ルージュの伝説
| <宿許はるか様の感想> |
| ネタバレは白で書いていますので、反転させて読んで下さいね。 男性向けの18禁ゲームなので、もう少し女の子とのエンディングがあるかと思っていました(笑)。実際、他にも女の子の仲間もいるし、途中で出てくるキャラもほとんど女の子です。でも、エンディングには全然関係無いのです。 基本的には、男性ユーザーがプレイするゲームなのでしょう。でも、他のエロゲーに比べると、女の子のキャラクターの作り方は個人的に好感が持て、ゲーム性はそれほど高くないものの、結構楽しい作品でした。 D.O.には他にもう一本、女の子が主役のシリーズ「ブランマーカー」があるのですが、その主人公・シャミーほどでは無いですが、ルージュもわりと身持ちの堅いヒロインですね。彼女自身がHシーンのメインになるのは、何にせよエンディングに関係する場合のみで、エロゲーの女性主人公としてはわりと女性にもプレイ出来るかな〜というレベルです。 ただし、「ブランマーカー」と同じく、本命であろう男性とは、大体プラトニックのまま終わります。シャミーは本人のアダルトシーンが本当に少ないキャラなので、それもわかるのですが、ルージュはサブキャラやバッドエンドではHシーンがありますので、何故にディズだけ無いんだろうと思わなくもありません。 もう少し、男性キャラを美麗(他のエロゲーから見ればまともですが)に描いてくれれば、もっと勧めやすいんですけど(笑)。魔王もどうせなら美男子にして欲しかったし。 ぶっちゃけた話、レベルが低いとサブキャラのエンディングに流れやすくなり、堅実にレベルを上げているとメインキャラであるティズとのエンディングに流れていきます。他にバッドエンドや、途中放棄的エンディングもありますが、それほど深い分岐でもありません。 完全にネタバレになりますが、実は勇者はティズでは無く、ルージュです。ルージュは勝手に勇者は男だと思い込んでいますが、伝説には男女の記述は存在していないし、ルージュの勇者への勝手な憧れ自体が「勇者の末裔」である証拠の記憶であるという“落ち”なのです。 元々ルージュは「世界を救おう」という気持ちは無く、誰か困っていると「可哀想だから」助けるだけです。魔王との対決も「追いかけ回されてうっとうしい」から直接対決に行くのです。 勇者自身も、勇者の仲間達も、魔王でさえ、勇者=男だと思い込んでいる世界を皮肉っている作品です。知っているのは、勇者の伝説を伝える王族(魔王に捕われの身のソフィア王女)と、自らが勇者の従者であることを自覚しているディズだけ。 「誰かに頼るな、自分を信じる」とエロゲーとしても、女性主人公のRPGとしても、何と言うか、珍しい主題を持ってきた作品ですね。 アイデアやキャラは面白いし、キャラの性格付けも良く出来ていますが、全体的に中途半端で実にもったいない作品です。ヒロインが実は勇者…なんて、女性プレイヤーとしては楽しいので、もう少し丁寧に作って欲しかったですね。 ディズは少しまとも過ぎて、いい男なのはわかるのですが、面白味がやや少なかったですね。多分「ブランマーカー」シリーズのヒロインの幼なじみヴィガとの差別化(見た目がちょっと似てます)と、女好きのジュノンの描き分けの結果だとは思いますが、全くエロゲーの登場人物らしくないのは良いのか悪いのか微妙なところ(笑)。 でも、どうでも良い扱いをされる18禁ゲームの男性キャラの中では、顔グラフィック、声、アニメーションだけでなく、ちゃんとヒロインの片腕として活躍しているあたり、かなり恵まれています。とにかく、ジュノン、魔王、シャドウナイト、雑魚の盗賊も含め、男性声優がこれだけ喋り、叫ぶ作品は珍しいです。特にラスト近くは、男達の絶叫シリーズ状態でした |