなかった。コンサートには一度行っただけである。
 
  思い出のあのコンサート。
  あの日は昼過ぎに家を出て、途中、辰巳の公園で犬と遊んだ。夢の島でまた犬と遊び、腹が減ったから食事をしようとレストランへ行ったら昨日で営業をやめたという。その名も三龍飯店。一龍にすればよかったものを。ああ、幻のフカヒレスープにフウヨウハイ。
「あとはねえ・・・あ、ヨット・ハーバーにもう一つレストランあったなあ」
 というわけで、ヨットを見ながらカレーをくった。それからまた犬と散歩した。ヨットが風でギシギシいった。水を飲み過ぎた胃袋はタポンタポンいった。

 さてNKホールの駐車場、入ろうとしたら、
「あっあっ、カンケーシャ以外はダメですっ」と腕章のニイちゃんが走ってきた。
「あのねああた、アタシはカンケーシャなのよ。この犬がみゆきさんに頭をなでられたことがあんのよ。なんなら聞いてみてチョーダイよ。誰にって、この犬に決まってるじゃないの、ボケ」
 なんて言うわけにもいかないから「じゃ、何処へ止めればよろしいんでしょう?」 と訊くと、「その辺に、みんな停めてますよ」
 だからその辺に停めて、時間まで犬と海辺を散歩した。

 アリーナ席など久しぶりだった。若い頃はロックのコンサートでは度々アリーナ席の経験はあったが、近頃はコンサートそのものに縁がない。

  席につくやいなや「アッチャー」とため息がでた。前の列に山下泰治のような体育会系がいた。しかも三人。どうやっても舞台が見えない。巨体と巨体の隙間からやっとみゆきさんの細腕が見える程度だ。みゆきさんまで巨体でなくて、つくづくよかった。でなきゃ、あれが腕やらお腹やら。。

  その上かの上巨体同士が話をする。巨体顔が巨体耳に口を寄せてコチョコチョコチョ。相手はフンフンと肯いてそのまま巨体首を仰のけて笑う。すると何か言った方の巨体首がビートタケシのようにカクカクッと動く。その度にこちらは素早く首を動かさねばならぬ。タイの首振りダンサーかボクサーにでもなったような気分だ。一体全体、何をそんなに話さきゃならんのかコンサートの真っ最中に。

 そのうち首がこり、あきらめて床を見ながら歌だけ聴いた。チケットの代金が頭の中をグルグルめぐり、悔しくて涙まで出た。せめてもの救いはアンコールでキャツらが立たなかったことである。最後にもう一度首をのばして舞台を見ようとしたら、二列前にいた別の巨体が立ち上がって破れデニムの巨体尻を動かしはじめた。

 二度とアリーナ席は取らないぞ。

 

   
   

 

 
 
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