秘密結社Q(PS)






〜退かぬ・媚びぬ・顧みぬ〜

「秘密結社」ここにあり!!

悪役シミュレーションゲーム

ここに登場!!

(ケース裏から引用)



ヒーロー戦隊モノなんかで イー! とか奇声を上げそうなザコ戦闘員が

赤色をバックに、黒の全身タイツ姿で、デカイ   の文字を背負っているのが表紙。


これが悪の美的センスなのかッ


このデザインが!



僕はネットの文章を読んで、このゲームの存在を知ったのですが


さすがに、いきなりコレと出合ったら、買えないだろうなあ。


プレイした後から見れば、よく本体を表していると思えますけど。


まさに 媚びない と言ったところでしょうか。




悪の組織は、ヒーローとの裏表。悪あっての正義。


子供時代。


正義を応援しながらも、「もっと上手くやれば勝てるのに」とか思いはしませんでしたか?


その悪役側に立てるシミュレーション。




主人公は、悪の組織である、秘密結社Qの幹部。


幹部といっても、最終回まぎわまで総統の側にいて・・・というタイプではありません。


前線に出て、怪人や戦闘員たちを直接指揮するタイプの幹部です。


しかもシャドーローズという名の、 美人秘書付きとくりゃあ、文句はあるめぇ?


なに? 幹部じゃなくて、どうしても総統がやりたい?


そういう人は 『トラウマン』(WIN、DC版も) 行き。




物語のプロローグが流れ・・・


この手のヒーローものが好きな人なら! という必聴のオープニングテーマ。



第1話 初任務!!

最初はやっぱり幼稚園バス?!



とまあ、こういうノリなのです。


CM、次回予告、エンディングテーマもあり。




シミュレーションによる戦闘部分は、いたってオーソドックス。

特に目新しい、変わったところはありません。

マス目の地形で、ユニットを動かします。

戦闘アニメーションのON・OFF設定があるのはナイス。




出撃すると 戦闘員たちの悲哀 みたいなものが感じられるのではないでしょうか。


ステータスには、攻撃力や防御力、装備といったものに加えて


身長・体重・出身地・弱点 などまで表示されます。


例えばこのように。


一般戦闘員
出身:福岡県  弱点:耳とうなじ
出身:大阪府  弱点:腐乱堕すの犬の最終回



こういう愛すべき戦闘員たちが


正義のヒーローにバッタバッタと薙ぎ倒されていきます。


しかしそれではあまりに忍びないので、


ヒーローが変身したあとは、後ろに下げていました。

いなくても変わらないという。


作戦によってはZOCの壁が重宝しますけど。




かなり忠実に、ヒーローものの悪の組織を描いているように思いますが


といって、ジャケットのデザインから受けるような、暗く陰惨なものにはなっていません。


小気味良いテンポのなかに、王道のお約束やギャグが散りばめられていて


ダレずにサクサク遊べました。


軽いノリで楽しめるゲームではないでしょうか。



個人的にはシャドーローズのブリーフィング最高。





特甲隊員 丁
身長:178p  体重:85s
出身:福島県
弱点:広報・宣伝費が予算0