「あん、こんなのじゃたりないわ。もっと!もっとよ、ゼルゥ・・・。」
リナの甘い声が響く。
もうすでにたっぷりと滴っているのに。
紅く熟れたそこに。
しかし、リナはまだ欲しがっているのだ。いつもと違う激しい欲求にゼルガディスは驚きを隠せない。
「お、おい、リナ・・・。もう、いいだろう?こんなに出したんだぞ!」
「だーーめ!まだまだ出るでしょ!」
リナの瞳は欲望に溺れてしまっているようだ。
そして・・・・
――― グッ・・ググッ・・・グイッ・・・グニュ!
リナは、小さな手でゼルのモノを掴むや否や、激しく揉みしだき、更に絞り上げる。
ゼルガディスはたまらず声をあげていた。
「ああっ!よっ、よせっ、リナ。・・・そんなにしても、もう出ん・・・クッ!!!」
「っとに!!だらしないわね、ゼル。オトコならもっと出しなさいよ〜。」
リナの叱咤を受けるゼルガディス。だが、その言葉に彼の額にはうっすらと汗が滲んでいる。
「た、頼むから・・・もう、止め・・・」
ゼルガディスがリナの激しさをなんとか押さえようとする。しかし、口先だけでリナの欲望が消えることなどありえない。
「うーーん。やっぱり、駄目みたいねぇ。できれば、もっとかけたかったんだけどv」
リナは手の中のグニャリとなっているモノをつまらなそうに眺めている。
持ち主のゼルガディスはようやくリナの激しい欲求から開放されると安堵のため息をついていた。
しかし!
「こうなったら、仕方ないわね・・・・手が無理なら、まだ、こんなヤり方もあったわよね!!」
「!!??よせ!リナ!!」
言葉が終わると同時にリナは手にしていたモノを口に含んでいた。
――― クチュ・・・チュ・・チュ・・・チュ・・・・・
すぐさま、艶かしい吸引音が周囲に響き渡る。
「お、おい・・・・リ、リナ、そんなに吸い付くことないだろ!」
ゼルガディスは、呆れたようにリナの激しい行為を眺めていたが、ふと、脳裏に誰かに言われたある言葉が浮ぶ。
―――男より、女の方がずっと貪婪だ―――
確かに、リナの今の激しさを見ればその通りだと妙な感心をするゼルガディスだった。
だが、そんな視線など気にする風もなく、激しく吸いたてるリナ。
「よ、止せ、もう雫も出ないだろっ・・・」
ゼルガディスが言い終わるのとほとんど同時に、モノはリナの口から抜き取られていた。ようやくリナも満足したのだろうか?
「ほら、まだ、こんなに出るんじゃないv」
ゼルガディスのモノの先端からは白い雫が滴り、また同じく彼女の唇からも白い液体が垂れていた。だが、そのわずかな雫さえも、すぐにピンクの舌がペロリと舐めとったのだった。表情は恍惚が浮かび上がっていた。
「満足か、リナ?」
リナはその言葉にニタリと笑う。
「何言ってんの?こんなのオードブルよ。」
ゼルガディスは目前の艶然な笑みに戦慄を覚えた。が、なんとか男のプライドで応戦する。
「お前、自分だけか?・・・・俺にはナシか?!」
「なに?ゼルも欲しかったの?
フフッ、それならそうと早く言ってくれればいいのに・・・じゃあ、今まで頑張ったご褒美に、たっぷりかかったココを、あ・げ・る(はぁと)」
そして、リナはとろりと白い液体の滴る赤い粒をゼルガディスに摘んで見せた。みずみずしくぷっくりと突き出た粒。魅惑の粒。
が、当のゼルガディスは苦虫を噛み潰したような表情だ。おそらく、散々好き放題にされた反動からだろう。
「お・れ・は!そんなモンがひっかかってない方がいい!洗ってからにしてくれ!!」
「でも、これはゼルのじゃないのよ!・・・・そんなこと言わないで・・・ね?ちょっと試してみて。ほらほら!」
リナは言いながら、ゼルガディスににじり寄っていく。対するゼルガディスはじりじりと後退していた。
「い、いらん・・よせ、リナ!
やめろ、自分のモノの味見なんぞしたくもないわ!いらんと言っとるだろーが!!」
だが、後退するにも限度があった。そう、今ゼルガディスにはもう後がなかった。
そして、目前にはニヤリと嘲うリナがいた。
ゼルガディスのこめかみに冷や汗が流れる。
危うし!ゼルガディス!!
「いっけませーーーーーーん!!、リナさん!!」
周囲半径5キロは響き渡ろうか、という大音量が発生する。
みれば、そこにはゼロスとアメリアの白黒コンビが立っていた。
今にも、ゼルガディスとリナを引き離す為に飛び出さないのが不思議なくらいだ。
が、その二人をいとも簡単に押さえ込んでいるのは、ガウリイだった・・・。
さすがは、超一流の戦士、腕力には想像を絶するものがあるようだ。
「リナさん!
今すぐ、即刻、速やかに!
ゼルガディスさんから離れて下さい。たとえ、正義の仲良し4人組みであろうとも、まっとうなゼルガディスさんをリナさんのイカガワシイ欲望の餌食にするなど、極ミニマムな人々が許そうと、この私!正義の使者アメリア・ウィル・テスラ・セイルーンが許しませーーーん!!!」
アメリアのいつもより更にオーバーヒートしている口上に、烈しいジレンマを抱えつつ賛同するものがいた。
そう、おちゃめな歌って踊れる獣神官ゼロスである。
「アメリアさんの言うとおりです!!
僕は・・・僕は、ゼルガディスさんなんかどうでもいいんです!
リナさん。仮にも金色の魔王様を受け入れた貴き体を、下賎な合成獣如きにくれてやるなど。なんとゆーことを!!
それくらいなら、どーして僕に一声かけて下さらなかったんですかぁぁぁ!!あんまりですよぅぅぅ(TT)」
・・・な、なんとも、二人共にミニマムな私見でものを言っているものである。
責められている当のゼルガディスとリナはただ呆然と目前の不可思議なる光景を眺めるばかりであった。
そうこうするうち、白黒コンビのそ唇から、妙に静かな呟きが漏れる。
「しかたありません、ゼルガディスさんを助けるためです、ゼロスさん!」
「不本意ですが・・・リナさんを取り戻すためです、アメリアさん!」
そして二人の視線が交錯した!!とたん膨れ上がる闘気!!!
『いきます!光と闇のダブルプレス!!必殺、ツープラトンパイルドライバー(笑)!!!』
白黒コンビの息があったその時!!
「ねえ、練乳かけたイチゴ・・・人に勧めるのって・・・・悪?」
ひゅるり〜♪
ひゅ〜るり〜らら〜〜〜♪・・・
そうして、ただ一陣の風が吹き抜けるのだ。
「おい、リナ。ところでイチゴだが・・・俺の分は残ってるんだろうな?」
「えっ!?・・・・・あ、あは、あはははははは・・・そ、それがそのぅ・・・」
「まさか・・・・ないとはいわんだろうな?んん!?」
「みんな、練乳かけちゃた。てへ(はぁと)」
「き・さ・まぁぁぁぁぁ!!!てへ、で済ませる気か?俺は最初から練乳なんぞいらん!といっとろーが!!」
「えーっ!でも、イチゴにはやっぱり練乳よぉ・・・・だから、全部かけたのに・・・」
「かけすぎだ!!馬鹿が。んな、甘ったるいもんが、食えるか!!?」
「だぁーーれーーが!!馬鹿なのよ!美味しいじゃないの、練乳は。」
「限度があるだろーが!!かけるだけならまだしも!みみっちく吸うな!!」
「そんな!少しでも残ってんのに、勿体無いでしょ!!!チューブタイプは最後に残るんだもん!それに吸うくらいみんなやってるわよ!!!」
「おまえだけだ!!大体、練乳からイチゴの代金までを俺に払わせた癖に・・・!!ふざけるのもいいかげんにしろ!!!」
「なっ、なによ!!人が珍しくも素直に謝ってるってのに!だいたい、お金のことなら、あたしのほうが文句言いたいわよ!普段あたしが宿代とか全部払ってんのよ!!たまにはいいじゃない!!」
「素直だと?一体どこが・・・?!それにな。イチゴと宿、それとこれとは話は別だ!!」
「っきぃぃぃぃぃぃ!!なぁんですってーーー!宿代とイチゴ代じゃ、雲泥の差じゃないのよ!!それに、ゼルみたいなのを世間一般ではなんて言うか知ってんの?」
「知らんな!」
ゼルガディスは言い終わるより早く、なにやらゴソゴソやっている。
一体何をしているのか?
「だったら、おせーたげるわ!ありがたーく拝聴しなさいよ!!
ゼルはみたいな男のことをヒモ!!ってーのよ!!わかった?」
リナが息切れしながら絶叫している。
が、罵倒されまくっている当人、ゼルガディスはなんとも涼しい顔である。
「ゼル!なんとか言ったらどーなのよって・・・・・?????・・み、耳栓?」
よく見るとゼルガディスの耳にはしっかり耳栓がされていた。
さすがだ。
どうりで、クール(?)なはずである。
しかしながら、ゼルガディスの非常なまでの厚顔無恥なこの態度。
これが為に、リナ=インバース、すぺしゃるどらまたモードが起動した。
そうして、また一つ凡人には思いもつかぬどらまた伝説が語り継がれる事になる。
春まだ遠き・・・寒風吹き荒ぶ中、またもや犬も食わないゼルリナらぶらぶ痴話喧嘩が始まったのだ。
あーあー、やってる、やってる・・・。ゼガルディスとリナ。
好きだよなぁ、ほんと。
あれ?ゼディルガスだっけ?
まっいっか。
でも、やっぱ、練乳かけるほうが俺は好きだな。イチゴは。
なー、ゼロスお前もそう思わんか?って・・・・まだ、凍り付いてるな。
じゃあ、アメリア・・もか。しょうがないなぁ。はははははははっ!
この2人って結構気が合ってるんだなぁ〜。
そうだ、おーーい、ゼルゥゥゥゥ!リナァァァァ!!!
食べないのかぁ???イチゴォォォォォ
って駄目みたいだな。
じゃ、このイチゴは俺が食っとくか♪
本日のイチゴ大戦結果報告。
10戦全勝、リナ=インバース。
10戦全敗、ゼルガディス=グレイワーズ。
この結果から導き出される結論。ゼルガディスはリナにとことん、弱い。何事にも。
以上、結果報告を終了致します。
完。(TT)(改稿 2007.2.14)
一言でいうなれば・・・・馬鹿です!
昔々のブツ・・・・・。
それさえもマトモに修正できんようでは・・・・・・・
もう、どうしようもない・・・(TT)
心優しい皆様。
どうか、お目こぼし下さいませ。
三下管理人 きょん太拝