ぶわっと快勝譜




      17歳から18歳まで将棋にハマっていた時期がありました。
      1000HIT記念にひとつパーッと景気付けに
      その頃の棋譜の中から上手く勝てたものをご紹介!

      ハッキリ申して、僕は弱いです。
      そこの所をひとつ。

      17歳の正月、母屋にて。
      相手は叔父さんアマ初段。
      初手合わせ。
      将棋にハマっているらしい甥っ子をひとつ揉んでやろう、って感じかな?
      ちなみに僕は夜通し遊んだ後でした。
      僕が先手番です。

      7六歩   3四歩

      4八銀   4四歩

      6八玉   3二銀

      7八玉   4三銀

      まだ叔父さんの作戦は明らかになっていませんが
      角道が止まったのを見届けた僕は
      玉の移動から得意の右四間飛車を目指します。

      4六歩   3五歩

      4七銀   3二飛

      叔父さんの得意戦法と聞いている三間飛車のようです。

      5六銀   6二玉

      ここで3六歩から仕掛けられると気持ち悪いだろうに。
      今から思うとね。
      叔父さんは3筋の歩を切るのはいつでもできる、まずは囲い、という指し方。

      4八飛   7二銀

      4五歩   3六歩

      攻撃形が組み上がった僕は、予定通り4五歩から仕掛けます。
      その前に5八金右と固める手もありますが
      7一玉との交換は損だと考えました。
      それに対して叔父さんは3六歩と切り返し。

      同 歩   同 飛

      4四歩   4七歩

      同 飛   5四銀

      4三歩成  8八角成

      同 銀   3八角

      僕は右四間の破壊力にモノを言わせて4筋から殺到。
      叔父さんは角交換からの反撃。
      かなりの優勢ですが
      将棋自体の強さは叔父さんが圧倒的なので攻め足が止まったら負けです。
      ちょっとピンチ?

      5三と   同 玉

      4一飛成  4二歩

      5八金右  2九角成

      2一竜   4六桂

      お互いに桂馬を補充。
      この後、僕はどうやって攻めをつなぐつもりだったんだろうか?

      6八金寄  3九飛成

      一見ふつうの手な飛車成り。しかしこれが・・・。

      2六角   まで先手勝ち。

      無造作に「こんなもんだろ」と、ポンと置いた角。
      叔父さんに説明されるまで呆けてたからね。
      「え?! 勝ち?!」って。
      気付いてなかったっすよ。よわっ、僕。

      右四間の大成功!
      相手が強くても一発(4五歩)決まれば勝てる!
      と、当時の僕は喜んだわけだが。
      今から見ると危なっかしいなぁ。
      あんま景気付けになんないなぁ。
      「さらば20世紀」記念、ってことにしよう。
      21世紀は良い時代になりますように。