あまみやさんに誘われて行くことになりました、同人誌即売会ッ!
ここまでに至る詳細を知りたい方は、
『更新につれて色々思ったこと起きたこと』2001年9月、10月あたりを見て下さい。
前の日から、PSOでnontanさんに
「Higeさん、明日はイベントに出掛けるのですか?」
はい、そのつもりです。
「勲章ですね」
それって、ときどきnontanさんが言っている
キズアトとか、一生背負う十字架とか、そういう意味ですか?
「そうです。履歴書に書かないと。資格欄に。就職が有利になります」
ぐあ。 ・・・賞罰じゃないんですか?
「前科かーい」
とか、からかわれてドキドキ。
なんでも初めて参加するものは、燃えなければならない。
などと僕を焚き付けた友人を無理矢理、同行者に仕立て上げ計画を練らせます。
そいつの立てた計画とは・・・
前夜から新宿待機。
そしてそのまま夜明かし。
朝すみやかに浜松町へ。
しかし、直前にあまみやさんに、始発はダメだと教えてもらったため計画一部変更。
だけど新宿夜明かしは変わらず。
あ、眠い。もうダメかも。
とか言いながら浜松町8時着。
ものすげえ人出。
なー、これって全然手加減する必要なかったんじゃねえの?
全力で来ても前の方に列べたか、あやしいなあ。
誘導に従って、とりあえず列んだんだけど。
同行者が、おかしいという。
え? だってここ、”えんいー2”という列なんだろ?
パンフレットにもそんな文字があるやないか。
まさか同じ日に、そんなイベントが2つも3つもあってたまるかさ。
そのまさかでした。
僕らが参加するのは月姫というゲームのイベント、月姫祀り。
えんいーってのは、最近秋葉原を賑わす謎のキャラ
うにゅう、とかなんとかの。
かわいいぞー。
要するに隣りのイベントでした。
まあそれはそれ。急いで列び直しです。
もう会場前のスペースは一杯。
会場の外周に回されてしまいます。
列は三列でカバンは横に置いて、など厳しい厳しい。
いやあ、なかなか組織だっていてすごいですね。
「おい、あれ! あれ! 見ろよ」
同行者につつかれる。
ん? ああ何かエプロンしてる人がいるな。よく見えないけど。
まあ男でエプロン着てくるってのは、おかしいか?
「・・・あれ、里村茜の。・・・メガネ新しくしなきゃ
、良かった」
血を吐かんばかりに絞り出す同行者。
き、気をしっかり持てッ!
それしきで負けるなッ!
お前は長森派だろぉ?!
しっかし寒いなあ。風も強い。
入場は11時からだから、3時間ね。
周りを見回すと
本を読む者
談笑する者
まわる順番をチェックしている者
座り込んで焼きそばパンを頬張る者
カップメンをすする者。
ツワモノというより、やりすぎじゃねーか?
それにしても寒いだろ。足踏みしてないとキツイし。
洋服二枚では甘かったかなあ。
空模様も怪しい。
3時間。どうやってヒマを潰そうか。
トレーディングカードゲームやそれに類するものは禁止されている。
・・・やっている人もいるけど。
それで僕らも将棋を持ってくるのは控えたのだった。
だからといって二人連れが、それぞれ本を読むとか別のことをするのも
なんだか味気ない。
「ヒマだな」
ヒマなんだな?
「あ?」
ヒマなんだろ?
「む?!」
ヒマって言っておけ!
「あ、ああ」
よし。
取りぃ出したるは『あずまんが大王3巻』
先攻がいいか? 後攻がいいか? 選べ。
「うっ。せ、先攻」
うむ。
ルールは簡単。 1ページ目から交互にネタを作りあう。
はじめっ!
おーおー同行者、長考に沈んでおります。
あっ、できたようですッ!
先手。同行者。
ちよ「今日は月姫祀りですね がんばりましょうー」
とも「なに優等生みたいなこと言ってんだよー」
ちよ「へへ」
ぺし
ぺしぺし
べしべしべし
くはぅ、や、やるな。即興でそこまでの指し回しを見せるとは。
キサマ、nontanさんの掲示板に参加できるんじゃねぇか?
指し手はすすみ7ページ目。
後手番。
とも「ToHeart… ToHeartか…」
とも「あれはおもしろいよな うん」
大阪「(にこにこ)」
とも「(にこにこ)」
とも「リーフ カムバーック」
どうだ・・・。
「ひ、ひでえ」
うるさいな。
19ページ先手番。
隆道「加奈は目が優しいでしょ? なんか語りかけてくる目ですよ」
夕美「目で話ができるってやっちゃな?」
(みつめあう加奈と夕美)
夕美「あー ブラコンはわからんなぁ」
おいおい、お前の方がひでぇんじゃねーか?
じゃあ、さしずめ隣りのはこんな感じか?
19ページ後手番
夕美「どうしたの? ニヤニヤして」
加奈「ほら見てー お兄ちゃんがね誕生日のプレゼントくれたのよー」
夕美「てめェ! なにか?! 恋人にでもなったつもりか!!」
加奈「な、なに怒ってんのよ」
「うわあ」
お互い様。
25ページ先手番。
「夕美がいれば加奈じゃなくてもー」
「ノンノーンそんな志の低い事はだめデース」
「狙うは加奈!!」
「加奈の場合はふるふるがつきます! こくこくも可!!」
「しらねーよ」
26ページ後手番。
かりもの競争
よぉい、パァン!
ダッ! 初音ちゃんダッシュ!
(紙を取って広げる)
・・・
『偽善者』
「ちょ、ちょっとおい、あれ!」
またか。 今度は何だ
って うわあ。
「4Fでガンパレードマーチ・イベント、芝村家の一族を開催しております」
「月姫のあとにでもお越し下さい」
クラッ。
あ、あれって、コスプレってやっちゃな?
そ、それで、あれが芝村さんだったよな?
お前、ガンパレードマーチにハマってたよな?
あ、あ、あ。
ちょっと衝撃デカかったです。
現実に目の前を歩いていくんですよ?
けっこう美人だったし。
ガンパレードマーチは、同行者の家で一度プレイしているのを見たことがあります。
相手の動きを拘束する機動力重視の先遣部隊と
射程と打撃力重視の本隊とに、ちゃんと分かれて進撃する敵とか、
全滅で勝敗が決まるのではなく
損耗率で追撃戦・敗走戦に移る、などなど、斬新で好感が持てました。
…多分、僕には難しすぎて、できんけど。
とか心の中で呟きつつ 現実逃避。