2003.06.8 キリンカップサッカー2003
日本代表vsアルゼンチン代表

会場 長居陸上競技場
開始時間 19時24分
観衆 42508人
天気 晴れ
気温 23.3℃
湿度 59%

日本代表
1-4
アルゼンチン代表
0
前半
2
1
後半
2
秋田豊 54'
得点
ハビエル・サビオラ 30'
ハビエル・サネッティ 45'
ベルナルド・ロメオ 79'
マキシミリアノ・ロドリゲス 82'
GK
1
楢崎正剛  
GK
12

パブロ・カバジェロ

DF
3
秋田豊
DF
2
ファブリシオ・コロチーニ
2
名良橋晃
6
ディエゴ・プラセンテ
6
服部年宏
4
ファクンド・キロガ
4
森岡隆三
MF
8
ハビエル・サネッティ
MF
7
中田英寿
14
ルーカス・カストロマン(-36')
8
小笠原満男(-45')
16
パブロ・アイマール(-63')
16
中田浩二
5
エステバン・カンビアッソ
5
稲本潤一(-45')
FW
21
サンティアゴ・ソラリ(-76')
FW
9
中山雅史(-45')
7

ルシアノ・ガレッティ

11
鈴木隆行(-65')
9
ハビエル・サビオラ(-72')
4-3-1-2
3-4-3
SUB
23
川口能活
SUB
1
レオナルド・フランコ
22
山田暢久
3
ガブリエル・エインセ(+36')
17
宮本恒靖
18
ファン・ロマン・リケルメ(+63')
21
坪井慶介
15
アルド・ドゥチェル
13
奥大介
17
マキシミリアノ・ロドリゲス(+76')
15
福西崇史(+45')
20
マリアノ・ニコラス・ゴンサレス
14
三都主アレサンド(+45')
19
ベルナルド・ロメオ(+72')
19
遠藤保仁
 
 
25
松井大輔
 
 
26
石川直宏
 
 
24
永井雄一郎(+65')
 
 
27
大久保嘉人(+45')
    
   
ジーコ
 
マルセロ・ビエルサ
 
Cautions
 

チケット絡みでドタバタ

5月12日に日本サッカー後援会枠のチケット申し込み。通常ハガキでの申し込みなのだが今回は決定から日にちが無いこともあって11日のナイジェリア戦(このあとナイジェリアがSARSを危惧して来日中止で対戦国がパラグアイに変更)と共に電話申し込みになった。
後援会枠なので当然無条件に獲れたので20日、予約番号を持ってファミリーマートでチケットに引き換える。カテゴリー2で7500円。

一人での大阪遠征の予定だったが急遽同行者発生。当然もう1枚チケットを獲らなくてはならない。
J-NETをウォッチするも中々売りに出て来ない。ようやく出てきてメール送ってみるもことごとく撃沈。5月31日の韓国戦のチケット入手でも苦労したことからちょっと面倒くさくなってヤフー・オークションに手を出してしまう。
その韓国戦の日に落札。後援会枠で獲った席が「バックスタンドG2ゲート・40列・45番」。落札したのが上手いことに結構近い「40列・10番台」。ところがチケット代入金後に出品者から電話が掛かってくる。「出品してたチケットが手違いで既に手元に無く、代わりにほぼ同じ位置の席のチケットを送付しました」だって。本来これは許されざるミスなんだけど、その座席位置聞いてビックリ、更に自分の席に近い「39列・40番」!ま、渋々(風に)了解した。この出品者、数多くチケット扱ってるいわゆる「ゲッター」なんだね。こういうのがいるから観たい人にチケットが渡らないと憤慨しつつも今回に限ってはちょっと助かったかなぁ・・・などと思っちゃたりして。イカンイカン。6月3日、無事チケット届く。

6月5日、大阪のホテルと往復の飛行機を予約。あとは当日を待つだけ・・・・と思ってたら6日になって同行者が急遽行けなくなった!オイオイ〜。すぐさまホテルの部屋を変更、飛行機はまだ予約段階だったのでキャンセルでいいとして、観戦チケットをどうするか・・・?オークションで定価以上出して買ったとは言え、自身のポリシーとして逆の事は出来ない。もっともこの段階でオークションに出してる時間など無いが。
結局J-NETに売りの書き込みをする。その時会社で泊り勤務中だったのだが、暇を見てはメールチェックしてたら凄んごい勢いで「譲ってくださいメール」が届く。あまりに多くて収拾つかなくなるので書き込みを削除して募集を締め切る。ほとんどの人が当然だが熱い思いを書いて来る。正直選ぶのに困ったので一番最初に届いた人に決めた。「欲しい気持ち」の面でも1・2を争う内容でもあったし。
大阪の大学生ということで、当日受け渡しということに決まった。

大阪入り

試合当日、6時前に起床して6時50分に出発。今回はADSL対応とかいう部屋が取れたのでパソコンまで持っちゃって荷物が多い。1泊、しかも目的がサッカー観戦ということを考えると異常な量の荷物・・・。DVCを含め機器ばっかりだけど。
8時45分羽田発の飛行機に乗り1時間で大阪伊丹空港着。到着ロビーにてチケットを譲ることになったM君と対面。事前のメール&電話でのイメージ通りの好印象の人だった。チケット引き渡した後はスタジアムでは席も近いこともあってまた話もできるだろうととりあえずお別れ。

とにかく天気がいい!体感的には30℃近い。まずホテルにチェックインして荷物置きたいのと、寝不足でまぶたが重いので1時間でも寝たいということもあってホテルの有る大阪(梅田)駅に向かう。しかしチェックインは15時からなのにまだ昼前。飯でも食おうと事前に食べたいと思ってた「串揚げ」を探すが見付からない。「立ち食い」的なイメージのが食べたかったのだが、駅ビルとかに入っても高級そうな、思い描いてるのと程遠い店しか見当たらない。

たーっぷり時間もあるので、とりあえず去年のW杯時に来たときに入会した駅前のネットカフェに入る。
ネットで探したらカフェの窓から見えるくらいすぐ近くの「新梅田食品街」にあることが分かる。
いやぁ、これこれ!思い描いてた通りの店の雰囲気。古びた店内にカウンターがあり立ち食いで串タレの缶が置いてある。とりあえず何が美味いのか分からないので「初めてなので適当に3本ほど見繕ってください」と店員の女の子に頼む。中国人かなって感じのたどたどしい日本語のその女の子が持ってきてくれたのが「なす」「とり」「きす」の3本。「タレの2度漬けはしないでください」・・・おぉ、この台詞もテレビかなんかで観たのと一緒だ!となりのおっさんが「一度でたっぷり漬けるんだよ」ってアドバイスくれる。
美味かった。嫌いなナス(最近徐々に克服されつつあるが)も全然平気。串物は一通り食べたかな。こりゃ今度から大阪来たら絶対寄っちゃうな。

15時前、大阪駅から徒歩5分ほどのところにあるホテルへ。女性ファンが多いと言うちょっとお洒落系。結婚式で着飾った人達が一杯いる中、Tシャツ・トレーニング用短パンですぐにでもサッカー出来るような格好の自分の浮くこと・・・。
フロントでチェックインを済ませ、ADSL用のモデムを渡されて10階の部屋へ。暑くて汗かいてるのですぐにシャワー浴びてとりあえず1時間寝る。このたった1時間の睡眠で結構回復した。
17時、長居へ向けて出発。地下鉄御堂筋線で30分弱。御堂筋線車内でかなりの数の日本代表のユニフォームが見られる。関西圏での代表戦は久し振りだから、そういうのも影響してるのかな?「待ってました!」って雰囲気ムンムン。
17時45分長居駅に着くが、帰りの切符買うのに凄い列で時間食った。長居はもう3度目。スタジアムまでは慣れたもんだ。お尻プリプリさせながら急いで歩く。しかしどうも長居スタジアムは出入りで混雑する。プログラムと弁当買ってスタンドに辿り着いたのは18時15分くらい。既に到着していたM君としばし話し込む。去年のW杯は10試合も観戦してるそうだ。8試合観戦の自分の周囲にはそこまで観てる人は皆無なので観戦数で上回られたのは初めて・・・。でもこういう遠方でもサッカー観戦仲間は大事にしていかないとね。

そこそこ風あり
左12・カバジェロ
右1・フランコ
アップ時に同時に
入ってくるのは
珍しい
コロチーニ
サビオラ
アイマール
スターティング10人
キャプテン・サネッティ
 
 

アップ開始

選手がアップのためにピッチに入場してきた。DVC撮影のため自分の席に戻る。両チーム揃って出てくるのは珍しい。中でも中田英寿とサネッティの仲良さそうなこと。試合中、試合後までを含めて非常に目立った。
毎度のことだが、アップを観るのは楽しい。特にそれがアルゼンチン代表クラスになれば尚更。何気無いボールタッチが勉強になる。試合ではなかなか観られないような「遊び」があったりするのもイイ。
サビオラ、遠目に見るとどうしても子供なんだけどなぁ。でもバランスはいい。ボールへのアプローチとかでもステップに一切無駄が無い。そういうのって練習見てるだけでもJリーガーとかとの違い分かっちゃうもんなぁ。アイマール、意外と体出来てる。去年のW杯時と比べても一回り大きくなった感あり。

アイマール
 
カストロマン
カンビアッソ
ガレッティ
サビオラ
 
アウトサイドでの
柔らかいトラップ
中田ヒデ

オープニングセレモニー

親善試合とは言えお互いに課題を抱え、目標を持って試合を戦う。時期的には海外はもうオフ・シーズン。欧州勢がほとんどのアルゼンチンだから疲れもあるだろうしメンタル的にも高いコンディションは望めない。それでも個人個人の立場を考えれば今後の代表に残るためにもヘタなパフォーマンスは出来ないハズ。戦前の情報では日本のこともかなり研究して乗り込んで来てるらしいし、むしろ低パフォーマンスの続く日本代表の方が心配だ。

インターナショナルマッチの雰囲気は特別だ。試合前の高揚感からして違うが、選手が入場してくる瞬間は何度味わってもゾクゾクする。君が代の独唱は市原のジュニアユースの経験もあるという光永亮太。かなり緊張してるのが分かる。

両チーム入場
やっぱりこれは
正面から見たいね
 
 
キックオフ!
2分・アイマールのFK
5分・コロチーニが
ヒールでクリア
7分・エリア内での
ヒデのドリブル

前半

1分  キックオフ直後、ヒデからのバックパスが大きく逸れて秋田追い付けずタッチラインを割る。ん?何か変だぞ。
2分  アイマールのFKは大きく枠を外れる。*
5分  中央やや左・中山のドリブルから中央・鈴木を越しての右・名良橋への展開。ダイレクトで中へ折り返すが精度なし。今日も右サイドからの得点の臭いなし。
6分  小笠原FK。壁に当たってゴール前の混戦、こぼれ球が鈴木の前に転がるがコロチーニがヒールでクリア。*
9分  鈴木のトラップ、全然なってない・・・。
11分 アイマールFK。秋田、ヘッドの強さは流石。頭勝負ならほとんど負けてない。*
13分 アイマールFK。楢崎が際どくパンチングでクリア。*
15分 自陣右サイド深い位置で完全なマイボールをサネッティにあっさり奪われる秋田。
17分 中盤のプレスでボールを奪った稲本がドリブル開始。周囲も前がかりになった瞬間に奪い返される。カウンターから左サイドフリーのサビオラに渡り2度のシュート撃たれるも楢崎のセーブなどで何とか凌ぐ。
17分 アイマールCK。キロガのヘッド、枠外。
19分 アイマール、意表を突くロングシュート。楢崎なんなくキャッチ。
21分 左サイドで中山がマイナスに戻したボールを服部がクロス。精度なし。
22分 サネッティのドリブル、ヒデがタックルで倒し2人とも転倒。しかしお互い笑顔で抱擁。
23分 右・アイマールからのクロスを左・ソラリがシュート並みの速さの折り返しをダイレクトで入れるが中のサビオラ触れず。
24分 CKのこぼれ球をキロガが苦しい体勢からシュートも枠外。
26分 中央・小笠原が左でフリーの中山に展開。中の鈴木へクロス入れるがサネッティがクリア。
28分 左サイド・ソラリがドリブルで仕掛け小笠原を抜いてエリア内侵入。小笠原にユニフォーム引っ張られながらも速いクロスを入れる。楢崎キャッチ。
30分 稲本ドリブルで中央突破から左足でシュート。沸いた場面だが、一つでも周りと連携取れればもっと決定機作れそう。

11分・アイマールのFK
13分・楢崎パンチング
30分・サビオラのゴールで
アルゼンチンが先制
アイマールのCK
 
38分・ソラリのクロス
サネッティ・ドリブルから
アウトサイドでループ
45分・強烈ミドルを決めて
歓声に応える
 
30分 左サイド・ソラリ、サネッティ、アイマールのパス回しからアイマールがドリブルで侵入。右アウトサイドで優しく中へ流したボールをサビオラがダイレクトのアウトフロントで合わせる。見事にコントロールされたボールは楢崎の届かないゴール右隅へ。アルゼンチン先制。
36分 カストロマンOUT→エインセIN
43分 ソラリの強いパスをサビオラがハンド気味(肩?腕?)のトラップで森岡を振り切りシュート。楢崎キャッチ。
45分 自陣でボールを奪ったサネッティがドリブル開始。稲本を振り切った後はフリーの中盤を高速で前進。一旦前方で預けられたサビオラはダイレクトでサネッティへリターン。対峙していた森岡はドリブル突破とパス出しの両方のケアが頭にあったためかボールがサネッティにリターンされた時には、すでにトップスピードのサネッティに付いて行けない。リターンのボールをダイレクトで右足を振り抜くと綺麗にゴール右隅へ吸い込まれていく。日本DF、たった2人で完璧にブチ破られる。前半0-2で終了。
後半キックオフ
54分・秋田のヘッド!
55分・三都主の守備
サネッティ相手は
いかにもキツイ 
61分・カウンターから
ヒデのパス
ソラリ・ドリブルで
エリア内侵入
63分・アイマールOUT
リケルメIN
 75分・リケルメのCK
79分・このFKから
ロメオが決めて
3点目

後半

45分 小笠原・稲本・中山OUT→福西・三都主・大久保IN
48分 三都主FK。ゴール前フリーの鈴木、は?ヘッド届かず。距離感見誤った?
50分 服部のスローインを三都主がクロス。大久保が左足でダイレクトボレーもキーパー正面。決定的・・・。
54分 三都主CK。秋田が頭で合わせて日本1点返す。*
63分 アイマールOUT→リケルメIN*
65分 鈴木OUT→永井IN
66分 ソラリ左からのクロスがゴール前横切り中田英の所へ。ゆっくり処理しようとする後方からプラセンテが滑り込みシュート。枠を越えたがあわやのシーン。中田にしては軽率なプレー。*
72分 サビオラOUT→ロメオIN
74分 リケルメのロングフィードに反応したロメオが日本DFの裏を取る。2対2の場面作るが中・ソラリへのクロスは精度なし。

66分・ヒデ、これは
軽率だったような・・・
ヒデvsリケルメ
永井vsサネッティ
86分・そうそう一人で
突破は出来ず
この二人
終始仲良かった
 表彰式
深々と・・・
この結果じゃあねぇ
 リラックスクールダウン

75分 リケルメのCKにエインセ頭で合わせるが楢崎の正面。強烈!
76分 ソラリOUT→ロドリゲスIN
79分 リケルメのFKにロメオがゴール前でつま先で合わせてゴ〜ル!1-3
82分 中央・リケルメから左でフリーのロドリゲスへ展開。切り返して右足でのシュートはファーサイドポストに当たるが、横っ飛びの楢崎の背中で跳ね返ってゴールへ・・・。1-4

親善試合・日本ホームなどお構いなしの圧勝劇でアルゼンチンが完勝。強い上に見ていて楽しいアルゼンチン。それに引き換え日本は・・・。唯一希望の見出せそうなパフォーマンスを見せる大久保を18日からのコンフェデレーションズカップに連れて行かないつもりのジーコ。全く得点の臭いのしないクロスを上げ続けるばかりか、駆け上がった裏を取られて失点に繋がる場面多発の名良橋を就任以来替える素振りも見せないジーコ。どんなに低調なパフォーマンスを続けても「鹿島」「ブラジル」のキーワードにヒットする選手(中田浩・三都主)を外さないジーコ。自由を与えるのはいいが、選手の発言からも監督らしい指示がほとんど出てない・・・のでは「自由」の履き違え、或いは監督としての能力不足への疑念、とまで考えが及んでしまう。結果はともかく、チーム力向上に向けての方針さえ全く見えないジーコの仕事振りにはイライラ感しか残らない、と感じるのは自分だけだろうか。「サッカー人ジーコ」の事は好きなだけにこのまま名を汚すことは続けて欲しくない。

表彰式も終わって日本代表も下がったピッチ上では、アルゼンチンの選手達がシューズを脱いでのランニング、ストレッチを30〜40分も続けていた。ファンサービスとも思えるこのリラックスし悠々とした姿に「強さ」の違いをより印象付けられた気がした。
あらゆる場面でイレブンを引っ張るサネッティ、インテリスタとしてあらためて頼もしく感じました。ず〜っとインテルに居てね。

選手に見えるかな?
今回はホテルに
PC持ち込み
太陽の塔
不思議なライン
   
後ろは初めて見た
万博記念競技場
 
 

大阪観光

翌9日はチェックアウト時間ギリギリの11時までホテルで過ごす。前夜は、急いだって誰も見やしないのにHPの更新なんかやっちゃったりしたもんだから寝るの遅かった。
夕方の飛行機まで何するか全然決めてなかったもんだから、朝食兼昼食で入ったパン屋で1時間以上もあれこれ考えた。ふと、先日会社の友人に借りた漫画「20世紀少年」に出てくる大阪万博の太陽の塔を思い出した。大阪空港へ向かうモノレールの沿線という便利さもあって即決。

昔のイベントの場所だからと勝手に廃れたイメージを持っていたのだが、綺麗に整備された素晴らしい公園だった。平日昼間なので小さい子供連れの家族や年配の人がほとんどで、昨日に引き続き絶好の天気も相まってゆったりとしたイイ時間が流れてた。

最後は万博公園東口を出てガンバ大阪のホーム、万博記念競技場の外観を見て今回の大阪旅行を締めた。