2004.06.01


      デジカメが壊れました。余裕がないので、乱暴に扱ってしまっていたかもしれません。

      カメラ屋さんに持っていくと、見積もりで一週間、そのあとの修理に三週間、と言われました。

      しかも見積もりだけで2100円も掛かってしまいます。

      困った事態です。いまやデジカメは必須の仕事道具になっています。

      デジカメを装備していない僕に価値はあるのでしょうか? ってなもんです。

      まあ、そういうこと以外にも。

      このページを見てもらえばわかるように。アメリカだろうがガーナだろうが長野だろうが。

      常に色々なものを一緒に見てきた相棒なので。

      新品と同じくらいの値段が掛かろうとも壊れたままにはしておけません。





    2004.06.03


      普通、IDは入口で見せれば済みます。だけど僕だけ、エレベーターの前でも

      もう4回も提示を求められました。

      原因は僕のナチュラルというか野放図な髪型にあるのではないかということで。

      整髪料を付けられて前髪を上げ、ハリガネのようなツンツン頭に。

      出会った人たちの一言コメント。

      「恥ずかしい、やめなよ、そんなハゲハゲ」

      「表情が明るくなった」

      「10歳年齢が上がってみえるかわりに、男前が2割増し。元が低かっただけに2割も」

      「今日は頭、いつもと違うね」

      「なんじゃい、その頭は」

      「SPみたい」


      などなど。みなさんと晩御飯を食べたとき、雇い主は

      うわははははははは。とひっくり返って

      「驚かせるなよ、おい」

      ということでした。





    2004.06.09


      「びれっじさん、電話です」

      あ、はい。先輩秘書の画伯さんからですね?

      はい、びれっじです。えっと、なんでしょうか?

      「自分宛に電話が掛かってくると嬉しくない?」

      ・・・はあ。まあ。





    2004.06.10


      故障したデジカメは、まだ見積もりさえも出ないようです。

      といって、僕がデジカメを持っていないというのでは話にならないので。

      前のと同じFainPixシリーズの、新型機を買いました。

      今までのデジカメでは、フラッシュを焚くと連写が効かないという弱点があり

      撮り逃しの失敗をすることがありました。

      もうとにかく、足りない経験と能力を、装備で補うという方針で。

      ”レベル1” でも、 ”はがねのつるぎ” を持てば、スライムにゃあ負けないぞ、と。

      ノートパソコンも持ち歩いています。

      とにかく携帯性を重視した、MURAMASA、というものを。

      昔にネットで、発売のニュースを読んで、

      いつか持ち主に相応しくなって、持てる日が来るといいな、と思っていたものです。

      村正、は。このHPを立ち上げた頃、出雲大社に行きましたが、宝物殿で拝見しました。

      正宗も公開されていましたが、素人目には、村正が圧倒的な存在感を放っているように。

      なぜだか、どこか紫色をイメージさせられました。

      もしも指揮をとる立場になれるのなら、正宗を差したい、

      ガラでもないけど前線で戦うことになるのなら、やっぱり村正かなあ

      と思ったのを憶えています。





    2004.06.11


      ここは、表参道ですか?

      「いや、ここは青山です。ひょっとして初青山? イェー?」

      洋服、の青山・・・。

      後頭部をグーで?!

      「今のは本気でツッコんでおかないと」

      (漫才師さんのネタを思い出していただけなのにぃ)

      「結構、打たれ強いよね」



      地下鉄の切符売り場。

      切符をおごってもらう。ありがとうございます。

      「あれ、それじゃあ足りないか? ほしいだろ、やるよ、はい、40円」

      いえいえ全然大丈夫です。気にしないでください。

      「って手ェだしてるじゃん」

      うっ。赤面。

      「だんだん面白くなってきたな」





    2004.06.15


      全館放送が流れる。

      「ただいまアブラムシの駆除を行っております。7階から順に・・・〜・・・」

      アブラムシ? そんなのがいるんですか、ここに。

      「いるんじゃない? 下には食堂もあるし」

      アブラムシってあの、菜の花とかにいるやつですよね。

      あんなのがいて、しかも駆除ですか?

      「アブラムシって・・・ゴキブリのことよ」





    2004.06.16


      雇い主たちと、お昼をお蕎麦屋さんで。

      爪楊枝はあるかな。お茶はどうだろう。おかわりを欲しいだろうか。

      そんなことを考えるようになったり。自分内比較では大成長。

      雇い主からお金を預かって、支払いのため一人店内に残ると。

      「秘書だ、秘書」

      こらっ、指をさしちゃいけません。





    2004.06.17


      よそのパーティのお手伝いで、エレベータ前のお見送りをしていました。

      前の組みが乗り込んだら、次に帰る人たちのためにボタンを押しておきます。

      足の悪い年配のご婦人と、ちょっと澄ました感じの青年のペアが乗り込んで。

      会場出口の方へ目をやると、次のひとかたまりは、

      遠いような、乗れるような微妙な距離を歩いています。

      待つべきかなあ。ご婦人の足を考えると行ってもらった方が。うーん、どうしたものか。

      すると、青年が

      「行っちゃダメですか?」

      むむむ。考えがまとまる暇もあらばこそ。咄嗟に

      おまかせします!

      「あははははははは」

      青年の笑い声を残しながらドアは閉まっていきました。

      澄まし顔からは意外な爆笑。

      僕にはこっちがクスッと来ます。





    2004.06.20


      よそ様が主催のボーリング大会にお手伝いへ。お手伝いながらエントリーもされるという。

      あのう、ええんですか? 僕が行って。

      僕はボーリングのスコア、上が94の下が38ですよ。

      「なんか低い血圧みたいだね」

      仲間の皆さんは別レーンへそれぞれと散っていき、僕も見知らぬ方たちとゲームスタート。

      いきなりガーターからの素晴らしい出足。

      3本、3本、1本。3回を終わって、自己最低記録を更新してしまいそうな勢い。

      10回、つまり20投のうち、ガーターが、なんと8。

      最終的にスコアは56まで持ち直したけれども。

      第1ゲーム終了後に、見かねた同じレーンの上手い女性から色々教えてもらう。

      第2ゲーム。スペア、ストライクから。

      絶妙の当たりで、ストライク! と思ったのに、1本残ってズッコケたら

      コケた瞬間に最後の1本が倒れるという、ネタ付き。

      7回を終わって、スコアは72。上手い女性から

      「100いこう」

      100ですか。残すところ3回で、ほぼ30本。なかなか厳しいが。やるか。

      8回。7+2で9本。

      9回。1投目、ガーター。やってしまったかと思ったが、2投目で9本が倒れる。

      ラストの10回。

      ガーターかッ! というところから持ち直して、1。

      1本では。しかし何だか知らないが最後は3回投げられることになりそうな気もするッ!

      本当にスペア。

      よーし、100行ってやる!

      意気込んだ3投目は見事なガーター。

      あーあー、これで99。100の大台はまたもお預けかあ。

      と思ったら、ちょうど100点だと祝福してもらえたのだった。


      ・・・あ。 僕、秘書やん。また楽しんでしまった。


      表彰式。僕を指導してくれていた女性は。女性なのに男性をものともせずの2位!

      すげえすげえとは思ったけれども、ホントに凄かった。

      あれ?

      ひとつ年下の先輩で、同僚の秘書さんが呼ばれている。あの、呼ばれていますよ。

      「・・・賞品、とっちゃった」

      あはははははははははははははは!

      八位 と大書された包みを抱えて頭も抱えているところをデジカメで激写。

      「撮らないでください」

      「賞品とっちゃいけないのに。遊びじゃないんだよ?」

      「わざと外して投げるのって難しい」


      あっはっはっはっはっはっはっは!

      その点、僕は大丈夫ですからね。本気でやっても、賞品なんか獲りようがないです。

      あれ?

      なんか僕の名前も呼ばれてるんですけど。

      九十九位。

      いや、だって、コレは運じゃないですか。

      「運も実力のうちって言いますよ」


      その後の懇親会。

      ビールをついでまわったり、主催者さんと参加者さんたちの写真を撮ってまわったり。

      雇い主が入って、挨拶をした頃に、会はお開き。

      みなさんをお見送りする。


      「見学のときは、どうもありがとうございました」

      え、あ!

      見学もののイベントで。当日の流れで、いつのまにか何故か先導になっていたという。

      しかもそんな日に限って、大混雑していて。

      参加者は50人規模で、列の真ん中を誰もフォローしてくれなかったから。

      先頭と後ろの方とを走り回って全力で列を整えようとしたけれども

      健闘虚しく、結局後ろの20人とはぐれてしまった、という。

      あのときの。

      先頭の僕の側にいて、奮闘ぶりを好意的に見てくれていた人、だと思う。

      しかし咄嗟のことだったので。

      胸に色々去来はしていても。

      あ、いえ、こちらこそ、あのときは参加頂きありがとうございました

      言えたのはこれだけだった。未熟。


      少し酔ったおじさんが握手を求めてくる。

      「あんた、アレだろ」

      あ、はい、まあ、一応。

      「(雇い主)さんのところの、 息子さん」

      違います! 違います!

      秘書です、秘書。

      その後ろから続いて出てきたおばさんが

      「オヒショさんなんだ」

      え、なんです? お師匠さん!?   ・・・あ、 『お秘書さん』?!


      その後はさらに主催者さん側の役員会。

      「今日は、『お秘書さん』が3人も来てくれたからねー」

      他のふたりの先輩秘書は、『イケメン秘書』と呼ばれ、僕の方は

      「1投ごとにヘンなポーズをとるのよ。ビヨーンって。それでガーター!」

      「だけど何故か何気なく投げたときにはストライクだったりするの!」


      と、周りの皆さんから大笑いしてもらえるという。

      すかさず先輩が

      「彼は阿波踊りを練習しています」

      「あのポーズ、阿波踊りだったの!? もう、早く言ってよー」






    2004.06.27


      事務所にいると、たまたま僕ひとりに。留守番という形になった一瞬の空白にお客様。

      こ、こんにちは! おつかれさまです。

      えっと、お茶、お茶。烏龍茶の缶を開けてコップに注ぐ。

      それに煎餅、煎餅・・・は切れてる。

      既に名刺交換はこの前に会ってしてあるし。非常に重要なお客様。

      座ってもらって向かい合う。向かい合う。

      何をおっしゃられるのか、わくわくと目を輝かせて見ているけれども、

      書類を取り出して読み始めてしまわれる。

      あ、あの、それじゃ、いらっしゃられたと、先輩秘書さんに報告の電話をしておきますね?

      も、もしもし! いらっしゃられております!

      「え、なに? いま、事務所にふたりっきりなの?」

      はい、そうです。

      「気まずくない? ねえ、非常に気まずい状況なの? 急いで戻れるようにするから」

      はい、お願いします。

      お客様は、すいと席を立ち、市役所に行ってくる、と。

      もしもし! お帰りになられてしまいました。

      「あっはっはっは。びれっじ君の圧力だよ。すごいじゃん、勝つなんて」

      いや、あの。黙って見つめていたのはマズかったでしょうか。


      そうこうしていると、再び戻って来られる。

      「あそこにコンビニがあったと思ったんだけど、ないんだよ。」

      「吉野屋で豚丼買って来てくれるかな。ふたつね」


      はい! わかりました!

      吉野屋へ走っていると、胸ポケットのケータイが震える。

      再びみえられています! はい。差し向かいです! そして豚丼を買いに向かっています!

      「あはははは、豚丼買いに行ってるの? それも、ふたつ?」

      「面白い! それ、面白いから、事務所的にアリです。オッケーです」

      「ちょっと戻るの遅れるけど、いい? 頑張ってね」


      え、えええええええええええ。


      差し向かいで。すすめられるままに、豚丼。

      そして問われるままに、現在に至るまでの身の上などを包み隠さず話す。

      ちょっと仲良くなれたかな?


      ガラッ! 扉が開いて。

      「僕の分の豚丼はないんですか?!」

      先輩秘書さん。





    2004.06.28


      皿のスープをスプーンですくって飲む。

      「あはは、なんで舐めたように綺麗になって出てくるんだよ」

      あ、たしかに。口の中から出てきたスプーンはピッカピカ。

      「口の中に注ぐようにすると、そうならないだろ」

      次にフォークでカルボナーラスパゲティを食べようとすると、スプーンも渡される。

      とりあえずスプーンで受けつつも、いつも通りに口の中いっぱいに・・・ブチブチ

      「そんなふうに歯で切らなきゃいけなくなるだろ。もっと少なく」

      ちょっと少な目にして、もうひとくち。

      「あはは、滝じゃないんだからさ。 3本も4本も口から出して」

      ぶほっ、ぶほっ、たしかに。

      さらに少な目。

      今度は1本だけだけど口からはみ出る。ちゅるちゅるちゅると吸い上げる。

      「救助用ロープじゃないんだから。 もう、やめて、つって」

      うわ、っはっはっは。じゃあ、万が一、一本はみ出てしまった場合にはどうするのですか?

      「そういうときは、フォークですくって口に運ぶ。」

      な、なるほどお。

      スプーンに乗る分だけフォークで巻けるように慎重に。

      「その方が綺麗に見えるだろ。もう、男にこんなこと教えることになるなんて」

      「そんな食べ方じゃあ、女性はみんな嫌がるから」

      「うちなんかメッチャ厳しかったから。横面張られて教えられたもん。教えられなかった?」


      教えられました!

      彼女ができても、目の前で食事をするな、と。

      「けだし名言かもしれない」





    2004.06.29


      事務所の女の子から、 「最近、一回が長くないですか?」 、と訊かれる。

      えっと、それは更新の間隔が長い、ということですか?

      「あの一言コメントみたいなのが」

      ああ、雑記の分量の、一回分が長い、と。

      「え、なに? そんなにホームページを見てるわけ?」

      「もう毎日見てますよおー。でもまだ私とのやりとりを書いてくれたことがないんです」

      「そんなこと言うと、コイツ調子に乗るから。な?」


      じゃあ、今のやりとりを載せることにします。