料理とワインの店:BISTRO KRI-KRI
   

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  某月某日
   私は女である。言わないとわからないと思うから書く。近頃は見てもわからない部類になってきたらしいので。
 女なれば、たまには美容院へ行く。そこで髪が多いと言われた。ビックリ仰天。
「これで太かったら始末に大変スよ」とカリスマ(?)美容師が言う。はじめて入った美容院だった。彼の他にもう一人女性スタッフがいたが奥へ引っ込んだきり出てこない。私はカットだけ、しかも裾だけのワンレングスなのでカリスマも腕の見せ所がない。シャンプー台であきらかにアクビをしながら「痒いところはございませんかーぁ?」。ガーゼで顔に蓋をされた私は息苦しくて「はっ、ふっ、ほっ」と答えにならない。
 それにしても髪が多いとは知らなかった。なのにこの軽さ・・・。カリスマに訊くまでもない。髪の毛がやせたのだ。

 若い頃は髪が自慢だった。しなやかで絹のようだと褒められた。それが今や有るか無きかの蜘蛛の糸状態である。これではいくら本数があると言われても喜べない。少しケアをしなければと発奮してスーパーのドラッグコーナーへ行った。
 一番安いのでなく、二番目くらいの女性用養毛剤を手にしたら中身が空だった。メモが貼り付けてあって「レジでお渡しします」。空箱をレジへ持って行くと、箱を高々とかかげて「だれそれさーん、こちらの商品お願いしまーす」。待てよ、この仕草どこかで見たなと思ったら水戸黄門だった。「この印籠が目に入らぬかーっ」
 買うたびに印籠をかかげられてはかなわない。個人情報もなにもあったもんじゃない。
 
 で、次はスーパーをやめて新宿のTハンズへ行った。
 専門のコーナーで女性用を探したが見当たらない。店員を探すと、ちょうど近くに痩身で白髪まじりの男性がいた。年齢からしてもこの手の悩みに理解があろう。
「あの・・女性用の養毛剤はどれでしょう?」
 囁くように訊いてみる。辺りはシャンプーやトニックを手にする若い男性であふれている。
「あのねお客さん、基本的に養毛剤には女性用も男性用もないですよ」
「で、でも、あの、前に女性用と謳っている△×というのを買って」
「さあー、そういうのは置いてませんねえ。だいたいハゲには男も女もないですからねえ」
 心臓が止まりそうになった。周りの男性もハゲという言葉にあきらかに反応していた。あやふやに礼を言って(どうして礼なんて言ってしまったのだろう)その場を離れたが、ショックで髪の毛がいつもより抜けた気がする。どうしてくれるんだい?

 

   
   

 

 
 
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