重箱の隅
初めて私がギャグを意識して書いたものです。これは発表したもん勝ちのネタですので、もしもどなたかと被っていたらすみません。重箱の隅、というこのタイトルは、重箱の隅をほじくるような小さなネタの集まりってことです。
別名、ありがちネタ。お楽しみいただければ此れ幸い。閲覧の際は、小説をお手元に置いてお読みになることをお勧め致します。ではどうぞ。
スレイヤーズ 3巻 サイラーグの妖魔 P.25 6行目〜
村長に、リナとガウリイ、ゼルの三人の似顔絵が描かれた手配書を見せられて。
――しかし何よりあたしたちが驚いたのは、いっしょに描かれている三人目、である。
この三人が関わった事件、と言えば、あれしかないのだが……まさか……。
「お……おい、リナ、こいつ……」
ガウリイが、手配書の三人目を指さして言う。
「どこかで見たことなかったっけ」
くたっ。
あたしは思わず力が萎える。
「あんたねぇ……こんなに特徴のある人間の顔、一体どーやったら忘れるのよっ!」
「人間かぁ?」(爆!)
――円怒(ごめんゼル……)。
スレイヤーズ 5巻 白銀の魔獣 P.134 1行目〜
ギルファの放った影縛り(シャドウ・スナップ)で動けないリナにヴェドゥルがグレート・ソードで斬りかかろうとしたその時。
銀の光が空気を切り裂く!
ぎぅんっ!
固く澄んだ音を立て、一本の剣がはじかれ、床に転がる。
誰かがすんでのところで、獣人に剣を投げてくれたのを、ヴェドゥルの剣がはじいたのである。
「――ガウリイ!」
あたしの呼びかけに、ななめ後ろから聞き覚えのある声がした。
「予想を外してすまんが――俺だ」
「――。えっと……だれだっけ」
声に聞き覚えはあるんだけど。
――終わりじゃ。くうぅっ、つまらぬものを書いてしまったようじゃのゥ(自爆)。
スレイヤーズ 5巻 白銀の魔獣 P.220 12行目〜 (TRY風味。原作を切り貼りしました。さて何巻を使っているでしょう)
クロツ(邪教集団の大ボス)たちのアジトがわかり、ゼロスが皆さんとお別れした方がいいですね、と言った後。
あたしたちのしばしの沈黙を、消極的な肯定を受け取ったか、
「――では、僕はこれで」
言うなりくるり、ときびすを返し、ぼーぜんとしているあたしたちには一切かまわず、通りの角を曲がって消える。
「――ちょっ……ちょっとぉっ!」
思わずあたしはあとを追い――
通りの角で立ちつくす。
もはやそこに、黒い神官(プリースト)の姿はなかった。
「――ひょっとしたら――あいつが一番やっかいな相手かもしれんな……」
後ろでゼルがぽつりとつぶやいた。
ふとあたしは名案を思いつく。
「――――おかっぱ」
「リナ?」
ギョッとみんながあたしに注目する。あたしは構わず悪口を並べ立てる。
「ラーメン男。ゴキブリ。生ゴミ。生きとし生けるものの天敵。ロートル魔王に仕えるしがない中間管理職」
そこまで言った時だった。背筋が粟立つような感覚。
辺りに満ちる異様な殺気!
「――何だ!?」
ゼルが周囲を見まわす。ガウリイとアメリアも、警戒して身構える。
そして――あたしの目の前に現れる神官。
あ。やっぱし来た。
「……。どういう意味か聞いてもいいですか。リナさん」
引きつりまくった表情と声。
「何だ!? 今のは!?」
ふたたびゼルが問いかける。
「ゼロス! きさま一体―― 一体何者だ!?」
「……まさか……魔族……!?」
かわいた声で、アメリアが小さくつぶやいた。
……ま、今のが、ふつーの人間にできるよーな芸じゃないことは、ちょっとでも魔道をかじったことのある人間にな
らわかるわな……。
ゼロスの全身がすぅっ、と闇に溶け、消えた。
「――いつ気付きました?」
声にふり向けば、積み上げられた木箱の上に、ちょこんっ、と腰かけたゼロスの姿。
「……僕が魔族だ、ってことに……?」
「わりと最初っから、ね」
――オチないまま終わる。アメリアの「まさか魔族」のセリフのところで切っても良かったかな。どちらにしろオチないけど。
スレイヤーズ 7巻 魔竜王の挑戦 P.179 5行目〜
ラルタークの呼び出したボール型魔族と対峙するリナたち。
例の、赤(レッド)と灰色(グレイ)、二色の球が、ゆっくりとではあるが、あたしたちの方に向かって来ている。
おそらくは、精神世界(アストラル)から、ラルタークの力でむりやり具現させた魔族なのだろう。あたしとガウリイ
は、かつて一度だけ、セイルーンでこのテの奴と戦ったことがあったが、ゼルとアメリアははじめてらしく、その顔に
とまどいの色を浮かべている。
「気をつけて! ゼル! アメリア! 見た目はユカイだけど、たぶんかなり手ごわいわよっ!」
「それはわかってるけど……!」
「やりにくい相手だな」
「…………オレは無視なのか…………」
――終われっ!(怒)
スレイヤーズ 8巻 死霊都市の王 P.217 3行目
ゼロスと最後の別れを告げた後。
「……う……ん……」
まるで、ゼロスの消えるその時を、待ってでもいたかのように、近くでうめき声が聞こえた。
そちらの方に目をやれば、かるく頭を振りながら、シルフィールが身を起こす。
それとほとんど間を置かず、あとの三人も意識を取り戻した。
なかなかのナイス・タイミングである。ゼルやアメリアがゼロスと顔を合わせていれば、話がややこしくなるところ
だった。
「――それってやっぱり、オレはリナの眼中に入ってないって意味なんだろうな……」
――のーこめんと(殴)。ガウリイ無視ネタ二連発でした(爆)。
スレイヤーズ 10巻 ソラリアの謀略 P.200 1行目
ラーヴァスの城に乗り込む前、ザインとの会話の後。
空間を渡ったか!?
「あいつ! どこ行きやがった!」
「たぶん――城だな」
あたりに視線を走らせて、声を上げるルークに答えたのは、覆面男だった。
「ラーヴァスに報告しに帰ったのだろう。我々のことを」
言いながら、顔の覆面を取る。
「すっかり挨拶が遅れたな」
福面の下に隠されていたのは、としの頃なら四十過ぎ、ブラウンの短髪をした、シブいおっちゃんの顔だった。
むろん、あたしの知った顔である。
おっちゃんは、ふところからごそごそと、紋章入りのペンダントを取り出し、
「私はルヴィナガルド共和国特別捜査官、ワイザー=フレイオンだ。
不法な魔道実験を行い、逃走中の、ベルギス前国王と、王室近衛兵団を追跡している。
――そういうことだ。リナ=インバース」
「あなた誰?」(○波レイの声で)
――歌はいいねえ(爆死)。同じネタを二回も使うな(怒)。まあアレンジはしてあるけど。
スレイヤーズNEXT 9話 秘められし野望! 衝撃の告白? (ちょこっとゼルリナ? 9話じゃなくて、↓このネタが)
テラス? でくつろぐリナたち四人組の所に侍女(vo.シルフィール/笑)が(アルフレッドからの)手紙を持って来る。
「ま、いいや」
言ってリナはぴらりと封筒を放り投げる。慌てたゼルガディスが、風に飛んで行きそうになった封筒を掴み取る。
「おい! んな今後の展開無視したミもフタもない真似するな!」
「だぁって、あたし知らない人からラブレターなんかもらっても嬉しくないしー」
リナはゼルのツッコミにもどこ吹く風で、背を向けたまま突っぱねた。
「……じゃあ、」
ゼルガディスの声の調子が変わった。
「知っている人間からならいいのか?」
――終わっとけ!(自爆)
稿了 平成十二年二月二十二日火曜日
改稿 平成十二年三月九日木曜日
今更なお礼の言葉。
うふ。うふへへへへ。
ありがとうございます!!いただいてから幾星霜たったでしょうか・・・・。
もしや、私がコロッと忘れ去っている!と思われていたかもしれませんが・・・そんなことはございませんっ!!
ええもう、自分のブツは忘れようとも、お宝を忘れる事はございません!!
今回はちょっと出し惜しみってのをしてみました。(滅殺)
でも、んなことをしていてはいかんのだ!ということで大変遅くなりましたがupさせていただきました♪
いつもいつも、すんばらしいお宝をありがとうございます★
これからもよろしくお願いします!!
きょん太拝