1階ロビーの見学を終えると、工場を案内いただく社員の方がみえました。まずは会議室で工場の解説ビデオを見ます。お茶を飲みながら簡単な時計談義。女性社員の方が私の時計について聞いてきたので、4Sのローレルであることを説明し時計を見せました。彼女は「それは良い時計ですね」と搭載されている機械についても理解してコメント。さらに「機械番号」のことまで話が進みましたので時計ファンには嬉しい限り。
ビデオが終わるといよいよ工場見学です(残念ながら工場内は撮影禁止)。いきなり通されたのがGS、クレドールの機械組立作業場。もちろん全て手作業です。その場所に案内頂いた社員の方に雑誌で読んだ知識をちょいと披露しました。
「GSは盛岡セイコーで部品を作って、千葉の大野分室でケーシングされるのですよね」
すると
「今年の4月から盛岡工場でケーシングまで行うようになりました。今では一貫生産ですよ」 !!!
ガラス越しに作業場をよく見ると「世界の腕時計56(2002.4)」でも紹介された名工・大平晃氏も作業されていました。雑誌では大野分室にいると紹介されていましたが、盛岡セイコー工業に機械式時計製造を集約するなかで異動されたようです。
興奮しながらガラス越しに作業場をじっくり見学。天性の素質がないとできないと言われる「テンプの平振れ取り」の作業をされていたのは若い男性職人(?)さん。どんな時計をしているか見てみると4Sのアルピニストをされていました。これの黒文字盤です。もちろんGSの微調整をされる方ですから、独自にチューンナップされいることでしょう。
ちなみに大平晃氏はGSを、ヒゲゼンマイの玉付けをされている方はクレドールの両面スケルトンをされていました。
色々とマニアな話をしている2人の会話は筒抜けのようで、作業されていた方々はチラチラと私とらいちんサンのほうを見ていました。作業の邪魔をして御免なさい(汗)。 2002.9 update
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