2002.05.02
ビザ、無事に取ることができました。
パスポートのページに、シールみたいに引っ付いてます。
てっきり、カードとか、そういうものかと思ってました。
こんなのなんですね。
ところで話は変わりますが。
みなさんは、ダブルクリックしてますか?
僕はパソコン買ってから、半年くらい、ダブルクリック知らなかったですよ。
セットアップとかは、詳しい友人が全部やってくれて。
だけど、そこから先のことは、すべて我流です。
まず、アイコンへ矢印をマウスで合わせるのは、なんとなくわかりました。
他の人がやっているのを見たことがあるというか、ゲーム機と同じというか。
そしてアイコンに矢印が合ったらクリックするのだ、というのも感覚的に。
最初に・・・マウスの左側のボタンを押してみると・・・
アイコンの色が変わるというか、ハイライトするというか・・・そうなりました。
次に右側のボタンをクリックすると・・・メニューが出てきて。
あ、なーんだ。
太文字でモロに『開く』って書いてあるじゃないかあ。
そして、『開く』に合わせて・・・クリック。
なるほどお。
ファミコンで言ったら、
左クリックがAボタンで、
右クリックがBボタンだな!
そんな使い方を半年ほどしてました。
カチカチッと素早く二度クリックするのだ、と人から聞いて
これがウワサに聞くダブルクリックか!
って、思うまで。
2002.05.03
UOこれから生まれる物語、40話書きました。
つ、疲れたので、とりあえずそれだけで。
2002.05.04
航空券を受け取ってきたのですけど
そのとき、
『りこん・ふぁーむ』?とかいうのが無料です、と言われて。
なんですか? それは。
すかさず聞き返すと・・・
なんでも、
飛行機に乗る72時間?前だったかにする、確認の電話だそうな。
そのようなものが必要だったとは。
そういえば、飛行機ってどうやって乗るんだ?
空港に行けば良い、とだけ思っていたけど・・・
ひょっとしたら何か色々手続きとかあったり?
一度中国に行ったことはあるのだけど、あれって高校から行ったからなあ。
面倒なことは一切なかったし、みんなについていけば良かったし。
ふーむ。何かまだ知られざる風習とかもあったりして。
飛行機に乗るのは右足から? それとも左足?
2002.05.04 その2
ざくろ <リコンファーム> 4 May 2002 08:04:02
航空機の予約確認のことだよもん。
日本国内線と違って海外では航空会社は座席以上に予約を取るので、
これをしとかないと、当日に搭乗手続きをしても、飛行機に乗れない可能性があります。
びれっじαさんの今持っている航空券は、航空券であって、搭乗券ではないはずです。
日本国内線の場合、航空券=搭乗券ですが、海外では分けて考えた方が良いです。
航空券だけでは、乗る資格があるというだけです。
リコンファームする事で、「わしは絶対この飛行機に乗るんじゃぁ」
という意思表示をするのです。
団体旅行の場合、この辺の手続きは添乗員さんがやってくれます。
トップの文意から察するに、無料と言う事は、旅行会社に連絡をすれば、
手続きを代行してもらえるということでしょうか。
一人旅なら、航空会社に直接連絡しないといけません。
以上、知ったかぶりでした。
最近の議員秘書問題かけて、PSOと説きます
その心は?
うちの秘書は大丈夫かなぁ(ジョン=タイレル総督談)
おお! ざくろさんすごーい! わかりやすい!
ありがとうございます。どういうものかわかったように思います。
どうやら僕は現地の旅行会社に電話すれば、代行してもらえるということのようです。
無料で。
10日の出発便・乗り継ぎ便は不要で、残りが必要って言ってたなあ。
2002.05.04 その3
僕は明日、帰省します。やはり長い旅行になるので墓参りは必須かな、と。
米は残っているし、冷蔵庫は空にならないし
だからといってもうゴミの日はこないし
こんな散らかった部屋のまま旅立つのは、なんだかイヤだからと
大規模な抜本的掃除というか片づけに着手したものの・・・。
大きな片づけは、その過程において、最初よりも散らかる。
まあ常識だと思いますが、折り畳みベッドを開くスペースもなく
床で小さくなって寝たのですが
寝返りがうてないと、体が痛くなるんですね!
あといくつかやっておきたいゲームなども。
あれもこれもあるけども、もう時間がない!
が、nontanさんが殿堂入りさせた
『家族計画』これだけはなんとしても・・・!
注):18禁ゲームです。
できれば一風変わったゲームの部屋も更新しておきたかったけれども
残念ながら時間切れですね。
UOこれから生まれる物語は、一応これでキリの良いところまで書けたと思います。
本当はもう一話書く予定でしたが、
まだ練り込めてないというか熟成されてないので、また。
2002.05.05
現状で50%といったところか。しかし一段落はついたな。
これで、なんとか、『ふつうに汚い部屋』って感じ。
なんとしても今日、帰省しなければならない。
何故なら、「晩御飯にうなぎをとった」
というメールが来たからだ。
いや、そんな意地汚い奴め、といった視線を投げつけないでほしい。
話にはまだ続きがある。
親はなぜか、そのメールをアメリカの妹にも送ったらしいのだ。
「うなぎいいなあ…」とだけ
書かれたメールが妹から。
怖いってばよ。
というわけで、なんとしても今日帰省しなければならない。
そしてこれから『家族計画』をプレイしようと思う。
夜が明けたら洗濯しながら、掃除機をかけて。
帰省の荷物はとりあえず
ばあちゃんにお土産のデルフィニア戦記と
親がどうしても見たいという卒業証書さえあれば。
昼頃までに出られるか?!
ちなみにまだ、外出先からのHP更新のメドは立っていません。
どうしましょう。
2002.05.05 その2
契約しているプロバイダであるDTIには、FTPソフトを使わずにHPを更新できる
サービスがある・・・ので今こうやって試しています。
無事に更新できるかな?
それにしても操作感が微妙に変で気持ち悪い・・・。
手間もかかるし。
贅沢はいえないか。
2002.05.05 その3
おお成功のようです。
これなら外からでも更新できるかも。
2002.05.05 その4
では、これより帰省を開始します。
『家族計画』は残念ながらエンディングには程遠いところまでしかできなかったようです。
しかしながら、こういう良い雰囲気を持つ作品の、
楽しい部分だけを長い間噛みしめられるというのは、これはこれで。
おそらく幸せなことではないかと。
2002.05.09
ばあちゃんと世界地図を眺めたり
親父から飛行機に乗る手順を聞き取ったり
映画を観に行ったり
していたら、いつのまにか、こんなに忙しく日にちが経ってしまっていました。
すまんことです。
東京に戻ってきました
映画はロード・オブ・ザ・リングを。
はめると姿の消える指輪って、知ってたなあ。
多分、作中に出てきた
『ホビットの冒険』、あの本を小学生の頃に読んでるみたい。
内容は悪くないけど、ちょっと詰め込みすぎかも。
長すぎて途中だれました。
実家からスーツケースを持ってきたのですけど。
信じられないくらい、でけぇ。
もう、重くて、でかくて、腕痛くて、指痛くて、通行の邪魔にもなるし。
しかも僕の荷物はパカッと開いたカバンの右半分に全部収まりました。
じゃあ残り50%に何を入れたのかというと
ポケットティッシュです。
「それ、ネタ?」
先ほど電話を掛けてきた野郎は、ほざきやがり。
なにもこんなところまで『大きなカバンを空にして』でなくてもなあ。
ざくろさんが補足のメールを下さいました!
お節介ついでに補足しておきます。
リコンファームと言っても、相手の航空会社に
「いつ何時の飛行機に乗るのでよろしく」と伝えればいいのです。
もっとも、相手には日本語は通じませんが。
これが済めば、当日に航空会社のカウンターに航空券を
持っていけば、搭乗券に変えてくれます。
あと、税関を通る際には、パスポートの他に、
関税に関するアンケート用紙を合わせて出す必要があります。
これは、団体旅行や、一人旅でも添乗員さんが見送るタイプの場合、
その用紙を渡され、飛行機内で記入する場合が多いです。
でも、単独の場合、税関を通過する前に、備え付けの用紙があると思うので、
それに記入しましょう。英語かもしれませんが、そんなに難しくないです。
(ちなみに帰国の際もおなじことをします。)
内容としては、酒、たばこ、所持金をどれくらい持ってるとか、入国目的とか等です。
あまり難しく考えずに、結構いい加減に記入してかまいません。
所持金とか、ドルで持っている金額で良いでしょう。無理に日本円をドルにしたりす
る必要はないです。
でも、前述で「必要」と書きましたが、持ち物が少なかったりする場合、必要ないか
もしれません。
ただ、税関通るとき、質問される事は考えられますし、風貌が怪しいと手荷物検査を
受けることになるかもしれません。(注;決してびれっじαさんの風貌が怪しいと
言っているのではありません)
それと、税関を通るとき、ゲートが2種類に分かれています。全ての国がそうかは知
りません。
大抵、外国人専用と現地人(帰国者)専用となっています。基本的にどっちでも良い
です。
でも、外国人専用を通った方が、あまり突っ込んだ質問をされずにすんなりと通して
くれると思います。
現地人専用を通れるかは、自分の英語力、相手によると思います。
入国目的を聞かれる場合がありますが、「観光」でいきましょう。
「妹に会うため」とか答えてみるのも一興かもしれません。
掲示板では、長々になるのでメールにさせて頂きました。
「用紙ってなに?」とか思われるかもしれませんが、実際やってみて、
「ああっ、この事か」と、びれっじαさんの旅行の一助になれば幸いです。
アメリカは、色々あったので、取り締まりが厳しいかもしれませんね。
でも、楽しい旅行になることを願っています(^ ^ /~~
いやあ、本当にありがとうございます。なんと感謝したら良いやら。
お礼に
僕の風貌が怪しかったエピソードなどでもいたしましょうか。
あれは高校から中国へ行ったときのこと。南京のホテルでみやげ物を見ていたですよ。
竜をかたどった杖を気に入った僕は、それを購入。
そして一緒に来ていた世界史の先生と肩を並べてみやげ物コーナーを出て歩き出しところで
さっきまで僕らに商品の説明をしてくれていた係りのお姉さんが飛んできて。
「センセイ! センセイ!」
世界史の先生が振り返ったのを追い越して僕の前まで回り込み
ポックン、ポックンとついて歩いていた杖が折り畳めることを教えてくれ・・・
っていうか僕かーい。
翌日、中国人のガイドさんに、僕と世界史の先生どっちが若く見える? 旨の質問。
無情にも指は先生を。
正直だな、オイ。
2002.05.10
準備してたら寝るヒマがなかったり。
あと4〜5時間くらいしたら出発します。
>”先生”は人を指す謙譲語らしいですにょ。
>英語で言う”ミスター”あたりかな。
なるほどお。そういうようなものかなあ、とはうすうす思っておりましたが
これで安心ですね!(なにが)
じゃあエピソードもう一個追加。
中国から戻ってきた日本の入国審査にて。
みんなサッサと済んでいるのに、僕だけなんだか質問が厳重。
「どちらへ行かれてたんですか?」
「中国です」
「おひとりで?」
おひとりゆーな。
「いいえ、みんなで」 周りの高校生を指さしながら。
2002.05.13
電車を降りると、いきなり荷物検査!
警戒中とかで。
まあ実際にはパスポートを見せただけで済んだけどね。
厳しいんだなあ。
しかし、はてさて。
ここは成田空港・第一ターミナルビルとかいったかな?
使う航空会社によって、第一と第二に分かれる、そこまではわかったけど。
それでこの先どこへいったらいいんだろう。
とにかく道に沿って歩いていくと、エスカレータ。
そして上がったところに案内のお姉さん。
あの、すいません、アメリカン航空はどこへ行ったらいいのでしょうか?
「何便ですか」
えっと、何便だったかな・・・航空券を取り出す。
168便・・・です。
パソコンのキーをカチャカチャ叩いて
4階のBゲートだと教えてくれた。
もう間違えようがないくらい、巨大な文字で「A」とか「B」とか。
そこで大きなカバンを預けて、航空券を搭乗券に換えてもらった。
ふむふむ、ざくろさんから聞いたとおりだな。
目指すボストンには直接行けなくて
ニューヨークで乗り継ぎをしなくちゃならないんだけど
その乗り継ぎ便の分まで搭乗券にしてくれた。
出発ゲートは11Aだと言われたんだけど、その11Aがどこだか。
やたらたくさんいる警備員さんに質問すると、
出発便の案内の出ている巨大電光掲示板の向こうにあるとのこと。
電光掲示を見ると、僕の乗る168便に出発時間が
18:55から18:40になっていた!
うわ、早まることこともあるんだ。
その電光掲示板の奥、っていうのは出国検査を受ける場所だった。
まずは荷物検査。
そしてエスカレータで下へ。
ただっ広いフロアに出て、そこでは搭乗券とパスポートを見せた。
あとは11Aに行って、ひたすら待ち。
感染病情報という部屋があって、そこで色んな病気についてビデオが流れたり
資料が置かれていたりしていたから、そこで時間潰すのもいいかも。
へええ・・・狂犬病って怖いんだなあ。
犬だけでなく、猫その他もなるのか・・・。
そして感染するとやたら攻撃的に。
うわ、ジャッカルが象を襲っちゃってるよ・・・!
象逃げ出してるし。
おなかがすいていた。
それもすごく。
僕はてっきり、飛行機に乗り込んですぐ機内食が出るものだとばかり。
だから昼ご飯、食べていなかった。
まず、席に着いてから小一時間くらいは、なんだかんだで飛ばない。
飛ばずに飛行場を走っていた。
やっと飛んで、水平飛行にうつってからも
おしぼりを配って、飲み物を配って、・・・それから・・・
「チキンorビーフ?」
チキンで!!!
焼き鳥ご飯をむさぼり食ったことであるなあ。
「ソフトドリンク?」
ドリンクかあ。え、えーと何があるのかな。
ワゴンを覗いてみるとトマトジュースのパックが。
お、デルモンテ。
指さしながら、「トマト」と言う。
「トマト?」
つ、通じないのか?! ならばっ!
「トめート!」これでどうだあっ!
あ、うなずいてる。っていまからパック開けるんかい。
僕の右上方で力を込めて踏ん張るスチュワーデスさん。
お約束なら、飛び散るぜ? トマトの雨降るぜ?
スリルマンテン!
「コールド?」
え? トマトジュースのホットはイヤだなあ。 うなずいておこう。
と思ったら氷の有無だった。
成田からニューヨークまで10時間以上あるわけで。
トイレは避けて通れませんな。
うちの親父がいうには
機内のトイレを流すときには、必ず蓋を閉めなければならない
らしい。
なぜかというと、流すボタンを押すと便器内が真空になり
汚物を機外に放出するのだが
そのとき蓋を開けっ放しにしていると
隔壁の破れた宇宙船状態
となって、それはもう悲惨なことになるそうだ。
本当かなあ。
高校の修学旅行で九州へいったのだけれど、あのときも親父、
本州と九州の間の海底トンネルは新幹線の中から魚が泳いでいるのが見えて
それはそれは綺麗だから楽しみにするといい
とか言ってたしなあ。
しかも僕の言うことだからと、周りの友達まで担がれたし。
・・・それでも蓋を閉めて流す僕だった。
飛行機を降りると入国審査。
機内で記入したカードと、航空券と、パスポートを手渡したんだっけ?
「サイトシーイング?」
YES。
もう無闇やたらと緊張する。
続いて滞在期間について訊かれたんだと思う。もう必死で
13DAYS、アメリカ
23DAYS、ガーナ
オウガストになったら、JAPAN
と身振り手振りで説明。
ポンポンとハンコを押して手渡された半券。
これが出国時に必要な大事なものらしい。
ふう。
意外とすんなりだったなあ。
入国審査を受けたあとは、一旦大きなカバンを受け取らねばならない。
妹によると、カバンは乗り継ぎ先まで行くと勘違いして
受け取り忘れるミスがけっこうあるらしい。
回転寿司の要領でカバンが流れてくる。
うーん。
何気にその様子を写真に撮ろうとシャッターを押したところ
後ろのほうから英語で大声でまくしたてられた。
!?
なんだ?! なんだ?!
僕ですか? と自分を指さす。
どうやら僕らしい。
車椅子に乗ったおじいさんだ。
とにかく、このままでは埒が明かないので、おじいさんに駆け寄る。
すると英語にまざって日本語で「禁止」「電話」と言ってきた。
電話? カメラ?
「カメラ」「禁止」とやはり大声の英語にまぜて。
あ、なるほど。
写真は禁止なのか。韓国や中国ならわかるがアメリカもなのか。
日本語でわかりました、すいませんと言ったら怒りは解けたみたい。
そのとき、そのおじいさんの荷物が流れてきたようだ。
つかんだのだけれど力が足りずにそのまま流されていく。
くそっと忌々し気にするとともに、まわりに視線を。
でも助けを求めるのもイヤらしい。
かなりプライドの高い人とみた。
無意識に体が反応してその荷物に躍り掛かる。
そして車椅子の横へと下ろした。
「サンキュー」
「大変だったね」
声の方を振り返ると日本人の方。
「税関では写真ダメらしいよ」
へええ。ここは税関なんですかあ。
その方はメキシコへ行かれるそうな。
大きなカバンを受け取ってゴロゴロと転がす。
なるほど税関らしい。
機内で記入したもう一枚のカードを手渡す。
無造作に行っていい、って感じの仕草で通された。
それで前の人と同じ方向へ行こうとしたら
「ノー」「ストレイト!」
ああ前の人は申告するものがあったのか。
そこから道なりに進む。ゴロゴロ、ゴロゴロ。
いよいよ最大の難所、乗り継ぎである。
少し開けたところで、アメリカン航空の案内所らしいのが。
自力で乗り継ぐのはハッキリ無理だから。
思い切って
「 I will go to ボストン」
と言ってみた。すると
「OK!」
「〜〜〜〜〜〜ストレイト〜〜〜レフト〜〜〜チケット」
と聞こえてきたので
身振りで、真っ直ぐ行って左ですね? そしてそこでチケット見せるんですね?
とやったらそうらしかった。
「サンキュー!」
「ウェルカム!」
おお。ウェルカム言ってくるタイミングがすげぇ絶妙。
本当にこっちでいいのかなあ、と心細くなる仮設渡り廊下を抜けると
たくさんカウンターの並んでいる場所へ出た。
行き先によってならぶカウンターが違ったりするのだろうか?
でも、そうだとしても僕にはわからないから、とりあえず列ぶしか。
あ、目の前に同じ飛行機に乗っていた日本人のご夫婦。
「日本の方?」「ボストンに?」
と言ってくださった。
そうです! あのボストンに?! ぜひご一緒させてください!
カウンターで搭乗券のチェックと荷物預け
続いて手荷物と身体検査。
それにしても厳しい。
ご夫婦の持っていた8ミリカメラが取り出された改められるほど。
やはりテロの影響だろうか。
安全に飛ぶのであれば協力は惜しまないなあ。
20:25発の便だったのだけど
21:00
21:56
と度重なる時間変更で相当遅れる。
9:56と言えばもうボストンで妹が待っているころだし。
大丈夫かな。待っていてくれるだろうか。
席はご夫婦とお隣だった。
ボストン留学中で明日卒業の息子さんの話や
乗り換えを心配して資料を用意してくれた娘さんの話
そして出身の沖縄の話をきかせてもらった。
夜の滑走路を動き回る飛行機って、池の鯉に似ているかも。
機体全体がはっきりは見えないんだけど
動くと思いの外大きかったり。
この眼下に広がる夜景ってニューヨークのなんだよなあ?
なんだか作り物のような正確さというか。
実感がわかない。
そんなこんなで上がってジュースを飲んだら、もう着陸だった。
せわしない。
着いた。着いたなあ。ボストンに着いた。
着いたはいいんだけど
待ち合わせの荷物受け取り口に妹の姿はない。
え〜〜〜!
ゴロゴロ、ゴロゴロ。
カバンを転がして妹を探し歩く。
こ、これから手許の住所を探す気力も能力もないぞ?!
と最悪の想像をしていると、向こうから手を振ってこっちに来る人ひとり。
妹かっ!
ありがたいことにそうだった・・・。
しかもお友達ふたりも一緒に来てくれていて
車で妹の部屋まで送ってくださった。
部屋についてシーチキン・マヨネーズあえご飯を食べて
シャワーを浴びたら夜中の二時だった。
眠い。時差ボケだと寝れないって妹が言っているけど眠いもんは眠い。
布団2枚と枕をもらって床で寝る。
それにしても、よくこれたよなあ。
「ホント。誘っといて何やけど、よく来るなあ、と思とった」
オイ。
2002.05.14
妹に案内してもらってボストンの街を歩きます。
アメリカに最初にやってきた人たちが作った街だそうで
歴史を感じさせる街並みです。
赤いレンガ造りの家が整然と立ち並ぶ様は、むしろイギリスっぽいそうな。
日本で言えば京都に例えられるそうです。
そんなボストンには向かい合う塔のような高いビルが2つ建っていて。
これがシンボル的な存在だそうです。
そこの展望台からの眺めがなかなか。
見下ろしながら
あれが私の通っている学校、だとか
あのあたりは危険だから近寄っちゃいけない、とか
色々教えてもらったり。
2002.05.16
落語が聴きてぇ!
これはホームシックか?!(はやっ)
やっぱり、ここと日本ではいろいろ違うことがありますな。
車が右側を走っていて、右左の順番で確認する習慣が危険を招くとか
現金を持ち歩かずにスーパーの支払いさえカードが常識とか
豆腐が豆腐の味しないとか。
やたらと豆腐は売ってます。
かなりメジャーな食べ物は食べ物だそうです。
そんなわけで無駄に衝撃を受けることもしばしば。
売っているチーズに穴があいている!
トムとジェリーかッ!
バナナが真っ青なまま売っている! なんて正直な!
しかも房をつかんで持ち上げる妹!
ああっ、オイちぎれるぞ?!
ぶちっ!
ぅわっ。
・・・勝手にちぎってバラ買いしてもいいんだそうな。
そしてやってきましたロシア系食料品店。
うひょうー
なんかよくわからない魚が売られてるぅ〜。
それにこっちはナマズかあ?!
ナマズの丸焼きというか丸揚げ?!
と見学していると、店の人らしきおばさんがやってきて。
「クロースト!」
え? なんですか?
「クロースト!」
9ロースト?!
ローストって、ローストビーフとかのロースト?
なんです? ナマズがローストされてるというわけですか?
わ、わからないなあ。
両手を広げてみせる。
お互い未知との遭遇。
まったく意思疎通が叶わず困った顔で見合わすのみ。
そこへ妹が慌ててやってきて通訳をしてくれた。
もうお店を閉めるけど、見るだけなら見ていてもいい、そう言っていたそうな。
ああ、なるほど。
「closed」と言っていたのかあ。
クローズドならわかったけどなあ。
っはっはっは。
大笑い。
妹はさらに大爆笑。「もうあの二人の顔!」
この
『クロースト事件』
によって、僕があまりにも英語ができないことが
はからずも発覚してしまい
ビザなしでも行ける語学学校に放り込まれました。
今週の午前中、ちょっとだけ通っています。
部屋に帰ってきて。
「あー、ほっこりしたなあ」
ああ。ほっこりしたな。
ほっこり、ってあれやろ、母さんがよく使う、疲れたって意味の。
「そうそう。夏場によく歩いたときとかに使うな」
なるほど。よく雰囲気が出てる。
で、それってどこの方言?
「お母さん語やん」
え?
・
・
・
なに? まさか・・・?
ほっこりって、母さんのオリジナル?!
えええええええええええええっ?!?!?!?!?!
それがもう今日一番の衝撃やわ。
2002.05.17
不調・変調・疲労。
ま、それが普通か。
環境の変化、妹と生活するのに覚えなければならないルール等、
とにかく情報過多だから。
ガーナ出発の一週間前である16日からマラリアの薬を飲んでいるのだけれど
これもちょっと調子が悪くなるような気がする。
妹はそんなの気のせいだと言ってくるが。
マラリアの潜伏期間は一ヶ月近くある場合もあるそうで
マラリア流行地から戻っても四週間は飲むように、と
そう添付の注意書きにある。
あれ・・・?
僕、前後一週間分しかもろてへんで?
まさか・・・やぶ?
この薬を飲むとお酒が飲めなくなるので、そんなら前日にと。
「ビール買ったん?」
うん。
「ID見せた?」
パスポート? いいや。
「ID見せやないかんのやに」
ふーん。なにも言われなかったけど。
「マサチューセッツはムッチャ厳しいんやに! みんながキレるくらい」
へええ。でも、ほらヒゲはえとるし。
「明らかに40歳以上
やないと
みんな見せやなあかんのやけどな・・・?」
がーん。
2002.05.19
ボストンにも梅雨があんの?
「ないよ」
そのわりにはよく降るなあ。
洗濯は階下のコインランドリーでするのだけれど
25セント玉しか使えないうえに両替機もないという
たわけた仕様。
というわけで海外旅行英会話ポケットブックというのを握りしめながら
銀行で両替チャレンジ。
もともとPSO用に買った本なのだけど、
(1ドル札を出して)25セント硬貨にくずしてください。
Can I have quarters,please?
とまあ、こう60ページに記述されているわけです。
(1ドル札を出して)というくだりが気になりますな。
洗濯機と乾燥機を合わせて一度に3ドルもかかるので
1ドルずつといわず20ドルくらい一気にいきたいものです。
quarterってのは、たしか4分の1をあらわす言葉のはず。
20ドル札を出して本の通りに言った場合
5ドル札4枚に両替される危険があるわけか・・・?
ならば、ちょっとひと工夫。
Can I have quarter coins ,please?
これでどうだろうか。
映画に出てくるような古風な建物。
むしろ駅のような窓口。
そこから身を乗り出すように、もじもじしている僕を手招きしてくれる。
「Hello」
へ、へろー
きゃ、Can I have quarter coins,please?
そう言いながら20ドル札を差し出すと・・・
お、お、うなずいてくれている。
そして人差し指を立てる仕草をして、ちょっと待ってろと。
戻ってきた手には紙で包まれたコインの束が、2本。
「10ダラーズ、10ダラーズ」と確認しながら渡してくれる。
「Thank You」
さ、さんきゅー very much。そう言った僕に、
ぐっ! と親指を立ててみせてくれた。
くわっ。
かっこええ〜。
今週だけ通っていた語学学校修了。
人見知りするうえに、軽い会話が苦手なので
友達をつくることはできなかったけれども
英語に関して楽しいと思ったのは初めてかな。
2002.05.20
一転して良い天気。風は冷たいけど。
ボストンにはフリーダム・トレイルというのがあります。
たぶん、アメリカ独立かなんかの史跡をつなぐ散歩道。
路に赤いレンガが埋め込まれているので、それをたどって歩きます。
公園・歩道・石畳・ビルの谷間。
ただの観光ルートをこえた風情。
なんとかマーケットという、お店のたくさんある広場に通り掛かる。
入り口から人垣ができていて、なんだろうかと。
ここは迷わず見物ですよね。
どうやらお笑い系の手品か、大道芸らしいです。
ナイフでお手玉したり
そのナイフで自分の腕を切り落としたかのように見せて
観衆を沸かせていました。
見ている方も理解があって、ノリがいいです。
「「「あー」」」とか「「「うー」」」とか芸に合わせて逐一反応を返していました。
こういう芸はむしろ少なくて、音楽系のパフォーマンスが多いようです。
たとえば、ボストンの中心に近い駅のホームでは、必ず誰かが演奏してます。
しかもレベルが高い。
初めて通り掛かったときは、なんで駅でCDを流しているんだろう?
そう思いましたから。
良いと思えば拍手したり、楽器のケースに小銭をいれたり。
そういう光景が自然な感じで目に入ってきます。
本当に良ければ踊る場合もあるようです。
というか踊ってました。
史跡に立ち寄っても、英語の説明看板とか読めないからね。
僕がここにいるのは、いわゆる観光とはちょっとちがうし。
もっとこう、肌で感じに来たのだから。
だから正直にコースに沿らなくても。
あ、あれ、海?!
海だ!
海辺のベンチで白い雲を見上げていたら、お腹いっぱいになりました。
2002.05.21
ガーナに行くのに妹たちは、みんな5本から注射を打っているそうな。
僕は1本。
みんなは下痢や発熱に備えた薬を処方してもらっているそうな。
僕は正露丸。
みんな帰ってからも4週間はマラリアの薬を飲み続けるそうな。
僕は一週間。
これだけ不明な点があっては医者に行かねばなりますまい。
朝から妹に連れられて病院に。
ニューイングランドがどうとかいう名前の大病院だそうな。
建物の感じ、オフィスみたい。
病院とは思えないなあ。薬品の匂いもしてこない。
まずはレジストがどうとかいう、ようするに登録。
受診するのには登録が必要なようだ。
そこで診察券などをもらって、別の部署へ。
そこで何やら話していたと思ったら、また別の部屋へ。
どちらもパソコン一台おかれた、まさにオフィス。
次にやっと、いわゆる受付窓口に到達し、予約を入れようと・・・
もう6月まで予約一杯。
すげえな。病院。
だけど予約一杯なんだけども今朝ちょうどキャンセルがあって診てくれる、って。
「ラッキーやな」
そうやな。
待合い室でうとうとしていると、おじさんに話しかけられる。
? なんですか?
なにゆーてんのー?
「メキシコのスターが人を殺したんやって」
一年前に、正当防衛で? あ、いまTVに映ってるこの女の人?
へええ。
通された診察室も、質素でありながら暖かみを感じさせる部屋で。
薬品の匂いもなければ、器具のこすり合わさる金属音もしない。
そこでまたしばらく待つ。
「なにその顔」
こわーーーーーーーーーーーーーーーーーい。
んだよ。注射されるかもわからんだろ?
いいか、お金ないからできません、i have no moneyだかんな。
実際ないしな。
「日本人がお金ない、ってびっくりされるに」
ガチャ。
眼鏡かけて、鼻の下にヒゲをはやした初老の先生。
握手に始まり、握手に終わる。武道?
妹が事情を説明にするにつれ
「not enough,not enough」
首をふっている。
そして、マラリアの薬をあと三週間分、それとシプロとかいう下痢止めの処方箋、
何枚かの資料に丸印。
なに?
破傷風と小児マヒの注射を強く勧めてきているらしかった。
おかしいな、僕の調べでは腸炎なんとか・・・
ぴぷりお、だか、ぽぷりお
だかいうのと、狂犬病が危ないらしいのに。
それに、破傷風も小児マヒも子供の頃に打ってるはず。
お医者さんの言い分は
日本やアメリカのような国では注射を打ってから一度も感染しないので
免疫が薄れているかもしれない。だから病気の蔓延している国に行くには打つべき
だそうな。
なるほど。筋は通ってますね。あの、いくらか訊いてみて?
やっぱり首を小さく横にふってしゃべってる。
「どっちも100ドル以下やって」
ふーむ・・・そ、それならば打っておこうか。
颯爽と看護婦さん登場。
あ、この人はさっきからここへ案内してくれたり
問診票を作ってくれたりした感じの良い親切な人だ。
ああ、もうすでに注射器2本もってるしぃ。
ここと、ここに打ちますねー、ってちょんちょんと左腕をさわったあと
楽しげに消毒。
ああ、もうみてられない。
ちょん。
あ? なに?
もうあと1本ですよー、みたいな。
え? さっきのって注射?
ざくっ。
あ?
派手に血が出てるけど、痛くない。本当に痛くない。
そこに絆創膏を貼ってくれる。
う、うーん。これが本当に注射か?
そう思っているところへ先生再登場。手には地図を持っている。
やっぱりもう一本打っていけ、と言っているらしい。
髄膜炎。
妹の電子辞書に、病名が表示される。字からしてヤバそうな。
骨までしゃぶられそう。
髄膜炎地帯の地図をさかんに示してくるけど
ガーナ北の国境線にかかるかかからんか・・・だぜよ?
でもまあ、そこまで言うなら。
痛くなかったし。
看護婦さんが「ふっふっふー」とホラーな笑い声を上げながら
ぷすっ。
「more?」なんちゃってー、ってしてる。
っはっはっは。
面白い人だなあ。
とても上手くて、全然痛くなかったです
英語でそう言ったって。
「He says ・・・」
こんな痛くない注射は日本でも受けたことがないです
英語でそう言ったって。
「He says ・・・」
「『言ったって』、ってなによおー」
どうやら日本の注射はナナメに浅く、そして長く刺すから痛いようだ。
今日の注射は垂直に深く、瞬間的だった。
「医学はアメリカの方がすすんどるやろ」
そのようだな。西洋医学なんだから当然か。
あ、膝が笑ってる。
登録の次に訪れた、なんだかよくわからなかった部屋、
そこが支払いに関する部署らしかった。
は?
髄膜炎注射って180ドル?!
謀られたー!
大竹まこと(医者)めー!
医療費のバカ高いアメリカ、
注射1本2万円、手術1回2500万円の世界を垣間見せられた。
2002.05.22
部屋でひとりで休んでいると、扉をノックする者あり。
なんだ? 妹が帰ってきたのか? ならば自分で開けられるはずだが。
扉越しに立って大声で返事してみる。
はい? (Hiともいう)
すると英語でなにやらペラペラと言ってくるではないか!
これはもうダメだ。不審者だ。
たとえ天が燃え地が裂けようとも、断固この扉は死守だ。
i cannot speak english!
びしっっっぃぃぃ!(ふっ 決まった)
「OK、OK」
お。わかってくれたか。帰ってくれるか。
「〜〜〜〜〜〜can〜〜〜in〜〜〜?」
なっ?! よくわからんが、ここへ入りたがってるだと?!
だいたいからして、ここまでどうやって来たのか。
このアパートは建物の入り口にも鍵がついている。
ダメだ。開けられるわけがない。
たとえ首都が沈没し、日本が消失しようとも、ここを通すわけにはいかないッ!
ガチャ。
(「最終防衛線突破されました!」)
鍵を開けられた?!
まさかここまでの会話は鍵をこじ開けるための時間稼ぎ?!
すっ、と思考が停止し静かに事態を見守る。
ドアの隙間から何かが差し出される。
・・・? マスターキー?
大家の手の者か?
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜バスルーム〜〜〜」
おー。バス? バス?
おー。おー。
それなら話はわかる。
詰まり気味だった風呂が、昨日からさらにひどくなり
妹が修理を頼む電話してたわ、そういや。
土足で上がって直して行ってくれました。
その床・・・僕の寝床なんだけども。
もう一杯髪の毛が出てきて。これが詰まってた原因と一目瞭然。
「これからは髪の毛に気ぃつけやー」
はい。yes。サンキューvery much。
だけど
どうやったら髪の毛に気をつけられるんだろ?
2002.05.23
妹の友達の飲み会に参加させてもらう。
チャイナタウンで材料を買い出し、麻婆豆腐を作ってもらって。
おいしかったなあ。
うまくは言えないけど、久しぶりに良い雰囲気の中に身を置いた気がする。
うまく言えるようになりたいなあ。
いやあ酔いましたよ。
牛乳と水しか飲んでないけど。
だから雰囲気にね。マラリアの薬服用中。
英語もわからんのに映画館へ。スターウォーズ・エピソード2を。
でも結構、話わかるもんだなあ。
言葉以外でのコミュニケーション部分が大きいことを実感できました。
前の客席の背もたれに足を乗せてる人が多いのには驚いたなあ。
あとなんか、映画が始まるまでの間、チーズの強烈な匂いがしてました。
映画の直前にライオンの吠え声を真似した人が居て、拍手喝采。
最後のヨーダにも歓声上がってたなあ。
え? 映画の内容?
良かったように思います。
エピソード1は、どこがどうとは言えないんだけど悪かったですよね。
エピソード2は、取り立てて凄いこともないんだけど良かったように思います。
あれ? 誰も最後まで観ないんだ?! 字幕になったら帰っちゃうんだ?
席にポツンと残される。清掃の人来ちゃったし。邪魔になるな、このままじゃ。
席を立った僕に、笑いながら
「Are you グッドモーニン?」
の、ノー。
「No?(笑)」
No。enjoyed。サンキュー。
2002.05.23 その2
いよいよガーナ出発ということで、トラベラーズチェックを換金に。
この銀行に4回来たけど、3回はこの人だなあ。
少額のトラベラーズチェックにいっぱいサインする。
一束渡すごとに「Thank You」って言ってくれる。
最後の束まで来たあたりで「〜〜〜〜〜tired〜〜〜?」(笑)
YES。(笑)tired。
またいつもみたいにお札を一枚ずつ僕に見せながら金額を確認して
「Thank You!」
Thank You very much!
ぐっ! って親指を立ててくれる。
そんなわけで、しばらく更新できないと思われます。
あー、その、できれば旅の無事なんかを祈って頂けると嬉しいです。