VOL.10 2000.2
TOPIX
チューボーですよ!
 
 

妊娠したときから、出産に備えてひたすら節制を強いられ、陣痛を乗り越えてようやく出産し、ホッと一息ついたあとの最大のお楽しみは何でしょうか。それはもちろん、赤ちゃんのかわいい寝顔を見ているときや、赤ちゃんに母乳を与えているときでしょう。その次は?となるといろいろありますが、食事の時間もお楽しみの一つでしょう。佐藤クリニックの食事はすごいという評判です。そこで今回のトピックスでは、 そのすごい食事を送り出している厨房部門を取り上げました。普段は表に出ることのない厨房を探検してみましょう。

 

 
  佐藤クリニックの厨房は、1階エレベーターの奥の方にあります。担当は富士産業という一般 の病院給食を手がける給食専門の会社です。ただ、一般の病院と違って、佐藤クリニックの担当の調理師さん達は、「お客様に食べていただいて、目も舌も十二分に満足していただけること」という院長の厳 しい要求に応えられる腕を持った人たちなのです。朝食の準備が始まる朝6時前から、夕食の後かたづけが終わる午後9時頃まで、担当課長の山本聡さんを始め、調理師3名を含む厨房スタッフ7名で、1年中休みなく、皆さまのお食事を作っています。
 

主任の丸山佳代子さんにインタビューしました。
編集部食事を作るとき、どんなことに注意していますか?
丸山季節感のある食材を選び、さらに色彩 のハーモニー、栄養面での バランスなど考慮しています。味付けに関しては、ヘルシーな薄味を基本としています。時には、あっ、こんな調理方法もあるんだといったことも楽しんで召し上がって頂けたらと思っています。
編集部食事を作っていてどんなことがうれしいですか?
丸山アンケートなどで、皆さまから感激する言葉を頂いたりすると、本当にうれしい限りです。更に、苦手で敬遠して いたものが、料理の仕方で食べられるようになったというご意見があったりすると、なんて言うのでしょう、気持ちが舞い上がってしまうほどうれしいですね。
編集部料理に対する苦情もありますか?
丸山はい。残念ですが、冷めていた、辛かった、濃い味付けだった、量 が少なめだったといったご意見もあります。でもこのご意見は、佐藤クリニックの食事がもっと良くなるようにというお気持ちの現れですから、私たちも、ご期待に添うよう、さらに改良に努めていきたいと思っています。
編集部お客様へのメッセージを聞かせてください。
丸山私たちは、皆さまとは直接お会いする機会はありませんが、赤ちゃんにオッパイをあげている皆様方を想像しながら、常に親しみと愛情を持ってお食事提供に努めさせて頂いています。今後も目新しい食材を取り入れながら、目と舌で楽しんで頂けるよう励んでいきますので、お気付きの点、辛口のご意見どしどしお聞かせ下さい。
ところで、皆さまに出している食事はすべて「検食」といって、佐藤院長も必ず食べて、味見をしています。院長の感想もたずねてみましょう。
院長開院以来5年間、検食を食べ続けていますが、今だに飽きませんねぇ。

佐藤クリニックでは、食事の内容、バランス、見た目、味付けなどについて、毎月1回検討会を行い、皆さまのご意見をできるだけ反映するようにしています。「星、三つです」の評価を皆さまから得られることを、チューボーのスタッフは目指しています。

 
院長から一言
 
  わたしはお風呂大好き人間です。お風呂が大好きとはっきり宣言したのは、医学部を卒業して研修医になってからですが、風呂好きを自覚し始めたのは、予備校生の頃です。10才の時、自宅の風呂が壊れてしまい、それから約4年間近所の銭湯に通 いました。初めはおそるおそる通っていましたが、そのうち大きな湯船にゆっくりつかることが心地よいと思うようになりました。銭湯はいろいろな人物が集まる社交場です。湯船の中や洗い場で、近所のおじさん達の会話がおもしろかったり、体の洗い方、湯船の中の行動などを見ていると、文字通 り裸の人間模様が子供ながらにおもしろく見えてきて、毎日銭湯に通っていました。雪の日でも、がっちり着込んで長靴を履いて銭湯に通 いました。この時の銭湯の想い出がわたしを風呂好きにしたのかもしれません。高校を卒業して予備校の寮に入ったとき、再び銭湯通 いをしました。歩いて10分の銭湯に、毎日必ず行きましたので、寮の友人達はあきれていましたが、このころはっきり風呂好きであることを自覚しました。大学病院の研修医になると5日に1回当直があり、さらに重症患者を受け持つと何日も病院に泊まり込みます。そんな中でも、何とか1日1回は風呂に入りたいので、1年に365回は風呂に入るというお風呂大好き宣言をし、同僚に協力してもらっていました。365回というのは、夜忙しくて入れない時、翌日の早朝に前日分として入浴するため、1日2回はいることもあるからです。この習慣は現在なお続いています。雪の日に、髪の毛濡らして仕事に行っても、湯冷めしないのが、職住同居の特典だなと喜んでいます。
 
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