無 題
「はぁ〜。」
小さなため息を私はつく。私は今、宿の屋根の上で寝転がっていた。部屋にいるような気分じゃなかったし、待ち合わせがあるから・・・愛しい人との・・・
「もう〜、遅いな〜。ぶうたれちゃうぞ〜。お〜い、早くこ〜い!!」
叫んでも来ないか〜、あぁぁー。満月の日はいつも逢うのにな。それに今日は、今日は特別の日なのにー!!!
「はぁ〜。」
忘れちゃったのかな・・・あいつ。今日だけは逢いたいのに・・・
私は目を静かに閉じた。
目をつぶるとそこに彼が見える、私の好きな人B
ガウリイにもアメリアにも言えないけど・・・私の自慢の彼氏。
傷つけたくないから
仲間のままでいたいから
二人には言わない、秘密の関係
彼からのたった一つの約束・・・
でもその約束が私には辛い・・・
みんなに言いたい、でも言えない。
私は知っている、彼が人一倍仲間を大切にしている事。
正義を愛する少女が彼に気がある事。
そして私の『自称保護者』が私を思っている事。
二人を傷つけたくない事。
でも私は胸を張って言いたい、私は彼の彼女だって・・・
「はぁ〜」
今晩何度目かのため息をつく。風が心地よい暖かい風を吹く。髪がそれに乗り、踊るように顔に触れる。
その中に一つ違う感触があった。
えぇ?!?!?!
目を開けると目の前にゼルがいた。私に覆いかぶさるような体制をとり、わ・・・私にキスしてる。私が抵抗すると、すぐ上から退き、隣に座った。私も起き上がり隣に座る。
「ちょっとゼル!い・・・いきなり不意打ちの・・・キスはずるいよ!!」
私は思わずキスと言う言葉の前でつまった。
「すまん・・・上に上がって来ても気がつかないようだし、寝てるかと思った。」
「あのね〜!!んっ!!!!」私が抗議する前にゼルは、また私の唇を覆った。
クチュ・・クチュ・・
舌と舌が絡み合い小さな音がする。息がだんだん苦しくなるくらいの、甘いディープキス。
「ぜ〜る!あのね、心の準備と言うものが・・・」
「嫌じゃないだろ。」遮ってゼルが言う。
「えっ?」
「別に嫌じゃないだろ。俺とのキス。」
か〜あ。彼の言葉で私は赤面する。
「な!なんでそんな事聞くの!!」
「嫌じゃないだろ。」
意地悪そうににやりと笑うゼル。
「い・・嫌じゃない・・」
「だろ。あっ!そうだ、お前にプレゼントがある。いいか、絶対に一度しか言わないぞ。耳穴ほじくってよーく聞け。」真っ赤になりながらゼルが小さな箱をポケットから出し私に向けて投げた。
私はそ〜っと包み紙をはずし、箱を開けゼルを見上げる。ゼルは私に抱きつき囁く。
「リナ、結婚しよう。」
それは私の人生最高の日。
箱の中には綺麗なシルバーリングに小さなダイヤのシンプルな物。
そしてカード・・・
Dearest Lina,
Happy 16th Birthday !
Love Zel
fin.
セラフィーナ様のコメント
きゃぁ〜!こぱっずかしいいいいいいいいい!!
下手ですいません。半分以上リナのモノローグだし。なんか二人とも素直すぎ・・・
表現力がないもんで、すいません!!許して!!
あぁ〜あ!でもゼルリナ派って少ないよね。一番なんか・なのに・・・
というわけで、下手な作品を呼んでくれて、ありがとうございます。
コメント、反論、文句 その他色々書いてくれると嬉しいな〜!
それでは、気が向いたらまた書きます。(迷惑かな〜?)
セラフィーナ Selaphina