「・・んっ・・ぅんん・・・はあぁぁ・・・ねぇ、もういいでしょ・・・ガウリイ?」
「いーや。まだダメだぞ。もっと・・・もっと、だ!!」
リナの、時として赤にも見える茶の瞳が揺れる。いや、揺れているのは瞳だけではない。
リナの体の全てが小刻みに揺れているのだ。
―――・・・グジュッ・・ジュッ・・・・・・・グジュ・・ジュッ・・・・
妙に音が反響している。どうやら風呂場のようである
先程から、リナの体の揺れに合わせて下の方からくぐもった音が響く。
正確には彼女の手の動きがそうさせているのだった。
「もう・・・仕方ないわね。じゃ、もうちょっと・・・ね?」
そっと上目遣いにガウリイを見つめる。リナの可愛い応え。ガウリイはその瞳に刺激を覚える。
だが、その可愛らしさも結局、ガウリイには通用しなかったようだ。
「・・・だから言ってるだろ?
ちょっと、なんてのはダメだって。俺の望みは、『もっと』だ!!!」
「ええぇぇ!あたしもう、ダメよぉ。・・・そうでなくても、さっきからずっとなのよぉ。少しはあたしの体力を考えてよぉ・・・・ふぅ・・。」
ガウリイの遠慮も糞もない言葉に憤懣やる形無しの風情のリナだが、手の動き止まる事は無かった。そんなリナをガウリイはただ、にやにやと見ている。
「なんだ結構好きなんじゃないか。」
「・・・まぁね。」
そんなガウリイをリナは軽く睨みつけた。ガウリイは、リナの瞳に意地悪な笑みが含まれているのに気づいたろうか?
不意にリナは手の動きを激しくする。強く、荒々しく・・・・・。
「・・!!
おっ、おい!・・ダメだっ・・リナぁ・・・そっ、そんなにしたらっ・・・・・あああっ!」
「うふふふ・・・・どぉお?
お望みの通りよ、イイ具合でしょ?・・・なんなら、このまま一気に・・・・」
普段のリナが浮かべることは絶対にない笑み。
妖艶な笑みがガウリイの瞳を釘付けにする。
「・・・・はぁぁ・・・・なんて奴だ・・そんな悪い娘には・・・・これをやるよ!」
言うが早いかガウリイはなんと、己のモノをぶちまけたのだ!
「きゃぁぁぁぁ!!なにすんのよぉぉ!これじゃ、出来なくなっちゃうじゃない!!」
周囲に飛び散る白い粘液。
当然、目の前に居たリナが驚かぬはずもなく、自然声も大きくなっていた・・・。
するとそこに別の声が響いたのだ。
「ほほぉ、ガウリイのをヤッてるとは・・・・ご苦労な事だな。リナ。」
何時の間にか居た声の主はゼルガディスだった。
リナはガウリイによって撒き散らされた白い粘液まみれの手をを弄びながら問いかける。
「・・・一体、何時からそこにいたのよ?ゼル。」
「少し前からだ。
しかし、なんだかんだ言ってたが・・・お前案外体力あるだろ。
ガウリイのをタップリ、なんてな。ま、そんなことはどうでもいい。
・・・ところで、リナ。
物は相談だが・・・・ついでだ、俺のモノもヤってくれ。」
至極真面目な顔つきで言うゼルガディス。
だが、その裏に潜むものをリナは鋭敏に感じ取っていた。
「なぁんで、あたしがゼルのモノ世話しなきゃなんないのよ!!」
リナは、疲労が溜まっていたせいもあってか、いつもほどの苛烈な反撃を見せる事は無かった。
「おおっ!ゼルもか!?
コレ終わった後って、やっぱキモチイイもんな!
リナ、ついでだ一緒にヤってやれよ。」
リナが尚も抗議の声上げようとするより早くガウリイのお気楽な声が響く。
そして、瞬時にゼルガディスはリナの目前に己のモノを突き出した。
その口元には、すでに人の悪い例の笑みが浮かんでる。
リナはゼルガディスの笑みを見た瞬間に諦めの境地にでも達したか、大きなため息をつく。
「・・・はぁぁぁぁぁ・・・・・・・・分かったわよ。二人まとめてヤったげる・・・・」
「そうそう、それでいい!」
「・・・じゃあ、よろしくしてくれ。」
男二人、リナの手を待ちわびていたその時!!
「この世に悪のあるところ、正義の使者は現れん!
燃える闘魂(意味不明)、正義の炎!!!
邪悪を討てと拳が叫ぶ!!
アメリア、行きます!!
トウッッ!!・・・・・・わきゃ!」
ドタッ!
どんがらがっしゃーーーーーーーん!
どうやら、構想としては窓際の机からジャンプ、滞空時間内に5回捻り、そして着地後決め!!だったようだが・・・
いきなり目前で行われたアメリアお得意シングルコント(!?)へ拍手代わりに三人揃って、大きくため息をつく。
そのコント女優はというと・・・・・・復活していた。さすがだ。
そして、正義の使者の口上が始まるのだった。
「リナさん、ガウリイさん、ゼルガディスさん!!
一体三人で何してたんですかぁぁ!!
こんな真昼間からというだけでなく、複数なんて・・・・なんとゆーことを!!!悪ですね!
そんな不埒な所業、例え世の数人(?)の人達が許そうともこの正義の使者、アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンが断じて!!
ゆるっしませぇーーーーん!!
たとえ仲間であろうとも、悪に染まっているならば涙を飲んで天誅あるのみ!!!
行きます、必殺、正義のタイガー・ドライバー98!!」
そして、アメリアが天誅目標へダッシュをかけたその時、つぶやきが流れる。
雁首揃えて正義の口上を拝聴していたうちの紅一点だった。
「・・・・・ねぇ。洗濯がなんで、正義に引っかかるのよ。」
「だな。」
「何を考えてる?」
三者同様の思いであったようだ。
皆、同じような眼差しを正義の使者へ差し向けた。だが、時すでに遅し。
正義の使者様は必殺技の途中で見事、マネキンと化していた。
ああ哀れ也、セイルーン第4王位継承者。
「・・・アメリア、途中で固まったわよ。どうしたのかしらね?」
「アメリアの趣味だろ、あれは。気にしてもはじまらん。」
「ほんとだなぁ。
・・・あっ、もしかして正義の勇者の練習をしてたんじゃ・・・・うげっ!!
・・なにすんだ!いきなり首締めんな、リナ!!」
「あんたが、しょうもないこと言うからでしょ!」
「・・・・どうでもいいが、さっさと俺の服洗ってくれ。今日中に乾かしてしまいたいんだからな。」
「そーだ、そーだ!
リナが『糊付、糊付』って、騒ぐから、わざわざ俺が宿屋のおばさんに貰ってきた『○ュー○ーピング』がもったいないじゃないか」
「だったら、あんた達自分でしなさいよ!
第一、もったいないのはあんたでしょ、ガウリイ。その糊付剤全部撒き散らして!!!
おまけに、こすれこすれって。んなにこすり倒したら生地が痛むでしょうが!!」
「あ、あはははは・・・・・まぁ、細かい事はいいじゃないかー。
あ、で、でも、リナ洗濯上手だなぁ。俺、感心したぜ。俺が洗うと前より汚れちまうからなぁ、あはははは!」
「ああ、ガウリイの言う通りだ。リナの家事能力がプロ以上だとは・・・正直、驚いたぞ。
・・・しかし、一体何時覚えたんだ?」
「ったりまえじゃない!天才美少女魔導師、リナ・インバースに出来ない事はないのよ!!」
などと、リナは得意げにふんぞり返っていた。
だがその時、彼女のこめかみを流れ落ちる一筋の冷や汗。
その汗が内包する真実を解する者はいなかった・・・・。
○月○日
本日の教訓。
『早とちりは正義の使者に相応しからず。』
このことを真の教訓と出来るように、今日の必殺技『正義のタイガー・ドライバー98』を封じ手にすること。
(この間、約2ページに渡り正義の使者の心得。よって省略。)
でも、リナさん達・・・・お洗濯するのに、どうしてあんな会話するんでしょう。
それに、あの声・・・・・リナさん達の馬鹿ぁ。(T_T)
・・・っは!!いっ、今のは冗談です・・・・・。
「王女アメリア・徒然のシタタメ書き」 より(ほんのちびっと)抜粋。
完。(一部改稿 2007.2.14)
・・・・・・・・・もはや、何も言いますまい。言えば言うほど馬鹿野郎を露呈していく・・・・。
自分で自分がわかりません。一体、幾つこのネタで書きまくったんだ?
若気の至りとは言え、もちっと勘考して書けよな、自分。
原案起動、約7年前、手入れボチボチ、現在に至る。
しかし、いい加減新作書かないとだめかのぅ。
このままでは、脳みそがセピア色になってしまう。
やはり、ここは一つフルカラーでフレッシュにならねばな。(意味不明)
で、今回はとりあえず、捧げるお方を大募集!(アホか)
「捧げてくれてもよくってよ!」ってー、物好き、もとい!!心やさしい貴方、掲示板、もしくはメールにてお知らせ下さいませ。とりあえず一番名乗りの方に捧げさせていただきます。
・・・・・しかし、いるのだらうか・・・
追記
なんともありがたいことに、こんなお下品なのを捧げろ!と仰る方が更新したその日の内に挙手頂きました!!
その一番乗りなそのお方は!!
住刃 斬 様 でごさりまする。
おめでとうございます!!
この、お馬鹿劇場 Ver.5は素晴らしく柔軟な嗜好能力をお持ちの貴方様に捧げさせて頂きます。
全く、栄え無い栄誉に輝かれてしまいましたが、これに懲りずに今後も当所へ御足労頂きますよう、心よりお願い申し上げます。
三下管理人 きょん太拝