料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  某月某日
   

 またまたNHKがやってくれた。と言っても制作費の横領でもインサイダー関連でも知事への無礼(?)でもない。朝の連続ドラマ「ちりとてちん」の話である。噺家の徒然亭草若の息子に小草若というのが出てくる。若手の狂言師の方が演じているが、そのお兄さんとおぼしき人がドラマ後の13時のニュースに出ているのだ。登坂淳一というアナウンサー。
 以前、相撲中継後のニュースに魁皇そっくりのアナウンサーが出ると書いたが、今回も「あれ、小草若?」と一瞬思わせるほど「底抜けー」に似ているのだ。しかし知人に話したら「そうかなあ」で終わってしまった。
 

 似ているというのは個人的な見解だから、人によっては似ていないことにもなる。何処を見ているか、何を感じているかによって、この差は生れるのだろう。
 小草若もアナウンサーも顔の輪郭がシャープである。目鼻の線もボールペン画に描いたように鋭い。そこに私は共通項を見ている。一方知人は、目の凹凸、口元の大小、表情の柔硬の差を見ている。似ているところだけ見れば似てるし、似てないところを探せばまるで似ていない。
 誰でも芸能人に似てると言われた経験があるだろう。好きなタイプ、しかも自分より美人に似ていると言われれば「そう?」なんて嬉しがる。それが好きではない、どちらかというと不美人の範疇の芸能人に似ていると言われると急に不愉快になる。実際はこの嫌いな人に似ているのである。鏡を見るときにも、自分の何処を見ているか何を見ているかによって、認識がズレる。
 ま、自分の顔は欲目が左右するから別としても、他人同士の比較でもズレが生じることが面白い。  毎日観ているテレビでさえこれなのだから、街ですれ違った人の印象など、まるで自分勝手に作り上げてるに決まっている。

 事件が起きる。幸い目撃者がいる。しかして出てくる答えはバラバラである。はっきりしているはずの色でさえ意見が異なる。 「車の色は白っぽかったですね、ミニバンの」「いや、赤だったんじゃない?ちょっとオレンジがかったスポーツカーで」「いやいや僕の記憶ではグレーでしたね。車種?さあ・・四角いワンボックスタイプだと思うけど」とラチがあかない。定年間近のおだやかな、しかし頭の回転のさほど速くない巡査が「えーと、色は白のミニバンね。で、えーとお宅、お名前は?あ、○○さんね、○○さんの見た車はオレンジがかった赤。ふんふんスポーツカー。えー、そちら△△さんの見た車の色は何?グレー?ワンボックスタイプ、と。あれ、インク切れちゃった、ツァツァツァ、こりゃ参ったな。お宅ボールペンもってます?すいませんね、ちょっとお借りしますよ。いやいや、いつもはもう一本持ってるんだけどね、ハハハ。でもって・・えー色はだいたいこんなとこで、と。ん?ちゅうことは車が三台だっちゅこと?」
 とやってる間に犯人は自国へ帰ってしまうのである。

 

   
   

 

 
 
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