2002.01.08 第80回全国高校サッカー選手権大会決勝
国見高校(長崎)vs岐阜工業高校(岐阜)

会場 国立競技場
開始時間 14時00分
観衆 14317人
天気 晴れ
気温
湿度

国見
3-1
岐阜工業
2
前半
0
1
後半
1
得点
GK
     
GK
   
DF
   
DF
   
   
   
   
   
   
   
MF
   
MF
   
   
   
   
   
FW
   
   
   
FW
   
   
   
SUB
   
SUB
   
       
       
       
       
       
   


国見応援団

岐阜応援団

徳重

小嶺監督

片桐を横目でチラリ

片桐のCK

3人でマーク


初めての高校サッカー観戦は前日の準決勝で鹿児島実業を相手に4-1で大勝し連覇を狙う国見と得点王争いトップの片桐を擁する 岐阜工業との決勝戦。平日14時の試合だけにチケットに余裕があるだろうと踏んで当日券。キックオフ10分前に国立に到着するも当日券売り場にはかなりの人が列をなす。ちょっと心配になるが結果的には全席種ともかなりの余裕があった。
買った席はS席ブロック。完全な指定席ではなくS席として区切られた範囲でならどこでも座っていいというもの。S席のブロックはバックスタンドの中央でかなり見やすい位置だった。ちょっとホーム寄り、国見応援団の斜め後ろにて観戦。 天気も良く、風はちょっと強めだったがバックスタンド側は全面日が当たって程よく暖かい。中々のサッカー観戦日和!

スタジアムに入ると既にオープニングセレモニーが行われていた。着席して一息つくかつかないうちに両校イレブンがピッチに散ってほど無くキックオフ。決勝戦とはいえ高校サッカーの雰囲気はやっぱり少し地味な印象を受けた?Jなどに見るうるさいサポーターがいないからだと思う。生の音がダイレクトに届いて非常によし。
立ち上がりは岐阜工業が攻め立てるが決定的な場面に至るわけでもなく国見の落ち着いたディフェンスを見る限り国見が様子を見ながら岐阜に「攻めさせてる」といった印象。岐阜の9番片桐はここまで6得点で今大会のトップ。その片桐には徹底的なマークが付き何もできない。国見ディフェンスは片桐に対してだけでなくボールを持った選手に対しての素早いプレスが際立っていて攻めの回数は少ないが非常に安定した戦い振り。個人個人のスキルも国見の方が明らかに高い。トラップが大きい岐阜にプレスの早い国見ディフェンス、という流れの繰り返し。
そんな中20分、片山からのパスをゴール右で受けた亀ケ渕鼓が岐阜ディフェンダーを引きつけてゴール前でフリーの柴崎へ流す。落ち着いて左足を振りぬいて国見先制のゴール!柴崎は岐阜工の片桐に並んで得点王争いのトップへ。
前半終了間際のロスタイムには国見亀ケ渕幹のシュートが岐阜工ディフェンダーに当たり角度が変わってゴール左隅へ吸い込まれる。ここまでの流れを見る限り決定的な1点。岐阜工キーパーはポジション、飛び出しのタイミング、足元でのボールの扱いとも不安定で危なっかしい。

ハーフタイム、メインスタンド前では今大会のイメージソングを歌う「Dream」のライヴが。
歌う「Dream」の横を通り興味無さそにピッチに戻ってくる岐阜工イレブンが印象的!い

後半5分、キーパーに倒されて得たPKを国見蒲原が決めて遂に3−0の一方的なスコアに。この国見の9番蒲原は今日の試合で一番目立っていた。足元の技術も確かで1対1に強く視野も広い。効果的なパス、サイドチェンジもあった。ほとんどのチャンスにこの蒲原が絡んでいたと思う。FWでの出場ながらチャンスメイク的な仕事を多くこなしていたが、本来はトップ下だとの情報を得て納得。
岐阜工は選手交代で守りを1枚減らしてなんとか点を獲りに行こうとする。が、相変わらず片桐は徹底マークで孤立。時折ボールが渡っても明らかにイライラしている片桐は無謀な突破を繰り返すが当然のように阻まれる。
しかし3‐0というスコアだからか、激しいプレスをかけつづけてきた疲れからなのか国見のプレーが雑になってくる。その隙を突いて後半38分片桐のアシストで土屋がゴール。しかしそこまで。

結局、個人の能力、組織的なまとまり、フィジカル的なものも(この点については試合後のインタビューで岐阜工の選手達が口を揃えてコメントしていたので相当な差があったのだろう)あらゆる面で国見が上回り、史上8校目の連覇を成し遂げた。通算5度目。

高校サッカーも面白いです。決勝くらのレベルだからなのかもしれないけど。でもテレビで見る限りベスト8くらいからはかなりのレベルにあると思うので来年はもっと観に行こうかな。
しかし会場はいまいち盛り上がりに欠けてたなぁ。両校の応援団も高校野球ほどの規模じゃないし応援の仕方も地味。この辺はまだ野球には負けてるね。観客の少なさも大きな大会の決勝戦としては寂しすぎるのでは・・・。平日の昼間というのもあるだろうけど、恐らくスター選手不在が最大の理由?得点王にもなり今大会注目を集めた岐阜工の片桐もユース代表には選ばれないみたいだし。現在のフル代表以下の世代が「谷間」と言われるのがこういうところにも現れているのかな?