7月22日火曜日 午後

学科試験。
ほとんどすべてパソコン武蔵で見たことのある問題ばかり。
合格。

すると新しいスケジュール表をもらって、連続で5時限もの授業開始。
技能も2時限。いきなりの路上。
修了検定に合格するとは思ってもいなかったし
まさか今日、路上を走ることになるとも一寸先は闇。



22号車  S藤先生
実施項目1,2
復習項目なし
整備と路上。

後ろを開けて、反射板と予備タイヤ、持ち上げるやつが入っているか
前を開けて、エンジンオイル(棒の先についてくるか)
バッテリーの水?
冷却水
ワイパーの洗剤
ハンドルのオイル
ブレーキオイルとか色々チェック。

ギアチェンジは慌てずにすること。
交差点では視野を広くとること。

初めての路上の感想を訊かれる。
広くて走りやすいことは走りやすいけど、やっぱり色々起こる場所って感じです。
僕が遅れずに路上まで来れたことに驚いたのか、しげしげと第一段階のハンコを眺めていた。
こうやって何度かいっしょにやっているとS藤さんもいいひとだなあ。



31号車  O籏先生  若い人、みんなハンサムちゃうか、この学校。
実施項目3,4
復習項目なし

右折の大チャンスに気を取られて、一時停止を見落とし、補助ブレーキ。

夜空に何やら上がっていて光を受けている。信号待ちのとき
あれは・・・風船ですかね?
「あれはバルーンですね」
なんか黄色い方はお月様に見えたりしそうですねえ。
「月みたいですね」
と笑いあった。
赤い方も月に。


夕飯時、同じに日にやって来た、おとなりさんと談笑。

まさか今日がこんな一日になるとは想像さえできず。実にハード。午前中に精魂傾けてたし。
休み時間に二度、自販機でミロを飲んで気合を入れたり。
洗濯したらビールでも飲んで速やかに寝ましょう。





7月23日水曜日

16号車  S々木先生
実施項目5
復習項目なし

ヒステリックに叫ぶように怒る人だった。
ただでさえ慌て気味の操作がとてつもないことに。
クラッチに対する膝の使い方が、気づかせてもらってから日が浅いこともあるのだろうけど
なってない。

一時停止に気づかないこと1回。
おばさんが出てくること1回。
ワゴンがバックで飛び出してくるのも気づかず。
トラックが2台つらなって止まっていて、追い越してその先へ行く前の車についていこうとしたら
行った先にスペースなし。そこへバスが対向。

とにかくガックンガックンと車が大揺れに揺れる。
クラッチをゆっくり上げようと意識しているのに。
「加速の度にこんなになるのは自分もイヤじゃない?」
たしかに。



22号車  K間先生  悪くはないが厳しい人。
実施項目6
復習項目なし

交差点ではブレーキで速度を作って徐行。
アクセル、ブレーキ、クラッチ全部急。



教習手帳に絵を描いてもらう 13号車  S井先生
実施項目10
復習項目10

場内で、縦列駐車。すばらしく丁寧に教えて頂いた。しかも汎用性もある。
この項目10番の縦列駐車は3回教習するということだった。
ふうむ。あと2回で。百発百中にしてください、と。



ちょっとのどを含めて調子が悪い。
おとなりさんと一日親しく話す。





7月24日木曜日

午前中2時間、午後連続7時間のハードスケジュール
救急救護を含む


15号車  T澤先生
実施項目7
復習項目なし

昨日から、発進とギアチェンジのときに車体がガクンガクンと大揺れに揺れる。
ゆっくりゆっくり丁寧に・・・と。やればやるほど焦るのかガクンガクン。
端にとめて。

これはあくまでも私の思っていることなんですけど、と前置きしたうえで
運転がうまくなる人と、うまくならない人がいると思うんですけど、その違いは
車をただの乗り物と考えずに、大事にする人ではないか、と。
ガクンガクンとすることも車には大きな負担になるのだと。

ちょっとショックだった。僕はとても大切に思っていたつもりだったから。
授業前に車に早めに乗って、助手席に座っている間には、口には出さないまでも挨拶を。
坂道発進がどうにもうまくいかなかったとき、
坂道発進 ハンドブレーキを上げても震えるだけで前進しない車体に
おもわず「がんばれ!」と叫んでしまったこともある。
Y川先生のときだっけ。
先生はすかさず「絶対にクラッチを動かすな!」と叫び返して。
肝に銘じたっけ。それ以来、失敗は1度だけ。
・・・自動車の苦しみに耳を傾けられなかった。ちょっと涙が出そうに。

僕のクラッチ操作が、
途中でとめずにあげてきて、半クラッチになるといっぺんに上げてしまう、と。
まさにその通り。つながると安心して、つながったのだから次をしなくちゃと。
教本を取りだして、クラッチは半クラッチを作ったあと、少しそのままで止めておいて
そしてゆっくりと上げてくるものだと。
僕はまったく逆をやっている、と。
ま、まったく知らなかった・・・。
教本のそのページは何度もみたけど、意味がまったくわからなかった。

実行すると、嘘みたいにスムーズに走る。
裏を返せば、今の今まで僕の隣に乗った教官は全員ロデオ状態・・・ガックンガックン。

わかっていることを言われると、うるさいと思いませんか、と。
だからわからないことは、わからないと言って、どんどん質問していかなきゃいけない、と。

僕は、「もっとスムーズに」 と言われる度に足を上げる速度を遅く遅くしてきていた。
もっともっと遅くすることしか考えていなかった。
この場合でいうと、自分がわかっていないことさえわからない状態だった。

そう言うと、ここだけの話だけど、と。
本当は言いたくない。
私は言い方がキツイでしょ?
「えっ?! そんなことないですよ! もっとキツイ人いますよ?!」
それで少なからずアンケートに書かれてしまうのだそうな。
そして呼び出されて叱責されてしまうのだと。
別に書かれるのはいいんだけど。
やっぱり言わないままだと、その生徒がうまくならない。
だからできれば、わからないことは質問をしてきてほしい。
わからないで、できないのか、
わかっているけど、しようとしているのだけど、できていないのか
そこを判断するのは難しいから。
わかっていることを何度も言われるのは、やっぱり嫌でしょう、と。

「色々な職業がありますけど、この仕事はかなり胃を悪くするそうです」
なるほど。
マンツーマンでたくさんの人と接しますもんね。
同じことを言っても、人によって受け取り方が変わってくるでしょうし。

先生が免許を取りに行ったときには、もう運転ができた。
半クラッチなんていう言葉は知らなかった。
高校に車があって、運動場でみんな乗っていたのだという。
動かない、ならどうするのか。そうやって試行錯誤したり先輩や親にも質問したって。

そんな話を、九州らしい方言で語ってくださった。
僕のやらかしていることを見抜いて適切な指導をくれた。

教習手帳に図を描いて 最後に、もう一度
クラッチの最初の部分は遊びがあって、そこから半クラッチまでは0%。
そこまでは早く。
1%の半クラッチの状態で止める。
そこから先は100%までゆっくりなめらかに。
そう図を描きながら説明してくださった。よくわかる話だ。
「疲れましたか?」
疲れ、は疲れましたけど、充実感があります!



21号車  Y川先生  黒縁メガネの
実施項目8
復習項目なし

「ありゃりゃりゃ」
?! 原簿を見て、いきなりそんな声を。な、なにごとです?
駐停車という項目を行うらしかったのだけど、学科がそこまで進んでいなかったようだ。
「今から言うから覚えてもらいます」
ええっ!?
「意識の問題だから。いいな?」
うっ。真剣にやれば断続クラッチもできたっけ・・・。

要約すれば、駐停車する場所は道路の左端。
だけど歩道があるときは歩道に合わせて、路側帯のあるところではそこへ合わせる、と。
0.75メートル以上ある路側帯には駐停車のために入れる。

覚えました!
「・・・ました?」
うっ。おぼえた・・・と思います。
「思います、って言ったね?」
お、思われます。
「弱気だねえ」
「よし、じゃあ行こうか。そこをまっすぐ行って左折」
はい。まっすぐ行って左折。意識的に復唱することにしている。
カッチカッチ。場内を徐行。左せ
「外だよ?!」
ええっ?! 外?! 外ですか?! ろじょおおおおおおおお?!
外で駐停車?!
駐停車という響きから縦列駐車の仲間かと。

先生、大ウケ。もう大笑い。
「おいしなあ。おいしいことするなあ。私も使おうかなあ」
僕はそれどころでは。心の準備が。
あー、しまったガックンガックン。
「いまのも狙ってやったの?」
狙ってません! 天然ですから。天然物だから面白いんです!
「天然物って高いじゃないですか」
え、ええ。
そう答えるとなんだかガッカリしている。
えっ、えっ? なんですか? 僕のはそんなに高くないとか?!
「自家製ですから、 くらいは言ってほしかった」
ぎゃふん。
「・・・余裕ないんだね」
ぎゃふんぎゃふん。

右折に焦って高速で交差点に進入。
「交差点はどうやって通るんですか?」
・・・徐行です。
「徐行はどれくらいの速度ですか?」
20キロでは速いくらい・・・すぐに止まれる速度です。
「今、歩行者の確認はできましたか?」
・・・できませんでした。
できるできないはあるだろうけど、まずは安全なのだから、できる速度でしないと、と。
まったく。たしかに。できないから急ぐなんてムチャクチャだ。うう。
「元気出していこうぜ!」
はい。

技術的な話としては。
減速チェンジをするには、まず減速。目的を持って減速をしているか。
安全に必要な速度に減速し、そしてその速度に合わせたギアに変える。
僕は逆で、ギアを落とすことを先に考えてしまっている。
あと。ひとつ危なそうなものを見つけるとそればっかりを見ている。
目の前の車ばかりではなく2台先、3台先を見れば、目の前の車の動きも予測できる。
そうやって先を見ていれば、余裕もできて、歩行者の確認とかもできるようになる。

駐停車で。
白線・・・あっ! 歩道がある! 歩道に合わすんですね。

最後にドアを閉め際、「おぼえていて嬉しかった」「がんばれよ!」



28号車  S木先生
メガネ、髪の毛を立てた、どこか布袋に似ている若い人。淡々と教えてくれる。
実施項目9
復習項目なし

減速チェンジなど、だいたい今までの課題を。
駐停車の続きをしたのだけど、発進の合図を消し忘れること多数。
ガックンガックンはなくなったと思う。



路上に出てからセカンド発進はしなくなったなあ。不思議。
好青年風、A内さんが、検定に落ちたと言っていた。
停止線を少し越えてただちに検定中止だって。

乗車定員5人乗りの普通乗用車に大人2人と12歳の子供3人を乗せて運転をした
→答え:×
なんでか。
まず、子供として扱われるのが12歳未満だから、12歳は大人扱い。
と言っても、2足す3で、ちょうど大人5人で乗っていることになる・・・ように見える。
しかし問題文にヒミツが。
「〜を乗せて運転をした」
プラス運転手で計6人。よって定員オーバー。
思わず大笑い。
一休さんかーい。

天気が悪くて寒い。10年前の天候に似ているそうな。
10年前というと三重から東京まで自転車で走った夏。





7月25日金曜日

運転に影響なさそうな漢方の風邪薬を買って来て飲んでおいたのだけど。昨晩、雨の中。
今朝からどうも声がかすれ気味なような。
やはり軽い風邪で、それが治りかけているのだろうか?
治るときも症状はある程度進行するような気がするし。


26号車  H柳先生  いかにもベテランの味というような人
実施項目10,11
復習項目10

縦列駐車と方向転換。そして幅寄せ。前輪を袋小路の外に出してするとよい。
中では狭くて無理。車体の前方をいくら左右に振っても、内輪差の範囲におさまっては。
それを防ぐためにも前の道へ頭を出して行う。

キーッ とあちこちで急ブレーキ音。
ああ、あれは急ブレーキの練習をしているんでしょうかね?
笑いながら 「練習じゃなくて体験。練習したら大変なことになる」
シートベルトをしてないと時速7キロでも前に飛び出してしまうとか
時速25キロで急なカーブを曲がったときの遠心力とか
急ブレーキをかけたときのABSの威力とか。
僕もそういう体験を。



午前中の技能後、お茶を買いに行こうかと思っていたけど、昼まで部屋で寝ておくことにする。
お茶は寮の自動販売機にて。
高くつくけど、今は体調のほうが高価。



AT68号車  山K先生  パッと見た目、ひょっとして厳しい人かもとも思ったけれど
実施項目13
危険予測ディスカッション

検定のとき同じ車だったY沢さん、それにT井さんとの3人で順番に運転してゆき
お互いの運転の長所短所について意見を出し合う。

僕とY沢さんは、駐車車両の多いなか、どこで対向車とすれ違うか、というような判断を
先生から指摘される。

Y沢さんと先生が仲良しらしく、終始くだけた感じで良い雰囲気。



原付教習1時間目  T澤先生
昨日とは雰囲気が全然違って、最初、同じ名前の別人かと。

教室でいきなりS本さんに視力検査の黒い棒を渡して、 「これは?」「右」「Cですね」
僕にはそれをマイクのように付きつけて 「なんで原付の教習をするんですか?」
普通自動車の免許で原付も乗れるようになっている・・・から。
「他に?」今度はT井さんにも、のけぞるほど付きつけて
「原付の立場をわかるため」
「お、いいですねー」


「はい、貴重品を持って出てください」
「なくなったとか言っても知りませんよ。わたし、盗りますからね」


防具を着けた僕をポコポコ殴って「痛くないですか?」とか。

ナナハンとかいう大きな二輪車にもまたがらせてもらう。
なんという迫力。なにかの生き物にまたがったような感覚。
馬、というよりは、なにかネコ科のような。

たぶん九州のなまりで、自分が原付の免許を取ったときの話をしてくれる。
友人から、取りに行く、いっしょに来ないか、と誘われて。
電車で二時間くらい先のところまで行くことに。
するとその友人が問題集を見ている。おまえ卑怯なんじゃないの、こっちにも問題を出せ、と
問題を出し合いっこしながら行った。
で。その友人は落ちて、先生は通った。
そんなだから、先生は交通法規をまったく知らなくて。
先生の住んでいた地域は田舎で、ろくに信号もなかったそうな。
しかし免許が取れたということで、原付に乗って遠出をしてみたところ。
赤の点滅信号に初めて出会ってしまった。
そしてその前で、ずーーーーーーーーーーーーーっと止まっていたことがあるそうな。
他の車に抜かれていっても、あいつら信号無視だ、と思いながら。

こっちを指して、「それで最後にはどうしたと思います?」
押して歩いた! スバリ。僕ならそうする。
「そうなんですね。押して歩行者になって通りました」
帰ってから周りの友達に話してみたら、みんな口々に 「それは壊れている」と。
「原付に乗っているのはそういう人なんで、温かく譲ってあげてください」

雨が強くなってきて、「絶好の原付日和だなあ」



原付教習2時間目  N澤先生 ざっくばらんな人
「雨のなか走りたくないでしょ?」

原付教習は任意だから、と教官の人たちの畳の部屋に上げてもらう。
そこで二輪車に関する検定に出やすい問題をいくつか復習したりして待つも雨はあがらないので
カッパを着て。
「ちょっと待ってね。あの黒縁メガネが行ったら行きましょう」
キョトンとした表情で通り過ぎていく21号車Y川先生の表情が可笑しく。
21号車の行ったあとへGO。
さっきの時間に続けて、場内をもう2周。そして右左折。

そして、もう最近はほとんどの車がオートマで、マニュアルが趣味の車になるのは
そう遠い話じゃないだろうなあ、などと談笑。
黒縁メガネな21号車ホントは雨
非常にすっぱりした歯切れの良い人。




21号車  Y川先生
実施項目12
復習項目12
自主経路。地元の19歳の青年と複数講習。

明日が休みで、しかも今日最後の仕事ということでテンションが異常に高かった。
「びれっじさん、泣かせないでよ」
えっ、泣いちゃうかもしれません。
「私を泣かせないでよ。三重産の天然物だから」
いや、本当に。気をつけてください。後ろもシートベルトお願いしますよ。
「命綱だから。ライフラインだから」
行きます! 発進。

「昨日のびれっじさんの一言で、わしづかみにされましたよ」
えっ、一言?
「ろじょおおおおおおおおおお?!」

自主経路だから、道を教えてくれない・・・らしい?!
えええええええええええええっ?!
「教えませんよ」

「教習所の指導員ってのも、よさそうすよね」19歳の彼。
「いろんな人がくるしね、びれっじさんみたいな人とか」
えっと、そこを右折ですよね?
「教えないって言ったのに。これが三重の天然物」

爆笑必至。こういう笑いをこらえる中での運転はなかなか集中力がいる。
「みじけー 30メートルだな」
というツッコミを合図忘れでくらったくらいか。

しかし19歳の彼は、見事に術中にハマってしまい、ボロボロだったなあ。
おもいっっっきり 振りかぶって補助ブレーキを踏まれたり。





7月26日土曜日

朝、ゆっさゆっさと強くはないが振幅が大きな地震を感じる。
昨晩あったのより大きそうだ。
宮城で震度6強だそうな。


30号車  T田先生  強い印象はなかったけれど良い人
実施項目10,12
復習項目12

方向転換と縦列駐車を一度ずつ。
そして路上へ出て自主経路。
それから残り時間を使って、もう一度場内に戻るか、路上を練習するか選ばせてくれた。
縦列駐車に不安があったので場内へ。

地図に印をつけてくれたり
経路の中の駐車のポイントを教えてくれたりと。
やはり交差点から5メートルと、路側帯に入らないのがポイント。
先生のナビがなくなった直後の、最初の曲がり角で合図を忘れる傾向があるようなので注意。



部屋がお隣のS本さんと、残りの午前中と昼食後を使って、卒検前効果測定に合格しておく。
例のパソコン武蔵で。
要するに学科試験。90点以上で合格。難しかった。
一発合格ながら、91点という薄氷。首の皮一枚。



17号車  F宮先生  女の先生
実施項目15
復習項目なし
複数教習

特別項目ということで遠出。信濃川をこえて狭い土手を走ったり。
僕は踏み切りを経験。
あと。橋の上で中央線は黄色、後続車多数あり、対向車びゅんびゅんという状態で
よろよろと自転車でよろめくおじいさんが辛かった。
待てる状態ではないので
思いっきり速度を落として中央線ギリギリで。

僕の名字は早口言葉みたいということで、 「サトシさん」と名前で呼ばれる。

『力強い加速』というものを習った。
最高速が50キロの場所など、交通の流れにすばやく乗る必要があるときは
セカンドで35キロから40キロくらいまで引っ張って良いのだという。



53号車  S藤智先生  坊主くらいの短い髪のベテラン
実施項目12
復習項目12
複数教習で自主経路。

50キロ道路から狭い道への右折で、スピードを落としきれずに入ってしまって
パニックのようにばたばたと。
減速シフトについて思うところが。
減速するとき僕の目測はカーブまでにスピードを落とせる距離を見積もっている。
そして落としたところで、ギアに思い至って慌てる。そこにギアを変える時間があるわけない。
交差点に入る前の減速は、ギアチェンジまでセットで距離を見れるとよいな。



待合所 ここの管理者らしい、Y柳さん。待合所の僕の前で立ち止まって。
「キミは・・・」
? 僕が誰なのかわかるように、原簿をかざして見せてみる。
「路上に出ている・・・かな?」
はい。出ています。
うんうんとうなずいて去っていった。

夜。寮の管理人さん
「今日はたくさん出かけていく」
なるほどお。
僕はそのへんをひとまわりしてくるだけですけど。





夏だ! 7月27日 日曜日

AT67号車  K子先生
実施項目12
復習項目12
実施項目14
復習項目なし

いい先生なんだけど隣にいるとプレッシャーを感じるという評判だった。
なるほど。僕にはあんまりそういう感じではなかったけど。
僕にプレッシャーをかけると危ないからあ?

ここまで寒い日が多い中、今日は陽がそそぎ、立派な雲が空に。
蝉が鳴き、道路には陽炎、水たまりの蜃気楼。

高速道路! 午前中2時間連続使って。
Y沢さんと複数教習。
巻潟東から、乗って、新潟西の小針流通センター方面へ。
そこから僕に交代して、帰ってくる。

めいいっぱい加速しているなか、後方を狙うという合流が至難。
先生の指示がないとチャンスがわからなかった。

「あの山を越えると海!」だとか。


パーキングエリア パーキングエリア
記念スタンプ AT67号車

パーキングエリアでとまって。教習手帳に記念スタンプを押して来いって。
あっはっはっは。
パーキングエリア内は歩行者がいる、休憩のためみんな気を抜いている、
などの理由から事故が起きやすいので、思いっきり速度を落とす必要があるとのこと。

いやしかししかし聞いた通り。
本当に高速から降りた直後の一般道で40キロをキープするのは注意がいる。
僕でさえオーバーしがち。

その一般道で後続車が車間距離を詰めてくる。
「思いっきり(補助)ブレーキ踏んだろうか」
「それ先生の言葉じゃないですよ」




53号車  H下先生  年配・メガネ・短髪といういかにも教官らしい人
実施項目12
復習項目12
自主経路。

細かい忘れはあるけれど、全体的には良いとほめてもらう。
特にスピードの調節は良かったらしい。

左折のときに左スペースをあけるのは、原付や自転車が入ってきて危ない
目視がやや遅いときが、数は少ないけどある
そうな。
一度、合図が遅れたときがあった。

減速シフトを自主テーマに走ったのだけど、まだスピードの落とし方が足りないみたい。
クラッチを踏んでから、ブレーキを踏むハメに何度か。





7月28日月曜日

30号車  T田先生
実施項目12
復習項目12
朝8時からの0限授業で自主経路。
次はみきわめだということで、ここはこうした方が良いというようなことを
実に親身に教えてくれた。

ゴールを探しながら走るのは、注意が散漫になるのでいけない。
憶えてなくて行きすぎたら先に止めればいい。
合図をせずにふらつくのはよくない。
後ろの車にしてみれば、あの車なんなんだろうということになって抜きにくる。
そこへやっぱり駐停車は無理だと前に出れば併走することになる。
実際、一度なりかけて補助ブレーキを踏んでもらった。

黒崎パーキングの記念スタンプをみて
「黒崎・・・」
ええ、記念に。と笑った。
「は、いいとして、みきわめがんばってください」
ありがとうございます。がんばります。



16号車  M田先生
実施項目12
復習項目12
みきわめのはずなのに・・・みきわめられてなかったような。
ハナから自主経路だったっぽい。裏・スケジュール?

一番多く言われたセリフ「・・・いきましょうかァ?」 譲ろうとしたときに。
交通の流れについて。
右折する方向にバイクがいたので怖くて譲った。
右折するときの右側で止まっている車は、極端な話、右折には関係ない。
もっとも関係してくるのは対向車。対向車と中心点、右折する先のカーブを見ていれば
バイクを見て怖がることもないはず。
流れを妨げないことも交通安全には重要。

「自分でも、どうでした?」
ダメでした。全然ダメでした。
今までで一番ダメだったかも。
M田先生に成長したトコ見せたいとリキんだ?
「だいぶ滑らかにはなってるけどね」



ここまでで予定のスケジュールはすべて消化。しかし1日3時間まで乗れるわけで。
修了検定のときと同じパターンだ。次のコマで合格すれば明日の卒業検定には間に合う。
急遽、次の時間に1コマ入れてもらう。さっきの時間から連続受講。



21号車  H柳先生
実施項目12,16
復習項目なし
みきわめ。

まず、場内で方向転換や縦列駐車。・・・さっきの時間はこんなことしなかった。

交差点の右折。まだ青なのに、先の交差点が黄色になったのを見て、止まってしまった。
「後ろいなかったから良かったけど、いたら警音器ならされてますよ」
そっか。黄色は右折のチャンスだったか。

他に右折で前へ出て一時停止した瞬間、ギアをローに入れるのが遅い、または入れ忘れ。
そんなことが先の時間とこの時間で1回ずつもあった。
やはり止まること以外に注意が向いていると、いまだに忘れるらしい。

全体の流れをみて広く判断すること。
自分の感覚よりも計器なども見ること。
スピードに慣れてきているだけで、その分、確認に使える時間は減っていっていること。

ひとつひとつの運転よりも広く交通安全全般に関する注意だったような気がする。
この先、僕の人生を見てのことだろうか。だから前回よりも厳しい感じがした。

みきわめは合格。
受付で卒業検定の手続き。
明日の9時から説明があるらしい。
それまでに荷物をまとめて部屋を空けるようにとの指示。
それって、落ちたら大変だろうなあ。



午後13時から16時まで、S本さんと自転車。自転車は受付に言うと貸してくれる。
検定に使うスタート地点やゴール地点を下見して検証。

その後ゲーム屋に入って談笑。
S本さんは正統派のゲーマーという印象。
『MISSING PARTS』、グランディア?、『久遠の絆』  といったものを薦めてもらう。
あっ、『Kanon』 知ってるんですか?
えっ、ドリキャスで?! 僕はパソコンでやりました。
まあ、エロゲに手を出すかどうかというのは・・・〜・・・
いつのまにかの3時間。
腕が赤く日焼けてたり。

それにしてもやっぱりマークされているのかもなあ。
僕みたいなのには、延泊にならない範囲で、できるだけたくさんの時間乗らせてあげよう、
みたいな親心。
第一段階のみきわめをしてくれたT島先生って、ここの
副管理者の人と同じ名前のようだし。
どうも偶然ではない気がする。





7月29日火曜日

「早く帰りたい気持ち半分、もう少しここに居たい気持ち半分」
と話している人がいたが、強がりではないだろう。
食堂 本当にここは居心地が良い。
部屋は綺麗。御飯は美味しい。米と野菜が特に。
メニューも工夫されている。
昼にはラーメンや冷やし中華、スパゲッティまで出る。
早寝早起きの健康生活。


まずは教室に集まって説明を受ける。
僕は受験番号5番。
自主経路と、先生の指示を受けることのできる2コースを走る。
僕に当たった自主経路はすごく楽だ。
右折と左折が一回ずつしか必要ない。しかーし、例の50キロ道路からの右折が含まれるな。
そして縦列駐車と方向転換のどちらかひとつをするのだが
僕は比較的楽な、方向転換の組。


何号車かは忘れてしまった  W尾先生  なんとなく流れるような人
3人組の複数で乗り込み。

大きな交差点を右折しようとしたときに、反対車線で右折しようとしていた車の
後ろの車まで強引に右折しようと車体を傾ける。
これで二重の影になって直進車が見えにくく。
こういうときに僕がやりやすいミスは・・・すかさずローに入れておく。
ゆっくり行こう。
そろりそろりと前に出て、直進車がないことを確認。
右折。
これを後でほめてもらえた。

発進直後に後続車から追い越しを掛けられて、急いで止まったというのが自覚できたミス。
すぐ後ろにも教習車が止まっていて、その後ろからの車を目視で発見できなかった。
あとで先生によると、こういうときは、左端をそのままもう少しゆっくり前へと進んでから
もう一度目視するというような型にはまらない運転が必要、とのこと。

場内に戻っての方向転換。
前に出ようとしたときにギアがバックのままで、ビクッっとちょっとだけ下がってしもうた。

まあとにかくそれくらいで。今までで一番うまく運転できた。
だから修了検定のときと違って、落ち着いて合格発表を待つことができた。

電光掲示板に5番点灯。

ああ。素晴らしい。素晴らしいなあ。


「今日のみなさんはとても優秀。みんな高得点でした。・・・いや、ひとりギリギリが」


もうすぐ50人くらい新しい合宿生が入ってくるとか。そりゃあ寮を空けてあげないと。
そう思っていた。
寮の玄関。もう目と鼻の先 寮がいっぱいになると、少し離れた旅館を使うらしい。
でもなあ。この同じ敷地内に部屋があるというのはすごく楽だから。
1時間くらいの空き時間でもジャージに着替えて昼寝ができる。



一緒に入ってきた人たち全員が今日帰れるわけではない。

脱落するなら絶対僕だろうと思っていた。

教習所の先生といえば、色々大変な人が多いという話を聞いていた。

合宿の寮が汚いかもしれない。

食事もマズイかもしれない。

全然上手く運転できないかもしれない。

知り合った人たちが次々と卒業していく中を見送ることになるかもしれない。

いや、なるだろうと思っていた。


素晴らしいなあ。


バスを見送ってもらいながらの出発。

燕三条で何人かとのお別れ。

上野で僕とT井さんは降りる。

名残惜しいですね。

S本さん「こんなもんでしょう」

そうですね。だけど名残惜しい。縁がありましたらまた。

へええ、T井さんは弓をやっているのですか。

そんなことを話しながら。

北千住でお別れ。

縁があったら会いましょう。

T井さん「掲示板に書き込んだりね」

おお! 是非是非。





8月4日月曜日 三重県免許センター

本免試験合格。