料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  某月某日
   

  回転寿司が流行って久しい。貧乏人の寿司好きには重宝である。口下手にも楽である。茶好き、ガリ好きなら尚更ありがたい。

 普通の寿司屋のカウンターなどで注文すると目玉が飛びでるほど取られることがある。ツウぶって「コハダから頂戴」「次はアワビにボタンエビ、それから中トロ。あ、白身はなに?」なんてやると、板前の思うつぼなのである。
 ならばと、昼の味噌汁つき「松」(ちなみに竹や梅がないところもある)はどうだ。ガリはちょぼっと、嫌いなネタをよけようものならちーとも腹はふくれぬ。しこたま待たされた挙げ句、「お茶ください」と言うのもはばかられる混雑ぶり。カウンター内に顔を向けても板前たちは下を向いたまま、フロアーのおばさんたちは忙しく飛び歩いてる。やっとつかまえて足してもらったら湯飲みに半分。「早く出てね」の意思表示。

 だから回転寿司に行く。
 一度入って気に入った回転寿司があった。中の男性がいかにも寿司職人していたからだ。威勢がいいし握りっぷりがいい。ロボットやギャルや外国のアルバイトが寿司を用意する昨今、これはほっとする。しゃりの大きさもいいし、なんといってもくずれない。

 昼飯時を少し過ぎていた。入ったとたん唖然とした。ベルトコンベアは動いているのに寿司が回っていない。戸惑っていると、「はーい、どんどん注文してね」と中で言っている。座ってしまったし仕方なくお茶を用意する。客は数人いて、「タコ」、「ゲソ」、とポツポツ声がかかる。勇気をだして「中トロ」と言う。
「悪いねえ、今日は大トロしかないんだ」
「いくらですか?」「八百円だよん」
「じゃあ、あの、やめます」
しばらく皆、空のベルトコンベアを眺めている。
「さあ、カツオだよ。だれかいないかい?」。まるで競りだ。横のじいさんが「わしわし、わしにくれ」
  こっちも「お願いします」と言った。「トロカツオだけどいいかな?」なんだかわからないが、「いいです」と返事をする。

 まず、じいさんにカツオがきた。
「兄さん、ちょっとこれ、皿がちがうよ」
「トロカツオだからね。五百円」
「じゃ、いらん。もどしてくれ」
戻された皿が「あいよっ、お待ち」と私に渡された。
えっ?

 

   
   

 

 
 
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