硬く長いものがリナのモノに突き立っている。硬いそれは柔らかな中でひっきりなしに蠢いていた。持ち主は・・ゼルガディスのようだ。
そう、彼は先ほどからずっと、己の棒でピストン運動を続けていた。
「おい、リナ。もっと奥にイクようにしろ!」
「あぁん、ゼルぅ・・・ダメよう、抜けちゃいそう・・」
ゼルガディスの努力は甲斐無しのようで、なにやら、上手くいっていないように見受けられる。
すでにリナは疲労困憊しているようだった。
が、健気にも懸命にゼルガディスの言葉に従おうとする・・・しかし、誰にでも限界はある。だからリナは・・・。
「・・でも、ここまで入ってるのよ・・大丈夫じゃ・・・」
「だめだ、こんな入り口だけでは!」
「・・もう、ゼルのばかぁ・・」
リナの反応はゼルガディスを十分に刺激したようだ。
ニヤリと口元を歪めたゼルガディスは更に追い討ちをかけるように囁いた。
「なにより、リナが満足出来ないだろう?・・・・奥まで入れないとイヤだろう?」
この言葉がリナを更に赤面させたのは言うまでも無かった。
このやり取りの間も、ゼルガディスの動きは止まることなど無い。せわしないピストン運動でもって、ただ肉を最奥に押し込んでいく。
が、やはりとも言うべきか、ゼルガディスは思う通りに進めないせいか、少々苛立っているようだ。そして、その苛立ちは律動に直結されてしまった。
今まで以上の激しさがリナを責め始める。
「あっ、あっ!
ああ・・あぁん、あん!
そ、そんなに動かさないでよ〜、上手く入らないじゃない、ゼルゥ・・」
「大丈夫だ、これで何回目だと思ってる?それに、もう三分の二は押し込んだぞ。」
上気した頬。あがる息。リナの瞳はすでに涙目になっている。
それでも続けようとする。今は唯一つの欲望の為に・・・。
「・・はぁ、はぁ・・・ね、ゼルぅ、あ、あたしもう・・・」
「・・・おい、疲れてるのはお前だけじゃないんだぞ!ずっとつきあわされてる俺の身にもなれ!」
余りに長時間の行為はリナの体力を奪い去っていた。
疲労の為にリナは指先にまで震えがきている。
対するゼルガディスは疲れを口にはしたものの息一つ乱さずクールに律動を続けている。さすがに魔剣士の体力は並ではないようだ。
「さて、どうしたものか。これでは埒があかん。・・・仕方ないな、一気にイくか。」
ゼルガディスは誰に言うともなくぽそりと呟くと、今まで以上に強く激しい律動を開始した。
もう、爪の先まで限界にきていたリナにしてみるとたまったものではない。
ただ、嵐のような動きを止めてくれるよう哀願することしか出来なかった。
「!・・あっ、あはぁ・・はぁぁぁっ!だ、だめぇぇ!・・破けちゃうぅ!」
「ほう。お前でもそんな言葉を吐くとはな。・・・だがまあ、これなら、すぐにでも押し込めそうだ。」
リナの態度がゼルガディスの加虐心に油を注いだその時!
「ゼルゥ・・・おねが・・・これ以上入れないでぇぇぇ!!」
悲鳴が上がった。とうとうリナが耐え切れず力がぬけてしまったようだ。
同時に、ゼルガディスの体にも緊張が走る。
「っ!!!しまった!!ヤりすぎたか!?」
本来ならば、この後もリナの更なる哀願が続くはずだった。
まだまだずっと彼がリナを満足させるはずだったのだ。
だが、とろりとリナのモノからこぼれたモノがもう、お終いだと言っていた。
「ああ・・ゼル、ど、どうしよう・・・破れちゃった・・。」
「・・・・・・」
目の前の現実と疲労のために呆然とするリナ。その頬に一筋の雫が流れた。
その涙はゼルガディスに決心を促していた。
彼はリナに向き直り、真剣な眼差しで言葉を贈る。
「すまん、リナ。俺が激しくヤリすぎた。
こうなったからには、最後まで責任を取らせてもらう・・・・」
「ゼル・・・ゼルだけが悪いんじゃないわ。あたしだって・・・・」
真摯な瞳と涙に潤んだ瞳が交錯する。
「おやおや、ゼルガディスさん、ヤリすぎだなんていけませんねぇ、こんな事を知られたら全国数千万のファンに嫌われますよ。」
なんと、現れたのはひょーきんモノの獣神官。
相も変わらず、辺り一面に笑顔を撒き散らしているが、今その目は狂気を孕んでいる。そして、その狂気は見掛けによらない超絶的な攻撃の呼び声となろうとしていた。しかし!
「世に唯一つのこの愛を、邪悪の手より救い出せ!
例え邪悪が強くとも怯む事なく正義を成す!
此れ即ち勇者の道!!!」
とたん、獣神官の全身から脱力感が放たれる。獣神官のみではなかったが・・。
原因ははっきりしていた。
セイルーンの王女様がガウリイを足場にポーズを取っていたからだ。
彼女、ここ最近、頓に正義かぶれが促進されているようだった。
だが、正義の勇者様はいつもとは違い、静かに獣神官を諭し始めたのだ。
「・・・ゼロスさん、ダメですよ。こんなに愛に真剣な二人を邪魔しては!」
この言葉で、ゼルガディスとリナの顔面が茹蛸状態になったのはいうまでもない。
そんな二人が必死で何か言おうとしたのだが、ゼロス&アメリアの悪と正義、運命の対立者には全く取り合っては貰えなかった。
「何を言ってるんです?アメリアさん。貴方はこの結果でいいと言うんですか?」
するとアメリアはその瞳を曇らせた。
が、瞬時に凛々しい眼差しをゼロスに向ける。
その後・・誠の正義の使者足り得る口上が口火を切ったのだ。
「確かに、この結果は不本意です。
しかし、この真昼間から臆面もなくハゲシイ愛を語らう二人を引き裂く事は、正義の使者に相応しくありません!
例え我が望み破るるとも、正義の道は成さねばならぬ!
我が前の、悪を倒せと正義が唸る!!!
覚悟して下さい、ゼロスさん!!
正義の使者アメリア必殺のムーンサルト・ボディプレス!!とうっ!!」
アメリアの体が滞空状態に入ったその時、
「まてぇぇぇい!!!」
「っ!あたしたちは、腸詰作ってたのよ!馬鹿っ!!誤解するんじゃなーーい!」
「っ! 俺 たちは、腸詰作ってたんだ!馬鹿っ!!誤解するなーーーーーっ!」
ゼルガディス&リナのさくらんぼタッグの雄叫びが響いた。
どてっ!!
ああ、哀れなり・・・。
己が愛しき者達の無情の言魂鳴り響く。
正義と悪の使者どもは、心に重石を落とさるる。
その重さ、現の身をも打ち砕かん。
崩折れる、その身の上にただ吹きぬける 凍る木枯らし・・・・。
「おい、ゼル、リナ。こいつら倒れたままだぞ・・・って、おまえら・・・」
とことん人の良いガウリイが獣神官と正義の使者を心配している時、すでに豚ミンチの諍いは緒戦の口火を切っていた。
「っとにもー!どうしてくれんのよ!もう豚の腸ないのよ!」
「なにを言ってる!!
まだ、慣れない最初の内から、お前が馬鹿みたいに肉を詰め込めと言うから悉く、腸が破れまくって失敗したんだろーがっ!」
「この可憐な乙女が指引きつるまで頑張ったってのに!あたしのせいだってゆーの?!!!!
そーゆー、ゼルだって調子にのってたじゃないの!」
「お・れ・は!!
途中何度も、言ったろーが!『このままじゃ最後までもたん』と!!」
「じゃあ、このあたしの欲望をどうしてくれんのよ!!
『手作り美味な山盛りソーセージ』攻撃(?)で空腹を満たす夢は!折角肉屋のおっちゃんに作り方のコツ教えてもらったのにぃ・・・」
「そんなこと、俺が知るか!
お前が肉屋で親父の口車に乗せられただけだろうが!!俺は知らんぞ!!」
「きーーーっ!なぁんですってーーーー!!
なによ!さっきは、『俺が全て責任取る』って言ったぢゃない!!」
「ふっ・・・・すでに、時効だ。」
そうして、熱き闘魂の真の激突が始まる。
リナはいつの間にか破れた豚の腸をつないで鞭ヨロシク。
ゼルガディスは肉詰め用のパイプを剣代わりに。
傍らには、レフリーを務めさせられているガウリイと、熱き闘魂に炙られる正義の使者、そして、猛悪なる闇の獣神官が転がっていた・・・・。
リポーター:某Kの取材報告。
某 K:あのー、ガウリイさん今回のコメントをお願いします。
ガウリイ:・・・ふぁぁぁあ。・・おーい、まだやんのかぁ?・・ってきいてないな。ありゃ。
某 K:あの・・・ガウリイさん?
ガウリイ:でも、なんで「アメリア」や「ゼロス」はあんなにおこってたんだ?いまは「リナ」と「ゼル」がおこってるし・・・・。
某 K:あの・・・
ガウリイ:みんな、ハラへってんのかな・・・・・?って、そーいえば、さっき「リナ」と「ゼル」がうまそーなもんのにおいをさせてたな。「リナ」のへやから。・・・・ハッ!!もしかしてあいつらウマイもんをこっそり・・うおおおおおっ!そんな、そんなことはゆるさんぞーーっ!!ずるいぞ、おれにもよこせーーーっ!
某 K:・・・・・以上、現場よりの報告でした。(;;)
完!!(一部改稿 2007.02.14)
今度こそ、死を覚悟しております。
各キャラのみならず、スレファンを全て敵に廻したと確信しております。
ということで、このまま馬鹿は遁走させていただきます。
悪しからず。
追記
こんな救い様の無いモノですが、ガゼル様に献上させていただきます。
無用であれば、紙飛行機にして飛ばしていただければ・・・。
三下管理人 きょん太拝