=パリ=
[道路とゴミ]
花の都などと称されるパリ、シャンゼリゼ通りのおしゃれなイメージもあり、どんなにか
美しい街なのだろうと思っていた。
視察中、唯一の丸1目自主研修が許される日が、このパリであったこともあり、楽しみにしていた。
しかし、北駅に着いたとたんゴミの多さに唖然。街中も本当に無造作にゴミが投げ捨てられているし
犬のフンも歩道の上にそのまま。
このゴミ、どうするかというと、一定時間がくると水を流し、車道と歩道の段差に所々開けられた穴に
流し込まれる。
だから安心して(?)みんなポイっと捨てるわけです。
でも、分別はどこでどうやっているのでしょう?
[ユーロスターとTGV]
イギリスはロンドン、ウォータールー駅からドーバー海峡トンネルを通ってパリに到着するユーロスター。
白地に黄色とネイピーのライン。そして赤目のようなライト。
乗車時間は3時間ほどで、トンネルを抜けている時間はわずか25分位。一等車は、車内食や飲み物が
サービスされます。
座席は飛行機よりもゆったりとしているのですが、私がチピなせいか、どうも座り心地はよくない。
また、座席は中央から半分は前向き、後の半分は後向きに固定されたままで、後向きの席にあたって
しまったため、よけいに乗り心地が悪かったのかもしれない。
これからパリに向かう ユーロスター。ウォータールー駅にて。
TGVは、フランスの新幹線で、車体の色は赤。瞬間最高スピードは、世界一の電車。
ユーロスターと同じような作りだけれど、こちらは飲食のサービスはなし。
でも、なぜだかこちらの座席の方が座り心地が良かった気がする。
ツアーコンダクターの訊いたところ、これは私だけの感想でもないようです。
ちなみに、この TGVが舞台で、主演のトムクルーズが走る車両の屋根につかまったりヘリコプターが
TGVにひっかかったままトンネルに入ってしまう映画「ミッションインポッシブル」を、パリのホテルの
テレビで偶然見ることができました。
[ルーブル美術館、オルセー美術館]
パリで1日あった自主研修の日。
せっかくここまで来たのだから、欲張ってルーブルもオルセーもみたい。
早起きして、ルーブルの開館時間の9時に到着。迷路のような美術館内を、英語の案内図を頼りに
早足で動き回る。
とりあえず、ミロのビーナスと、モナリザにはお目にかかれました。
ルーブルをちゃんと見ようと思ったら、半年必要だとか。
オルセーも、できるだけたくさん見たいと、ガイドさんに勧められたとおり、一階をまず見た後
エスカレーターで最上階に上がろうとしたけれど見つからない。
警備に座っているお姉さまに英語で場所を尋ねるとニッコリ笑ってフランス語で教えてくれた。
こちらのヘタクソな英語をわかってくれたのなら、答えも英語でしてくれたらいいのに。
ドイツでは、英語で答えてくれる人が多かったのに、フランスではこのあとも、同じような応対をされた。
ホテルのフロントでさえ。
誇り高いというべきか、優しくないというべきか。
ともあれ、エスカレーターはみつかり、睡蓮をはじめとした、モネ、マネ、ドガ、ミレーと、
美術の教科書や複製ポスターでお馴染みの数々の絵の本物をみて、印刷がいかに、現物の色や質感と
違うかを実感した。
日本では撮影、スケッチ厳禁の美術館が多いけれど、この本物を学生が模写したり、スケッチしたり
しているのをみて、文化を育てることへの姿勢の違いに、うらやましい思いでいっぱいだった。
しかし、何しろ広い。ウォーキングシューズを用意していたので、私はへっちゃらだったけれど
革靴だった同行の方は、途中で座り込んでいました。
[ショーウィンドウ]
エルメスもヴィトンも覗かなかったけれど、デパートの前は通った。この時期、どのデパートも
ショーウィンドウはテーマを決めて、動く人形を飾り目を楽しませてくれる。
(高島屋のショーウィンドウのように)
日本と違うのは、子どもたちがよく見られるようにと、台と手すりがついていること。
クリスマスのデパートの粋なならわしだそうです。
[ノートルダム寺院]
セーヌ川の中にあるシテ島には、バックシャンのノートルダム寺院が建つ。
美しいステンドグラスのバラ窓が有名で、対になっている片方が戦争で壊されてしまったため
近年に復元したのだが、昔の技術に及ばず、後から作った方がごつくて色もきつめです。
このシテ島には昔、歯抜き職人がたくさんいました。
麻酔もなかった頃のこと。「痛くないよ、痛くないよ。」と言って抜くけれど、痛くないわけがない。
そこで、フランスには、「歯抜き職人のようにうそつき」というたとえが残っているそうです。
ノートルダムのステンドグラスのバラ窓。反対側の窓は戦争で壊れて修復されたがこれほど繊細にはできていない。