2004.03.15


      だーいぶ前に、ライアーソフトのゲームを買ったって言ったやろう? あれな、面白かった。

      『ラブ・ネゴシエイター』 (WIN 18禁)  というのだけど。

      「いや、ライアーソフトのは、行殺・新選組、だけでもう十分。他のはちょっと」

      なにぃ?! そんなこと言うのはその口なのか!  後悔するなよっ!



      ◆嬉し恥ずかし ネゴバトル 1番勝負


      まずな、たしかに絵はお前向きではないかもしれない。 いわゆるロリ絵だからな。

      ゲームを始めて、オープニングテーマが始まるだろ、すると一番最初の画面に

      ロリコンハードボイルド
      製作実行委員会


      って大っきく表示されるからなあ。

      「・・・うわあ」

      そうだぞ。ロリコンでハードボイルドだぞ。どうだ、すげえだろ?

      とにかく強烈でなあ。キャラもギャグも展開も。行殺に負けないぞ?

      プロローグから第一話の半ばくらいまで、口を開けたまま閉められなかったから。

      主人公の名前は、デフォルトのまま変えられない。どんな名前だと思う?

      根越栄太。ネゴシエイターだ。成歩堂龍一もビックリだな。ちなみにボイス付き。

      でな、この主人公は恋愛交渉人なんだ。ラブ、で、ネゴシエイターというわけだ。

      強烈過ぎるとしか言い様のないキャラクターたちに愛を説かねばならない。

      しかも選択肢なんて甘っちょろいものではなく

      タイピングだ。 時間制限付きの。

      しかもな。打ち込む言葉が、な。例えば、例えば、だぞ。今でも忘れられないのだが・・・

           まえにさすのと
           うしろにさすの
           ちがいをせつめいしろ

      ・・・とかだぜ? もう打ち込みながら自分の存在自体にまで疑問を持ったね。

      しょうがないじゃないか。それが正解なんだから。

      そして主人公に付いてくれる助手は、幽霊。

      「助手の幽霊というと、GS美神のおキヌちゃんが」

      うん、そうだなあ。僕もおキヌちゃんは嫌いではない。いやむしろかなり良いと思う。

      しかし残念だが、ラブネゴシエイターの助手の幽霊は、巫女ではなく

      セーラー服だ。

      「・・・・・・」   (←なぜ動揺してるんだ?)

      まあ一般ウケはしないかもなあ。

      ロリコン → ハードボイルド → 不条理ギャグ → タイピング

      と、どれだけ特殊な層へ向けて絞り込んでいけば気が済むねん、ってなもんだからなあ。

      でも、多分、これ、お前はわかるぞ。

      主人公のいる、その上の階と下の階にヤクザが入っていてな。

      主人公の事務所を挟んで銃撃戦をしているんだ。

      で、そのヤクザの名前が、 『妖精連合』 と 『衛婁腐』 ってんだが、心当たりはないか?

      うむ。わかるんだな。僕にはよくわからんが。詳しくわかったら教えてくれ。

      そいでな、音楽もいい。最近よく聴いている。

      しかしな、ゲームディスクの第2トラックには注意が必要だぞ。アノ、伝説的迷曲

      『お兄ちゃんと放課後のひ・み・つ☆』
      以上の危険物品


      とだけ言っておこう。まだ僕は通して聴くことができていない。

      「と、投了。投了だ」

      うむ、それでな。行殺・新選組も、主題歌は言うに及ばず、まあまあBGMが良かっただろう。

      どうやら九十九百太郎という人が作っているらしいんだけど

      ラブ・ネゴシエイターのオープニング曲な、その九十九百太郎さんが

      自分で歌ってる。

      「投了って言ってるだろ! すまなかった、投了だ」


      ◆ネゴシエイト、終了!