ミーン、ミンミンミン・・・・・。
暑い!夏の到来である。
太陽はまだ、頭上高く、灼熱の光を浴びせてくる。
芝生の広がる公園はさながら、炎熱地獄の様相を呈している。
「・・・っはあぁぁっ・・・あつ・・いよぉ、ゼルゥ・・・」
リナは灼熱の太陽よりも燃え上がる全身より滴る汗を拭うことさえ忘れているようだ。
そんなリナの姿など、どこ吹く風とばかりにゼルガディスは手の中にある己のモノをいじくっている。
「ふん、そんなことは知らんな!・・・大体、おまえが悪いんだぜ?大事なモノを忘れて来たんだからな。」
突き放すように、言葉を返すゼルガディス。そして・・・
いきなり、リナの顔前に己のモノを突きつけた。
「っっ!!ちょっと、やだ、ゼル!」
リナは、顔をそむけようとする。
しかし、ゼルガディスはすかさず空いているほうの腕でリナを絡めとった。
「・・・何を言ってる、リナ?こいつはつい今しがた、お前がきれいにしてくれたんじゃなかったのか?んん?」
「そっ、それはその通りだけど・・・」
「なら、平気だな!俺も、こうなったからには・・・もう、どうなろうとかまわん!
いくぜ?!これからが、お楽しみの本番だ!」
言い終わる前、すでにリナの大事なモノへ、彼の硬いモノが突き立っていた!
「っっや、やだぁぁぁぁ!ゼルぅぅ、やめてぇぇぇ!!」
リナの頬に水滴が流れるが、じっとりと濡れているので汗なのか、涙なのかはわからなかった。
ゼルガディスは、そんな彼女に冷徹な流し目を送る。だが・・・
―――ググッ・・・・ググググッ・・・・ズッ!
そして、彼のモノは鋭さにモノをいわせ、力でもって、彼女の更なる奥へとねじ込んでいった。
「フッ、恨むんなら、大事なモノを忘れた自分を恨めよ?リナ・・」
「そっ、そんなにされたら、壊れちゃうよぉぉぉ!」
涙声で、リナは哀願するが、ゼルガディスは無常にも機械のようにリナのモノへ続けざまに突き立てていく。
「・・・・ふっえっ・・・・・ぁぁ・・・ぁあ!」
リナは、もうただか細い声ですすり泣くことしか出来なかった。
不意に兇気に染まった殺気が膨らむ!
ビュン!!
・・ッッッビィィーーン!!!
ゼルガディスの頬を掠めて地面に銀の針金のようなものが突き立った!
「!!誰だ!!」
ゼルガディスが凶器の投げられたと思しき方へと視線を移すとそこには、兇気の怒りを浮かべたガウリイ、アメリア、なぜかゼロスまでが各々手に手を・・・もとい、銀の兇器を構えていた!
「ナンだ、お前らか・・・って、なぜ、ゼロスまでいるんだ!!」
食ってかかろうとするゼルガディスを押しのけ人影が、3人へと向かう。
「ああーん!きいてよーー!ゼルが・・・ゼルが!!」
「リナさん、もう、大丈夫です!
怖かったでしょう?今から私たちが天に替わって正義の裁きを下します!!!
っていうことで、ゼルガディスさん覚悟はいいですね?!!」
「そのとおーり!覚悟しな、ゼルガディス!!」
「僕のリナさんによくも・・・・」
アメリア、ガウリイ、ゼロスはリナの涙を見た瞬間、各々が各々の理由で怒りのマグマを噴火させようとしたその時!!
「ゼルったら、ゼルったら、自分の髪の毛をバーベキューの串代わりにしようとするのぉぉぉ!」
・・・・ひゅぅぅるるるぅぅぅぅーーーー・・・・・
5人の間をわずかな風が吹き抜けていった。
「ふざけるな!
お前が串忘れてきた上に、俺の髪を串代わりにしようとしたんだろーが!!」
「でも、やっぱり衛生的じゃないわよ、髪の毛なんて!!!」
「何を言ってる!
引っこ抜いた後、お・ま・え・が!!
さっさと洗いに行ったんだろーが!
なら、綺麗なものだ!!!」
「なによっ!そんなことより!!!
ゼルこそ、あたしの大事な肉をグサグサグサグサ、無茶苦茶したじゃないのよ!!
そっちのほうが問題よぉ!!」
「つくづく勝手な奴だな!!
だいたい、お前に痛い思いをさせた訳じゃあるまいし…俺は知らんな!」
「〜〜〜〜!!
なによ、その態度!!」
「!!!!!」
「!?!?!」
史上稀に見る低レベルの言い争いは、光り輝く灼熱の太陽が沈みきるまでの永きに渡り続いたのである。
―――そして、柔らかな白銀の光さざめく、夜のしじまの中―――
倒れ付す人間、4人+その他1名のうめきがかすかに響いていった。
【本日のレポート】
リナ・インバース
ゼルガディス・グレイワーズ
ガウリイ・カブリエフ
アメリア・ウィル・テスラ・セイルーン
以上4名、重度の熱射病により入院。
獣神官ゼロス、致死量近い精神攻撃により、発狂寸前。精神世界にて長期療養中。
合掌!!!
完!!
もっひょっひょっひょっ!!
既に、私の頭はオーバーヒート!!
こやつもまた、相当に以前のブツです。
ホント馬鹿だわ、私・・・・。
これでゼルリナFANが減ってしまふ・・・やっぱ、夜逃げするべ!!
で、これは、この間約束してた、みーちゃんに、そして、いつも、励ましてくれるセラフィーナに謹んで献上させていただきます。
三下管理人 きょん太拝